Ajaxフレームワーク UI部品リファレンス |
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第2章 画面部品 | > 2.1 フォーム部品 |
MaskedDateInputは、穴埋めで日付と時間を入力する部品です。
MaskedDateInputを利用できるブラウザ
MaskedDateInputは、Internet Explorerでだけ利用できます。ほかのブラウザでは、DateInputとして動作します。ただし、以下の点に注意が必要です。
また、Internet Explorerでも、入力フィールドに以下の制約が追加されます。
<div rcf:type="MaskedDateInput" ... ></div> |
または
<span rcf:type="MaskedDateInput" ... ></span> |
子要素は指定できません。
本部品は以下のように表示されます。
表の項目の意味は、“表の項目の意味”を参照してください。
名前 |
データ型 |
説明 |
省略 |
省略値 |
属性指定 |
更新 |
部分更新 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
format |
String |
フォーマットパターンを指定します。初期値だけが指定可能であり、表示中にフォーマットパターンを変更することはできません。 |
可 |
デフォルトのフォーマット |
値 |
不可 |
不可 |
year |
Number |
年の値を指定します。
|
可 |
-1 |
値、バインド |
可 |
不可 |
month |
Number |
月の値-1を指定します。(0-11) |
可 |
-1 |
値、バインド |
可 |
不可 |
day |
Number |
日の値を指定します。 |
可 |
-1 |
値、バインド |
可 |
不可 |
hour |
Number |
時の値を指定します。 |
可 |
-1 |
値、バインド |
可 |
不可 |
minute |
Number |
分の値を指定します。 |
可 |
-1 |
値、バインド |
可 |
不可 |
second |
Number |
秒の値を指定します。 |
可 |
-1 |
値、バインド |
可 |
不可 |
date |
Date |
日時データを指定します。 |
可 |
null |
値、バインド |
可 |
不可 |
utc |
Boolean |
日付をUTCとして扱うかどうかを指定します。
|
可 |
false |
値 |
不可 |
不可 |
twoDigitYearStart |
Number |
西暦を2桁で記述した場合、本プロパティで指定した年から始まる100年間の範囲で解釈されます。
|
可 |
1930 |
値 |
不可 |
不可 |
value |
String |
入力テキストの値を指定します。 |
可 |
"" |
バインド |
不可 |
不可 |
refocus |
Boolean |
入力フィールドからフォーカスが外れ、Dateオブジェクトへの変換が失敗した場合、フォーカスを再度MaskedDateInputに戻すかどうかを指定します。
すべての入力フィールドが空の場合、フォーカスは戻しません。 |
可 |
false |
値 |
可 |
不可 |
title |
String |
ツールチップで表示されるテキストを指定します。 |
可 |
"" |
値 |
可 |
不可 |
enabled |
Boolean |
本部品の有効/無効を指定します。
|
可 |
true |
値、バインド |
可 |
不可 |
readOnly |
Boolean |
書込み禁止/許可を指定します。
|
可 |
false |
値、バインド |
可 |
不可 |
autoEscape |
Boolean |
自動脱出機能の有効/無効を指定します。
|
可 |
false |
値 |
可 |
不可 |
tabIndex |
Number |
タブの順番を指定します。 |
可 |
0 |
値 |
可 |
不可 |
部品共通のプロパティも指定できます。詳細は、“画面部品共通プロパティ”を参照してください。
自動脱出機能を有効にするには、以下の条件を満たす必要があります。
入力文字 |
説明 |
入力方法 |
---|---|---|
y |
年(西暦)を表します。 |
yyyy(4桁入力)またはyy(2桁入力) |
M |
月を表します。 |
MM |
d |
日を表します。 |
dd |
H |
時を表します。 |
HH |
m |
分を表します。 |
mm |
s |
秒を表します。 |
ss |
そのほかの文字は区切り文字としてみなされます。デフォルトでは、以下のフォーマットパターンが定義されています。
フォーマットパターン内のフォーマット文字のある部分がそれぞれ数値入力フィールドとなります。上記フォーマット文字を区切り文字と使用する場合は、“%y”のように“%”を指定します。“%”に続く1文字(フォーマット文字以外も可)は区切り文字として扱われ、“%”自身は区切り文字には含まれません。
また、“%”自体を区切り文字として使用する場合は“%%”と指定します。文字列の末尾が“%”の場合は、“%”は無視されます。
不正なフォーマットについて以下に示します。不正なフォーマットが指定された場合、エラーとなります。
フォーマットパターンの例を以下に示します。
フォーマットパターン |
表示形式(数値部分が入力フィールド) |
---|---|
yyyy年MM月dd日 |
2006年10月10日 |
HH時mm分ss秒 |
15時30分25秒 |
%year=yyyy %Month=MM |
year=2006 Month=10 |
日付:''yy/MM/dd |
日付:'06/10/10 |
yyyyMMdd |
区切り文字がないので設定不可 |
yyyy年MM月yyyy年 |
フォーマットが重複しているため設定不可 |
各フィールドに入力できる数値を以下に示します。範囲外の数値、および数字以外の文字は入力できません。
例えば、月フィールドに50と入力しようとすると、5を入力した時点でカーソルが次のフィールドに移動します。
フィールド名 |
入力できる内容 |
---|---|
年フィールド(yy or yyyy) |
1〜9999(yyyyの場合)、0〜99(yyの場合) |
月フィールド(MM) |
1〜12 |
日フィールド(dd) |
1〜31(注) |
時フィールド(HH) |
0〜23 |
分フィールド(mm) |
0〜59 |
秒フィールド(ss) |
0〜59 |
注) 年・月フィールドの値により変わります。
月が指定されていない場合は1〜31、年が指定されていない場合はうるう年とみなされます。
上記の両方を指定した場合は、dateプロパティから取得した年月日時分秒の値に対して、各プロパティの値が上書きされます。
dayプロパティをAPIで更新する場合は、年と月の値によらず、1-31の範囲を有効とします。
また、状況に応じて入力可能範囲が変動するのは日フィールドだけです。年・月のフィールドを入力する際には、日フィールドの値は考慮されません。
(例:日に31を入力したあと、月の値を2に変更するのは可能です。)
本部品のスタイルプロパティは、TextInputと同じです。詳細は、“TextInput”の“スタイルプロパティ”を参照してください。ただし、クラス名は“rcf-MaskedDateInput”となります。
詳細は、“スタイルプロパティ”を参照してください。
名前 |
説明 |
イベントオブジェクト |
---|---|---|
onWrongKeyPress |
フォーマットパターンに対して、誤ったキーが押されたときに呼ばれます。例えば、月の入力部分(MM)にA(アルファベット)を入力しようとしたり、1のあとに3を入力しようとしたりしたときに呼ばれます。 |
|
onYearChange |
yearプロパティが変更されたときに呼ばれます。 |
|
onMonthChange |
monthプロパティが変更されたときに呼ばれます。 |
|
onDayChange |
dayプロパティが変更されたときに呼ばれます。 |
|
onHourChange |
hourプロパティが変更されたときに呼ばれます。 |
|
onMinuteChange |
minuteプロパティが変更されたときに呼ばれます。 |
|
onSecondChange |
secondプロパティが変更されたときに呼ばれます。 |
|
onDateChange |
dateプロパティが変更された場合に呼ばれます。 |
部品共通のイベントリスナもあります。詳細は、“画面部品共通イベントリスナ”を参照してください。
TextInputのイベントリスナもあります。(onChangeを除きます。)詳細は、“TextInput”の“イベントリスナ”を参照してください。
各プロパティの変更イベントについて
year、month、day、hour、minute、secondプロパティは、各フィールドで入力が確定したときにプロパティが変更されます。
例えば、monthプロパティの場合、以下のように月フィールドからカーソルが移動した時点で入力が確定し、イベントが発生します。
初期状態でのイベント発生
MaskedDateInputでは、初期処理において year、month、day、hour、minute、second、およびdateの初期値から、valueの値を求めて設定します。この際に、valueに対するpropertychangeイベントが発生します。
■isSyncメソッド
メソッド |
isSync() |
|
引数 |
プロパティ名 |
date、year、month、day、hour、minute、second |
戻り値 |
true:同期している場合 |
|
例外 |
なし |
|
説明 |
入力テキストと指定プロパティの値の同期状態を返します。 |
■clearメソッド
メソッド |
clear() |
引数 |
なし |
戻り値 |
なし |
例外 |
なし |
説明 |
year、month、day、hour、minute、second、dateの各プロパティを、デフォルト値で再初期化します。 |
部品共通のJavaScript APIは、“画面部品共通JavaScript API”を参照してください。
MaskedDateInputがフォーカスを得たとき、入力フィールドの先頭にカーソルが位置づけられます。フィールドの先頭に値が設定されている場合は、それが選択された状態になります。
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