オンラインバックアップでバックアップを採取する場合は、TeamWARE Officeの運用中に決められた手順に従って作業する必要があります。この作業中に作業時間が足りなくなったためにバックアップ作業を中止したい場合や、サーバの電源切断や回線異常などの不測の事態が発生する可能性もあります。ここでは、このようなバックアップ作業を中止する場合や、システム異常が発生したときの対処方法について説明します。
オンラインバックアップ作業を中止する場合、オンラインバックアップの作業状態に応じて適切なコマンドを実行する必要があります。
各コマンドの実行状態と対処を、以下の表に示します。
なお、マルチサーバ構成の場合は、ディレクトリサーバを優先してコマンドを実行します。また、[tobkup]コマンドの実行の中止については、以降の"差分バックアップユーティリティの実行中止"を参照してください。
中止時のコマンドの実行状態 | 対処 |
---|---|
[to tran suspend] コマンド実行後 | [to tran resume]コマンドを実行します。 |
[to backup on] コマンド実行後 | 以下の順で作業します。
|
[tobkweb arc] コマンド実行後 | 以下の順で作業します。
|
[to tran resume] コマンド実行後 | 以下の順で作業します。
|
[tobkup] コマンド実行後 | 以下の順で作業します。
|
サーバの電源切断や回線異常など不測の事態によって、オンラインバックアップ中にシステムの異常が発生した場合は、システムを再起動し、再度バックアップを取り直してください。
異常発生時のオンラインバックアップのコマンド投入状況により、システム再起動後の対処が変わります。以下の表にその内容を示します。
異常時のコマンドの実行状態 | 対処 | |
---|---|---|
to tran suspend | 実行中 | オンラインバックアップを初めから実行します。 |
実行後 | ||
to backup on | 実行中 | |
実行後 | [to backup off]コマンドの実行後、オンラインバックアップを初めから実行します。 | |
to tran resume | 実行中 | |
実行後 | ||
tobkweb arc | 実行中 | [tobkweb rm]コマンドと[to backup off]コマンドを順に実行後、オンラインバックアップを初めから実行します。 |
実行後 | ||
tobkup | 実行中 | |
実行後 | [to compress]コマンド、[tobkweb rm ]コマンドを順に実行後、再起動してオンラインバックアップを初めから実行します。 | |
tobkweb rm | 実行中 | |
実行後 | [to compress]コマンドの実行後、再起動してオンラインバックアップを初めから実行します。 | |
to backup off | 実行中 | |
実行後 |
オンラインバックアップ、またはオフラインバックアップを実行中の差分バックアップユーティリティを途中で止める場合、以下の手順で停止します。
Windows Server®システムの場合
タスクバーで右ボタンクリック、または[Ctrl]+[Alt]+[Del]キーを押します。
表示された画面からタスク マネージャを選択します。
タスクマネージャの"プロセス"タブを選択します。
表示されるプロセス一覧から、tobkup.exeを選択し、プロセスの終了ボタンを押します。
UNIX系システムの場合
以下のどちらかの方法で中断します。
実行した画面で[Ctrl]+[c]を入力します。
psコマンドでプロセス番号を調べ、kill -2 プロセス番号を実行します。
【psとkillの例】
# ps -ef | grep tobkup |