インストールを行う前に、ソフトウェア説明書をお読みください。ソフトウェア説明書には、TeamWARE Officeを運用するうえで重要な情報が記載されています。また、以下の項目を確認してください。
Solarisシステム管理者用ID(root)のパスワード
TeamWARE Officeのインストールは、Solarisシステム管理者(スーパーユーザ)の資格で行います。このため、Solarisシステム管理者のパスワードを確認しておきます。
TeamWARE Officeシステム管理者用IDの確認
TeamWARE Officeのインストール時に、TeamWARE Officeシステム管理者用のID(ユーザアカウント)をSolarisシステムに登録します。標準では、以下のように定義されます。このIDがすでに使用されていないか確認します。
username : twu
user id : 17528
groupname : twu
group id : 17528
password : インストール時に指定
ディレクトリサーバのネットワークアドレス
アプリケーションサーバを追加する場合、ディレクトリサーバのネットワークアドレスとTeamWARE Officeシステム管理者(ADMIN)のパスワードを確認しておきます。
TeamWARE Officeのセットアップ情報
"付録B セットアップパラメータ"を参照し、セットアップ時に必要な情報を確認してください。
ファイルシステムの確認
サーバソフトウェアをインストールするファイルシステムは、setuidの実行が許可されている必要があります。[mount]コマンドなどにより、ファイルシステムにsetuidの実行が許可されているか確認してください。
作業用ディレクトリとディスクの空き容量の確認
TeamWARE Office システム管理者用ID (twu) などを使用してSolarisサーバにログインした後、[su -]コマンドでSolarisシステム管理者モードに移行してTeamWARE Office のインストールを行う場合、環境変数TMPDIRに設定されている作業用ディレクトリが存在することと、そのディレクトリにディスクの空き容量が33(MB)以上あることを確認してください。
システム管理者用IDのホームディレクトリは[useradd -D]コマンドで表示されるbasedirで指されたディレクトリが採用されます。もしそのシステムで使用しているホームディレクトリと異なっている場合は、以下の手順で定義してください。
説明 | 操作方法 |
---|---|
1 | login: root |
[説明]
Solarisのシステム管理者用ID(root)を使用してSolarisサーバにログインします。TeamWARE Office システム管理者用ID (twu) などを使用してSolarisサーバにログインした後、Solarisシステム管理者モードに移行する場合は、[su -]コマンドを使用してください。
システム管理者用ID (root)のパスワードを入力します。
[useradd -D]と入力し、現在のホームディレクトリを確認します。この例では"/home"がホームディレクトリになっています。
ホームディレクトリを"/export/home"にする場合、
[useradd -D -b/export/home]と入力します。
注意
すでにTeamWARE Officeシステム管理者のIDが登録されており、そのユーザがログインしている場合は、そのセションを終了させてください。
CD-ROM(TeamWARE Office 200X V3.0L10)に格納されたTeamWARE OfficeサーバソフトウェアをCD-ROMドライブからインストールする方法について、以下に示します。操作は、日本語表示できるtelnet端末などで行います。
説明 | 操作方法 |
---|---|
| <日本語表示できるtelnet端末での実行:Bシェルでの実行例> |
[説明]
Solarisのシステム管理者用ID(root)を使用してSolarisサーバにログインします。TeamWARE Office システム管理者用ID (twu) などを使用してSolarisサーバにログインした後、Solarisシステム管理者モードに移行する場合は、[su -]コマンドを使用してください。
Solarisのシステム管理者用ID(root)のパスワードを入力します。
CD-ROM装置がマウントされていない場合は、CD-ROM装置をマウントします。[mount]コマンドの使用方法については、お使いのオペレーティングシステムのマニュアルを参照してください。
[pkgadd]コマンドを実行し、TeamWARE Officeサーバソフトウェアのインストールを開始します。
<cdrom>の部分にはCD-ROM装置のマウントポイントを指定してください。
# pkgadd -d <cdrom>/servers/solaris
更新インストールについては、"3.6.2 Solarisへのサーバソフトウェアの更新インストール"を参照してください。
TeamWARE Officeサーバソフトウェアのパッケージ名やバージョンレベルなどが表示されます。間違いがないことを確認してから、[ENTER]キーを押します。
インストールするソフトウェアを確認してください。TeamWARE Officeシステムを構築しない場合は、インストール作業を中止してください。
インストールするTeamWARE Officeが、ディレクトリサーバの場合は、"y"を、アプリケーションサーバの場合は、"n"を入力します。
インストール時に登録されるTeamWARE Officeシステム管理者用ID(twu)のusername、user id、groupname、group idが表示されます。
TeamWARE Officeサーバソフトウェアをインストールするパス名("/to")が表示されます。
"7."または"8."で入力した値を変更したい場合は、"n"を入力します。変更する必要がない場合は、何も入力せずに、[ENTER]キーを押します。
インストールするパス名を変更する場合は、パス名の長さを32バイト以内で指定します。パス名にはピリオド"."を使用しないでください。
SolarisカーネルパラメータをTeamWARE Office用に変更するかどうかを指定します。"y"を指定すると、"2.3 システムパラメータの設定"で示した値が設定されます。"n"を指定すると、システムパラメータは設定されません。インストール時に登録されるTeamWARE Officeシステム管理者IDが表示されます。
TeamWARE Officeシステム管理者用IDのパスワードを入力します。
確認のため、TeamWARE Officeシステム管理者用IDのパスワードを再入力します。
TeamWARE Officeサーバソフトウェアのインストールが正常に完了すると、このメッセージが出力されます。
"q"を指定し、インストールを終了します。
注意
[pkgadd]コマンドが終了したら、Solarisサーバからログアウトしてください。
TeamWARE Officeのシステム管理者IDのumask値は、変更しないでください。
変更した場合、各種サービスが正常に動作しなくなる場合があります。