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Systemwalker Network Manager 使用手引書

2.2.1 運用管理サーバの導入設計

Systemwalker Network Managerの運用管理サーバの導入設計について説明します。

2.2.1.1 動作環境

Systemwalker Network Managerの運用管理サーバの動作環境について説明します。

Solarisの場合

日本語 Solaris 10が事前にインストールされている運用管理サーバの動作環境を確認して下さい。

表2.1 運用管理サーバの動作環境(Solaris)

動作環境

説明

OS

日本語 Solaris 10(64bit)

CPU

UltraSPARC-IIe 500MHz以上

メモリ

512(MB)以上

ハードディスク

7(GB)以上

表2.2 運用管理サーバ(エージェント)の動作環境(Solaris)

動作環境

説明

OS

日本語 Solaris 10(64bit)

CPU

UltraSPARC-IIe 500MHz以上

メモリ

512(MB)以上

ハードディスク

500(MB)以上

Linuxの場合

Red Hat Enterprise Linux 5 (for x86)またはRed Hat Enterprise Linux 5 (for Intel64)が事前にインストールされている運用管理サーバの動作環境を確認して下さい。

表2.3 運用管理サーバの動作環境(Linux)

動作環境

説明

OS

Red Hat Enterprise Linux 5 (for x86)
Red Hat Enterprise Linux 5 (for Intel64)

CPU

Xeon(TM) 2.40BGHz(1CPU)以上

メモリ

512(MB)以上

ハードディスク

7(GB)以上

表2.4 運用管理サーバ(エージェント)の動作環境(Linux)

動作環境

説明

OS

Red Hat Enterprise Linux 5 (for x86)
Red Hat Enterprise Linux 5 (for Intel64)

CPU

Xeon(TM) 2.40BGHz(1CPU)以上

メモリ

512(MB)以上

ハードディスク

500(MB)以上

2.2.1.2 メモリ容量の設計

Systemwalker Network Managerの運用管理サーバに必要なメモリ容量について説明します。
必要メモリ容量は、基本搭載メモリ容量に、EAMで必要なメモリ容量を加算した値となります。必要なEAM数については、2.7 EAMの追加・削除を参照して下さい。

表2.5 運用管理サーバのメモリ容量

項目

必要メモリ容量

基本搭載メモリ容量

512(MB)

EAMで必要なメモリ容量

30(MB) × (Ethernetプロセス数) + 20(MB) × (Ethernet以外のEAMプロセス数)

注意

  • 他のSystemwalker製品を同一サーバにインストールする場合は、上記のメモリ容量に加算して下さい。加算するメモリ容量の詳細は各Systemwalker製品のマニュアルを参照して下さい。

Systemwalker Network Managerの運用管理サーバ(エージェント)に必要なメモリ容量について説明します。
必要メモリ容量は、基本搭載メモリ容量のみとなります。

表2.6 運用管理サーバ(エージェント)のメモリ容量

項目

必要メモリ容量

基本搭載メモリ容量

512(MB)

2.2.1.3 ディスク容量の設計

Systemwalker Network Managerの運用管理サーバで最低限必要なディスク容量および、動的ディスク容量を記します。ディスク容量は、最低限必要なディスク容量に、動的ディスク容量を足した容量となります。

2.2.1.3.1 最低限必要なディスク容量

Systemwalker Network Managerの運用管理サーバおよび運用管理サーバ(エージェント)で最低限必要なディスク容量を以下に記します。

表2.7 運用管理サーバで最低限必要なディスク所要量

項番

ディレクトリ

ディスク容量

備考

1

/

1(MB)

  

2

/opt

110(MB)

ObjectDirectorインストールディレクトリ

3

$DIR1

740(MB)

プログラムインストールディレクトリ
(インストーラのデフォルトディレクトリは/optです。)

4

$DIR2

1(MB)

データ・ログ格納ディレクトリ
(インストーラのデフォルトディレクトリは/var/optです。)

5

$DIR3

1(MB)

データベースバックアップディレクトリ
(インストーラのデフォルトディレクトリは/var/optです。)

6

/etc/opt

10(MB)

データ格納ディレクトリ

表2.8 運用管理サーバ(エージェント)で最低限必要なディスク所要量

項番

ディレクトリ

ディスク容量

備考

1

$DIR1

36(MB)

プログラムインストールディレクトリ
(インストーラのデフォルトディレクトリは/optです。)

2

$DIR2

1(MB)

データ・ログ格納ディレクトリ
(インストーラのデフォルトディレクトリは/var/optです。)

参考

  • $DIR1,$DIR2,$DIR3は、インストール時に指定するディレクトリの名称です。通常はインストーラのデフォルトディレクトリを使用することを推奨します。

  • プログラムインストールディレクトリ
    ”/$DIR1”ディレクトリはプログラムおよびプログラムデータを格納するディレクトリです。インストール時にディレクトリを指定することが可能ですが、通常はデフォルトディレクトリである”/opt”を使用することを推奨します。

  • データ・ログ格納ディレクトリ
    ”/$DIR2”ディレクトリはデータおよびログを格納するディレクトリです。インストール時にディレクトリを指定することが可能ですが、通常はデフォルトディレクトリである”/var/opt”を使用することを推奨します。

  • データベースバックアップディレクトリ
    ”/$DIR3”ディレクトリはバックアップしたデータベースを格納するディレクトリです。インストール時にディレクトリを指定することが可能ですが、通常はデフォルトディレクトリである”/var/opt”を使用することを推奨します。

注意

  • 表中のディスク容量には、OSのディスク容量を含んでおりませんので、別途、OSディスク容量を加算して下さい。

  • 上記はファイルシステムの最低値であり、実際の値は、動的ディスク容量を参照して加算して下さい。

  • 他のSystemwalker製品を同一運用管理サーバにインストールする場合は、各製品の必要パーティション容量に上記の容量が加算されます。1つの運用管理サーバに複数製品をインストールする場合は、各製品の必要容量をマニュアル等から事前に調べて加算して下さい。

2.2.1.3.2 動的ディスク容量

Systemwalker Network Managerの運用管理サーバで動的に必要なディスク容量について説明します。

表2.9 運用管理サーバで必要な動的ディスク容量

ディレクトリ

ディスク容量

備考

$DIR1

500(MB)

プログラムインストールディレクトリ

/var/opt

1000(MB)

データ・ログ格納ディレクトリ

$DIR2

800(MB)

データ・ログ格納ディレクトリ

$DIR3

420(MB)

データベースバックアップディレクトリ

参考

  • $DIR1,$DIR2,$DIR3は、インストール時に指定するディレクトリの名称です。通常はインストーラのデフォルトディレクトリを使用することを推奨します。

  • プログラムインストールディレクトリ
    ”/$DIR1”ディレクトリはプログラムおよびプログラムデータを格納するディレクトリです。インストール時にディレクトリを指定することが可能ですが、通常はデフォルトディレクトリである”/opt”を使用することを推奨します

  • データ・ログ格納ディレクトリ
    ”/$DIR2”ディレクトリはデータおよびログを格納するディレクトリです。インストール時にディレクトリを指定することが可能ですが、通常はデフォルトディレクトリである”/var/opt”を使用することを推奨します。

  • データベースバックアップディレクトリ
    ”/$DIR3”ディレクトリはバックアップしたデータベースを格納するディレクトリです。インストール時にディレクトリを指定することが可能ですが、通常はデフォルトディレクトリである”/var/opt”を使用することを推奨します。

注意

  • EAMの選択において選択されるEAMプロセス数により、上記データ・ログ格納ディレクトリ($DIR2)に加えて、以下のディスク容量が必要となります。

Ethernetプロセスを起動した場合

20MB(MAXログサイズ)  ×  ( Ethernetプロセス数 )

DDEプロセスおよびDDE_IFプロセスを起動した場合

15MB(MAXログサイズ)  ×  ( DDEプロセス数 + DDE_IFプロセス数 )

Ethernet、DDE、DDE_IF以外のEAMプロセスを起動した場合

3MB(MAXログサイズ)  ×  ( Ethernet,DDE,DDE_IF以外のプロセス数 )

2.2.1.4 スワップ容量の設計

Systemwalker Network Managerの運用管理サーバで必要なスワップ容量について説明します。システム提供のスワップ容量では足りない場合は、スワップ領域を拡張して下さい。

表2.10 運用管理サーバのスワップ所要量

スワップ容量

備考

2(GB)

運用管理サーバの基本スワップ容量

注意

  • EAMプロセスの追加を行う場合には上記表のスワップ容量に1EAMプロセスあたり10MBのスワップを加算して下さい。

  • 搭載しているメモリ容量の2倍以上のスワップ容量となるよう設計して下さい。

  • スワップ容量の設計は、日本語 Solaris 10またはLinuxのマニュアルを参照して下さい。

Systemwalker Network Managerの運用管理サーバ(エージェント)で必要なスワップ容量について説明します。システム提供のスワップ容量では足りない場合は、スワップ領域を拡張して下さい。

表2.11 運用管理サーバ(エージェント)のスワップ所要量

スワップ容量

備考

1(GB)

運用管理サーバ(エージェント)の基本スワップ容量

注意

  • 搭載しているメモリ容量の2倍以上のスワップ容量となるよう設計して下さい。

  • スワップ容量の設計は、日本語 Solaris 10またはLinuxのマニュアルを参照して下さい。

2.2.1.5 サーバ構成の設計

Systemwalker Network Managerのサーバ構成について説明します。1.2 Systemwalker Network Managerのシステム構成を参照し、サーバ構成を基本構成で運用するか、分散構成で運用するか決定しておく必要があります。

注意

  • 通常は基本構成での運用を推奨します。監視対象機器が増え、監視の負荷を軽減する必要がある場合は、分散構成で運用して下さい。

2.2.1.6 システムパラメタの設計

Systemwalker Network Managerの運用管理サーバが動作するためには、運用管理サーバにシステムパラメタを設定する必要があります。以下に、システムパラメタの説明および設計について説明します。なお、Systemwalker Network Mamager 運用管理サーバ(エージェント)では、システムパラメタを設定する必要はありません。

日本語 Solaris 10の場合

システムパラメタの説明

【共用メモリ】

パラメタ

説明

project.max-shm-memory

プロジェクトに許容される共有メモリの合計量

project.max-shm-ids

プロジェクトに許容される共有メモリ ID の最大数

【セマフォ】

パラメタ

説明

project.max-sem-ids

プロジェクトに許容されるセマフォ ID の最大数

process.max-sem-nsems

セマフォセットあたりに許容されるセマフォの最大数

process.max-sem-ops

1 回の semop コールに許容されるセマフォ操作の最大数

【メッセージ】

パラメタ

説明

process.max-msg-qbytes

メッセージキュー内のメッセージの最大サイズ

project.max-msg-ids

メッセージ待ち識別子の数

process.max-msg-messages

プロジェクトに許容されるメッセージキュー ID の最大数

システムパラメタは、監視対象機器の台数によって変更する必要があります。監視対象機器の台数を決定し、下表に従ってシステムパラメタを設計して下さい。システムパラメタの設定は、/etc/projectファイルを編集します。

日本語 Solaris 10には、プロジェクトという概念があります。Systemwalker Network Managerは、以下のプロジェクトで動作します。

/etc/projectファイルを修正する場合、下表に従って、systemプロジェクト、user.rootプロジェクト、group.staffプロジェクトの3つのプロジェクトに、設計したシステムパラメタの値を設定して下さい。

システムパラメタの設計

【共用メモリ】

パラメタ

種別

project.max-shm-memory

60152162

加算

project.max-shm-ids

38

加算

【セマフォ】

パラメタ

種別

project.max-sem-ids

618

加算

process.max-sem-nsems

453

最大

process.max-sem-ops

50

最大

【メッセージ】

パラメタ

種別

process.max-msg-qbytes

32768

最大

project.max-msg-ids

512

加算

process.max-msg-messages

1024

最大

注意

  • 表中の種別が「最大」の場合は、すでに設定されている値と表中の値を比較し、大きい値を設定して下さい。「加算」の場合は、すでに設定されている値に表の値を加算して下さい。「加算」の場合は、システム上限値も確認して下さい。詳細については、日本語 Solaris 10のマニュアルを参照して下さい。

  • 他のSystemwalker製品を同一サーバにインストールする場合は、別途必要な値を加算する必要があります。加算する値の詳細は各Systemwalker製品のマニュアルを参照して下さい。

  • システムパラメタに設定する値は、OSのデフォルト値を考慮して設計を行って下さい。

  • Systemwalker Centric Managerと同じサーバで共存する場合、process.max-sem-nsems の値はSystemwalker Centric Managerで必要な値を足した数値が必要になります。

Linuxの場合

システムパラメタの説明

【共用メモリ】

パラメタ

説明

kernel.shmmax

共有メモリセグメントの最大サイズ

kernel.shmmni

システム全体で作成できる共有メモリセグメントの最大数

【セマフォ】kernel.sem = para1 para2 para3 para4

パラメタ

説明

para1

セマフォ識別子ごとの最大セマフォ数

para2

システム内のセマフォ数

para3

セマフォコールごとの最大操作数

para4

セマフォ識別子の数

【メッセージ】

パラメタ

説明

kernel.msgmax

メッセージの最大サイズ

kernel.msgmnb

待ち行列上の最大byte数

kernel.msgmni

メッセージ待ち識別子の数

システムパラメタは、監視対象機器の台数によって変更する必要があります。監視対象機器の台数を決定し、下表に従ってシステムパラメタを設計して下さい。システムパラメタの設定は、/etc/sysctl.confファイルを編集します。

システムパラメタの設計

【共用メモリ】

パラメタ

種別

kernel.shmmax

48229661

最大

kernel.shmmni

26

加算

【セマフォ】kernel.sem = para1 para2 para3 para4

パラメタ

種別

para1

405

最大

para2

4428

加算

para3

50

最大

para4

927

加算

【メッセージ】

パラメタ

種別

kernel.msgmax

16384

最大

kernel.msgmnb

32768

最大

kernel.msgmni

512

加算

注意

  • 表中の種別が「最大」の場合は、すでに設定されている値と表中の値を比較し、大きい値を設定して下さい。「加算」の場合は、すでに設定されている値に表の値を加算して下さい。「加算」の場合は、システム上限値も確認して下さい。詳細については、Linuxのマニュアルを参照して下さい。

  • 他のSystemwalker製品を同一サーバにインストールする場合は、別途必要な値を加算する必要があります。加算する値の詳細は各Systemwalker製品のマニュアルを参照して下さい。

  • システムパラメタに設定する値は、OSのデフォルト値を考慮して設計を行って下さい。

  • Systemwalker Centric Managerと同じサーバで共存する場合、kernel.sem = para1 の値はSystemwalker Centric Managerで必要な値を足した数値が必要になります。

2.2.1.7 サービスポートの設計

Systemwalker Network Managerの運用管理サーバでは、以下のサービスポートを利用しています。セキュリティ目的で、サービスポートを塞ぐ場合は以下のポートに注意し、運用管理サーバが利用できるように設定をして下さい。

運用管理サーバ

ポート番号

プロトコル

利用方向

備考

20,21

tcp

双方向

装置へのアクセスおよび運用管理クライアントからのアクセス(ftp)

23

tcp

サーバから出る方向のみ

装置へのアクセス(telnet)

25

tcp

サーバから出る方向のみ

アクション通知機能(SMTP)

80
(推奨値)

tcp

サーバに入る方向のみ

運用管理クライアントとの接続(HTTP通信)

80

tcp

サーバから出る方向のみ

一部の装置へのアクセス(HTTP通信)

161

udp

サーバから出る方向のみ

装置へのアクセス(SNMP)

162

udp

双方向

装置からのTrapおよびSystemwalker Centric Managerへのイベント通知(SNMP)

5981

tcp

双方向

運用管理サーバと運用管理サーバ(エージェント)のプロセス間通信

5982

tcp

双方向

運用管理サーバと運用管理サーバ(エージェント)のプロセス間通信

49997

tcp

サーバに入る方向のみ

運用管理クライアントとの接続(Socket通信)

-

icmp

サーバから出る方向のみ

装置へのping

1115

tcp

(サーバ内部通信)

運用管理サーバ内部通信ポート

5433

tcp

(サーバ内部通信)

PostgreSQLの使用するポート

5985

tcp

(サーバ内部通信)

トラップ監視機能で使用するポート

8002

tcp

(サーバ内部通信)

Solaris版でObject Directorの使用するポート(odserver)

8003

tcp

(サーバ内部通信)

Linux版でObject Directorの使用するポート(odserver)

49930

tcp

(サーバ内部通信)

アプリケーション通信障害受信用

49999

tcp

(サーバ内部通信)

TrapProxy用

50100
(推奨値)

tcp

(サーバ内部通信)

Systemwalker Network Managerで使用するポート(vvRsh)

51111

tcp

(サーバ内部通信)

トポロジ収集機能で使用するポート

注意

  • Systemwalker Network Managerで使用するポート(vvRshポート)は、ポート番号を変更することが可能です。“2.2.1.7.1 Systemwalker Network Managerで使用するポートの設計”を参照し、ポート番号を決定して下さい。

  • Systemwalker Network ManagerではvvsrvユーザでのFTP通信は必須です。vvsrvユーザのFTP通信を拒否する設定を行わないように注意して下さい。
    (/etc/ftpd/ftpusersにvvsrvを記述しないで下さい。)

  • 運用管理クライアントとの接続(HTTP通信)で使用するポートは、ポート番号を変更することが可能です。“2.2.4.1.2 Webサーバの環境設定”を参照し、ポート番号を決定して下さい。

  • Systemwalker Centric Manager等の運用管理サーバで動作するSystemwalker製品は、共通のTrapデーモンで動作します。このため、Systemwalker製品以外でTrapデーモン(162のポート番号で動作)を使用する製品やツールは、運用管理サーバ上で動作することはできません。

  • OSにバンドルされているTRAPデーモンが162のポート番号を使用している場合は、あらかじめOSのトラップデーモンが自動起動しないように設定を行って下さい。

  • ServerView LinuxのAlarmService機能はTrapデーモンを使用しているため、通常は運用管理サーバ上で動作することはできません。ServerView LinuxのAlarmService機能が導入されているサーバにSystemwalker Network Managerをインストールする場合は、事前にServerViewトラップ転送プログラムを導入して下さい。

  • Systemwalker Centric ManagerではObject Directorの使用するポート番号を変更することができます。ポート番号を変更した場合、Systemwalker Network Managerで使用するポート番号も変更されます。

2.2.1.7.1 Systemwalker Network Managerで使用するポートの設計

Systemwalker Network Managerの運用管理サーバが動作するためには、Systemwalker Network Managerで使用するポート(vvRshポート)が必須となります。環境設定の際に、vvRshポート番号の入力が必要となりますので、運用管理サーバの/etc/servicesファイルを参照し、vvRshが使用できるポート番号を決定しておいて下さい。vvRshポート番号の推奨値は50100です。

2.2.1.8 ObjectDirector環境の設定

ObjectDirector環境の設定は、自動的に設定されます。そのため、特にObjectDirector環境の設定は不要です。ただし、Systemwalker Network Managerがすでに動作中の運用管理サーバに他製品を後からインストールした場合、次のパラメタ値を参考にObjectDirector環境の設定をする必要があります。なお、各パラメタの意味についてはInterstageのマニュアルを参照して下さい。

表2.12 運用管理サーバのObjectDirectorパラメタ設定値

パラメタ

種別

max_IIOP_resp_con

250

加算

max_IIOP_resp_request

750

加算

max_process

250

加算

period_receive_timeout

300

最大

注意

  • 表中の種別が「最大」の場合は、すでに設定されている値と表中の値を比較し、大きい値を設定しています。「加算」の場合は、すでに設定されている値に表の値を加算しています。

  • 他のSystemwalker製品を同一サーバにインストールする場合は、別途必要な値を加算する必要があります。加算する値の詳細は各Systemwalker製品のマニュアルを参照して下さい。

  • Systemwalker Centric Managerを同一サーバにインストールする場合は、period_receive_timeoutの設定値が60に設定されていることを確認して下さい。