認証局から取得したPKCS#12データと証明書とCRLをInterstage証明書環境に登録します。
取得したPKCS#12データを移入すると、Interstage証明書環境にサイト証明書とそれに対応する秘密鍵と、認証局証明書が登録されます。そのため、PKCS#12データを移入後は、Interstage証明書環境のバックアップをするようにしてください。バックアップ方法については、“運用ガイド(基本編)”を参照してください。
なお、バックアップしていないときにInterstage証明書環境が破壊された場合、Interstage証明書環境の作成とPKCS#12データの移入を再度行う必要があります。
認証局の証明書の登録
認証局証明書がPKCS#12データとは別に配布されている場合は、まず認証局の証明書を登録します。
登録例を以下に示します。
>scsenter -n CA -f C:\my_folder\CA.der |
>scsenter -n CA -f /usr/home/my_dir/CA.der |
注1) パスワードを入力します。なお、入力した文字列はエコーバックされません。
認証局証明書は、Interstage管理コンソールでは[システム] > [セキュリティ] > [証明書] > [認証局証明書]で参照できます。
CORBAサービスでは、SSLを使用するすべてのCORBAサーバ、CORBAクライアントで同一の認証局の証明書を登録する必要があります。CORBAサービスクライアントパッケージでの証明書の登録方法については“第14章 CORBAサービスでSSLを利用する方法”を参照してください。
Webサービスのセキュリティ機能を利用した通信で連携するすべてのサーバシステム、クライアントシステムで同一の認証局証明書を登録する必要があります。Interstage SOAPサービス クライアントパッケージでの証明書の登録方法については“B.2.2 旧証明書環境またはクライアントパッケージの証明書環境の構築”を参照してください。
PKCS#12データの移入
PKCS#12データで配布されたサイト証明書と秘密鍵をInterstage証明書環境に移入します。
移入例を以下に示します。
> scsimppfx -f C:\my_folder\MyCert.p12 |
> scsimppfx -f /usr/home/my_dir/MyCert.p12 |
注1) パスワードを入力します。なお、入力した文字列はエコーバックされません。
注2) PKCS#12データを保護するためのパスワードを入力します。なお、入力した文字列はエコーバックされません。
サイト証明書は、Interstage管理コンソールでは[システム] > [セキュリティ] > [証明書] > [サイト証明書]で参照できます。証明書の有効期間を参照し、証明書の更新が必要となる時期を確認しておいてください。なお、証明書の更新については、“■証明書を更新する(証明書の有効期限が切れる)場合”を参照してください。
信頼する他のサイトの証明書の登録
信頼する他のサイトの証明書を登録します。
登録例を以下に示します。
>scsenter -n OtherSiteCert -f C:\my_folder\OtherSiteCert.der -e |
>scsenter -n OtherSiteCert -f /usr/home/my_dir/OtherSiteCert.der -e |
注1) パスワードを入力します。なお、入力した文字列はエコーバックされません。
信頼する他のサイトの証明書は、Interstage管理コンソールでは[システム] > [セキュリティ] > [証明書] > [認証局証明書]で参照できます。
CRLの登録
CRLで失効確認をしない場合には、CRLを登録する必要はありません。
CRLで失効確認をする場合には、CRLは定期的に発行されるため、定期的に最新のCRLを取得し登録するようにしてください。
登録例を以下に示します。
>scsenter -c -f C:\my_folder\CRL.der |
>scsenter -c -f /usr/home/my_dir/CRL.der |
注1) パスワードを入力します。なお、入力した文字列はエコーバックされません。
Webサービスクライアント、SOAPクライアント、Servletサービス(コンテナ)では、CRLを参照した失効の確認は行われません。