Systemwalker Network ManagerとSystemwalker Centric Managerを連携するための各種設定について説明します。
これらの設定はSystemwalker Network ManagerとSystemwalker Centric Manager共に運用管理サーバと運用管理クライアントがインストールされた後に設定を行います。
Systemwalker Centric ManagerがSolaris/Linux版の場合
運用管理クライアントがインストールされているPCにCD-ROMをセットし、以下のパスに格納されているMIBをSystemwalker Centric Managerに登録します。
E:¥mibs¥FUJITSU-SW-NM.my (CD-ROMドライブがEドライブの場合)
MIBの登録方法については、Systemwalker Centric Managerのマニュアルを参照して下さい。
Systemwalker Centric ManagerがWindows版の場合
運用管理サーバにCD-ROMをセットし、以下のパスに格納されているMIBをSystemwalker Centric Managerに登録します。
E:¥mibs¥FUJITSU-SW-NM.my (CD-ROMドライブがEドライブの場合)
MIBの登録方法については、Systemwalker Centric Managerのマニュアルを参照して下さい。
Systemwalker Network Manager運用管理サーバの環境ファイルを以下の手順に従い編集して下さい。
1. 運用管理サーバに“root”ユーザでログインし、Systemwalker Network Managerを停止させます。
# cd /opt/systemwalkerNM<Return> |
2. TrapReceiver.cfgの編集を行います。
1)運用管理サーバに“vvsrv”ユーザでログインし、以下のコマンドを投入して下さい。
# cd vvj/etc/<Return> |
2)エディタでTrapReceiver.cfgを開いて下さい。
3)Systemwalker Centric Manager運用管理サーバのIPアドレスを記述して下さい。以下は、192.168.10.1と記述した例です。
192.168.10.1 |
注意
必ず先頭行から記述して下さい。
第1カラムから記述して下さい。
4)以下のコマンドを投入して下さい。
# chmod u-w TrapReceiver.cfg<Return> |
3. actionApl.confを編集します。
1)運用管理サーバに“vvsrv”ユーザでログインし、以下のコマンドを投入して下さい。
# cd vvj/conf<Return> |
2)エディタでactionApl.confを開いて下さい。
3)最後の行に以下の1行を追加し、保存して下さい。
$ENSIHOME/bin/TrapSendCommand.csh |
4)以下のコマンドを投入して下さい。
# chmod u-w actionApl.conf<Return> |
4. 運用管理サーバに“root”ユーザでログインし、Systemwalker Network Managerを起動します。
# cd /opt/systemwalkerNM<Return> |
Systemwalker Centric Manager運用管理クライアントから、Systemwalker Network Manager運用管理クライアントやSystemwalker Network Manager運用管理サーバ選択機能を起動するための設定を行います。操作メニューの登録手順については、Systemwalker Centric Managerのマニュアルを参照して下さい。
以下に登録する内容を示します。運用管理サーバが一台の場合は、運用管理クライアントを設定して下さい。一台の運用管理クライアントから複数のSystemwalker Network Manager運用管理サーバを管理している場合は、Systemwalker Network Manager運用管理サーバ選択機能を設定して下さい。
メニュー連携設定時登録内容
Systemwalker Network Manager運用管理クライアント
項目 | 内容 |
---|---|
メニュー項目 | Systemwalker Network Manager |
コマンドライン | "Systemwalker Network Managerインストールディレクトリ¥SystemwalkerNM¥client_root¥VV.exe" |
Systemwalker Network Manager運用管理サーバ選択機能
項目 | 内容 |
---|---|
メニュー項目 | Systemwalker Network Manager運用管理サーバ選択機能 |
コマンドライン | "Systemwalker Network Managerインストールディレクトリ¥SystemwalkerNM¥client_root¥startnmgui.exe" |
注意
コマンドラインの設定において、コマンド部は「""」で囲んで下さい。パラメタ部は「""」で囲まないで下さい。パラメタ部とは接続先運用管理サーバのIPアドレス、ログインアカウント、パスワードを指します。
デフォルトでインストールした場合、Systemwalker Network Managerインストールディレクトリは、"C:¥"となります。
コマンドラインにVV.exeを指定し、Systemwalker Network Managerのログインアカウントとパスワードをあわせて設定した場合、メニュー連携でのログイン操作を省略することができます。
例
"C:¥SystemwalkerNM¥client_root¥VV.exe" Admin Admin
コマンドラインにstartnm.exeを指定し、接続先運用管理サーバのIPアドレスを設定した場合、メニュー連携で接続先を変更することができます。
例
"C:¥SystemwalkerNM¥client_root¥startnm.exe" xxx.xxx.xxx.xxx
コマンドラインにstartnm.exeを指定し、接続先運用管理サーバのIPアドレスとSystemwalker Network Managerのログインアカウントとパスワードをあわせて設定した場合、メニュー連携で接続先の変更とログイン操作の省略をすることができます。
例
"C:¥SystemwalkerNM¥client_root¥startnm.exe" xxx.xxx.xxx.xxx Admin Admin
監視対象とするネットワーク機器にトラップ受信先のIPアドレスとしてSystemwalker Network Manager運用管理サーバとSystemwalker Centric Manager運用管理サーバのIPアドレスを設定して下さい。設定の詳細は各ネットワーク機器のマニュアルを参照して下さい。
システムパラメタの設定
Systemwalker Network ManagerとSystemwalker Centric Managerを同一の運用管理サーバにインストールする場合は、システムパラメタのチューニングを行って下さい。なお、システムパラメタの設定方法については2.2.1.6 システムパラメタの設計を参照して下さい。
注意
パラメタをチューニングした後は、システムの再起動が必要です。再起動コマンドを以下に示します。
Solarisの場合
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 |
Linuxの場合
# /sbin/shutdown -r now |
ObjectDirectorの設定
Systemwalker Network ManagerとSystemwalker Centric Managerを同一の運用管理サーバにインストールする場合は、ObjectDirector環境のチューニングを行って下さい。なお、ObjectDirector環境の設定方法については2.2.1.8 ObjectDirector環境の設定を参照して下さい。
注意
Systemwalker Centric Managerを同一サーバにインストールする場合は、period_receive_timeoutの設定値が60に設定されていることを確認して下さい。
ObjectDirectorの環境をチューニングした後は、システムの再起動が必要です。再起動コマンドを以下に示します。
Solarisの場合
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 |
Linuxの場合
# /sbin/shutdown -r now |
以下の手順で設定を行って下さい。
1. 運用管理サーバに“root”ユーザでログインし、Systemwalker Network Managerを停止させます。
# cd /opt/systemwalkerNM<Return> |
2. ipmproperty.iniの設定を行います。
1)Eventセクションの"ColllaborationKind"キーの値を"trap"にします。
CollaborationKind=trap |
2)SnmpTrapセクションの"Managers"キーに、Systemwalker Centric ManagerのIPアドレスを指定します。また、"Community"キーに、SNMPトラップのコミュニティ名を指定します。
[SnmpTrap] |
3. 必要に応じて、監視ポリシーパラメタファイルの設定を行います。
性能監視トラップ連携では、性能障害復旧時にもトラップを通知します。復旧時に通知するメッセージのカスタマイズ方法については、B.1 パラメタファイルのカスタマイズを参照して下さい。
4. イベント連携設定の変更。
イベント連携の設定を行っている場合は、性能障害のトラップを重複して通知します。重複通知しないようにするためには、9.2.3.1.2 Systemwalker Network Managerでの設定作業で設定したactionApl.confファイルの内容を以下のように修正して下さい。
修正前 修正後 |
設定方法については、9.2.3.1.2 Systemwalker Network Managerでの設定作業の手順3を参考にして下さい。
5. 運用管理サーバに“root”ユーザでログインし、Systemwalker Network Managerを起動します。
# cd /opt/systemwalkerNM<Return> |