Interstage Application Server OLTPサーバ運用ガイド
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I.7 環境変数
ワークユニット配下で動作するアプリケーションが使用する環境変数を設定することが可能です。アプリケーションで使用しているデータベース処理などが環境変数を使用する場合などに使用してください。
なお、アプリケーションプロセス上に反映したい環境変数は、必ずワークユニット定義で設定してください。
- ワークユニット配下で動作するアプリケーションプロセスの環境変数は、ワークユニット定義に記載された環境変数およびInterstage実行環境で設定されている環境変数の両方が有効となります。
なお、Interstage実行環境で設定されている環境変数は、Windowsでは、システム環境変数が引き継がれ、SolarisおよびLinuxでは、Interstageの起動方法により以下のとおり異なります。
- isstartコマンドを使用してInterstageを起動する場合
isstartコマンド実行環境で設定されている環境変数が引き継がれます。なお、システム初期化スクリプト(S99startis)を使用して、サーバ起動時にInterstageを自動起動する運用となっている場合は、システム初期化スクリプト実行環境の環境変数が引き継がれます。
- Interstage管理コンソールよりInterstageを起動する場合
Interstage JMXサービスの実行環境で設定されている環境変数が、Interstageに引き継がれます。Interstage JMXサービスはisjmxstartコマンドを使用して起動します。そのため、isjmxstartコマンド実行環境で設定されている環境変数が引き継がれます。なお、システム初期化スクリプト(S95isjmxstart)を使用して、サーバ起動時に自動起動する運用となっている場合は、システム初期化スクリプト実行環境の環境変数が引き継がれます。
- クラスタシステムでInterstageを起動する場合
クラスタシステム起動時に設定されている環境変数が、Interstageに引き継がれます。クラスタシステム起動時に設定されている環境変数については、使用するクラスタシステムのマニュアルを参照してください。
- ワークユニット定義の環境変数とInterstage実行環境の環境変数が重複している場合には、ワークユニット定義の環境変数が優先されます。
以下に各環境変数で有効となる設定値を説明します。
PATH、LD_LIBRARY_PATH以外の環境変数
ワークユニット定義の“Environment Variable”に記載された環境変数とInterstage実行環境で設定されている環境変数のどちらも有効です。
ただし、環境変数名が重複している場合はワークユニット定義の環境変数の値に置き換えられます。
また、ワークユニット定義内でも、[Application Program]セクションと[Control Option]セクションに同名の環境変数名が設定された場合は、[Application Program]セクションの値が有効となります。
LD_LIBRARY_PATH
ワークユニット定義の“Path”および“Library for Application”の値が、Interstage実行環境で設定されているLD_LIBRARY_PATHの値の前に設定されます。
そのため、すべて有効となりますが、以下の順に優先されます。
- ワークユニット定義の“Path”の設定値
- ワークユニット定義の“Library for Application”の設定値
- isstartコマンド実行環境での設定値
ただし、ワークユニット定義の“Path”と“Library for Application”とInterstage実行環境で設定されているLD_LIBRARY_PATHのパス長の合計が16384バイトを超えないように設定してください。
PATH
ワークユニット定義の“Path for Application”の値が、Interstage実行環境で設定されているPATHの値の前に設定されます。
そのため、どちらも有効となりますが、ワークユニット定義の値が優先されます。
ただし、ワークユニット定義の“Path for Application”とInterstage実行環境で設定されているPATHのパス長の合計が4096バイトを超えないように設定してください。
■定義方法
ワークユニット定義の以下の項目に設定します。
以下に定義登録の実行例を示します。なお、ワークユニット定義の詳細は“ワークユニット定義”を参照してください。
ワークユニット定義の登録
ワークユニット定義
[Control Option]
Path for Application: C:\APL\BIN
Environment Variable: RDBNAME=rdbsys1
[Application Program]
Environment Variable: APLENV=XYZ |
[Control Option]
Path for Application: /apl/bin
Library for Application: /opt/FSUNrdb2b/lib
Environment Variable: RDBNAME=rdbsys1
[Application Program]
Environment Variable: APLENV=XYZ |
isaddwudefコマンドでワークユニット名を指定して登録します。
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