ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 テープバックアップ連携編 13.3 -Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(R) 2003/Microsoft(R) Windows Server(R) 2008-, -Solaris-, -HP-UX-, -Linux-, -AIX-
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第13章 テープを利用した災対リストア機能> 13.5 災害時に備えた作業

13.5.2 ACMバックアップ運用後の作業

運用サイトでのACMテープバックアップ運用終了後、災害時に備えた作業を以下の順番に実施します。

  1. ACM管理情報の退避

    データベースを一括してバックアップする場合」の手順に従い、運用サイトのテープサーバ上でACM管理情報を退避してください。

    退避するACM管理情報は、上記手順にてテープサーバのテープバックアップ管理のバックアップ有(キー名TapeDataをYes)で採取したACM管理情報です。

    退避された全ACM管理情報を、TSMのファイル単位バックアップ機能にてテープへバックアップします。

    「dsmc incremental」コマンドの詳細は、『Tivoli Storage Manager for Windows バックアップ/アーカイブ・クライアント インストールとユーザーのガイド』または『Tivoli Storage Manager for UNIX and Linux バックアップ/アーカイブ・クライアント インストールとユーザーのガイド』を参照してください。

    # cd /opt/tivoli/tsm/client/ba/bin
    # ./dsmc incremental <バックアップ対象> -virtualnodename=<ノード名> -password=<パスワード> -subdir=yes

    【例】

    ACM管理情報ディレクトリパス : /var/ACMBkupData/sftk-ssm2/
    TSMファイル単位バックアップ用ノード名 : TAPESERVER_FILE_NODE
    パスワード : filenode

    # cd /opt/tivoli/tsm/client/ba/bin
    # ./dsmc incremental /var/ACMBkupData/sftk-ssm2/ -virtualnodename=TAPESERVER_FILE_NODE -password=filenode -subdir=yes

    TSMのファイル単位バックアップ機能については『ETERNUS SF AdvancedCopyManager 導入手引書』、本書の「ファイル単位バックアップ」、「バックアップ運用(ファイル単位)」の説明を参考にし、事前に導入/構築を実施しておいてください。
  2. TSMデータベースのバックアップ

    TSMデータベースをバックアップします。

    1. TSMデータベースバックアップ用テープの準備

      TSMデータベースバックアップ処理で使用するテープを用意します。
      ストレージ・プールに登録されているテープ媒体は、TSMデータベースのバックアップには使用できません。

      テープライブラリ装置にあるテープ媒体の状況は、「query libvolume」コマンドで確認できます。このとき、使用するテープの「Status」欄が「Scratch」となっている場合には、「Private」に変更する必要があります。
      「Private」に変更するには、「update libvolume」コマンドを使用します。

      「query libvolume」、「update libvolume」コマンドの詳細は『Tivoli Storage Manager for Solaris 管理者解説書』の各コマンドの説明を参考にしてください。

      # cd /opt/tivoli/tsm/client/ba/bin
      # ./dsmadmc -id=<TSMの管理者ID> -password=<TSM管理者パスワード> query libvolume
      :
      # ./dsmadmc -id=<TSMの管理者ID> -password=<TSM管理者パスワード> update libvolume <ライブラリ名> <ボリューム名> status=private

      • TSMの管理者ID

        TSMの管理者IDを指定してください。

      • TSM管理者パスワード

        TSM管理者パスワードを指定してください。

      • ライブラリ名

        変更するテープが格納されているライブラリ名を指定します。ライブラリ名は、「query libvolume」コマンドの「Library Name」欄で確認できます。

      • ボリューム名

        変更するテープのボリューム名を指定します。

      【例】

      TSMの管理者ID : admin
      TSM管理者パスワード : admnpass
      ライブラリ名 : LT160
      ボリューム名 : LTO123

      # cd /opt/tivoli/tsm/client/ba/bin
      # ./dsmadmc -id=admin -password=admnpass update libvolume LT160 LTO123 status=private

    2. TSMデータベースバックアップ処理実行

      テープへのバックアップ/リストア処理が動作していない事を確認し、テープサーバ上のコマンドラインにて実行してください。
      なお、「backup db」コマンドの詳細は『Tivoli Storage Manager for Solaris 管理者解説書』の「backup db」コマンドの説明を参考にしてください。

      # cd /opt/tivoli/tsm/client/ba/bin
      # ./dsmadmc -id=<TSMの管理者ID> -password=<TSM管理者パスワード> backup db devclass=<デバイス・クラス名> type=full volumenames=<ボリューム名> scratch=no

      • TSMの管理者ID

        TSMの管理者IDを指定してください。

      • TSM管理者パスワード

        TSM管理者パスワードを指定してください。

      • デバイス・クラス名

        TSMの「query devclass format=detail」コマンドの結果から使用するETERNUS テープライブラリ装置に対応したデバイス・クラスを選択してください。

        「query devclass」コマンドの詳細は『Tivoli Storage Manager for Solaris 管理者解説書』の「query devclass」コマンドの説明を参考にしてください。

      • ボリューム名

        TSMデータベースバックアップに使用するテープのボリューム名を指定します。
        なお、指定するテープはTSMデータベースバックアップ専用とし、TSMデータベースバックアップ以外のバックアップ処理で使用しないでください。

      【例】

      TSMの管理者ID : admin
      TSM管理者パスワード : admnpass
      デバイス・クラス名 : DRIVECLASS1
      ボリューム名 : LTO123

      # cd /opt/tivoli/tsm/client/ba/bin
      # ./dsmadmc -id=admin -password=admnpass backup db devclass=DRIVECLASS1 type=full volumenames=LTO123 scratch=no


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