TeamWARE Officeを運用中に、バックアップを取ります。
この機能は、以下の点に注意して利用してください。
システムのパフォーマンスを低下させるので、システムがフル稼働していない時間帯に実行してください。
オンラインバックアップと以下の機能は同時に使用しないでください。バックアップが開始できない、またはバックアップが非常に長時間になることがあります。
tomadminツール
フォーラム文書の削除
TeamWARE Admin機能
totadminツール
システム構成、エンタープライズ構成変更
インストール/アンインストール
また、以下の機能を同時間帯に実行した場合、エラーメッセージが表示され、実行できません。
資源移動ユーティリティ
組織再編成ユーティリティ
サーバウイルスチェック機能
サーバ起動時またはサーバ停止時に[to tran suspend]コマンドを投入しないでください。サーバが起動または停止できなくなることがあります。サーバが起動、または、停止できない場合はサービス抑止解除([to tran resume]コマンド)後にサーバの再起動、または停止を行ってください。
オンラインバックアップを行うためにTeamWARE Officeサーバがサービス抑止状態にある間、クライアントの操作画面に以下のメッセージが表示される場合があります。この場合は、サービス抑止解除後に再度実行してください。
"サーバのオンラインバックアップ準備のため、一時的にクライアントの操作が制限されています。しばらくしてから、再度実行してください。"
"サーバは現在混雑しています。しばらくしてから、再度実行してください。"
[to tran suspend]コマンド実行後ログアウトすると、ログイン時に指定した「ログイン設定」画面の"現在利用しているワークステーションで通知を受信"の情報がクリアされず、ログアウト後に発生した通知も、以前ログインしていたワークステーションに向けて行われます。この場合、サービス抑止状態が解除された後に、再び"現在利用しているワークステーションで通知を受信"チェックボックスをオンにしてログインすると、正しい通知先に変更されます。
オンラインバックアップを行うためにTeamWARE Officeサーバがサービス抑止状態にあるときに、TeamWARE OfficeサーバあるいはTeamWARE Officeクライアントを操作すると各サービスによってエラーメッセージが出力されることがあります。
この場合は、サービス抑止解除後に再実行してください。再実行できない場合は、一度ログアウトし、再ログインしてください。
サーバのサービス抑止の間に、以下に示す操作中であったり、各状態となった場合は、以下のメッセージが表示されるか、TeamWARE Officeの動作が変わることがあります。この場合はしばらく待って再度実行するか、サービス抑止解除後に再度ログインして実行してください。
TeamWARE Admin
操作 | カレンダー情報更新時 |
---|---|
メッセージ | 「ネットワークエラーが発生しました。(3,0) 」 |
操作 | 個人アドレス帳または共有ディレクトリでDirectory を起動する場合 |
メッセージ | 「サーバは現在混雑しています。しばらくしてから、再度実行してください。」および「すべてのTeamWAREアプリケーションを終了した後でログアウトすることになります。」 |
TeamWARE Directory(ユーザ管理)
メッセージ | 「しばらくしてから再度実行してください。」 |
このメッセージが表示された場合、以下の現象が発生することがあります。
操作 | 印刷機能を使用時 |
動作 | ヘッダとフッタのみ印刷されることがあります。 |
操作 | ユーザテンプレートの作成時 |
動作 | オプションの設定ファイルが反映されていないユーザテンプレートが作成されることがあります。 |
操作 | ユーザテンプレートの更新時 |
動作 | ユーザテンプレートが更新されますが、オプションの設定ファイルが反映されていないことがあります。 |
操作 | ユーザアカウントの作成時 |
動作 | オプションの設定ファイルが反映されていないユーザアカウントが作成されます。 |
操作 | ユーザアカウントの更新時 |
動作 | ユーザアカウントが更新されないことがあります。ただし、更新時にMailサービスを利用不可に変更しようとしていた場合には、該当ユーザアカウントでMailサービスのみ利用不可になることがあります。 |
操作 | ユーザアカウントの削除時 |
動作 | ユーザアカウントが削除されないことがあります。ただし、該当ユーザアカウントでMailサービスのみ利用不可になることがあります。 |
注意
オンラインバックアップ中はユーザ管理情報の操作は行わないでください。
TeamWARE Mail
操作 | 複数のメールの削除時 |
メッセージ | 「ごみ箱へ移動できないメールがありました。」 |
TeamWARE Calendar
操作 | 予約を開くとき |
動作 | エラーメッセージが表示されずにメインウィンドウに戻ることがあります。 |
操作 | 予約の更新/ 削除を行う場合 |
メッセージ | 「内部エラーが発生しました。」 |
TeamWARE Forum
操作 | [最新の情報に変更]の実行時 |
動作 | フォーラム一覧が表示されないことがあります。その場合は、再度ログインし直してください。 |
TeamWARE Webサービス
操作 | 全般 |
メッセージ | 「サーバに負荷がかかっています。しばらくしてからアクセスしてください。」というエラーメッセージが、フレームに出ることがあります。[戻る]ボタンがある場合は、しばらく待つか、サービス抑止解除後に、[戻る]ボタンを押してください。 なお、エラーメッセージが表示されるフレームは、操作によって異なります。 |
操作 | 部門管理者メニューの、設備カレンダーの利用許可・追加・検索処理で、キャンセルを押した場合。 |
メッセージ | 「500 Internal Server Error」が表示されることがあります。 |
操作 | トップページに戻る場合 |
動作 | メールと個人予約のフレームが、空白(灰色の画面)になることがあります。 |
操作 | トップページで、管理者メニューに切り替える場合 |
動作 | 「サーバに負荷がかかっています。しばらくしてからアクセスしてください。」のメッセージが重複して表示されることがあります。 |
インテグレーションキット
操作 | ログインした状態からSimple MAPI のメール送信機能を使用する場合 |
動作 | タスクリストが表示される、またはアプリケーション終了時に異常終了することがあります。この場合はアプリケーションを再起動し、操作をやり直してください。 |
アプリケーション実行モジュール
操作 | オンラインバックアップ中にアプリケーションからアプリケーション実行モジュールを呼び出した場合 |
動作 | 一般には-9または-10エラーで復帰しますが、一部の関数では他のエラーで復帰することがあります。なお、サーバにアクセスしない関数では、正常に処理が実行して正常復帰します。 |
IMAP4サービス
操作 | ログイン時 |
動作 | 「NO LOGIN failed:Server is busy」 |
POP3サービス
操作 | USER/PASSコマンド実行時 |
メッセージ | 「ERR unable to lock maildrop ... 」 |
操作 | RETR/TOP コマンド実行時 |
メッセージ | 「ERR failed to read message 」 |
操作 | DELE コマンド実行後 |
動作 | QUIT 時にエラーとなることがあります。 |
バックアップ作業中もTeamWARE Officeクライアントを利用することはできます。ただし、バックアップ作業中のシステムへの負荷を抑えるため、TeamWARE Officeクライアントの利用は必要最低限としてください。
オンラインバックアップの場合、[to backup on]コマンドが正常に終了した時点の状態がバックアップされます。
オンラインバックアップの手順
以下に、オンラインバックアップの手順を示します。なお、コマンドの詳細については、"14.9.2 [to]コマンド"を参照してください。
[to tran suspend]コマンドを実行します。
このコマンドは、サービスの利用を抑止します。本コマンドが完了してから抑止の解除が行われるまでサービスは利用できません。
マルチサーバ構成システムの場合は、まず、各アプリケーションサーバで[to tran suspend]コマンドを実行します。そのあと、ディレクトリサーバで[to tran suspend]コマンドを実行します。
1.の完了後、[to backup on]コマンドを実行します。
このコマンドは、データベース変更作業用の一時保管領域を確保するためのものです。この領域は、データベースが格納されているディスクに確保され、オンラインバックアップ中に更新されるデータが格納されます。
Webサービスがインストールされている場合は2.の完了後、[tobkweb arc]コマンドを実行します。
このコマンドは、Webサービス固有データ(Webサービス用の「メールの署名」データ、「個人メモ」データ、「共有ブックマーク」データ)から、差分バックアップ可能なファイルを作成します。
マルチサーバ構成システムの場合は、アプリケーションサーバ、ディレクトリサーバの順に[tobkweb arc]コマンドを実行します。
3.の完了後、[to tran resume]コマンドを実行します。
このコマンドは、サービスの利用の抑止を解除します。本コマンドが投入されるとサービスの利用が可能になります。
マルチサーバ構成システムの場合は、ディレクトリサーバ、アプリケーションサーバの順に[to tran resume]コマンドを実行します。
差分バックアップユーティリティを使用して、すべてのサーバでバックアップします。
差分バックアップの詳細については、"15.7.2 バックアップユーティリティの操作"を参照してください。
Webサービスがインストールされている場合は、[tobkweb rm]コマンドを実行します。
このコマンドは、3.の作業で作成された差分バックアップ可能なファイルを削除します。
なお、[tobkweb rm]コマンドは、マルチサーバ構成システムの場合でも、順番(ディレクトリサーバとアプリケーションサーバ)を意識することなく実行できます。
[to backup off]コマンドを実行します。
このコマンドは、データベース変更作業用の一時保管領域を解放するためのものです。
マルチサーバ構成システムの場合、すべてのサーバの差分バックアップ処理が完了したことを確認します。このあと、すべてのサーバで[to backup off]コマンドを実行します。[to backup off]コマンドは、どのサーバ順で入力してもかまいません。
注意
バックアップ作業を中止する場合や、システム異常が発生したときには、"15.3.4 バックアップの実行中止とシステム異常時の対処"を参照してください。