Interstage Application Server 運用ガイド
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第2章 マルチサーバ管理機能> 2.4 サイトの構築

2.4.4 その他

■ 以前のバージョンのInterstageを運用している場合

 マルチサーバ管理機能では、V7.0以降のInterstageを運用しているサーバを管理できます。V7.0より前のInterstageを運用しているサーバを、マルチサーバ管理機能で運用する場合には、InterstageをV7.0以降にバージョン・アップし、サイトへのサーバ追加操作を行ってください。

 また、以前のバージョンで使用していたIJServerは、V7.0の環境で再作成する必要があります。詳細は、“移行ガイド”を参照してください。

共存サーバの構築方法

 管理サーバ機能とInterstageのサーバ機能(管理対象サーバ)の両方を同一サーバで動作させることが可能です。そのサーバのことを共存サーバと呼びます。以下の方法で共存サーバを構築します。
 なお、マルチサーバ管理機能を使用し、複数台のサーバを管理する場合には、管理サーバと管理対象サーバを別サーバとして運用します。したがって、通常、共存サーバによる運用は行いません。共存サーバは、サーバグループ構成を使用した並列サーバでの業務運用を行わず、かつ、管理サーバ専用のサーバを用意しないような極めて小規模な環境において、マルチサーバ管理機能を使用したい場合に構築します。

スタンドアロンサーバとして運用しているサーバに管理サーバ機能を追加する

  1. Interstage JMXサービスを停止する。
    Interstage JMXサービスの停止は以下の手順で行ってください。

    “Interstage Operation Tool”サービスを停止します。

    isjmxstopコマンドでInterstage JMXサービスを停止します。
  2. スタンドアロンサーバ上でisaddadminfuncコマンドを実行する。
    isaddadminfuncコマンドについての詳細は“リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
  3. Interstage JMXサービスを再起動する。
    Interstage JMXサービスの再起動は以下の手順で行ってください。

    “Interstage Operation Tool”サービスを起動します。

    isjmxstartコマンドでInterstage JMXサービスを起動します。
  4. そのサーバのInterstage管理コンソール(管理サーバ用)から、自サーバをサイトに追加する。

 上記手順により共存サーバの構築が完了すると、管理サーバ機能とInterstageのサーバ機能の両方の機能を持つサーバとして運用可能となります。

■ 共存サーバの運用方法

 共存サーバは、Interstage管理コンソールを使用して運用操作を行います。
 共存サーバのInterstage管理コンソールにログインすると、管理サーバの画面が表示されます。管理サーバとしての操作については、通常の管理サーバの操作時と差異はありません。
 共存サーバの管理対象サーバに対する運用操作は、管理サーバのInterstage管理コンソールから操作を行います。共存サーバで使用できる機能は、“マルチサーバ管理の操作機能”の“一括操作機能”と“統合管理機能”を参照してください。

共存サーバを利用する場合、業務構成管理の環境設定情報は、管理サーバと管理対象サーバで共有されます。そのため、業務構成管理の環境設定を行う場合は、一括操作タブから管理対象サーバに対して操作をしてください。統合管理タブから管理サーバの業務構成管理の環境設定を変更した場合、共存している管理対象サーバの業務構成管理の環境設定も変更されます。この時、一括操作タブから該当する管理対象サーバの業務構成管理の環境設定を参照すると、変更前の設定値が表示されます。管理対象サーバの業務構成管理の環境設定が意図しない機会に変更される可能性があるため、上記に該当する場合は、業務構成管理の環境設定を変更しないことを推奨します。


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