Ajaxフレームワーク UI部品リファレンス
目次 索引 前ページ次ページ

第2章 画面部品> 2.1 フォーム部品

2.1.11 MaskedTextInput

MaskedTextInputは、穴埋め方式の入力フィールドを表示する部品です。


MaskedTextInputを利用できるブラウザ
MaskedTextInputは、Internet Explorerでだけ利用可能な部品です。ほかのブラウザでは、TextInputとして表示されます。ただし、以下の点に注意が必要です。

また、Internet Explorerでも、入力フィールドに以下の制約が追加されます。


ValidationHelperを利用して検証を実行するなど、機能付加部品を利用できます。

示例

カーソルキーでの左右移動が可能です。ただし、移動するのは入力可能な部分だけで、区切り文字の部分にカーソルは移動しません。

述形式

<div rcf:type="MaskedTextInput" ... ></div>

または

<span rcf:type="MaskedTextInput" ... ></span>


子要素は指定できません。


本部品は以下のように表示されます。

ロパティ

表の項目の意味は、“表の項目の意味”を参照してください。

名前

データ型

説明

省略

省略値

属性指定

更新

部分更新

format

String

フォーマットパターンを指定します。デフォルトは何も入力できません。また、初期値だけが指定可能であり、表示中にフォーマットパターンを変更することはできません。
詳細は、“フォーマットパターンについて”を参照してください。

""

不可

不可

value

String

テキストを指定します。

""

値、バインド

不可

title

String

ツールチップで表示されるテキストを指定します。

""

不可

enabled

Boolean

本部品の有効/無効を指定します。

  • true:有効
  • false:無効
    操作できなくなりイベントも発生しません。

true

値、バインド

不可

readOnly

Boolean

書込み禁止/許可を指定します。

  • true:禁止
    マウスオーバーなどの各種イベントは発生します。
  • false:許可

false

不可

autoEscape

Boolean

自動脱出機能の有効/無効を指定します。
自動脱出機能とは、maxLengthに指定された文字数が入力された場合に、FocusManagerで設定された次の移動先に、自動的にフォーカスを移動させる機能です。

  • true:有効
  • false:無効

false

不可

tabIndex

Number

タブの順番を指定します。

0

不可

部品共通のプロパティも指定できます。詳細は、“画面部品共通プロパティ”を参照してください。


titleプロパティには、全角30文字以内(半角60文字以内)の文字列を指定してください。その長さを超えると、自動的に改行されて表示される場合があります。改行は、全角文字または単語の区切りで行われます。
なお、空文字列を指定した場合は、表示されません。


自動脱出機能を有効にするには、以下の条件を満たす必要があります。

ォーマットパターンについて
フォーマットパターンは、入力部分と区切り文字で構成されます。
例えば、“平成NN年NN月NN日”と記述した場合、“N”の部分が入力部分であり、それ以外の、“平成”、“年”、“月”、“日”はあらかじめ決められた区切り文字となります。

フォーマットパターンの入力部分として、指定できる記号を以下に示します。

上記以外の文字は、区切り文字として扱われます。
ただし、区切り文字に上記の文字を使用する場合は“%X”のように“%”を指定します。“%”に続く1文字(A、N、X以外も可)は区切り文字として扱われ、“%”自身は区切り文字には含まれません。
また、“%”自体を区切り文字として使用する場合は“%%”と指定します。文字列の末尾が“%”の場合は、“%”は無視されます。

valueプロパティについて
valueプロパティを指定するときには、フォーマットパターンに従った文字列を指定してください。フォーマットパターンと異なる文字列を指定した場合、フォーマットパターンに初期化されます。

フォーマットパターンに従った文字列とは、以下の条件を満たしているものです。

フォーマットパターンが“ID-NN-AA”の場合の例を、以下に示します。

また、valueプロパティを取得したときに、フォーマットパターンで入力部分として指定した部分に文字が入力されていない場合、その部分の文字は半角空白になっています。

タイルプロパティ

本部品のスタイルプロパティは、TextInputと同じです。詳細は、“TextInput”の“スタイルプロパティ”を参照してください。ただし、クラス名は“rcf-MaskedTextInput”となります。
詳細は、“スタイルプロパティ”を参照してください。

ベントリスナ

名前

説明

イベントオブジェクト

onWrongKeyPress

フォーマットパターンに対して、誤ったキーが押されたときに呼ばれます。
例えば、入力部分にA(アルファベット)と指定したところに、数値が入力されようとしたときに呼ばれます。

WrongKeyPressEvent

onInvalidValueError

valueプロパティに、フォーマットパターンと異なった文字列が指定されたときに呼ばれます。
例えば、以下の場合に呼ばれます。

  • 初期値として指定したvalueプロパティが、フォーマットパターンと異なっている場合
  • モデル側でvalueプロパティがバインディングしている値を変更したときに、フォーマットパターンと異なる値が指定された場合

このイベントが発生したあと、valueプロパティはフォーマットパターンに初期化されます。

InvalidValueErrorEvent

部品共通のイベントリスナもあります。詳細は、“画面部品共通イベントリスナ”を参照してください。
TextInputのイベントリスナもあります。(onChangeを除きます。)詳細は、“TextInput”の“イベントリスナ”を参照してください。

InvalidValueErrorEventのerrorプロパティ

valueプロパティにフォーマットパターンと異なった文字列が設定されていた場合、onInvalidValueErrorが呼ばれます。InvalidValueErrorEventのerrorプロパティには、以下のメッセージが含まれたErrorオブジェクトが設定されます。メッセージの詳細は、“ユーザーズガイド”を参照してください。

なお、メッセージ番号はErrorオブジェクトのrcf.messageIDプロパティ、エラーメッセージはErrorオブジェクトのmessageプロパティから取得できます。

JavaScript API

固有のJavaScript APIはありません。部品共通のJavaScript APIは、“画面部品共通JavaScript API”を参照してください。

足事項

MaskedTextInputがフォーカスを得たとき、区切り文字以外の最初に入力できる位置にカーソルが表示されます。


目次 索引 前ページ次ページ

Copyright 2008 FUJITSU LIMITED