ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 テープバックアップ連携編 13.3 -Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(R) 2003/Microsoft(R) Windows Server(R) 2008-, -Solaris-, -HP-UX-, -Linux-, -AIX- |
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第13章 テープを利用した災対リストア機能 | > 13.8 データ復旧手順 |
「ACMバックアップ運用後の作業」の1でテープに退避したデータを災対サイトのテープサーバ上のローカルディスクへ復元します。
リストア実施前に、ACM管理情報を採取したテープ媒体が使用不可能な状態であるかを確認します。テープ媒体の状態は、「QUERY VOLUME」コマンドで確認できます。使用不可能(unavailable)であった場合は、テープ媒体の状態を使用可能な状態へ変更する必要があります。
「QUERY VOLUME」コマンドの詳細は『Tivoli Storage Manager for Solaris 管理者解説書』の「QUERY VOLUME」コマンドの説明を参照してください。
TSM: TSM_SERVER > query volume <ボリューム名> format=detail |
ボリューム名
確認するボリューム名を指定します。
【例】
ボリューム名 : CJR019
TSM: TSM_SERVER > query volume CJR019 format=detail Volume Name: CJR019 Storage Pool Name: FILE_SPOOL Device Class Name: LT270DEV Estimated Capacity: 762,938.0 Scaled Capacity Applied: Pct Util: 0.0 Volume Status: Filling Access: Unavailable <- 確認箇所 Pct. Reclaimable Space: 0.0 Scratch Volume?: No In Error State?: No : TSM: TSM_SERVER > |
Access: Unavailableの場合には、「UPDATE VOLUME」コマンドを実行して使用可能状態にしてください。
「UPDATE VOLUME」コマンドの詳細は『Tivoli Storage Manager for Solaris 管理者解説書』の「UPDATE VOLUME」コマンドの説明を参照してください。
TSM: TSM_SERVER > update volume <ボリューム名> access=<アクセス状態> |
ボリューム名
変更するボリューム名を指定します。
アクセス状態
ボリューム内のファイルにどのようにアクセスできるかを指定します。
readwrite : ファイルの読み書きが可能
readonly : ファイルの読み取りのみが可能
unavailable : ファイルへのアクセスが不可能
destoryed : ボリュームの損傷によりアクセスが不可能
offsite : ボリュームがマウントできないオフサイト位置にある
【例】
ボリューム名 : CJR019
アクセス状態 : readwrite
TSM: TSM_SERVER > update volume CJR019 access=readwrite ANR2207I Volume CJR019 updated. TSM: TSM_SERVER > |
次に、ACM管理情報のデータを復元します。
「dsmc restore」コマンドの詳細は、『Tivoli Storage Manager for Windows バックアップ/アーカイブ・クライアント インストールとユーザーのガイド』または『Tivoli Storage Manager for UNIX and Linux バックアップ/アーカイブ・クライアント インストールとユーザーのガイド』を参照してください。
# cd /opt/tivoli/tsm/client/ba/bin # ./dsmc restore <リストア対象> <リストア先> -virtualnodename=<ノード名> -password=<パスワード> -subdir=yes |
リストア対象
バックアップ指示された時のパス名を指定してください。
パス名の最後には、"/"を付けてください。
リストア先
バックアップされたデータのリストア先を指定します。
ノード名/パスワード
バックアップ時指定したファイル単位バックアップ用ノード名とパスワードを指定します。
【例】
運用サイトのACM管理情報格納ディレクトリパス : /var/ACMBkupData/sftk-ssm2/
データ復元先ローカルディスクのディレクトリパス : /var/tmp/
TSMのファイル単位バックアップ用ノード名 : TAPESERVER_FILE_NODE
パスワード : filenode
# cd /opt/tivoli/tsm/client/ba/bin # ./dsmc restore /var/ACMBkupData/sftk-ssm2/ /var/tmp/ -virtualnodename=TAPESERVER_FILE_NODE -password=filenode -subdir=yes |
「ACM管理情報のリストア」で、データ復元先ローカルディスク配下に復元したアーカイブファイルを展開します。
展開対象は、以下のファイルになります。
/データ復元先ディレクトリ/テープサーバ名/TapeData/acm_tape_backup.tar
データ復元先ディレクトリ
「ACM管理情報のリストア」のリストア先に指定したディレクトリです。
テープサーバ名
ACM管理情報を採取したテープサーバ名です。
例)「ACM管理情報のリストア」の例に沿ってリストアした場合、以下のファイルが復元されます。
/var/tmp/sftk-ssm2/TapeData/acm_tape_backup.tar
データ復元先ディレクトリ:/var/tmp
テープサーバ名:sftk-ssm2
また、acm_tape_backup.tarには、テープサーバ名(例:sftk-ssm2)を含んだ、以下のようなディレクトリ構成でファイルが格納されています。
FJSVswstm/data/sftk-ssm2/TboFiles/etc/opt/FJSVswstm/data/ctrl/ FJSVswstm/data/sftk-ssm2/TboFiles/etc/opt/FJSVswstm/conf/ FJSVswstm/data/sftk-ssm2/TboFiles/etc/opt/FJSVswstm/log/ FJSVswstm/data/sftk-ssm2/TSMBackupDir/ |
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