Webアプリケーションの開発・運用時に発生する以下のトラブルについて対処方法を説明します。
JSPのコンパイルに失敗した場合
以下の可能性が考えられます。
JSPに誤りがある
使用できるのはJSP 2.1に準拠したJSPです。
JSPの文法に誤りがないか確認してください。
JSP 2.1の文法についてはJSP 2.1の仕様を参照してください。
JSPの文字コードを正しく指定していない
JSPファイルの文字コードを正しく指定していないためにJSPをコンパイルする際に文字化けが発生している可能性があります。
JSPの文字コードを正しく指定してください。
文字コードの指定方法についてはJSP 2.1の仕様を参照してください。
JSPから使用しているクラスが存在しない
JSPから使用するクラスは同じアプリケーション内に含めるかIJServerクラスタに設定する必要があります。
IJServerクラスタの設定については、「クラスローダ」の「3.19.4 IJServerクラスタで使用するクラスの設定について」を参照してください。
無名パッケージのクラスを使用している
JSPからは無名パッケージのクラスを使用することはできません。
JSPから使用するクラスにはパッケージ名を指定してください。
JSPファイルのサイズが上限値を超えている
JSPファイルのサイズが大きすぎます。
以下の対処を行ってください。
タグ(アクションやスクリプティング要素)の間の不要な記載(スペース、コメント、改行など)がある場合は削除してください。
JSPファイルを分割し、動的にincludeを行ってください。
JREで運用を行っている
Java Runtime Environment(JRE)環境ではJSPのコンパイルはできません。
JREで運用する場合については、「Servletの提供機能」の「3.5.5 JSP事前コンパイル」を参照してください。
JSPまたはJSPから静的includeされているファイルを更新しても実行時に反映されない
以下の可能性があります。
JSPコンパイル中にJSPまたはJSPから静的includeされているファイルの更新を行った。
JSPまたはJSPから静的includeされているファイルの置き換えを行ったが、ファイルの日付が前回JSPのコンパイルを行った日付よりも過去であった。
以下の対処を行ってください。
JSPまたはJSPから静的includeされているファイルの日付をマシンの現在時刻に更新してください。
エラーページとして指定したページがWebブラウザに表示されない場合
「Webアプリケーション開発上の注意事項」の「エラーページについて」の「Webブラウザの設定」を参照してください。
Webブラウザにステータスコード「404 Not Found」が通知される
IJServerクラスタ資源をリストア・移入した場合、isprintbackuprscコマンドで表示されたバックアップ対象サービスの資源もリストア・移入しているか確認してください。
WebサーバコネクタのログにメッセージIJServer12027が出力されている場合
メッセージの説明に記載されている対処を行っても解決しない場合、以下の可能性があります。
クライアントからのリクエストが、Webコンテナの同時処理数を超えている。かつ
Webアプリケーションの処理に時間がかかっており、レスポンスが遅延している。
以下の対処を行ってください。
「7.6 Webコンテナのチューニング」の「同時処理数」を増やす。
「9.8.3 HTTPサービスの定義項目」の「ブロック化」を有効にする。
Interstage Java EE DASサービスに配備したWebアプリケーションとの通信に失敗する場合
以下の可能性があります。
配備したWebアプリケーションに対して大量のリクエストを送信している。
以下の対処をおこなってください。
Interstage Java EE DASサービスに配備したWebアプリケーションの実行は、開発環境でのみ実施してください。大量のリクエストを送信する場合、運用環境に構築したIJServerクラスタ上で実施してください。