PRIMECLUSTER 活用ガイド <トラブルシューティング編> (Solaris(TM)オペレーティングシステム/Linux版) |
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第2部 トラブル情報の採取 | > 第7章 トラブル調査情報の採取方法 | > 7.2 Linux におけるトラブル調査情報の採取方法 | > 7.2.1 fjsnap/pclsnap コマンドの実行 |
pclsnap コマンド実行を以下に示します。
/opt/FJSVpclsnap/bin/pclsnap -a output 、または/opt/FJSVpclsnap/bin/pclsnap -h output
pclsnap コマンドの詳細については、FJSVpclsnap パッケージに含まれている README ファイルを参照してください。
pclsnap コマンドの実行タイミングについて
pclsnap コマンドの実行に必要なディレクトリの空き容量について
pclsnap コマンドの実行に必要なディレクトリの空き容量の目安を、以下の表に示します。
ディレクトリの種類
デフォルトディレクトリ
空き容量(目安) (MB)
出力ディレクトリ
コマンド実行時のカレントディレクトリ
300
一時ディレクトリ
/tmp
500
システム環境によっては、上記目安値 (300MB, 500MB) では空き容量不足となる場合があります。
ディレクトリの空き容量不足を原因として情報採取が正常に行われなかった場合、pclsnap コマンドは終了時にエラーメッセージまたは警告メッセージを出力します。この場合、以下に示す対処方法に従って、再度コマンドを実行してください。
●出力ディレクトリの空き容量不足への対処
pclsnap コマンドを実行して、出力ファイルの生成に失敗した場合、次のエラーメッセージが出力されます。ERROR: failed to generate the output file "xxx".DIAG: ...対処方法:出力ディレクトリを空き容量の大きなディレクトリに変更して、再度コマンドを実行してください。例:出力ディレクトリを /var/crash にする場合# /opt/FJSVpclsnap/bin/pclsnap -a /var/crash/output
●一時ディレクトリの空き容量不足への対処
pclsnap コマンドを実行すると、次の警告メッセージが出力されることがあります。WARNING: The output file "xxx" may not contain some data files.DIAG: ...この警告メッセージが出力された場合、pclsnap コマンドの出力ファイルは生成されますが、一部の採取対象情報が出力ファイルに含まれていない可能性があります。対処方法:一時ディレクトリを空き容量の大きなディレクトリに変更して、再度コマンドを実行してください。例:一時ディレクトリを /var/crash に変更する場合# /opt/FJSVpclsnap/bin/pclsnap -a -T/var/crash output
一時ディレクトリを変更しても同様の警告メッセージが出力される場合、次の原因が考えられます。
(1) システム状態に起因して、特定の情報採取コマンドがタイムアウトする
(2) 採取対象ファイルが、一時ディレクトリの空き領域と比較して大きい
(1) の場合は、pclsnap の出力ファイルに含まれる pclsnap.elog ファイルにタイムアウト発生のログが記録されています。pclsnap の出力ファイルとともに、可能であればクラッシュダンプを採取してください。
(2) の場合は、次の (a)(b) などが一時ディレクトリの空き容量よりも大きくなっていないか、確認してください。
(a) ログファイルのサイズ
- /var/log/messages
- /var/opt/SMAW*/log/ 配下のログファイル (SMAWsf/log/rcsd.log など)
(b) コアファイルの合計サイズ
- GFS のコアファイル
/var/opt/FJSVsfcfs/cores/*- GDS のコアファイル
/var/opt/FJSVsdx/*core/*
これらが一時ディレクトリの空き容量よりも大きい場合には、該当ファイルを出力ディレクトリおよび一時ディレクトリとは別のパーティションに移動して、再度 pclsnap コマンドを実行してください。なお、移動したファイルは削除せずに保存しておいてください。
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