レプリケーション運用中にスレーブのパスワードを変更する手順を説明します。
スレーブ運用のリポジトリで管理者用DNのパスワードを新しいものに変更した場合は、マスタ運用のリポジトリの[レプリケーション先ホスト情報]の[接続用パスワード]に、新しいパスワードを設定する必要があります。
以下にレプリケーション運用中のスレーブのパスワード変更手順の流れ図を示します。
マスタサーバのリポジトリの停止
マスタサーバのリポジトリを停止します。
レプリケーションのマスタであるマシンに接続したInterstage管理コンソールを使用し、マスタ運用のリポジトリを停止します。
スレーブサーバのリポジトリでパスワード変更
スレーブサーバのリポジトリでパスワードを変更します。
スレーブであるマシンに接続したInterstage管理コンソールを使用し、スレーブ運用のリポジトリを停止します。
停止したスレーブ運用のリポジトリをクリックして、[環境設定]画面を表示させます。
[パスワードの変更]で“変更する”を選択し、表示されるダイアログボックスで[OK]ボタンをクリックします。
新たに表示される[管理者用DNの新パスワード]と[管理者用DNの新パスワード(再入力)]の両方に、同一の新パスワードを設定して、[適用]ボタンをクリックします。
Interstage管理コンソールを使用し、手順4で新パスワードを設定したリポジトリを起動します。
マスタサーバのリポジトリで接続用パスワード変更
マスタサーバのリポジトリで接続用パスワードを変更します。
マスタであるマシンに接続したInterstage管理コンソールを使用し、[システム] > [サービス] > [リポジトリ]の[リポジトリ:状態]画面(管理サーバの場合は、[一括操作] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [セキュリティ] > [リポジトリ]の[リポジトリ:状態]画面)で、“マスタサーバのリポジトリの停止”で停止したマスタ運用のリポジトリをクリックして、[環境設定]画面で、[詳細設定[表示]]をクリックします。
[レプリケーション先ホスト一覧]で、管理者用DNのパスワードを変更したスレーブ運用のリポジトリが存在するホスト名にチェックを入れ、[編集]ボタンをクリックします。
新たに表示される[レプリケーション先ホスト情報]の[接続用パスワード]に、スレーブサーバで設定したものと同一のパスワードを設定し、[適用]ボタンをクリックします。
Interstage管理コンソールを使用し、パスワードを設定したリポジトリを起動します。
パスワードの変更には、コマンド(irepconfigコマンド)を使用することもできます。
スレーブサーバの“管理者用DNのパスワード”を変更する
スレーブサーバのリポジトリ環境定義ファイルに以下の値を設定します。
adminpasswd_file (管理者用DNのパスワードファイル)
マスタサーバの、“レプリケーション先ホスト情報”を変更する
マスタサーバのリポジトリ環境定義ファイルに以下の値を設定します。
slave_info (レプリケーション先ホスト情報)の“bindpasswd_file (接続用パスワードのパスワードファイル)”
詳細は、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“irepconfig”-“encryptサブコマンド”、“modifyサブコマンド”、および“リポジトリ環境定義ファイル”を参照してください。
パスワードを変更する場合の、リポジトリ環境定義ファイルの定義例 (例ではパスワードに関連しない定義は省略しています)
スレーブサーバの“管理者用DNのパスワード”を変更する
adminpasswd_file: "C:\myfolder\passwdfile" |
マスタサーバの、“レプリケーション先ホスト情報”を変更する
# Replication Settings |
(*)改行を入れないで1行で入力します。