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TeamWARE Office 200X V3.0L10 インストールガイド

Solaris3.6.2 Solarisへのサーバソフトウェアの更新インストール

更新インストールの準備

更新インストールを行う前に、"ソフトウェア説明書"と"TeamWARE Office 200X V2.0L30からの相違点"(twdiffs.pdf)をお読みください。
これらには、TeamWARE Officeを移行し運用するうえで重要な情報が記載されています。
また、以下の項目を確認してください。

サーバソフトウェアの更新インストール

更新インストールを行うTeamWARE Officeサーバを停止します。更新インストールするサーバがディレクトリサーバである場合、すべてのサーバを停止する必要があります。

注意

更新インストールする場合の注意事項について

前回の更新インストールの際に、誤って、[pkgadd]コマンドの-aオペランドの指定を忘れていた場合、システムにTeamWARE Officeのパッケージ情報が複数存在しています。この状態は、TeamWARE Officeの使用には何ら支障はありません。しかし、この状態で、更新インストールを実施すると、本来は1つであるべきTeamWARE Officeのパッケージ情報が複数存在することにより、[pkgadd]コマンドがインストールに関する種々のメッセージを出力し、それらに対する煩雑な応答が必要になります。

これを回避するためには、システムのTeamWARE Officeのパッケージ情報を1つにしてから、更新インストールを行う必要があります。

以下に、"TeamWARE Office のパッケージ情報の確認方法"、および"パッケージ情報を1つにする方法"を示します。

  • TeamWARE Officeのパッケージ情報の数の確認方法
    TeamWARE Officeのパッケージ情報の数を確認するには、[pkginfo]コマンドを使用します。
    以下の例では、FSUNTWOsv とFSUNTWOsv.2の2つのパッケージ情報が存在しています。これは、以前の更新インストール時に、-aオペランドが指定されていなかったことにより、FSUNTWOsv のパッケージ情報が書き換えられず、別途FSUNTWOsv.2として追加されたためです。

    # pkginfo -l FSUNTWOsv.¥ *
    PKGINST: FSUNTWOsv
    NAME: TeamWARE Office
    CATEGORY: applications
    ARCH: sparc
    VERSION: V2.0L30
    BASEDIR: /
    VENDOR: FUJITSU LIMITED
    DESC: TeamWARE Office Server
    PSTAMP: colorado010926190856
    INSTDATE: 12月 24 2007 17:10
    STATUS: 完全にインストールされました。
    FILES: 364 の完全にインストールされたパス名
    10 の共有パス名
    32 のディレクトリ
    266 の実行可能ファイル
    8 の setuid/setgid実行可能ファイル
    約 313996ブロックが使われました。
    PKGINST: FSUNTWOsv.2
    NAME: TeamWARE Office
    CATEGORY: applications
    ARCH: sparc
    VERSION: V2.0L30
    BASEDIR: /
    VENDOR: FUJITSU LIMITED
    DESC: TeamWARE Office Server
    PSTAMP: colorado011011180543
    INSTDATE: 12月 31 2007 15:48
    STATUS: 完全にインストールされました。
    FILES: 364 の完全にインストールされたパス名
    10 の共有パス名
    32 のディレクトリ
    266 の実行可能ファイル
    8 の setuid/setgid実行可能ファイル
    約 314528 ブロックが使われました。

  • パッケージ情報を1つにする方法
    [pkgrm]コマンドを使用して、FSUNTWOsv.n (nは数字) のパッケージ情報を削除し、FSUNTWOsv のみだけが残るようにします。
    以下の例は、FSUNTWOsv.2 を削除する場合のものです。
    削除結果については、前述の[pkginfo]コマンドで確認してください。
    # pkgrm FSUNTWOsv.2

更新インストール方法について

以下に更新インストールする方法を示します。操作は、日本語表示できるtelnet端末などで行います。

説明

操作方法


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<日本語表示できるtelnet端末での実行:Bシェルでの実行例>
login: root
Password: ********
# mount mountオペランド
# pkgadd -d <cdrom>/servers/solaris -a TeamWARE

The following packages are available:
    1  FSUNTWOsv      TeamWARE Office
                        (sparc) V3.0L10
Select package(s) you wish to process (or 'all' to process all packages).
(default: all) [?,??,q]:
<パッケージ情報などが出力されます>
This CD-ROM is for TeamWARE Office V3.0.
You have selected Update Installation for TeamWARE Office.
Do you want to continue with installation? (y/n/q) [y]:
Is this the Directory server? (y/n/q) [y]:
TeamWARE Office server needs an administrative user id on this system.
By convention this is "twu", but it can be any existing user. If you do
not want user "twu" to be created on this system, you must assign
TeamWARE Office server administration to an already existing user.

Values for the TeamWARE Office server administrator are:
        username:      twu
        user id:        17528
        groupname:    twu
        group id:      17528
TeamWARE Office server software will be located in directory:
                        /to

Do you want to continue with installation? (y/n/q) [y]:
Adding call for /to/profile into /home/twu/ profile
Please check that the call can be executed while logging in
Adding call for /to/login into /home/twu/ login
Please check that the call can be executed while logging in
Do you want the kernel parameters to be tuned for you? (y/n/q) [y]:n
Please check the kernel parameters.
TeamWARE Office server may not work with current settings!
Installing TeamWARE Office server software in /to.
TeamWARE Office server software will be owned by
user twu in group twu.
<パッケージのインストール情報が出力されます>
If the kernel parameters have been tuned, please reboot the system now.

Installation of TeamWARE Office (FSUNTWOsv) was successful.
The following packages are available:
    1  FSUNTWOsv        TeamWARE Office
                          (sparc) V3.0L10
Select package(s) you wish to process (or 'all' to process all packages).
(default: all) [?,??,q]:q
# exit

[説明]

  1. Solarisのシステム管理者用ID(root)を使用してSolarisサーバにログインします。TeamWARE Office システム管理者用ID (twu) などを使用してSolarisサーバにログインした後、Solarisシステム管理者モードに移行する場合は、[su -]コマンドを使用してください。

  2. Solarisのシステム管理者用ID(root)のパスワードを入力します。

  3. CD-ROM装置がマウントされていない場合は、CD-ROM装置をマウントします。[mount]コマンドの使用方法については、お使いのオペレーティングシステムのマニュアルを参照してください。

  4. [pkgadd]コマンドを実行し、インストールを開始します。
    <cdrom>の部分にはCD-ROM装置のマウントポイントを指定してください。
    # pkgadd -d <cdrom>/servers/solaris -a TeamWARE

  5. TeamWARE Officeサーバソフトウェアのパッケージ名やバージョンレベルなどが表示されます。間違いがないことを確認してから[ENTER]キーを入力します。

  6. インストールするソフトウェアを確認してください。

  7. インストール済みのTeamWARE Officeがディレクトリサーバの場合は"y"を、アプリケーションサーバの場合は"n"を入力します。

  8. インストール時に登録されるTeamWARE Officeシステム管理者用ID(twu)のusername、user id、groupname、group idが表示されます。

  9. TeamWARE Officeサーバソフトウェアをインストールするパス名("/to")が表示されます。

  10. "8."または"9."で入力した値を変更したい場合は、"n"を入力します。変更する必要がない場合は、何も入力せずに[ENTER]キーを押します。

  11. SolarisのカーネルパラメータをTeamWARE Office用に変更するかどうかを指定します。"y"を入力すると、"2.3 システムパラメータの設定"で示した値が設定されます。また、何も入力せず[ENTER]キーを押しても、"y"を入力した場合と同じです。"n"を入力すると、システムパラメータは設定されません。このとき、インストール時に登録されるTeamWARE Officeシステム管理者IDが表示されます。

  12. TeamWARE Officeサーバソフトウェアのインストールが正常に完了すると、このメッセージが出力されます。

  13. "q"を指定し、インストールを終了します。

注意

TeamWARE Officeのシステム管理者IDのumask値は、変更しないでください。
変更した場合、各種サービスが正常に動作しなくなる場合があります。