管理対象サーバおよびスタンドアロンサーバの場合の、資源破壊発生時など、バックアップしておいたInterstage資源を復旧するためのリストア手順について説明します。管理サーバの場合のリストア方法については、“4.1.6 リストア手順(管理サーバの場合)”を参照してください。
また、旧版でバックアップしたInterstage資源をリストアする場合にも、本マニュアルにて説明している手順および本製品のコマンドを使用して実施してください。
ここでは、以下のバックアップ資源格納用ディレクトリが存在することを前提に説明します。
X:\Backup
/backup
リストアは、以下を確認した上で操作を開始してください。
Interstageの再インストールが必要になった場合は、インストールが完了していること。
すべてのサービス、サーバアプリケーションが停止していること。
Interstageのインストールディレクトリ、J2EE共通ディレクトリ、インストールドライブ(Windows (R)の場合)やリストア対象とならないすべての資源(Interstageの運用時に使用するユーザ資源、ユーザアプリケーションなど)が、バックアップ前と同じディレクトリ構成に配置されていること。
■操作手順
リストアは以下の手順で行います。各コマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
“4.1.2.1 サービスの停止”を参照して、サービスを停止します。
リストア対象とするサービス資源は、バックアップ操作時に、バックアップ対象とした資源になります。以降の操作では、リストア対象とするサービス資源に対してリストア操作を行ってください。
■リストアコマンド
Interstageセットアップ資源のリストアは、以下のコマンドを使用します。
C:\Interstage\bin\iscrestoresys.exe |
/opt/FSUNtd/bin/iscrestoresys |
/opt/FJSVtd/bin/iscrestoresys |
iscrestoresysコマンドは、Interstageが停止している状態で実行する必要があります。
■リストア方法
資源バックアップ先ディレクトリが“X:\Backup\”の場合の操作例を以下に示します。
iscrestoresysコマンドを実行します。 |
資源バックアップ先ディレクトリが/backupの場合の操作例を以下に示します。
iscrestoresysコマンドを実行します。 |
■注意事項
バックアップ先ディレクトリのパスが空白を含む場合、コマンドパラメタ指定時にダブルクォーテーション("")で囲んで指定する必要があります。
Interstageが動作中の場合には、isstop -fコマンドやInterstage管理コンソールを使用してInterstageを停止してください。
クラスタシステム環境でInterstageを使用している場合は、クラスタシステムの停止方法により停止してください。
■リストアコマンド
Interstage管理コンソール資源のリストアは、以下のコマンドを使用します。
C:\Interstage\gui\bin\isguirestore.bat |
/opt/FJSVisgui/bin/isguirestore |
isguirestoreコマンドは、Interstageが停止している状態で実行する必要があります。
■リストア方法
isguiresotreコマンドには、バックアップ時にInterstage管理コンソール資源を格納したディレクトリのパスを指定する必要があります。
Interstageインストールパスが“C:\Interstage”、資源バックアップ先ディレクトリが“X:\Backup”、Interstage管理コンソールの資源を格納したディレクトリが“X:\Backup\isgui”の場合の操作例を以下に示します。
isguirestoreコマンドを実行します。 |
資源バックアップ先ディレクトリが/backup、Interstage管理コンソールの資源を格納したディレクトリが“/backup/isgui”の場合の操作例を以下に示します。
isguirestoreコマンドを実行します。 |
cpコマンドなどを使用して、バックアップ用ディレクトリのInterstage管理コンソールの資源ファイルをもとのディレクトリにコピーします。
資源バックアップ用ディレクトリが/backup/isguiの場合の操作例を以下に示します。
cpコマンドを使用して、バックアップ用ディレクトリのInterstage管理コンソールの資源ファイルをもとのディレクトリにコピーします。 |
■注意事項
Interstage管理コンソールの環境定義のカストマイズを行っていない場合で、バックアップ処理を行っていない場合は、本リストア処理を行う必要はありません。
バックアップ元のサーバにおいてInterstage管理コンソール動作環境のカスタマイズを実施している場合は、再度、Interstage管理コンソール動作環境のカスタマイズを実施してください。
バックアップ用ディレクトリまたはInterstageインストールディレクトリのパスが空白を含む場合、コマンドパラメタ指定時にダブルクォーテーション("")で囲んで指定する必要があります。
コマンド終了メッセージの出力前に、何らかのメッセージが出力されている場合には、コマンドの実行に失敗しています。その場合は、出力メッセージの内容と、本コマンド実行時の注意事項に従い、再度コマンドを実行してください。
バックアップ先ディレクトリのパスが空白を含む場合、コマンドパラメタ指定時にダブルクォーテーション("")で囲んで指定する必要があります。
■リストアコマンド
Interstage JMXサービス資源のリストアは、以下のコマンドを使用します。
C:\Interstage\bin\isjmxrestore |
/opt/FJSVisjmx/bin/isjmxrestore |
isjmxrestoreコマンドは、InterstageおよびInterstage JMXサービスが停止している状態で実行する必要があります。
■リストア方法
isjmxresotreコマンドには、バックアップ時にInterstage JMXサービス資源を格納したディレクトリのパスを指定する必要があります。
資源バックアップ先ディレクトリがX:\Backup、Interstage JMXサービスの資源を格納したディレクトリが“X:\Backup\isjmx”の場合の操作例を以下に示します。
isjmxrestoreコマンドを実行します。 |
資源バックアップ先ディレクトリが/backup、Interstage JMXサービスの資源を格納したディレクトリが“/backup/isjmx”の場合の操作例を以下に示します。
isjmxrestoreコマンドを実行します。 |
■注意事項
Interstage JMXサービスの環境定義のカストマイズを行っていない場合で、バックアップ処理を行っていない場合は、本リストア処理を行う必要はありません。
バックアップ先ディレクトリのパスが空白を含む場合、コマンドパラメタ指定時にダブルクォーテーション("")で囲んで指定する必要があります。
Interstage JMXサービスは、マルチシステム機能をサポートしていません。拡張システムに対する操作は不要です。
■リストアコマンド
業務構成管理のリポジトリ資源のリストアは、以下のコマンドを使用します。
C:\Interstage\bin\isreprestore.bat |
/opt/FJSVisjmx/bin/isreprestore |
■リストア方法
資源バックアップ先ディレクトリが“X:\Backup”の場合の操作例を以下に示します。
isreprestore.batコマンドを実行します。 |
資源バックアップ先ディレクトリが“/backup”の場合の操作例を以下に示します。
isreprestoreコマンドを実行します。 |
■注意事項
コマンド終了メッセージの出力前に、何らかのメッセージが出力されている場合には、コマンドの実行に失敗しています。その場合は、出力メッセージの内容と、本コマンド実行時の注意事項に従い、再度コマンドを実行してください。
業務構成管理のリポジトリ格納先のパスが空白を含む場合、コマンドパラメタ指定時にダブルクォーテーション("")で囲んで指定する必要があります。
CORBAサービス資源のリストア手順について説明します。
■リストアコマンド
CORBAサービス資源のリストアでは、以下のコマンドを使用します。
C:\Interstage\ODWIN\bin\odrestoresys.exe |
/opt/FSUNod/bin/odrestoresys |
/opt/FJSVod/bin/odrestoresys |
odrestoresysコマンドは、CORBAサービスが停止している状態で実行する必要があります。
なお、odrestoresysコマンドは、オプションを指定することによりCORBAサービス(ORB)資源、ネーミングサービス資源、ロードバランス資源、インタフェースリポジトリ資源それぞれのリストアを行うことが可能です。
■リストア方法
バックアップ先パスがX:\Backup\ODの場合の操作例を以下に示します。
odrestoresysコマンドを実行して、CORBAサービス資源ファイルをリストアします。 |
バックアップ先パスが/backup/FSUNodの場合の操作例を以下に示します。
odrestoresysコマンドを実行して、CORBAサービスの資源ファイルをリストアします。 |
バックアップ先パスが/backup/FJSVodの場合の操作例を以下に示します。
odrestoresysコマンドを実行して、CORBAサービスの資源ファイルをリストアします。 |
■注意事項
Interstage管理コンソールを使用してSSL環境を設定した場合は、バックアップしたInterstage証明書環境資源をリストアする必要があります。“4.1.5.20 Interstage証明書環境資源のリストア”を参照してInterstage証明書環境資源をリストアしてください。odsetSSLコマンドを使用して構築したSSL環境を使用している場合は、バックアップした以下の資源を、odsetSSLコマンドで指定したディレクトリにリストアしてください。
スロット情報ディレクトリ(odsetSSLコマンドの-sdオプションで指定したディレクトリ)
運用管理ディレクトリ(odsetSSLコマンドの-edオプションで指定したディレクトリ)
CORBAサービス資源のリストア後、以下のサービスの「スタートアップの種類」が“自動”で登録される場合があります。
InterfaceRep_Cache Service
InterfaceRep_Cache_e Service
Naming Service
NS LoadBalancingOption
バックアップ環境においてInterstageの自動起動の設定をしていた場合など、必要に応じて、以下の手順で「スタートアップの種類」を変更してください。
Administrators権限でログインします。
[コントロールパネル]-[管理ツール]-[サービス]を起動します。
各サービスのスタートアップの種類を確認します。
「スタートアップの種類」が“"自動”で登録されている場合は、各サービスを選択後、[プロパティ]により“手動”に変更します。
■リストアコマンド
イベントサービス資源のリストアは、以下のコマンドを使用します。
C:\Interstage\bin\esrestoresys.exe |
/opt/FJSVes/bin/esrestoresys |
esrestoresysコマンドは、イベントサービスが停止している状態で実行する必要があります。
■リストア方法
イベントサービス資源のリストアを行う場合は、その前に“4.1.5.7 CORBAサービス資源のリストア”を行ってください。
バックアップ先パスがX:\Backup\ESの場合の操作例を以下に示します。
esrestoresysコマンドでバックアップ用ディレクトリを指定し、イベントサービス資源をリストアします。 |
バックアップ先パスが/backup/FJSVesの場合の操作例を以下に示します。
esrestoresysコマンドでバックアップ用ディレクトリを指定し、イベントサービス資源をリストアします。 |
Portable-ORB資源のリストア手順について説明します。
■リストア方法
バックアップ先パスがX:\Backup\PORBの場合の操作例を以下に示します。
copyコマンド(またはエクスプローラ)を使用して、バックアップ用ディレクトリのPortable-ORB資源を元のディレクトリにコピーします。 |
バックアップ先パスが/backup/porbの場合の操作例を以下に示します。
cpコマンドを使用して、バックアップ用ディレクトリのPortable-ORB資源を元のディレクトリにコピーします。 |
■注意事項
SSL連携機能を使用している場合は、バックアップした以下の資源を、元のディレクトリにコピーしてください。以下の資源の詳細については、“4.1.1.7 Portable-ORBの資源ファイル”を参照してください。
キーストアファイル
組み込み証明書管理情報
■リストアコマンド
コンポーネントトランザクションサービス資源のリストアは、以下のコマンドを使用します。
C:\Interstage\bin\tdrestoresys.exe |
/opt/FSUNtd/bin/tdrestoresys |
/opt/FJSVtd/bin/tdrestoresys |
tdrestoresysコマンドは、Interstageが停止している状態で実行する必要があります。
■リストア方法
資源バックアップ先ディレクトリが“X:\Backup\”の場合の操作例を以下に示します。
tdrestoresysコマンドを実行します。 |
資源バックアップ先ディレクトリが/backup/の場合の操作例を以下に示します。
tdrestoresysコマンドを実行します。 |
■注意事項
バックアップ先ディレクトリのパスが空白を含む場合、コマンドパラメタ指定時にダブルクォーテーション("")で囲んで指定する必要があります。
コンポーネントトランザクションサービス資源のリストアを行う前に、Interstageセットアップ資源および、CORBAサービス資源のリストアを行う必要があります。
Interstageが動作中の場合には、isstop -fコマンドなどを使用してInterstageを停止してください。クラスタシステムの場合には、クラスタシステムの停止方法により停止してください。
サーバマシン状態監視機構の運用状態は、本コマンドではリストアされません。バックアップ元の環境でサーバマシン状態監視機構のサービスServerMachineMonitorまたはServerMachineMonitorAgentを使用していた場合、リストア後にサービス登録issetsmm、issetsmmaコマンドを実行する必要があります。その際のパラメタは、バックアップ元で指定したものと同じものを指定してください。
■リストアコマンド
データベース連携サービス資源のリストアは、以下のコマンドを使用します。
C:\Interstage\ots\bin\otsrestoresys.exe |
/opt/FSUNots/bin/otsrestoresys |
/opt/FJSVots/bin/otsrestoresys |
otsrestoresysコマンドは、Interstageが停止している状態で実行する必要があります。
■リストア方法
資源バックアップ先ディレクトリが“X:\Backup\”の場合の操作例を以下に示します。
otsrestoresysコマンドを実行します。 |
資源バックアップ先ディレクトリが/backup/の場合の操作例を以下に示します。
otsrestoresysコマンドを実行します。 |
■注意事項
バックアップ用ディレクトリのパスが空白を含む場合、コマンドパラメタ指定時にダブルクォーテーション("")で囲んで指定する必要があります。
データベース連携サービス資源のリストアを行う前に、Interstageセットアップ資源および、CORBAサービス資源のリストアを行う必要があります。
Interstageが動作中の場合には、isstop -fコマンドなどを使用してInterstageを停止してください。クラスタシステムの場合には、クラスタシステムの停止方法により停止してください。
Interstage シングル・サインオン資源のリストア手順について説明します。
■リストアコマンド
Interstage シングル・サインオン資源のリストアは、以下のコマンドを使用します。
C:\Interstage\bin\ssorestore.exe |
/opt/FJSVssocm/bin/ssorestore |
■リストア方法(リポジトリサーバの資源)
Interstage シングル・サインオンのリポジトリサーバの資源をリストアする場合について説明します。
“X:\Backup\ssoatcsv\ssosv_back”ファイルにバックアップした資源をリストアする場合の操作例を以下に示します。
1.ssorestoreコマンドに資源格納ファイルを指定し、リポジトリサーバの資源をリストアします。 2.リポジトリサーバの環境をリストアしたマシンのInterstage管理コンソールを使用して、[セキュリティ] > [シングル・サインオン] > [認証基盤] > [リポジトリサーバ] > [環境設定]タブの[適用]ボタンをクリックします。 |
“/backup/FJSVssosv/ssosv_back”ファイルにバックアップした資源をリストアする場合の操作例を以下に示します。
1.ssorestoreコマンドに資源格納ファイルを指定し、リポジトリサーバの資源をリストアします。 2. リポジトリサーバの環境をリストアしたマシンのInterstage管理コンソールを使用して、[セキュリティ] > [シングル・サインオン] > [認証基盤] > [リポジトリサーバ] > [環境設定]タブの[適用]ボタンをクリックします。 |
■リストア方法(認証サーバの資源)
Interstage シングル・サインオンの認証サーバの資源をリストアする場合について説明します。
“X:\Backup\ssoatcag\ssoac_back”ファイルにバックアップした資源、および“X:\Backup\ssofsv\custom_user_inf”ディレクトリにバックアップした資源をリストアする場合の操作例を以下に示します。
1.ssorestoreコマンドに資源格納ファイルを指定し、認証サーバの資源をリストアします。 2.xcopyコマンド(またはエクスプローラ)を使用して、カスタマイズモジュールの資源ファイルをもとのディレクトリにコピーします。 3. 認証サーバの環境をリストアしたマシンのInterstage管理コンソールを使用して、[セキュリティ] > [シングル・サインオン] > [認証基盤] > [認証サーバ] > [環境設定]タブの[適用]ボタンをクリックします。 |
“/backup/FJSVssoac/ssoac_back”ファイルにバックアップした資源、および“/backup/FJSVssofs/custom_user_inf”ディレクトリにバックアップした資源をリストアする場合の操作例を以下に示します。
1. ssorestoreコマンドに資源格納ファイルを指定し、認証サーバの資源をリストアします。 2.cpコマンドを使用して、カスタマイズモジュールの資源ファイルをもとのディレクトリにコピーします。 3. 認証サーバの環境をリストアしたマシンのInterstage管理コンソールを使用して、[セキュリティ] > [シングル・サインオン] > [認証基盤] > [認証サーバ] > [環境設定]タブの[適用]ボタンをクリックします。 |
■リストア方法(業務サーバの資源)
Interstage シングル・サインオンの業務サーバの資源をリストアする場合について説明します。
“X:\Backup\ssoatzag\ssoaz_back”ファイルにバックアップした資源をリストアする場合の操作例を以下に示します。
1.ssorestoreコマンドに資源格納ファイルを指定し、業務サーバの資源をリストアします。 2. 業務サーバの環境をリストアしたマシンのInterstage管理コンソールを使用して、[セキュリティ] > [シングル・サインオン] > [業務システム] > [業務システム名] > [環境設定]タブの[適用]ボタンをクリックします。 |
“/backup/FJSVssoaz/ssoaz_back”ファイルにバックアップした資源をリストアする場合の操作例を以下に示します。
1.ssorestoreコマンドに資源格納ファイルを指定し、業務サーバの資源をリストアします。 2. 業務サーバの環境をリストアしたマシンのInterstage管理コンソールを使用して、[セキュリティ] > [シングル・サインオン] > [業務システム] > [業務システム名] > [環境設定]タブの[適用]ボタンをクリックします。 |
注)
カスタマイズモジュールの資源ファイルが存在する場合にリストアしてください。
■注意事項
リポジトリサーバの資源をリストアする場合は、以下の資源を事前にリストアしてください。
Interstage HTTP Server
Interstage ディレクトリサービス
Interstage HTTP Server資源のリストアについては、“4.1.5.13 Interstage HTTP Server資源のリストア”を参照してください。
Interstage ディレクトリサービス資源のリストアについては、“4.1.5.19 Interstage ディレクトリサービス資源のリストア”を参照してください。
リポジトリサーバにおいて、Interstage管理コンソールで構築したInterstage証明書環境のSSLを使用している場合は、バックアップしたInterstage証明書環境資源をリストアする必要があります。“4.1.5.20 Interstage証明書環境資源のリストア”を参照してInterstage証明書環境資源をリストアしてください。
認証サーバの資源をリストアする場合は、Interstage HTTP Serverの資源を事前にリストアしてください。Interstage HTTP Server資源のリストアについては、“4.1.5.13 Interstage HTTP Server資源のリストア”を参照してください。
また、Interstage管理コンソールで構築したInterstage証明書環境のSSLを、認証サーバで使用している場合は、バックアップしたInterstage証明書環境資源をリストアする必要があります。“4.1.5.20 Interstage証明書環境資源のリストア”を参照してInterstage証明書環境資源をリストアしてください。
認証サーバ間連携を行っている場合、または統合Windows認証を行っている場合は、IJServerの資源も合わせてリストアしてください。IJServer資源のリストアについては、“4.1.5.15 IJServer資源のリストア”を参照してください。
業務サーバの資源をリストアする場合は、ご利用のWebサーバの資源、およびInterstage証明書環境資源も合わせてリストアしてください。Interstage証明書環境資源のリストアについては、“4.1.5.20 Interstage証明書環境資源のリストア”を参照してください。
Javaアプリケーションを開発している場合は、IJServerの資源も合わせてリストアしてください。IJServer資源のリストアについては、“4.1.5.15 IJServer資源のリストア”を参照してください。
Interstage HTTP Server資源のリストア手順について説明します。
■リストアコマンド
Interstage HTTP Server資源のリストアは、以下のコマンドを使用します。
C:\Interstage\bin\ihsrestore.exe |
/opt/FJSVihs/bin/ihsrestore |
ihsrestoreコマンドは、すべてのWebサーバが停止している状態で実行する必要があります。
■リストア方法
バックアップ先パスがX:\Backup\IHSの場合の操作例を以下に示します。
ihsrestoreコマンドでバックアップ用ディレクトリを指定し、Interstage HTTP Server資源をリストアします。(注) |
バックアップ先パスが/backup/FJSVihsの場合の操作例を以下に示します。
ihsrestore コマンドでバックアップ用ディレクトリを指定し、Interstage HTTP Server資源をリストアします。(注) |
注)
ihsrestoreコマンドの-t allオプションは、環境定義ファイルの他に、パスワードファイルおよび公開用ルートディレクトリ(環境定義ファイル(httpd.conf)のDocumentRootディレクティブに指定したディレクトリ)を対象とする場合に指定します。なお、ihsrestoreコマンドの-t allオプションを指定する場合は、ihsbackupコマンドにおいても-t allオプションを指定しておく必要があります。
■注意事項
リストア先にファイルが存在した場合は、ファイルを上書きします。
リストアを行うシステムは、バックアップを行ったシステムと同じディスク構成である必要があります。
コンテンツ(DocumentRootディレクティブで指定したディレクトリ配下以外)、および環境設定時に使用したファイル(httpd.confとパスワードファイル以外)をバックアップした場合、別途それらの資源をリストアしてください。
Interstage管理コンソールで構築したInterstage証明書環境のSSLを使用している場合は、バックアップしたInterstage証明書環境資源をリストアする必要があります。“4.1.5.20 Interstage証明書環境資源のリストア”を参照してInterstage証明書環境資源をリストアしてください。
SMEEコマンドで構築した証明書/鍵管理環境のSSLを使用している場合は、バックアップした以下の資源を、環境定義ファイル(httpd.conf)の該当ディレクティブで指定されているパスにリストアしてください。
スロット情報ディレクトリ(SSLSlotDirディレクティブで指定したディレクトリ)
運用管理ディレクトリ(SSLEnvDirディレクティブで指定したディレクトリ)
ユーザPIN管理ファイル(SSLUserPINFileディレクティブで指定したファイル)
V9以降のバックアップの対象資源(Apache HTTP Server 2.0ベース)をリストアする場合は、リストア先のサーバタイプ種別に応じて以下のいずれかの状態で実行してください。
スタンドアロンサーバの場合
バックアップした運用環境と、Webサーバの数およびWebサーバ名がすべて一致する状態
すべてのWebサーバを削除した状態
Webサーバ“FJapache”が1つだけ存在する状態、かつWebサーバ“FJapache”にInterstageシングル・サインオンの業務サーバ、認証サーバ、およびリポジトリサーバの環境が構築されていない状態
管理サーバの場合
バックアップした運用環境と、Webサーバの数およびWebサーバ名がすべて一致する状態
すべてのWebサーバを削除した状態
Webサーバ“FJapache”が1つだけ存在する状態
管理対象サーバの場合
Webサーバ“FJapache”が1つだけ存在する状態、かつバックアップした運用環境に、Webサーバ“FJapache”が1つだけ存在する状態
V8/V7のバックアップの対象資源(Apache HTTP Server 1.3ベース)をリストアする場合、Webサーバ名は“FJapache”となります。したがって、Webサーバ“FJapache”が存在しない場合は作成し、すでにWebサーバ“FJapache”が存在する場合は設定が置き換えられます。
V6以前のバックアップの対象資源(Apache HTTP Server 1.3ベース)は、ihsrestoreコマンドでリストアすることはできません。V6以前のバックアップの対象資源をリストアする場合は、“移行ガイド”の“Interstage HTTP Server(Apache HTTP Server 2.0ベース)への移行”-“8.0以前のInterstage HTTP Server(Apache HTTP Server 1.3ベース)からの移行”を参照してください。
■リストアコマンド
J2EE共通資源ファイルのリストアは、以下のコマンドを使用します。
C:\Interstage\bin\j2eerestore.exe |
/opt/FJSVj2ee/bin/j2eerestore |
■リストア方法
バックアップ先パスがX:\Backupの場合の操作例を以下に示します。
1.jarコマンドが格納されているディレクトリが、環境変数PATHに含まれていることを確認します。 (注1) 2.j2eerestoreコマンドを実行して、J2EE共通資源ファイルをリストアします。 |
バックアップ先パスが/backupの場合の操作例を以下に示します。
1.jarコマンドが格納されているディレクトリが、環境変数PATHに含まれていることを確認します。 (注1) 2.j2eerestoreコマンドを実行して、J2EE共通資源ファイルをリストアします。 |
注1)
j2eerestoreコマンドは、その内部処理においてjarコマンドを使用しているため、この確認処理が必要です。
■リストアコマンド
IJServer資源のリストアは、以下のコマンドを使用します。
C:\Interstage\bin\ijsrestore.exe |
/opt/FJSVj2ee/bin/ijsrestore |
■リストア方法
バックアップ先パスがX:\Backupの場合の操作例を以下に示します。
ijsrestoreコマンドを実行して、IJServer資源をリストアします。 |
バックアップ先パスが/backupの場合の操作例を以下に示します。
ijsrestoreコマンドを実行して、IJServer資源をリストアします。 |
■注意事項
IJServer資源のリストアを行う前に、isprintbackuprscコマンドで表示されたことによってバックアップした資産をリストアしてください。
Interstage Application Server 8.0以前のIJServer資源をリストアする場合には、事前にTomcat4.1ベースのServletサービスがインストールされている必要があります。
Interstage Application Server 8.0以前のIJServer資源をリストアした場合、Webサーバコネクタのログ出力先は以下のように変更されます。任意に設定されたWebサーバコネクタのログ出力先は、変更されません。
Interstageインストールディレクトリ\F3FMjs5\logs\jk2\FJapache
/opt/FJSVjs5/logs/jk2/FJapache
Interstage HTTP Serverを使用して運用していた環境からリストアを行う場合は、本コマンドを実行する前に、Interstage HTTP Serverの資源のリストアを行ってください。
“サーバ上の任意の位置で実行するWebアプリケーション”は、ijsrestoreコマンドではリストアされません。別途、リストアしてください。なお、Webアプリケーションの展開先はIJServerの定義情報に定義されていますので、バックアップ元と同じパスにWebアプリケーションをリストアしてください。
Session Registry ServerのIJServerをリストアした場合、かつセションの永続化を有効としている場合は、リストア後のSession Registry Serverの起動前に、jssrsadminコマンドのclearsessionサブコマンドを使用して、永続化されているセションの情報を消去してください。
■リストアコマンド
Interstage JMS資源のリストアは、以下のコマンドを使用します。
C:\Interstage\bin\jmsrestore.exe |
/opt/FJSVjms/bin/jmsrestore |
■注意事項
jmsrestoreコマンドは、JMSアプリケーションが停止している状態で実行する必要があります。
■リストア方法
バックアップ先パスがX:\Backupの場合の操作例を以下に示します。
jmsrestoreコマンドでバックアップ用ディレクトリを指定し、Interstage JMS資源をリストアします。 |
バックアップ先パスが/backupの場合の操作例を以下に示します。
jmsrestoreコマンドでバックアップ用ディレクトリを指定し、Interstage JMS資源をリストアします。 |
Interstage SOAPサービス資源のリストア手順について説明します。
Interstage SOAPサービス資源をリストアする場合、Interstage V9.1.0の“SOAPサービスユーザーズガイド”の“環境変数の設定”に記載されている値が設定されているか事前に確認してください。
■リストアコマンド
Interstage SOAPサービス資源のリストアは、以下のコマンドを使用します。
各環境定義ファイル(Servletサービスの資源ファイルを除く): |
各環境定義ファイル(Servletサービスの資源ファイルを除く): |
■リストア方法
issoaprestoreコマンドコマンドを使用して、バックアップ用ディレクトリのInterstage SOAPサービスの資源ファイルをもとのディレクトリにリストアします。
以下の条件の操作例を示します。
バックアップ用ディレクトリがX:\Backup\SOAP
操作例
1.Interstageを停止します。 2.Interstage管理コンソール用Servletサービスを停止します。 3.issoaprestoreコマンドを実行して、環境定義ファイルをリストアします。 |
issoaprestoreコマンドコマンドを使用して、バックアップ用ディレクトリのInterstage SOAPサービスの資源ファイルをもとのディレクトリにリストアします。
以下の条件の操作例を示します。
バックアップ用ディレクトリが/backup/SOAP
操作例
1.Interstageを停止します。 2.Interstage管理コンソール用Servletサービスを停止します。 3.issoaprestoreコマンドを実行して、環境定義ファイルをリストアします。 |
■注意事項
Interstage SOAPサービスはWebアプリケーションのため、IJServerの資源ファイルのリストアも行ってください。詳細については、“4.1.5.15 IJServer資源のリストア”を参照してください。
UDDIサービス資源のリストア手順について説明します。
■リストア方法
バックアップ先パスがX:\Backup\uddiの場合の操作例を以下に示します。
1.copyコマンド(またはエクスプローラ)を使用して、バックアップ用ディレクトリのDSA以外のUDDIサービス資源ファイルをもとのディレクトリにコピーします。 2.UDDIレジストリサービス用DSAを復元します。エクスプローラを使用して、もとのディレクトリ配下にコピーしてください。 |
バックアップ先パスが/backup/uddi、UDDIレジストリサービス用DSAのリストア先のディレクトリが/var/dsaの場合の操作例を以下に示します。
1.cpコマンドを使用して、バックアップ用ディレクトリのDSA以外のUDDIサービス資源ファイルをもとのディレクトリにコピーします。 2.UDDIレジストリサービス用DSAを復元します。cpコマンドを使用して、もとのディレクトリ配下にコピーしてください。 |
■注意事項
UDDIレジストリサービスはIJServer、シングル・サインオン、InfoDirectoryを利用しています。これらの資源のリストアも行ってください。また、DSAの復元を行う場合は、必ずDSAを停止してから行ってください。
Interstage ディレクトリサービス資源のリストア手順について説明します。
リポジトリのデータベースとして、標準データベースを使用する場合と、RDBを使用する場合で、リストア方法が違います。
標準データベースを使用する場合は、以下の手順で、リストアコマンドを使用した“■リポジトリのリストア方法”のみでリストアします。
リポジトリのリストア
RDBを使用する場合は、Interstage ディレクトリサービス資源のうち、リポジトリデータはRDBが管理しています。
以下の手順で、RDBのリカバリ、およびリストア機能を利用して、“■リポジトリデータのリストア方法”でリポジトリデータをリストアしたあと、リストアコマンドを使用して、“■リポジトリのリストア方法”でリポジトリをリストアします。
リポジトリデータのリストア
リポジトリのリストア
Symfoware/RDBのリカバリの流れ、および詳細は、Symfoware Serverオンラインマニュアルのナビゲーションから“バックアップ・リカバリ”を参照してください。
Oracleデータベースのリストア方法の詳細は、Oracleデータベースのマニュアルを参照してください。
■リポジトリデータのリストア方法
Interstage ディレクトリサービス資源のリストアより先に、Symfoware/RDBが管理しているリポジトリデータのリストアを実施してください。
データベースの異常に備えてバックアップしておいた、以下の資源の復元(リストア)を行います。
RDBディクショナリ
データベース
データベースの作成
Interstage ディレクトリサービスのテーブル作成コマンド(irepgendbコマンド、またはirepcrttblコマンド)を使用して、データベースを作成します。データベースの作成方法は、“ディレクトリサービス運用ガイド”の“データベースの構築”-“Symfoware/RDBを使用する場合”-“Symfoware/RDBセットアップ”-“データベースの作成”を参照してください。
RDBディクショナリのリストア
rdbrcvdicコマンドで、RDBディクショナリ、およびRDBディレクトリファイルをリストアします。
Symfoware Serverから、メッセージ「qdg13528e 内容が不完全であるため[DSI名]の復元に失敗しました。」が出力されることがありますが、そのまま続行しても問題ありません。
アクセス禁止の設定
データベースのリストアを行う前に、irepgendbコマンド、またはirepcrttblコマンドで作成したすべてのテーブルのDSIとインデックスのDSIに対してアクセス禁止設定を行ってください。
DSI名は、rdbinfコマンド、またはrdbprtコマンドを使用して調べることができます。rdbprtコマンドを使用してインデックスのDSIを取得する方法を以下に記載します。
#rdbprt -d DSDB(*1) -m DEF -f - TABLE(DSADMIN.IREP_TBL(*2)) Ctrl+Z(*3) : : Related index DSI information(*4) No. Index DSI name 1 IDXDSI_IREP_TBL_XX 2 IDXDSI_IREP_TBL_YYY : : |
*1) irepgendbコマンド、またはirepcrttblコマンドで指定したデータベース名
*2) (irepgendbコマンド、またはirepcrttblコマンドで指定したスキーマ名).(テーブル名)
*3) Ctrl+Zは、Ctrlキーを押下しながら“Z”キーを押下します。EOF文字を意味します。この例では、Windows(R)の場合を示しています。Solaris、およびLinuxの場合には、EOF文字は、通常、Ctrl+Dに割り当てられています。
*4) DSI情報は一例です。
データベースのリストア
rdbrcvコマンドを使用します。
rdbXXXコマンド(Symfoware Serverのコマンド)の詳細は、Symfoware Serverのマニュアル“Symfoware Server コマンドリファレンス”を参照してください。
Interstage ディレクトリサービス資源のリストアより先に、Oracleデータベースが管理しているリポジトリデータのリストアを実施してください。
データベースの異常に備えてバックアップしておいた、資源の復元(リストア)を行います。資源の復元については、IMPORTコマンドなどを使用して行います。
リストア方法の詳細については、Oracleデータベースのマニュアルを参照してください。
■リストアコマンド
Interstage ディレクトリサービス資源のリポジトリ、および標準データベースを使用する場合のリポジトリデータのリストアには、以下のコマンドを使用します。
C:\Interstage\bin\ireprestsys.exe |
/opt/FJSVirep/bin/ireprestsys |
■リポジトリのリストア方法
バックアップ先パスがX:\Backup\irep\rep001_back、バックアップしたリポジトリがrep001の場合の操作例を以下に示します。
1.ireprestsysコマンドを実行して、バックアップ先ディレクトリにリポジトリrep001が存在することを確認します。 2.ireprestsysコマンドを実行して、Interstage ディレクトリサービスの資源ファイルをリストアします。 |
バックアップ先パスが/backup/irep/rep001_back、バックアップしたリポジトリがrep001の場合の操作例を以下に示します。
1.ireprestsysコマンドを実行して、バックアップ先ディレクトリにリポジトリrep001が存在することを確認します。 2.ireprestsysコマンドを実行して、Interstage ディレクトリサービスの資源ファイルをリストアします。 |
■注意事項
本コマンドを実行する前に、必ずリポジトリを停止してください。
バックアップしたデータをリストアする際、リポジトリ名、データベース格納先、アクセスログ格納先は、バックアップしたときのパスと同じです。データベース格納先およびアクセスログ格納先パスがない場合は、パスを作成後、リストアしてください。
バックアップしたデータをリストアする際、リストアするリポジトリと同名のリポジトリがすでに存在する場合は、リストアすることができません。いったん、すでに存在するリポジトリを削除してから、リストアしてください。
Interstage管理コンソールで構築したInterstage証明書環境のSSLを使用している場合は、バックアップしたInterstage証明書環境資源をリストアする必要があります。“4.1.5.20 Interstage証明書環境資源のリストア”を参照してInterstage証明書環境資源をリストアしてください。SMEEコマンドで構築した証明書/鍵管理環境のSSLを使用している場合は、バックアップした以下の資源を、SSL環境定義ファイルの該当定義項目で指定されているパスにリストアしてください。
スロット情報ディレクトリ(SSL環境定義ファイルのスロット情報ディレクトリ定義項目で指定したディレクトリ)
運用管理ディレクトリ(SSL環境定義ファイルの運用管理ディレクトリ定義項目で指定したディレクトリ)
バックアップ・リストアは、同一OS上で、同一のデータベースを使用する場合にだけ実行できます。異なるOS上、または異なるデータベースを使用する環境にリポジトリの資源をリストアすることはできません。
Interstage ディレクトリサービスのバージョンが、バックアップした環境よりも古い環境に対してリポジトリの資源をリストアすることはできません。
RDBとの依存関係の設定は、リストア後に、irepadminコマンドで設定する必要があります。
自動起動方法は、リストア後に、irepadminコマンドで設定する必要があります。
Interstage証明書環境資源のリストア手順について説明します。
■リストア方法
バックアップ先パスがX:\Backup\scsの場合の操作例を以下に示します。
xcopyコマンド(またはエクスプローラ)を使用して、バックアップ用ディレクトリのInterstage証明書環境資源をもとのディレクトリにコピーします。 |
バックアップ先パスが/backup/scsの場合の操作例を以下に示します。
cpコマンドを使用して、バックアップ用ディレクトリのInterstage証明書環境資源をもとのディレクトリにコピーします。 |
■注意事項
バックアップ前と同じディレクトリ、同じ権限でリストアしてください。
Interstage証明書環境は、環境構築時に指定したグループからアクセス可能となっています。そのため、必要に応じ、ユーザアカウントやグループ等のシステムの情報についてもリストアするようにしてください。
“4.1.2.22 サービスの起動”を参照して、サービスを起動します。
リストア後のサービス起動に失敗した場合には、出力メッセージに対する対処の前に、リストア資源の不足、リストア手順の誤りなどがないかを確認してください。