ここでは、Java EEの実行環境が利用するポートのチューニングについて説明します。
Java EEを運用するシステムに合わせて、ポート番号のチューニングを行ってください。
ポート一覧
以下にチューニング可能なポートの一覧を示します。
サービス名 | 用途 | ポート番号/プロトコル | マニュアル記載箇所 |
---|---|---|---|
IJServerクラスタ | HTTPリスナーのポート | 28090/tcp (注1) | |
IIOPリスナーのポート | 23700/tcp (注1) | ||
SSL通信用のIIOPリスナーのポート | 23820/tcp (注1) | ||
SSL通信クライアント認証用のIIOPリスナーのポート | 23920/tcp (注1) | ||
JMXコネクタが使用するRMIレジストリの接続ポート | 28686/tcp (注1) | ||
Interstage Java EE DASサービス | 運用管理用HTTPリスナーのポート | 8919/tcp (注2) | |
HTTPリスナーのポート | 28080/tcp (注2) | ||
IIOPリスナーのポート | 23600/tcp (注3) | ||
SSL通信用のIIOPリスナーのポート | 23601/tcp (注3) | ||
SSL通信クライアント認証用のIIOPリスナーのポート | 23602/tcp (注3) | ||
JMXコネクタが使用するRMIレジストリの接続ポート | 8686/tcp (注3) | ||
Interstage Java EE Node Agentサービス | JMXコネクタが使用するRMIレジストリの接続ポート | 29696 | |
メッセージブローカ | メッセージブローカのポート | なし (注4) | |
admin接続サービスのポート | なし (注4) | ||
jms接続サービスのポート | なし (注4) |
注1) 本項目の値はシステムプロパティとして定義されており、IJServerクラスタ作成時またはサーバーインスタンス追加時に自動採番されます。システムプロパティについては以下を参照してください。
「9.8.1 定義時に利用できるプロパティ」の「システムプロパティ」
注2) 本項目はデフォルト値を記載しています。インストール時にデフォルトのポートを利用できない場合、自動的に利用可能な短命ポートが割り当てられます。
注3)本項目は、デフォルト値を記載しています。本項目の値はインストール時にも指定できます。
注4) チューニングを行う場合には、メッセージブローカの起動時にサービスで使用するポート番号をメッセージブローカのプロパティで指定してください。
サービス名 | プロパティ名 |
---|---|
admin | imq.admin.tcp.port |
jms | imq.jms.tcp.port |
注意
Java EEの実行環境が使用するポート番号には、以下の値を設定しないでください。以下の値を設定して運用した場合、Java EEの実行環境、システム内の他のサービス、システム上のアプリケーションが正常に動作しない場合があります。
システム内の他のサービス、システム上のアプリケーションが使用するポート番号
システムが動的に割り当てる領域のポート番号(短命ポート)
IPv6アドレスにバインドされるポート番号
サービス運用ユーザーの設定によりプロセスの実効権限をシステム管理者(root)以外とする場合は、IJServerクラスタ/Interstage Java EE DASサービス/Interstage Java EE Node Agentサービスの使用するポート番号には1から1023の値を設定しないでください。
設定した場合、ポートを使用できず、Interstage Java EE DASサービス/Interstage Java EE Node Agentサービスが正常に動作しません。