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Interstage Application Server リファレンスマニュアル(API編)

1.20.9 エントリの削除インタフェース

関数名

関数の説明

ldap_delete()

指定されたエントリを削除します。
(非同期型)

ldap_delete_s()

指定されたエントリを削除します。
(同期型)

ldap_delete_ext()

指定されたエントリを削除します。
(非同期型、LDAP V3拡張関数)

ldap_delete_ext_s()

指定されたエントリを削除します。
(同期型、LDAP V3拡張関数)


  下位エントリがあるエントリに対して、一度の操作で、削除することはできません。リーフ(最下位)エントリから順に、削除してください。


1.20.9.1 ldap_delete()

名前

  ldap_delete

形式

  #include "idldap.h"
  int  ldap_delete(
          LDAP  *ld,
          const char  *dn );

機能説明

  この関数は、非同期型でエントリを削除します。削除することができるのは、リーフエントリ(ツリーの末端にあるエントリ)だけです。

  非同期関数の処理結果を受け取る場合、ldap_result()を使用します。この時、ldap_delete()の復帰値として返されたメッセージIDを指定します。詳細は、“処理結果の受取り/判定”を参照してください。

  ldapssl_init()で獲得したセションハンドルを使用している場合、SSLライブラリで発生したエラーをldapssl_error()で参照することができます。

パラメタ

  ld

  ldap_init()、またはldapssl_init()で通知された、セションハンドルを指定します。

  dn

  削除するエントリの、DNのアドレスを指定します。

復帰値

  この関数は、復帰値として以下の値を返します。

1.20.9.2 ldap_delete_s()

名前

  ldap_delete_s

形式

  #include "idldap.h"
  int  ldap_delete_s(
          LDAP  *ld,
          const char  *dn );

機能説明

  この関数は、同期型でエントリを削除します。削除することができるのは、リーフエントリ(ツリーの末端にあるエントリ)だけです。

  ldapssl_init()で獲得したセションハンドルを使用している場合、SSLライブラリで発生したエラーをldapssl_error()で参照することができます。

パラメタ

  ld

  ldap_init()、またはldapssl_init()で通知された、セションハンドルを指定します。

  dn

  削除するエントリの、DNのアドレスを指定します。

復帰値

  この関数では、復帰値としてLDAPエラーコードを返します。LDAPエラーコードの値については、“メッセージ集”の“LDAPエラーコード”を参照してください。

1.20.9.3 ldap_delete_ext()

名前

  ldap_delete_ext

形式

  #include "idldap.h"
  int  ldap_delete_ext(
          LDAP  *ld,
          const char  *dn,
          LDAPControl  **serverctrls,
          LDAPControl  **clientctrls,
          int  *msgidp );

機能説明

  この関数は、非同期型でエントリを削除します。削除することができるのは、リーフエントリ(ツリーの末端にあるエントリ)だけです。

  非同期関数の処理結果を受け取る場合、ldap_result()を使用します。この時、ldap_delete()の復帰値として返されたメッセージIDを指定します。詳細は、“処理結果の受取り/判定”を参照してください。

パラメタ

  ld

  ldap_init()、またはldapssl_init()で通知された、セションハンドルを指定します。

  dn

  削除するエントリの、DNのアドレスを指定します。

  serverctrls

  Interstage ディレクトリサービスではサーバコントロールをサポートしていないため、このパラメタにはNULLを指定します。

  clientctrls

  本ライブラリではクライアントコントロールをサポートしていないため、このパラメタにはNULLを指定します。

  msgidp

  メッセージIDを格納するための変数のアドレスを指定します。

復帰値

  この関数では、復帰値としてLDAPエラーコードを返します。LDAPエラーコードの値については、“メッセージ集”の“LDAPエラーコード”を参照してください。

  また、正常終了の場合には、msgidpパラメタで指定した変数にメッセージIDが設定されています。

1.20.9.4 ldap_delete_ext_s()

名前

  ldap_delete_ext_s

形式

  #include "idldap.h"
  int  ldap_delete_ext_s(
          LDAP  *ld,
          const char  *dn,
          LDAPControl  **serverctrls,
          LDAPControl  **clientctrls );

機能説明

  この関数は、同期型でエントリを削除します。削除することができるのは、リーフエントリ(ツリーの末端にあるエントリ)だけです。

  ldapssl_init()で獲得したセションハンドルを使用している場合、SSLライブラリで発生したエラーをldapssl_error()で参照することができます。

パラメタ

  ld

  ldap_init()、またはldapssl_init()で通知された、セションハンドルを指定します。

  dn

  削除するエントリの、DNのアドレスを指定します。

  serverctrls

  Interstage ディレクトリサービスではサーバコントロールをサポートしていないため、このパラメタにはNULLを指定します。

  clientctrls

  本ライブラリではクライアントコントロールをサポートしていないため、このパラメタにはNULLを指定します。

復帰値

  この関数では、復帰値としてLDAPエラーコードを返します。LDAPエラーコードの値については、“メッセージ集”の“LDAPエラーコード”を参照してください。