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ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド

8.2 採取

クローニングによるサーバ導入をする場合、クローニングマスタを採取してください。

エージェントの登録が完了している管理対象サーバから、クローニングマスタを採取できます。
エージェントの登録については、「6.2.3 ソフトウェアのインストールとエージェントの登録」を参照してください。

VMホストとVMゲストからはクローニングマスタを採取できません。


事前準備

クローニングマスタを採取する管理対象サーバに、導入時に必要なOS、アプリケーションのインストールを行います。
必要に応じて、設定変更やパッチの適用を行ってください。
終了したあと、管理対象サーバが正しく動作することを確認してください。

【Windows】

クローニングマスタの採取

以下の手順で、クローニングマスタを採取します。

  1. 管理対象サーバを保守モードに設定します。

    1. RCコンソールのリソースツリーで、保守モードに設定するサーバ(またはサーバ上の物理OS)を右クリックし、表示されたメニューで[保守モード]-[設定]を選択します。

      [保守モードの設定]ダイアログが表示されます。

    2. <OK>ボタンをクリックします。

      管理対象サーバが保守モードに設定されます。

  2. 管理対象サーバ上の業務を停止します。

    クローニングマスタを採取する場合は、管理対象サーバが自動的に再起動されるため、事前に管理対象サーバ上の業務を停止してください。
    管理LANと業務LANの冗長化を設定している場合は解除してください。
    ただし、ネットワークパラメタ自動設定機能を使用して業務LANの冗長化設定を行っている場合は、解除する必要はありません。
    クローニングマスタの採取中は以下の固有情報が無効化されます。管理対象サーバ起動時に以下の情報を参照するサービスは、起動しないように設定してください。

    • ホスト名

    • 管理LANのIPアドレスとサブネットマスク

    • 管理LANのデフォルトゲートウェイ

  3. クローニングマスタを採取します。

    1. RCコンソールのリソースツリーで、クローニングマスタを採取する物理OSを右クリックし、表示されたメニューで[クローニング]-[採取]を選択します。
      [クローニングマスタの採取]ダイアログが表示されます。

    2. [クローニングマスタの採取]ダイアログで以下の項目を設定します。

      クローニングマスタ名

      採取したクローニングマスタを識別する名前を入力します。

      新規作成
      新規に名前を入力する場合に選択し、クローニングマスタ名を入力します。
      クローニングマスタ名は、先頭文字を英字とし、半角英数字とアンダースコア("_")で構成された32文字以内の文字列を入力します。

      更新
      採取してあるクローニングマスタと同じ名前を指定する場合に選択し、リストからクローニングマスタを選択します。

      同じ名前のクローニングマスタは、クローニングマスタの保存世代数まで保持できます。
      すでに保存世代数以上に採取されているクローニングマスタを選択した場合、採取したクローニングマスタの一覧で、削除するクローニングマスタのチェックボックスにチェックを入れてください。
      クローニングマスタの採取が完了した時点で削除が行われます。
      クローニングマスタの保存世代数はデフォルトで3世代です。
      クローニングマスタの保存世代数の変更方法については、「6.3.1.4 クローニングマスタの保存世代数の変更」を参照してください。

      コメント(省略可)

      クローニングマスタを識別するためのコメントを入力します。
      パーセント("%")、円マーク("\")、ダブルクォーテーション( " )、および改行以外の文字で日本語、半角文字に関係なく128文字以内の文字列を指定できます。
      "クローニングマスタ名"で"更新"を選択した場合、選択したクローニングマスタの最新世代のコメントが表示されます。
      コメントを入力しない場合、RCコンソールにハイフン("-")が表示されます。

      コメントには、ハードウェア構成(サーバのモデル名、ディスクサイズ、NIC数など)、ソフトウェア構成(インストールされているソフトウェア名、適用しているパッチなど)、およびネットワークパラメタ自動設定機能の状態などを入力することをお勧めします。

      "採取後に保守モードを解除"チェックボックス

      クローニングマスタを採取したあとに保守作業を終了し、自動的に管理対象サーバの保守モードを解除する場合は、チェックボックスにチェックを入れます。
      チェックボックスにチェックを入れない場合は、クローニングマスタを採取したあとに手動で保守モードを解除してください。

    3. <OK>ボタンをクリックします。

      クローニングマスタが採取されます。

  4. 業務を再開します。

    手順2.で自動起動しないように設定したサービスがあれば設定を戻し、起動してください。
    管理LANと業務LANの冗長化の設定を解除した場合は、設定を戻してください。
    動作確認を行い、業務が正常に開始されているか確認してください。

  5. 保守モードを解除します。

    [クローニングマスタの採取]ダイアログで、"採取後に保守モードを解除"チェックボックスにチェックを入れた場合は、本手順を行う必要はありません。

    1. RCコンソールのリソースツリーで、運用モードに設定するサーバ(またはサーバ上の物理OS)を右クリックし、表示されたメニューで[保守モード]-[解除]を選択します。

      [保守モードの解除]ダイアログが表示されます。

    2. <OK>ボタンをクリックします。

      管理対象サーバの保守モードが解除されます。