3.2.3 Linuxへのサーバソフトウェアのインストール

インストールの準備

インストールを行う前に、ソフトウェア説明書をお読みください。これには、TeamWARE Officeを運用するうえで重要な情報が記載されています。また、以下の項目を確認してください。

Linuxシステム管理者用ID(root)のパスワード
TeamWARE Officeのインストールは、Linuxシステム管理者(スーパーユーザ)の資格で行います。このため、Linuxシステム管理者のパスワードを確認しておきます。
TeamWARE Officeシステム管理者用IDの確認
TeamWARE Officeのインストール時に、TeamWARE Officeシステム管理者用のID(ユーザアカウント)をLinuxシステムに登録します。標準では、以下のように定義されます。このIDがすでに使用されていないか確認します。
```
username  : twu
user id   : 17528
groupname : twu
group id  : 17528
password  : インストール時に指定
```
ディレクトリサーバのネットワークアドレス
アプリケーションサーバを追加する場合、ディレクトリサーバのネットワークアドレスとTeamWARE Officeシステム管理者（ADMIN）のパスワードを確認しておきます。
TeamWARE Officeのセットアップ情報
"付録B セットアップパラメータ"を参照し、セットアップ時に必要な情報を確認してください。
ファイルシステムの確認
サーバソフトウェアをインストールするファイルシステムは、setuidの実行が許可されている必要があります。[mount]コマンドなどにより、ファイルシステムにsetuidの実行が許可されているか確認してください。
作業用ディレクトリとディスクの空き容量の確認
TeamWARE Office システム管理者用ID (twu) などを使用してLinuxサーバにログインした後、[su -]コマンドでLinuxシステム管理者モードに移行してTeamWARE Office のインストールを行う場合、環境変数TMPDIRに設定されている作業用ディレクトリが存在することと、そのディレクトリにディスクの空き容量が33(MB)以上あることを確認してください。

システム管理者用IDのホームディレクトリは、[useradd -D]コマンドで表示されるHOMEで指されているディレクトリが採用されます。もしそのシステムで使用しているホームディレクトリと異なっている場合は、以下の手順で定義してください。

説明	操作方法
1 2 3 4	login: root Password： ******** #useradd -D GROUP=100 HOME=/home/%s SHELL=/bin/bash SKEL=/etc/skel PASS_MIN_DAYS=0 PASS_MAX_DAYS=-1 PASS_WARN_DAYS=7 PASS_INACTIVE=-1 PASS_EXPIRE=-1 # useradd -D -b /export/home GROUP=100 HOME=/export/home INACTIVE=-1 EXPIRE= SHELL=/bin/bash SKEL=/etc/skel #

[説明]

Linuxのシステム管理者用ID(root)を使用してLinuxサーバにログインします。
システム管理者用ID (root)のパスワードを入力します。
[useradd -D]と入力し、現在のホームディレクトリを確認します。この例では"/home"がホームディレクトリになっています。
ホームディレクトリを"/export/home"にする場合、[useradd -D -b/export/home]と入力します。

注意

すでにTeamWARE Officeシステム管理者のIDが登録されており、そのユーザがログインしている場合は、そのセションを終了させてください。

サーバソフトウェアのインストール

CD-ROM(TeamWARE Office 200X V3.0L10)に格納されたTeamWARE OfficeサーバソフトウェアをCD-ROMドライブからインストールする方法について以下に示します。操作は、日本語表示できるtelnet端末などで行います。

説明	操作方法
1 2 3 4 5 6 7 8	＜日本語表示できるtelnet端末での実行：bashでの実行例＞ login: root Password： ******** # mount mountオペランド # LANG=ja_JP.eucJP;export LANG # rpm -ivh <cdrom>/servers/linux/Twserver/TeamWAREOffice-3.0.0-1.i386.rpm 準備中... ########################################### [100%] 1:TeamWAREOffice ########################################### [100%] Adding call for /to/profile into /export/home/twu/.bashrc Please check that the call can be executed while logging in The user twu was newly made. Please set the password by 'passwd' command when the installation is completed. Installation of TeamWARE Office Server was successful. Now login as user twu and run 'to config' command to finalize installation. After you have finished configuration you can start server by giving command 'to start'. # passwd twu Changing password for user twu. New UNIX password: Retype new UNIX password: passwd: all authentication tokens updated successfully.

説明

操作方法

＜日本語表示できるtelnet端末での実行：bashでの実行例＞
login: root
Password： ********
# mount mountオペランド
# LANG=ja_JP.eucJP;export LANG
# rpm -ivh <cdrom>/servers/linux/Twserver/TeamWAREOffice-3.0.0-1.i386.rpm
準備中...                ########################################### [100%]
  1:TeamWAREOffice      ########################################### [100%]
Adding call for /to/profile into /export/home/twu/.bashrc
Please check that the call can be executed while logging in
The user twu was newly made.
Please set the password by 'passwd' command when the installation is completed.

Installation of TeamWARE Office Server was successful.
Now login as user twu and run 'to config' command to finalize installation.
After you have finished configuration you can start server by giving command
'to start'.
# passwd twu
Changing password for user twu.
New UNIX password:
Retype new UNIX password:
passwd: all authentication tokens updated successfully.

[説明]

Linuxのシステム管理者用ID(root)を使用してLinuxサーバにログインします。
Linuxのシステム管理者用ID(root)のパスワードを入力します。
CD-ROM装置がマウントされていない場合は、CD-ROM装置をマウントします。[mount]コマンドの使用方法については、お使いのオペレーティングシステムのマニュアルを参照してください。
出力メッセージを日本語で表示するため、"LANG=ja_JP.eucJP"を設定します。
[rpm]コマンドを実行し、TeamWARE Officeサーバソフトウェアのインストールを開始します。
<cdrom>の部分にはCD-ROM装置のマウントポイントを指定してください。
# rpm -ivh TeamWAREOffice-3.0.0-1.i386.rpm
インストールする標準パスは"/to"です。
標準以外のパスにインストールする場合は、[rpm]コマンドの"--prefix"オペランドにインストールするパスを指定してください。"/opt/to"にインスト－ルする場合の入力例を以下に示します。
rpm -ivh --prefix /opt/to TeamWAREOffice-3.0.0-1.i386.rpm
更新インストールについては、"3.6.3 Linuxへのサーバソフトウェアの更新インストール"を参照してください。
新規インストールの場合は、新たにTeamWARE Officeシステム管理者用IDが作成されます。その場合は、TeamWARE Officeサーバソフトウェアのインストール完了後にパスワードの設定が必要である旨のメッセージが表示されます。
TeamWARE Officeサーバソフトウェアのインストールが正常に完了すると、このメッセージが出力されます。
新規インストールの場合は、新たにTeamWARE Officeシステム管理者用IDが作成されていますので、パスワードを設定します。

注意

インストール作業が終了したら、Linuxサーバからログアウトしてください。
TeamWARE Officeのシステム管理者IDのumask値は、変更しないでください。変更した場合、各種サービスが正常に動作しなくなる場合があります。