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Interstage Application Server リファレンスマニュアル(API編)

1.20.1 セションのオープンとクローズインタフェース

セションのオープン/初期設定

関数名

関数の説明

ldap_init()

リポジトリサーバへのセションを初期化します。

ldapssl_init()

リポジトリサーバへのセションを初期化します。(SSL使用)

セションのクローズ

関数名

関数の説明

ldap_unbind()

リポジトリサーバとのコネクションをクローズした後、セションを解放します。

ldap_unbind_s()

ldap_unbind()と同じ処理をします。

1.20.1.1 ldap_init()

名前

  ldap_init

形式

  #include "idldap.h"
  LDAP  *ldap_init(
          const char  *hostname,
          int  portno );

機能説明

  この関数は、LDAPのセションをオープンします。
  これ以降に呼び出す関数は、ここで取得したセションハンドルをパラメタに指定します。セションハンドルは、そのセションをクローズするまで有効です。

  認証はDNとパスワードを使用して行われます。簡易認証については、“1.20.3 リポジトリサーバとのユーザ認証インタフェース”を参照してください。

パラメタ

  hostname

  リポジトリサーバのホスト名、またはIPアドレスを示す文字列のアドレスを指定します。ホスト名やIPアドレスは、空白で区切って複数指定することができます。hostnameにNULLを指定した場合、"localhost"が設定されたと見なします。複数の相手ホストが指定された場合、コネクションを確立する際に指定された順番で接続を試みて、接続に成功した最初のホストと通信します。

  portno

  リポジトリサーバのポート番号を指定します。デフォルトのLDAPポートを使用する場合は、ポート番号に0を指定します。デフォルトのポート番号はLDAP_PORT「389」です。

復帰値

  この関数は、復帰値として以下の値を返します。

注意事項

1.20.1.2 ldapssl_init()

名前

  ldapssl_init

形式

  #include "idldap.h"
  LDAP  *ldapssl_init(
          const char  *hostname,
          int  portno,
          SSLENV *sslenv );

機能説明

  この関数は、SSLを使用して、LDAPのセションをオープンします。サーバとの通信を安全なものとすることができます。
  これ以降に呼び出す関数は、ここで取得したセションハンドルをパラメタに指定します。セションハンドルは、そのセションをクローズするまで有効です。

  認証はDNとパスワードを使用して行われます。簡易認証については、“1.20.3 リポジトリサーバとのユーザ認証インタフェース”を参照してください。

  なお、この関数はスレッドアンセーフです。

パラメタ

  hostname

  リポジトリサーバのホスト名、またはIPアドレスを示す文字列のアドレスを指定します。ホスト名やIPアドレスは、空白で区切って複数指定することができます。hostnameにNULLを指定した場合、"localhost"が設定されたと見なします。複数の相手ホストが指定された場合、コネクションを確立する際に指定された順番で接続を試みて、接続に成功した最初のホストと通信します。

  portno

  リポジトリサーバのポート番号を指定します。デフォルトのLDAPポートを使用する場合は、ポート番号に0を指定します。デフォルトのポート番号は「636」です。

  sslenv

  SSLENV構造体のアドレスを指定します。SSLを使用する場合、ここで指定する構造体にSSLの動作環境の情報を設定し、パラメタとして渡す必要があります。この構造体の各メンバには、以下の値を設定します。

SSLENV構造体のメンバの説明

復帰値

  この関数は、復帰値として以下の値を返します。

注意事項

1.20.1.3 ldap_unbind()

名前

  ldap_unbind

形式

  #include "idldap.h"
  int  ldap_unbind( LDAP  *ld );

機能説明

  この関数は、リポジトリサーバとのコネクション解放とセションのクローズをします。ldap_unbind()とldap_unbind_s()は、どちらも同期型として処理を行い、機能的な違いはありません。

パラメタ

ld

  ldap_init()、またはldapssl_init()で通知された、セションハンドルを指定します。

復帰値

  この関数では、復帰値としてLDAPエラーコードを返します。LDAPエラーコードの値については、“メッセージ集”の“LDAPエラーコード”を参照してください。

注意事項

1.20.1.4 ldap_unbind_s()

名前

  ldap_unbind_s

形式

  #include "idldap.h"
  int  ldap_unbind_s( LDAP  *ld );

機能説明

  この関数は、リポジトリサーバとのコネクション解放とセションのクローズをします。ldap_unbind()とldap_unbind_s()は、どちらも同期型として処理を行い、機能的な違いはありません。

パラメタ

  ld

  ldap_init()、またはldapssl_init()で通知された、セションハンドルを指定します。

復帰値

  この関数では、復帰値としてLDAPエラーコードを返します。LDAPエラーコードの値については、“メッセージ集”の“LDAPエラーコード”を参照してください。

注意事項