Java EEアプリケーションからJMSのメッセージ送受信を行うために、以下のリソースと物理格納先を作成します。
JMS接続ファクトリとJMS送信リソースは、以下の方法で作成します。
asadminコマンドのcreate-jms-resourceサブコマンド
物理格納先の作成については「3.15.3 物理格納先の管理」を参照してください。
また、JMSホストを設定します。詳細は、以下を参照してください。
JMS接続ファクトリ
JMS接続ファクトリ(Connection Factory)とは、JMSアプリケーションとメッセージブローカとのコネクションを確立するために必要なオブジェクトです。JMS規約で規定された以下のインタフェースのいずれかを実装したオブジェクトを作成してJNDIに登録します。
javax.jms.ConnectionFactory
javax.jms.QueueConnectionFactory
javax.jms.TopicConnectionFactory
登録したJMS接続ファクトリは、JNDIを経由してJMSアプリケーションで利用可能です。JMSアプリケーションは、獲得したJMS接続ファクトリに対して、JMS規約で規定されたAPIを発行し、メッセージブローカとのコネクションを確立します。
JMS接続ファクトリの登録、変更、および削除はInterstage Java EE管理コンソール、またはasadminコマンドを使用して行います。asadminコマンドの詳細については「11.1.14 リソース」を参照してください。
また、JMS送信先リソースの登録、変更時に必要となる定義項目の詳細については「9.6.3 JMS接続ファクトリの定義項目」を参照してください。
ポイント
IJServerクラスタ上で、Publish/Subscribeメッセージングモデルを用いたJava EEアプリケーションの運用を行う場合には、JMS接続ファクトリの追加プロパティとしてClientIdを必ず設定してください。
JMS送信先リソース
JMS送信先リソース(Destination)とは、JMSアプリケーションと物理格納先との接続方法を指定します。JMS規約で規定された以下のインタフェースのいずれかを実装したオブジェクトを作成してJNDIに登録します。
javax.jms.Topic
javax.jms.Queue
登録したJMS送信先リソースは、JNDIを経由してアプリケーションで利用可能となります。JMSアプリケーションは、獲得した送信リソースに対して、JMS規約で規定されたAPIを発行し、メッセージブローカとのコネクションを確立します。
JMS送信先リソースの登録、変更、および削除はInterstage Java EE管理コンソール、またはasadminコマンドを使用して行います。asadminコマンドの詳細については「11.1.14 リソース」を参照してください。
また、JMS送信先リソースの登録、変更時に必要となる定義項目の詳細については「9.6.4 JMS送信先リソースの定義項目」を参照してください。
JMSホストの設定
JMSホストは、メッセージブローカが動作しているシステムを指定します。
JMSホストの設定は、Interstage Java EE管理コンソール、またはasadminコマンドを使用して行います。asadminコマンドの詳細については「11.18.3.9 configs.config.jms-serviceの定義項目」を参照してください。
また、設定時に必要となる定義項目の詳細については、「9.8.10 JMSサービスの定義項目」を参照してください。
ポイント
メッセージブローカのadminユーザのパスワード変更した場合には、JMSホストの管理パスワードも必ず合わせて変更してください。