Interstage Application Server 運用ガイド
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第6章 性能監視> 6.2 性能監視ツールの操作手順

6.2.3 監視操作

 性能監視ツール監視操作について説明します。

■監視操作の流れ

■監視操作の方法

  1. 性能監視の開始

     ispstartコマンドにより特定のオブジェクトの性能監視を開始します。これ以降、性能監視ツール自動起動定義ファイル(Windows(R)のEnterprise EditionおよびStandard Editionのみ)またはispmakeenvコマンドで指定したインターバル間隔で、性能情報が性能ログファイルに出力されます。
     ispstopコマンドにより性能監視を停止するまで、性能情報が採取されます。


     性能監視ツール自動運用で性能監視を開始している場合は、ispstartコマンドを実行する必要はありません。

  2. 業務アプリケーションの起動

     isstartwuコマンドを実行し、ワークユニットを起動します。

  3. リアルタイム監視操作

     Systemwalker Centric Managerなどのネットワーク管理マネージャで性能情報を表示し、性能を監視するには、ネットワーク管理マネージャ上で性能情報を表示する操作を行います。
     詳細は、“リアルタイム監視操作手順”を参照してください。

  4. 性能ログファイルの出力と性能情報の分

     ispreportコマンドを使用して性能ログファイルを出力し、性能情報を分析します。詳細は、“性能ログファイルへのログ出力機能により採取した性能情報”を参照してください。


     リアルタイム監視で基準値超えを検出し、性能異常の可能性がある場合は、性能ログファイルに保存されている詳細情報を分析してください。

  5. 業務アプリケーションの停止

     isstopwuコマンドを実行し、ワークユニットを停止します。

  6. 性能監視の停止

     ispstopコマンドにより性能監視を停止します。本コマンドが実行された時点で、性能情報の採取および性能ログファイルへの性能情報の出力が停止します。

リアルタイム監視操作手順

 以下に、Systemwalker Centric Manager運用管理サーバを使用した場合の操作概要を示します。
 Systemwalker Centric Manager以外のネットワーク管理マネージャを使用する場合は、使用するネットワーク管理マネージャの操作説明書を参照してください。

1) MIB取得画面の表示

  1. Systemwalker Centric Managerのシステム監視を起動します。
  2. システム監視画面で、対象となる業務サーバ名をクリックします。
  3. システム監視画面のメニューから、“操作”→“指定システム”→“MIB情報”→“MIB取得”の順に項目をクリックして、MIB取得画面を表示します。

  1. Systemwalker Centric Manager(業務監視)を起動します。
  2. 業務監視画面の「機能選択」に「監視」を設定し、ツリー選択に「ノード一覧」を設定します。業務サーバの一覧が表示されていますので、対象となる業務サーバ名をクリックします。
  3. 業務監視画面のメニューから、“操作”→“指定オブジェクト”→“MIB情報”→“MIB取得”の順に項目をクリックして、MIB取得画面を表示します。

2) 監視するオブジェクトのインスタンス番号の確認

 オブジェクト名の一覧を表示して、監視するオブジェクトのインスタンス番号を調べます。
 MIB取得画面で以下の設定を行い、“取得”ボタンをクリックします。

  1. “ポーリングなし”を指定
  2. 取得方法に“DUMP”を指定
  3. 表示するMIB(性能情報の測定項目)にispSumObjectNameを指定

 なお、MIBは以下の手順で指定します。

  1. “参照”ボタンをクリックして、MIB参照画面を表示します。
  2. MIB参照画面で表示されている項目を“internet”→“private”→“enterprises”→“fujitsu”→“application”→“aplNetWork”→“aplNetFunction”→“aplInterstage”→“isPerformanceinf”→“ispSummaryTable”→“ispSummaryTableEntry”の順にダブルクリックします。リアルタイム監視で表示可能な性能情報の項目が表示されますので、その中から“ispSumObjectName”をクリックします。
  3. MIB取得画面で“リストへ追加”ボタンをクリックします。

3) 基準値の設定

  1. システム監視画面(Windows (R))、または、業務監視画面(Solaris)のメニューから、“ポリシー”→“ポリシーの定義”→“ノード”→“MIB監視”の順に項目をクリックして、MIB監視画面を表示します。
  2. MIB監視画面で“追加”ボタンをクリックして、MIBしきい値の設定画面を表示します。
  3. MIBしきい値の設定画面で、MIB名(監視する性能情報の表示名)、インスタンス番号、しきい値(基準値)を設定します。MIB名の指定方法は、2)を参照してください。
  4. MIB監視画面の“有効”を選択します。

4) リアルタイム表示画面の表示

 性能情報を表示します。
 MIB取得画面で以下を設定し、“取得”ボタンをクリックします。

  1. ポーリング時間に5分以上の値を指定
  2. 取得方法に“GET”を指定
  3. 監視するオブジェクトのインスタンス番号を指定
    オブジェクト名の一覧を表示した際に、以下のように番号が表示されていますので、この番号をインスタンス番号に設定します。
      “ispSumObjectName −>ispSumObjectName.番号:オブジェクト名”
  4. 表示する性能情報の表示名をMIB名の欄に指定
    MIB名の指定方法は、2)を参照してください。

 リアルタイム監視で表示可能な性能情報については、“ネットワーク管理マネージャによるリアルタイム監視機能により採取した性能情報”を参照してください。


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