以下の順序で、ソフトウェアのインストールとエージェントの登録を行います。
エージェントを登録すると、エージェントをインストールした物理OSまたはVMホストがリソースツリー上に表示されます。エージェントがインストール済みの管理対象サーバを登録した場合は、自動的に登録されるため、本手順を行う必要はありません。
OS、必須ソフトウェア、エージェントの各ソフトウェアのうち、すでにインストール済みのものについては、再度インストールする必要はありません。次に進んでください。
OSのインストール
管理対象サーバにOSをインストールします。
管理LANを設定します。
「3.2.2 IPアドレスの設定値(管理LAN)」で定義した管理対象サーバの管理用IPアドレス、関連するネットワークマスク、デフォルトゲートウェイを設定します。
ストレージをマルチパスで利用する場合
マルチパスドライバをインストールします。VMホストについては、標準でインストール済みのマルチパスドライバがあれば使用します。
SANブートとHBA address renameを使用する場合は、「6.2.2 HBA address renameの設定」の手順2.を参照し、HBAポート数にHBA address renameで利用するHBAの使用パス数を設定します。
サーバが自動的に再起動され、マルチパスで起動されます。
注意
エージェントの登録が完了すると、管理対象サーバに設定したサーバ名(コンピュータ名【Windows/Hyper-V】またはシステムノード名【Linux/VMware】)が表示されます。
サーバ名には以下の文字列を指定してください。
【Windows/Hyper-V】
半角英数字、アンダースコア("_")およびハイフン("-")で構成された63文字以内の文字列を指定します。
数字だけの文字列は使用できません。
【Linux/VMware】
半角英数字、および以下の半角記号で構成された64文字以内の文字列を指定します。
"%"、"+"、","、"-"、"."、"/"、":"、"="、"@"、"_"、"~"
ただし、他のサーバと通信することを考慮して、RFC(Request For Comment)952で規定されている以下の文字で構成することをお勧めします。
半角英数字
ハイフン("-")
ピリオド(".")【Linux】
物理OS、VMホスト、VMゲストのホスト名には、重複しない名前を設定することをお勧めします。重複している場合は、コマンドによる操作ができなくなります。
必須ソフトウェアのインストール
管理対象サーバの必須ソフトウェアをインストールします。
必須ソフトウェアについては、「ServerView Resource Coordinator VE インストールガイド」の「1.1.2.2 必須ソフトウェア」を参照してください。
エージェントのインストール
「ServerView Resource Coordinator VE インストールガイド」の「2.2 エージェントのインストール」を参照してください。
エージェントの登録
対象サーバが起動した状態で、RCコンソールからエージェントの登録を行います。
RCコンソールのリソースツリーで、対象のサーバを右クリックし、表示されたメニューで[登録]-[エージェント]を選択します。
[エージェントの登録]ダイアログが表示されます。
サーバOS種別(物理OS、VMホスト)を選択します。
物理OSの場合
"Windows/Linux"を選択します。
VMホストの場合
"VMホスト"を選択します。
選択後、VMホストのログインアカウント情報を入力します。
ここで入力するログインアカウント情報は、本製品がVMホストにログインして、情報の取得や制御を行うために使用します。
VMホストにログインするユーザ名を入力します。ユーザ名は、VMホストの管理者権限を持つユーザを指定してください。
VMホストにログインするユーザのパスワードを入力します。
<OK>ボタンをクリックします。
エージェントを通じてサーバの情報が管理サーバに取り込まれ、表示・監視が開始されます。
注意
エージェントを登録したサーバについて、リソースツリー上のサーバの状態が"unknown"になる場合、「ServerView Resource Coordinator VE 運用ガイド」の「15.3 管理対象サーバの状態が"unknown"になる場合」を参照し、対処を行ってください。
VMホストの場合、エージェントを登録することで、そのVMホスト上のVMゲストも自動的に登録されます。以降、そのVMホスト上でVMゲストの作成、変更、削除、移動を行うと、その結果が自動的にリソースツリーに反映されます。
RCコンソールで表示するVMゲスト名は、サーバ仮想化ソフトウェアのVM名、またはゲストOSのホスト名になります。
ゲストOSのホスト名は、サーバ仮想化ソフトウェアの製品によって出力されるタイミングが異なります。詳細については、「A.3 利用する製品別の機能」を参照してください。
システムイメージのバックアップ、およびクローニングマスタの採取を使用する場合は、登録完了後に、管理対象サーバを再起動するか、「5.2 エージェント」に記載されている"イメージファイルの採取・配付とサーバ起動制御"のサービスの再起動を行ってください。
エージェントの再起動については、「5.2 エージェント」を参照してください。
VMホストが稼動しているサーバに対して、サーバOS種別が物理OSの場合に行う操作をすると、物理OSとして登録できる場合があります。VMホストが稼動しているサーバが物理OSとして登録された場合は、一度サーバOSを削除してから、VMホストとして再登録してください。