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Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)

4.1.2 バックアップ手順(管理対象サーバおよびスタンドアロンサーバの場合)

  

  管理対象サーバおよびスタンドアロンサーバの場合のInterstage資源のバックアップ手順について説明します。管理サーバのバックアップについては、“4.1.3 バックアップ手順(管理サーバの場合)”を参照してください。


  バックアップは、以下を確認した上で操作を開始してください。


  管理サーバのバックアップと管理対象サーバのバックアップは必ず両方取得してください。
  管理サーバのバックアップと管理対象サーバのバックアップの定義情報が異なる場合、サイト環境の復旧は困難になります。

  

■操作手順

  バックアップは以下の手順で行います。各コマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。

  

4.1.2.1 サービスの停止

  Interstage管理コンソールまたはisstopコマンドを使用し、Interstageを強制停止します。
  なお、isstopコマンドでInterstageを停止する際には-fオプションを指定する必要があります。


  Interstage管理コンソールまたはisstopコマンドで停止しないサービスについては、別途、停止する必要があります。
  以下のサービスがInterstageと独立して起動されている場合は、停止してください。

Interstage HTTP Server

Interstageとの連動が未設定である場合は、以下のどちらかの方法で停止してください。

  • Interstage管理コンソールの[サービス] > [Webサーバ] > [Webサーバ:一覧]で、すべてのWebサーバを停止します。

  • ihsstopコマンドですべてのWebサーバを停止します。
      ihsstop -all

  • Windows(R)のサービス“FJapache”および“Interstage HTTP Server(Webサーバ名)”を停止します。

Interstageとの連動が未設定である場合は、以下のどちらかの方法で停止してください。

  • Interstage管理コンソールの[サービス] > [Webサーバ] > [Webサーバ:一覧]で、すべてのWebサーバを停止します。

  • ihsstopコマンドですべてのWebサーバを停止します。
      /opt/FJSVihs/bin/ihsstop -all

Interstage シングル・サインオン
リポジトリサーバの場合

Interstage HTTP Server、およびInterstage ディレクトリサービスを停止してください。

認証サーバの場合

Interstage HTTP Serverを停止してください。

業務サーバの場合

運用しているWebサーバを停止してください。

Interstage管理コンソールおよびInterstage JMXサービス

Windows(R)のサービス“Interstage Operation Tool”を停止します。

ismngconsolestopコマンドで停止します。

Interstage ディレクトリサービス

以下のどちらかの方法で停止してください。

  • Interstage管理コンソールの[サービス] > [リポジトリ] > [リポジトリ:状態]で停止します。

  • Windows(R)のサービス“Interstage Directory Service(%s1)”を停止します。
    %s1はリポジトリ名です。

以下のどちらかの方法で停止してください。

  • Interstage管理コンソールの[サービス] > [リポジトリ] > [リポジトリ:状態]で停止します。

  • irepstopコマンドで停止します。-R オプションで停止するリポジトリ名を指定します。
    例)  /opt/FJSVirep/bin/irepstop -R rep001

4.1.2.2 バックアップ対象資源の確認

  バックアップ対象とするサービス資源を確認します。
isprintbackuprscコマンドを実行し、表示されたサービス資源が、バックアップ対象の資源です。以降の操作では、ここで表示されたサービス資源に対して、バックアップおよびリストアを行ってください。
  以下に、isprintbackuprscコマンドの表示と、バックアップ対象資源の関係を示します。

コマンド表示

バックアップ対象サービス資源

ISCOM

Interstageセットアップ資源

GUI

Interstage管理コンソールの資源

JMX

Interstage JMXサービス資源

OD

CORBAサービス資源

ES

イベントサービス資源

PORB

Portable-ORB資源

TD

コンポーネントトランザクションサービス資源

OTS

データベース連携サービス資源

SOAP

Interstage SOAPサービス資源

JMS

Interstage JMS資源

J2EE

J2EE共通資源

IHS

Interstage HTTP Server資源

UDDI

UDDIサービス資源

SSOsv

Interstage シングル・サインオン資源(リポジトリサーバの資源)

SSOac

Interstage シングル・サインオン資源(認証サーバの資源)

SSOaz

Interstage シングル・サインオン資源(業務サーバの資源)

IJServer

IJServer資源

ISSCS

Interstage証明書環境資源

IREP

Interstage ディレクトリサービス資源

ISCM

業務構成管理のリポジトリ資源

  例えば、以下のように表示された場合には、“Interstageセットアップ資源”、“CORBAサービス資源”、“コンポーネントトランザクションサービス資源”、“データベース連携サービス資源”が、バックアップ対象資源です。

> isprintbackuprsc
ISCOM
OD
TD
OTS

  isprintbackuprscコマンドの詳細に関しては、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。

注意事項

4.1.2.3 バックアップ資源格納用ディレクトリの作成

  Interstageのバックアップ資源を格納するディレクトリを1つ作成します。このディレクトリ配下に、Interstageの各バックアップ資源を格納します。

  mkdir X:\Backup

  mkdir /backup


  バックアップ資源格納用ディレクトリを作成するディスクに、十分な空き容量があることを確認してください。バックアップ資源の格納に必要なディスク量は、“4.1.1 概要と対象ファイル”に示すバックアップ対象資源の合計量となります。

4.1.2.4 Interstageセットアップ資源のバックアップ

  isinitコマンドまたはInterstage管理コンソールを使用してInterstageの初期化を行った場合に作成されるセットアップ資源のバックアップ手順について説明します。

■バックアップコマンド

  Interstageセットアップ資源のバックアップは、以下のコマンドを使用します。

  C:\Interstage\bin\iscbackupsys.exe

  /opt/FSUNtd/bin/iscbackupsys

  /opt/FJSVtd/bin/iscbackupsys

  iscbackupsysコマンドは、Interstageが停止している状態で実行する必要があります。

■バックアップ方法

  資源バックアップ先ディレクトリが“X:\Backup”の場合の操作例を以下に示します。

  iscbackupsysコマンドを実行します。
      iscbackupsys X:\Backup

  資源バックアップ先ディレクトリが/backupの場合の操作例を以下に示します。

  iscbackupsysコマンドを実行します。
      iscbackupsys /backup

■注意事項

4.1.2.5 Interstage管理コンソール資源のバックアップ

  Interstage管理コンソール資源のバックアップ手順について説明します。

■バックアップコマンド

  Interstage管理コンソール資源のバックアップは、以下のコマンドを使用します。

  C:\Interstage\gui\bin\isguibackup.bat

  /opt/FJSVisgui/bin/isguibackup

  isguibackupコマンドは、Interstageが停止している状態で実行する必要があります。

■バックアップ方法

  isguibackupコマンドを実行する前に、資源バックアップ先ディレクトリにInterstage管理コンソール資源を格納するディレクトリを作成する必要があります。


  Interstageインストールパスが“C:\Interstage”、資源バックアップ先ディレクトリが“X:\Backup”、Interstage管理コンソールの資源を格納するディレクトリが“X:\Backup\isgui”の場合の操作例を以下に示します。

1. Interstage管理コンソールの資源を格納するディレクトリを作成します。
    mkdir X:\Backup\isgui

2.isguibackupコマンドを実行します。
    C:\Interstage\gui\bin\isguibackup C:\Interstage X:\Backup\isgui


  資源バックアップ先ディレクトリが/backup、Interstage管理コンソールの資源を格納するディレクトリが“/backup/isgui”の場合の操作例を以下に示します。

1. Interstage管理コンソールの資源を格納するディレクトリを作成します。
    mkdir /backup/isgui

2.isguibackupコマンドを実行します。
    isguibackup /backup/isgui


  cpコマンドなどを使用して、Interstage管理コンソールの資源ファイルをバックアップ用ディレクトリにコピーします。
  資源バックアップ先ディレクトリが/backup/isguiの場合の操作例を以下に示します。

1. Interstage管理コンソールの資源ファイルを格納するバックアップ用ディレクトリを作成します。
    mkdir /backup/isgui

2.cpコマンドなどを使用して、Interstage管理コンソールの資源ファイルをバックアップ用ディレクトリにコピーします。
    cp /etc/opt/FJSVisgui/config /backup/isgui

■注意事項

4.1.2.6 Interstage JMXサービス資源のバックアップ

  InterstageJMXサービス資源のバックアップ手順について説明します。

■バックアップコマンド

  Interstage JMXサービス資源のバックアップは、以下のコマンドを使用します。

  C:\Interstage\bin\isjmxbackup.bat

  /opt/FJSVisjmx/bin/isjmxbackup

  isjmxbackupコマンドは、InterstageおよびInterstage JMXサービスが停止している状態で実行する必要があります。

■バックアップ方法

  isjmxbackupコマンドを実行する前に、資源バックアップ先ディレクトリにInterstage JMXサービス資源を格納するディレクトリを作成する必要があります。


  資源バックアップ先ディレクトリがX:\Backup、Interstage JMXサービスの資源を格納するディレクトリが“X:\Backup\isjmx”の場合の操作例を以下に示します。

1. Interstage JMXサービスの資源を格納するディレクトリを作成します。
    mkdir X:\Backup\isjmx

2.isjmxbackupコマンドを実行します。
    isjmxbackup C:\Interstage X:\Backup\isjmx


  資源バックアップ先ディレクトリが/backup、Interstage JMXサービスの資源を格納するディレクトリが“/backup/isjmx”の場合の操作例を以下に示します。

1. Interstage JMXサービスの資源を格納するディレクトリを作成します。
    mkdir /backup/isjmx

2.isjmxbackupコマンドを実行します。
    isjmxbackup /backup/isjmx

■注意事項

4.1.2.7 業務構成管理のリポジトリ資源のバックアップ

  業務構成管理のリポジトリ資源のバックアップ手順について説明します。

■バックアップコマンド

  業務構成管理のリポジトリ資源のバックアップは、以下のコマンドを使用します。

  C:\Interstage\bin\isrepbackup.bat

  /opt/FJSVisjmx/bin/isrepbackup

■バックアップ方法

  

  資源バックアップ先ディレクトリが“X:\Backup”の場合の操作例を以下に示します。

  isrepbackup.batコマンドを実行します。
      C:\Interstage\bin\isrepbackup.bat X:\Backup

  資源バックアップ先ディレクトリが“/backup”の場合の操作例を以下に示します。

  isrepbackupコマンドを実行します。
      /opt/FJSVisjmx/bin/isrepbackup /backup

■注意事項

4.1.2.8 CORBAサービス資源のバックアップ

  CORBAサービス資源のバックアップ手順について説明します。

■バックアップコマンド

  CORBAサービス資源のバックアップは、以下のコマンドを使用します。

  C:\Interstage\ODWIN\bin\odbackupsys.exe

  /opt/FSUNod/bin/odbackupsys

  /opt/FJSVod/bin/odbackupsys

  odbackupsysコマンドは、CORBAサービスが停止している状態で実行する必要があります。

■バックアップ方法

  バックアップ先パスがX:\Backup\ODの場合の操作例を以下に示します。

  odbackupsysコマンドを実行して、CORBAサービス資源ファイルをバックアップします。()
    odbackupsys X:\Backup

  バックアップ先パスが/backup/FSUNodの場合の操作例を以下に示します。

  odbackupsysコマンドを実行して、CORBAサービスの資源ファイルをバックアップします。()
    odbackupsys /backup

  バックアップ先パスが/backup/FJSVodの場合の操作例を以下に示します。

  odbackupsysコマンドを実行して、CORBAサービスの資源ファイルをバックアップします。()
    odbackupsys /backup

)

  odbackupsysコマンドは、指定したバックアップ先パス配下に以下のディレクトリを作成後、そのディレクトリ配下にCORBAサービス資源をバックアップします。すでに以下のディレクトリが存在する場合は、削除後に実行してください。
  Windows(R):OD
  Solaris:FSUNod
  Linux:FJSVod

■注意事項

  Interstage管理コンソールを使用してSSL環境を設定した場合は、Interstage証明書環境資源をバックアップする必要があります。“4.1.2.21 Interstage証明書環境資源のバックアップ”を参照してInterstage証明書環境資源をバックアップしてください。odsetSSLコマンドを使用して構築したSSL環境を使用している場合は、以下の資源をバックアップ用ディレクトリに退避してください。

4.1.2.9 イベントサービス資源のバックアップ

  イベントサービス資源のバックアップ手順について説明します。

■バックアップコマンド

  イベントサービス資源のバックアップは、以下のコマンドを使用します。

  C:\Interstage\bin\esbackupsys.exe

  /opt/FJSVes/bin/esbackupsys

  esbackupsysコマンドは、イベントサービスが停止している状態で実行する必要があります。

■バックアップ方法

  バックアップ先パスがX:\Backup\ESの場合の操作例を以下に示します。

  esbackupsysコマンドを実行して、イベントサービス資源をバックアップします。 ()
    esbackupsys -d X:\Backup

  バックアップ先パスが/backup/FJSVesの場合の操作例を以下に示します。

  esbackupsysコマンドを実行して、イベントサービス資源をバックアップします。 ()
    esbackupsys -d /backup

)

  esbackupsysコマンドは、指定したバックアップ先パス配下に以下のディレクトリを作成後、そのディレクトリ配下にイベントサービス資源をバックアップします。すでに以下のディレクトリが存在する場合は、削除後に実行してください。
  Windows(R):ES
  Solaris/Linux:FJSVes

4.1.2.10 Portable-ORB資源のバックアップ

  Portable-ORB資源のバックアップ手順について説明します。

■バックアップ方法

  バックアップ先パスがX:\Backup\PORBの場合の操作例を以下に示します。

1.バックアップ用ディレクトリを作成します。
    mkdir X:\Backup\PORB

2.copyコマンド(またはエクスプローラ)を使用して、Portable-ORB資源をバックアップ用ディレクトリにコピーします。 ()
    copy PORB_HOME\etc\config X:\Backup\PORB
    copy PORB_HOME\etc\initial_hosts X:\Backup\PORB
    copy PORB_HOME\etc\initial_services X:\Backup\PORB

  バックアップ先パスが/backup/porbの場合の操作例を以下に示します。

1.バックアップ用ディレクトリを作成します。
    mkdir /backup/porb

2.cpコマンドなどを使用して、Portable-ORB資源をバックアップ用ディレクトリにコピーします。 ()
    cp PORB_HOME/etc/config /backup/porb
    cp PORB_HOME/etc/initial_hosts /backup/porb
    cp PORB_HOME/etc/initial_services /backup/porb

)

  Portable-ORBをダウンロードする運用でPORB_HOMEを複数設定した場合、すべてをバックアップする必要があります。この場合、バックアップ先パスを変えて、上書きされないように注意してください。

■注意事項

  SSL連携機能を使用している場合は、以下の資源をバックアップ用ディレクトリにコピーしてください。以下の資源の詳細については、“4.1.1.7 Portable-ORBの資源ファイル”を参照してください。

4.1.2.11 コンポーネントトランザクションサービス資源のバックアップ

  コンポーネントトランザクションサービス資源のバックアップ手順について説明します。

■バックアップコマンド

  コンポーネントトランザクションサービス資源のバックアップは、以下のコマンドを使用します。

  C:\Interstage\bin\tdbackupsys.exe

  /opt/FSUNtd/bin/tdbackupsys

  /opt/FJSVtd/bin/tdbackupsys

  tdbackupsysコマンドは、Interstageが停止している状態で実行する必要があります。

■バックアップ方法

  資源バックアップ先ディレクトリが“X:\Backup\”の場合の操作例を以下に示します。

  tdbackupsysコマンドを実行します。
      tdbackupsys X:\Backup\

  資源バックアップ先ディレクトリが/backup/の場合の操作例を以下に示します。

  tdbackupsysコマンドを実行します。
      tdbackupsys /backup/

■注意事項

4.1.2.12 データベース連携サービス資源のバックアップ

  データベース連携サービス資源のバックアップ手順について説明します。

■バックアップコマンド

  データベース連携サービス資源のバックアップは、以下のコマンドを使用します。

  C:\Interstage\ots\bin\otsbackupsys

  /opt/FSUNots/bin/otsbackupsys

  /opt/FJSVots/bin/otsbackupsys

  otsbackupsysコマンドは、Interstageが停止している状態で実行する必要があります。

■バックアップ方法

  資源バックアップ先ディレクトリが“X:\Backup\”の場合の操作例を以下に示します。

  otsbackupsysコマンドを実行します。
      otsbackupsys X:\Backup\

  資源バックアップ先ディレクトリが/backup/の場合の操作例を以下に示します。

  otsbackupsysコマンドを実行します。
      otsbackupsys /backup/

■注意事項

4.1.2.13 Interstage シングル・サインオン資源のバックアップ

  Interstage シングル・サインオン資源のバックアップ手順について説明します。

■バックアップコマンド

  Interstage シングル・サインオン資源のバックアップは、以下のコマンドを使用します。

  C:\Interstage\bin\ssobackup.exe

  /opt/FJSVssocm/bin/ssobackup

■バックアップ方法(リポジトリサーバの資源)

  Interstage シングル・サインオンのリポジトリサーバの資源をバックアップする場合について説明します。

  “X:\Backup\ssoatcsv\ssosv_back”ファイルに資源をバックアップする場合の操作例を以下に示します。

1.バックアップ用ディレクトリを作成します。
    mkdir X:\Backup\ssoatcsv

2.ssobackupコマンドを使用して、リポジトリサーバの資源をバックアップします。
    ssobackup -f X:\Backup\ssoatcsv\ssosv_back -sv (1)

  “/backup/FJSVssosv/ssosv_back”ファイルに資源をバックアップする場合の操作例を以下に示します。

1.バックアップ用ディレクトリを作成します。
    mkdir /backup/FJSVssosv

2.ssobackupコマンドを使用して、リポジトリサーバの資源をバックアップします。
    ssobackup -f /backup/FJSVssosv/ssosv_back -sv (1)

■バックアップ方法(認証サーバの資源)

  Interstage シングル・サインオンの認証サーバの資源をバックアップする場合について説明します。

  “X:\Backup\ssoatcag\ssoac_back”ファイルに認証サーバの資源をバックアップし、“X:\Backup\ssofsv\custom_user_inf”ディレクトリにカスタマイズモジュールの資源ファイルをバックアップする場合の操作例を以下に示します。

1.バックアップ用ディレクトリを作成します。
    mkdir X:\Backup\ssoatcag
    mkdir X:\Backup\ssofsv\custom_user_inf

2.ssobackupコマンドを使用して、認証サーバの資源をバックアップします。
    ssobackup -f X:\Backup\ssoatcag\ssoac_back -ac (1)

3.xcopyコマンド(またはエクスプローラ)を使用して、カスタマイズモジュールの資源ファイルをバックアップ用ディレクトリにコピーします。
  カスタマイズモジュールの資源ファイルの格納ディレクトリがC:\work\ssofsv\custom_user_infの場合
    xcopy C:\work\ssofsv\custom_user_inf\カスタマイズモジュールの資源ファイル X:\Backup\ssofsv\custom_user_inf (2)

  “/backup/FJSVssoac/ssoac_back”ファイルに認証サーバの資源をバックアップし、“/backup/FJSVssofs/custom_user_inf”ディレクトリにカスタマイズモジュールの資源ファイルをバックアップする場合の操作例を以下に示します。

1.バックアップ用ディレクトリを作成します。
    mkdir /backup/FJSVssoac
    mkdir /backup/FJSVssofs/custom_user_inf

2.ssobackupコマンドを使用して、認証サーバの資源をバックアップします。
    ssobackup -f /backup/FJSVssoac/ssoac_back -ac (1)

3.cpコマンドを使用して、カスタマイズモジュールの資源ファイルをバックアップ用ディレクトリにコピーします。
  カスタマイズモジュールの資源ファイルの格納ディレクトリが/work/ssofs/custom_user_infの場合
    cp -p /work/ssofs/custom_user_inf/カスタマイズモジュールの資源ファイル /backup/FJSVssofs/custom_user_inf (2)

■バックアップ方法(業務サーバの資源)

  Interstage シングル・サインオンの業務サーバの資源をバックアップする場合について説明します。

  “X:\Backup\ssoatzag\ssoaz_back”ファイルに資源をバックアップする場合の操作例を以下に示します。

1.バックアップ用ディレクトリを作成します。
    mkdir X:\Backup\ssoatzag

2.ssobackupコマンドを使用して、業務サーバの資源をバックアップします。
    ssobackup -f X:\Backup\ssoatzag\ssoaz_back -az (1)

  “/backup/FJSVssoaz/ssoaz_back”ファイルに資源をバックアップする場合の操作例を以下に示します。

1.バックアップ用ディレクトリを作成します。
    mkdir /backup/FJSVssoaz

2.ssobackupコマンドを使用して、業務サーバの資源をバックアップします。
    ssobackup -f /backup/FJSVssoaz/ssoaz_back -az (1)

1)

  -fオプションに指定する資源格納ファイルには、Interstageのインストールディレクトリ配下を指定しないでください。Interstageのインストールディレクトリ配下を指定した場合、資源格納ファイルが正しく作成されない場合があります。

2)

  カスタマイズモジュールの資源ファイルが存在する場合にバックアップしてください。

注意事項

4.1.2.14 Interstage HTTP Server資源のバックアップ

  Interstage HTTP Server資源のバックアップ手順について説明します。

■バックアップコマンド

  Interstage HTTP Server資源のバックアップは、以下のコマンドを使用します。

  C:\Interstage\bin\ihsbackup.exe

  /opt/FJSVihs/bin/ihsbackup

■バックアップ方法

  バックアップ先パスがX:\Backup\IHSの場合の操作例を以下に示します。

  ihsbackupコマンドを実行して、Interstage HTTP Server資源をバックアップします。 ()
    ihsbackup -d X:\Backup -t all

  バックアップ先パスが/backup/FJSVihsの場合の操作例を以下に示します。

  ihsbackupコマンドを実行して、Interstage HTTP Server資源をバックアップします。 ()
    ihsbackup -d /backup -t all

)

ihsbackupコマンドの-t allオプションは、環境定義ファイルの他に、パスワードファイルおよび公開用ルートディレクトリ(環境定義ファイル(httpd.conf)のDocumentRootディレクティブに指定したディレクトリ)を対象とする場合に指定します。

■注意事項

4.1.2.15 J2EE共通資源ファイルのバックアップ

  J2EE共通資源ファイルのバックアップ手順について説明します。

■バックアップコマンド

  J2EE共通資源ファイルのバックアップは、以下のコマンドを使用します。

  C:\Interstage\bin\j2eebackup.exe

  /opt/FJSVj2ee/bin/j2eebackup

■バックアップ方法

  バックアップ先パスがX:\Backupの場合の操作例を以下に示します。

j2eebackupコマンドを実行して、J2EE共通資源ファイルをバックアップします。
    C:\Interstage\bin\j2eebackup -d X:\backup

  バックアップ先パスが/backupの場合の操作例を以下に示します。

1.jarコマンドが格納されているディレクトリが、環境変数PATHに含まれていることを確認します。 (1)

2.j2eebackupコマンドを実行して、J2EE共通資源ファイルをバックアップします。
    /opt/FJSVj2ee/bin/j2eebackup -d /backup

1)

j2eebackupコマンドは、その内部処理においてjarコマンドを使用しているため、この確認処理が必要です。

4.1.2.16 IJServer資源のバックアップ

  IJServer資源のバックアップ手順について説明します。

■バックアップコマンド

  IJServer資源のバックアップは、以下のコマンドを使用します。

C:\Interstage\bin\ijsbackup.exe

/opt/FJSVj2ee/bin/ijsbackup

■バックアップ方法

  バックアップ先パスがX:\Backupの場合の操作例を以下に示します。

ijsbackupコマンドを実行して、IJServer資源をバックアップします。
    C:\Interstage\bin\ijsbackup -d X:\Backup

  バックアップ先パスが/backupの場合の操作例を以下に示します。

ijsbackupコマンドを実行して、IJServer資源をバックアップします。
    /opt/FJSVj2ee/bin/ijsbackup -d /backup

■注意事項

4.1.2.17 Interstage JMS資源のバックアップ

  Interstage JMS資源のバックアップ手順について説明します。

■バックアップコマンド

  Interstage JMS資源のバックアップは、以下のコマンドを使用します。

  C:\Interstage\bin\jmsbackup.exe

  /opt/FJSVjms/bin/jmsbackup

■注意事項

■バックアップ方法

  バックアップ先パスがX:\Backupの場合の操作例を以下に示します。

  jmsbackupコマンドを実行して、Interstage JMS資源をバックアップします。 ()
    jmsbackup -d X:\Backup

  バックアップ先パスが/backupの場合の操作例を以下に示します。

  jmsbackupコマンドを実行して、Interstage JMS資源をバックアップします。 ()
    jmsbackup -d /backup

)

  jmsbackupコマンドは、指定したバックアップ先パス配下に以下のディレクトリを作成後、そのディレクトリ配下にInterstage JMS資源をバックアップします。すでに以下のディレクトリが存在する場合は、削除後に実行してください。
  Windows(R):JMS
  Solaris/Linux:FJSVjms

4.1.2.18 Interstage SOAPサービス資源のバックアップ

  Interstage SOAPサービス資源のバックアップ手順について説明します。

■バックアップコマンド

  Interstage SOAPサービス資源のバックアップは、以下のコマンドを使用します。

各環境定義ファイル(Servletサービスの資源ファイルを除く):
    C:\Interstage\bin\issoapbackup.exe

各環境定義ファイル(Servletサービスの資源ファイルを除く):
    /opt/FJSVsoap/bin/issoapbackup

■バックアップ方法

  issoapbackupコマンドを実行して、Interstage SOAPサービスの資源ファイルをバックアップ用ディレクトリにバックアップします。
  なお以下のディレクトリ配下は、issoapbackupコマンド実行で必ずバックアップされます。

  以下の条件の操作例を示します。

操作例

1.バックアップ用ディレクトリを作成します。
    mkdir X:\Backup\SOAP

2.Interstageを停止します。
    isstop -f

3.Interstage管理コンソール用Servletサービスを停止します。
    C:\Interstage\F3FMjs2su\bin\jssvstop

4.issoapbackupコマンドを実行して、環境定義ファイルをバックアップします。ここでは2行になっていますが、実際には1行で入力してください。
    C:\Interstage\bin\issoapbackup -d X:\Backup\SOAP

  issoapbackupコマンドを実行して、Interstage SOAPサービスの資源ファイルをバックアップ用ディレクトリにバックアップします。
  なお以下のディレクトリ配下は、issoapbackupコマンド実行で必ずバックアップされます。

  以下の条件の操作例を示します。

操作例

1.バックアップ用ディレクトリを作成します。
    mkdir /backup/SOAP

2.Interstageを停止します。
    isstop -f

3.Interstage管理コンソール用Servletサービスを停止します。
    /opt/FJSVjs2su/bin/jssvstop

4.issoapbackupコマンドを実行して、環境定義ファイルをバックアップします。ここでは2行になっていますが、実際には1行で入力してください。
    /opt/FJSVsoap/bin/issoapbackup -d /backup/SOAP

■注意事項

  Interstage SOAPサービスはWebアプリケーションのため、IJServerの資源ファイルのバックアップも行ってください。詳細については、“4.1.2.16 IJServer資源のバックアップ”を参照してください。

4.1.2.19 UDDIサービスの資源のバックアップ

  UDDIサービス資源のバックアップ手順について説明します。

■バックアップ方法

  バックアップ先パスがX:\Backup\uddiの場合の操作例を以下に示します。

1.バックアップ用ディレクトリを作成します。
    mkdir X:\Backup\uddi

2.copyコマンド(またはエクスプローラ)を使用して、UDDIレジストリサービス用DSA以外のUDDIサービス資源ファイルをバックアップ用ディレクトリにコピーします。
    copy C:\Interstage\F3FMuddis\etc\isuddirs.xml X:\Backup\uddi
    copy C:\Interstage\F3FMuddis\etc\login.conf X:\Backup\uddi

3.UDDIレジストリサービス用DSAを退避します。エクスプローラを使用して、DSAのデータベース格納ディレクトリをバックアップ用ディレクトリ(X:\Backup\uddi)配下にコピーします。

  バックアップ先パスが/backup/uddi、UDDIレジストリサービス用DSAディレクトリが/var/dsaの場合の操作例を以下に示します。

1.バックアップ用ディレクトリを作成します。
    mkdir /backup/uddi

2.cpコマンドを使用して、UDDIレジストリサービス用DSA以外のUDDIサービス資源ファイルをバックアップ用ディレクトリにコピーします。
    cp /etc/opt/FJSVuddis/etc/isuddi.xml /backup/uddi
    cp /etc/opt/FJSVuddis/etc/login.conf /backup/uddi

3.UDDIレジストリサービス用DSAを退避します。cpコマンドで、DSAのデータベース格納ディレクトリをバックアップ用ディレクトリ(/backup/uddi)配下にコピーします。
    cp -r /var/dsa /backup/uddi

■注意事項

  UDDIレジストリサービスはIJServer、シングル・サインオン、InfoDirectoryを利用しています。これらの資源のバックアップも行ってください。

4.1.2.20 Interstage ディレクトリサービス資源のバックアップ

  Interstage ディレクトリサービス資源のバックアップ手順について説明します。

  リポジトリのデータベースとして、標準データベースを使用する場合と、RDBを使用する場合で、バックアップ方法が違います。

  標準データベースを使用する場合は、以下の手順で、バックアップコマンドを使用した“■リポジトリのバックアップ方法”のみでバックアップします。

  1. リポジトリのバックアップ

  RDBを使用する場合は、Interstage ディレクトリサービス資源のうち、リポジトリデータはRDBが管理しています。
  以下の手順で、バックアップコマンドを使用した“■リポジトリのバックアップ方法”に加えて、RDBのバックアップ機能を利用して、“■リポジトリデータのバックアップ方法”でリポジトリデータをバックアップする必要があります。

  1. リポジトリのバックアップ

  2. リポジトリデータのバックアップ

■バックアップコマンド

  Interstage ディレクトリサービス資源のリポジトリ、および標準データベースを使用する場合のリポジトリデータのバックアップには、以下のコマンドを使用します。

  C:\Interstage\bin\irepbacksys.exe

  /opt/FJSVirep/bin/irepbacksys

リポジトリのバックアップ方法

  リポジトリ“rep001”の資源を“X:\Backup\irep\rep001_back”というディレクトリにバックアップする場合の操作例を以下に示します。

1.バックアップ用ディレクトリを作成します。
    mkdir X:\Backup\irep

2.irepbacksysコマンドを実行します。
    C:\Interstage\bin\irepbacksys -d X:\Backup\irep\rep001_back -R rep001

  リポジトリ“rep001”の資源を“/backup/irep/rep001_back.tar.gz”というファイルにバックアップする場合の操作例を以下に示します。

1.バックアップ用ディレクトリを作成します。
    mkdir /backup/irep

2.irepbacksysコマンドを実行します。
    /opt/FJSVirep/bin/irepbacksys -f /backup/irep/rep001_back -R rep001

リポジトリデータのバックアップ方法

RDB(Symfoware/RDB)が管理しているリポジトリデータのバックアップ方法

  Symfoware/RDBが管理しているリポジトリデータのバックアップ方法の概要を示します。
  バックアップ方法の詳細は、Symfoware Serverのオンラインマニュアルのナビゲーションから“バックアップ・リカバリ”を、rdbXXXコマンド(Symfoware Serverのコマンド)の詳細は、Symfoware Serverのマニュアル“Symfoware Server コマンドリファレンス”を、それぞれ参照してください。

  1. ディスク上のデータベーススペース情報、およびディスク(ボリューム)の構成情報のバックアップ

    データベース作成時に指定したデータベース名、データベーススペース情報一覧を作成して、ノートなどに記録し、保存します。さらに、ディスクの構成情報をバックアップします。

  2. アーカイブログファイルの状態表示

    アーカイブログ運用をしている場合は、アーカイブログファイルの使用状況を把握し、強制切替えや、破棄またはバックアップのタイミングを調整してください。
    アーカイブログ運用を行っていない場合は、手順4へ進んでください。

  3. アーカイブログファイルの強制切替え

    RDBディクショナリ、およびDSIをバックアップする前に、アーカイブログファイルの強制切替えを行ってください。

  4. RDBディクショナリ、およびDSIの更新抑止の設定

    アーカイブログ運用をしていない場合は、取得するデータの矛盾を防止するために、RDBディクショナリ、およびDSIの退避データの取得前に、rdbrtrコマンドで、更新抑止の設定をしてください。テーブルのDSIの取得方法は、後述します。
    アーカイブログ運用をしている場合は、この手順は不要です。手順5へ進んでください。

  5. テーブルのDSI(データベース)のバックアップ

    irepgendbコマンド、またはirepcrttblコマンドで作成したすべてのテーブルのDSIを、rdbdmpコマンドでバックアップします。テーブルのDSIの取得方法は、後述します。インデックスのDSIをバックアップする必要はありません。

  6. RDBディクショナリのバックアップ

    RDBディクショナリ、およびRDBディレクトリファイルの異常に備えて、rdbdmpdicコマンドでバックアップします。

  7. アーカイブログのバックアップ

    アーカイブログをバックアップするアーカイブログ運用をしている場合、rdblogコマンドでアーカイブログをバックアップします。
    アーカイブログ運用をしていない場合、この手順は不要です。手順8へ進んでください。

  8. RDBディクショナリおよびDSIの更新抑止の解除

    アーカイブログ運用をしていない場合、手順4で設定した更新抑止を、rdbrlsコマンドで解除してください。

  データベースのバックアップの流れ、詳細は、Symfoware Serverオンラインマニュアルのナビゲーションから“バックアップ・リカバリ”を参照してください。

テーブルのDSIの取得方法

  irepgendbコマンド、またはirepcrttblコマンドで作成したテーブルのDSIの取得方法を示します。

  1. irepgendbコマンド、またはirepcrttblコマンドで作成したテーブルのテーブル名をrdbprtコマンドで取得します。

    # rdbprt -d DSDB(*1) -m DEF -p -
    SCHEMA(DSADMIN(*2))
    Ctrl+Z(*3)
      :
    No. 1         Schema name ...... DSADMIN
    
      Database name ...... DSDB
      Creator       ...... DSADMIN
      Created date  ...... Tue Mar  7 08:37:06 2006
    
        :           :                      :
    
      Table information(*4)
        No.       Table name                      Type
        :           :                            :
        10        IREP_TBL                      PROCEDURE
        :           :                            :

    *1) irepgendbコマンド、またはirepcrttblコマンドで指定したデータベース名
    *2) irepgendbコマンド、またはirepcrttblコマンドで指定したスキーマ名
    *3) Ctrl+Zは、Ctrlキーを押下しながら“Z”キーを押下します。EOF文字を意味します。この例では、Windows(R)の場合を示しています。Solaris、およびLinuxの場合には、EOF文字は、通常、Ctrl+Dに割り当てられています。
    *4) テーブル情報は一例です。

  2. DSIは、取得したテーブル名に固定の「_DSI」を付加します。以下にテーブルのDSIの形式を示します。

      テーブル名_DSI (「_DSI」は固定)
      例) テーブル名が「IREP_TBL」の場合、DSIは「IREP_TBL_DSI」になります。

      

RDB(Oracleデータベース)が管理しているリポジトリデータのバックアップ方法

  Oracleデータベースが管理しているリポジトリデータのバックアップについては、EXPORTコマンドなどを使用して行います。
  バックアップ方法の詳細については、Oracleデータベースのマニュアルを参照してください。

■注意事項

4.1.2.21 Interstage証明書環境資源のバックアップ

  Interstage証明書環境資源のバックアップ手順について説明します。

■バックアップ方法


  バックアップ先パスがX:\Backup\scsの場合の操作例を以下に示します。

1.バックアップ用ディレクトリを作成します。
    mkdir X:\Backup\scs

2.xcopyコマンド(またはエクスプローラ)を使用して、Interstage証明書環境資源をバックアップ用ディレクトリにコピーします。
    xcopy /E C:\Interstage\etc\security X:\Backup\scs


  バックアップ先パスが/backup/scsの場合の操作例を以下に示します。

1.バックアップ用ディレクトリを作成します。
    mkdir /backup/scs

2.cpコマンドを使用して、Interstage証明書環境資源をバックアップ用ディレクトリにコピーします。
    cp -rp /etc/opt/FJSVisscs/security /backup/scs

■注意事項


Interstage証明書環境は、環境構築時に指定したグループからアクセス可能となっています。そのため、ユーザアカウントやグループ等のシステムの情報についてもバックアップするようにしてください。

4.1.2.22 サービスの起動

  処理前に停止したサービスを、Interstage管理コンソールまたはisstartコマンドで起動します。


  Interstage管理コンソールやisstartコマンドで起動しないサービスについては、別途、起動する必要があります。