Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル

4.19 jobschcsvtodefコマンド

記述形式

jobschcsvtodef CSVファイル

機能説明

CSV形式のジョブネットおよびグループの登録情報を、制御文形式に変換します。変換結果は標準出力に出力します。

変換結果をファイルに保存すると、jobschsetnetコマンドやjobschsetgrpコマンドに指定する定義ファイルとして使用できます。

オプション

CSVファイル

変換元のCSVファイルを指定します。以下のCSVファイルを指定します。

• ジョブネット定義CSVファイル

• グループ定義CSVファイル

ジョブネット定義CSVファイルは、ジョブネット制御文およびジョブ制御文を入力したCSVファイルです。グループ定義CSVファイルは、グループ制御文およびグループ内ジョブネット制御文を入力したCSVファイルです。

参考

ジョブネット定義CSVファイルは、Job Designerを利用すると、表計算ソフトを使って視覚的に編集することができます。詳細は、“Systemwalker Operation Manager Job Designer 説明書 操作編”を参照してください。

ジョブネット定義CSVファイルおよび、グループ定義CSVファイルの記述形式を以下に示します。

◇ジョブネット定義CSVファイルの記述形式

ジョブネット定義CSVファイルは、以下の形式で作成します。

NET
制御文,制御文,・・・
オプションの値,オプションの値,・・・
JOB
制御文,制御文,・・・
オプションの値,オプションの値,・・・
オプションの値,オプションの値,・・・
          ・
          

1行目:

“NET”と入力します。“NET”は、ジョブネット制御文の開始を表すキーワードです。

2行目:

ジョブネット制御文のオプションを入力します。必須オプションは必ず入力してください。オプションの詳細については“4.9.1 ジョブネット制御文”を参照してください。

3行目:

2行目に入力したオプションの順番に合わせて、オプションの値を入力します。オプションの値は省略できます。

4行目:

“JOB”と入力します。“JOB”は、ジョブ制御文の開始を表すキーワードです。

5行目:

ジョブ制御文のオプションを入力します。必須オプションは必ず入力してください。オプションの詳細については“4.9.2 ジョブ制御文”を参照してください。

6行目:

5行目に入力したオプションの順番と合わせて、オプションの値を入力します。オプションの値は省略できます。

7行目以降:

記述形式は6行目と同じです。登録するジョブの数だけ行を追加してください。

注意

1つの制御文に対してオプションの値が複数ある場合は、区切り記号としてセミコロン(;)を使用してください。

◇ジョブネット定義CSVファイルの作成例

NET
jobnetname,jobnetcomment,starttime,execpattern,holidayshift,defaulthost,job,operate        
hanbai,販売管理,2000,毎週金曜日,IGN,king,4,PAUSE
JOB
jobname,jobnumber,jobcomment,restartpoint,pre_job,iconposition,operate
kanri1,1,顧客紹介,ON,1;1,NONE
kanri2,2,入金明細,,1,1;2, NONE
kanri3,3,データ検索,,1,2;2,DISABLE
kanri4,4,バックアップ,,2;3,1;3,NONE

◇グループ定義CSVファイルの記述形式

グループ定義CSVファイルは、以下の形式で作成します。

GRP
制御文,制御文,・・・
オプションの値,オプションの値,・・・
GNT
制御文,制御文,・・・
オプションの値,オプションの値,・・・
オプションの値,オプションの値,・・・
          ・
          

1行目:

“GRP”と入力します。“GRP”は、グループ制御文の開始を表すキーワードです。

2行目:

グループ制御文のオプションを入力します。必須オプションは必ず入力してください。オプションの詳細については“4.10.1 グループ制御文”を参照してください。

3行目:

2行目に入力したオプションの順番に合わせて、オプションの値を入力します。オプションの値は省略できます。

4行目:

“GNT”と入力します。“GNT”は、グループ内ジョブネット制御文の開始を表すキーワードです。

5行目:

グループ内ジョブネット制御文のオプションを入力します。必須オプションは必ず入力してください。オプションの詳細については“4.10.2 グループ内ジョブネット制御文”を参照してください。

6行目:

5行目に入力したオプションの順番と合わせて、オプションの値を入力します。オプションの値は省略できます。

7行目以降:

記述形式は6行目と同じです。登録するグループ内ジョブネットの数だけ行を追加してください。

注意

1つの制御文に対してオプションの値が複数ある場合は、区切り記号としてセミコロン(;)を使用してください。

◇グループ定義CSVファイルの作成例

GRP
groupname,groupcomment,jobnet
shuuhou,週報,2
GNT
jobnetname,jobnetnumber,pre_jobnet
eigyou,1,
hanbai,2,1

コマンド格納場所

Windows	Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ¥MpWalker.JM¥bin
Solaris HP-UX AIX Linux Linux for Itanium	/usr/bin

出力例

“ジョブネット定義CSVファイルの作成例”および“グループ定義CSVファイルの作成例”で示したCSVファイルを入力とした場合のコマンドの出力結果の例を以下に示します。

◇ジョブネット制御文情報およびジョブ制御文情報の出力例

NET
jobnetname hanbai
jobnetcomment 販売管理
holidayshift IGN
execpattern 毎週金曜日
starttime 2000
defaulthost king
job 4
operate PAUSE
;
JOB
jobname kanri1
jobnumber 1
jobcomment 顧客照会
restartpoint ON
iconposition 1,1
operate NONE
;
JOB
jobname kanri2
jobnumber 2
jobcomment 入金明細
pre_job 1
iconposition 1,2
operate NONE
;
JOB
jobname kanri3
jobnumber 3
jobcomment データ検索
pre_job 1
iconposition 2,2
operate DISABLE
;
JOB
jobname kanri4
jobnumber 4
jobcomment バックアップ
pre_job 2,3
iconposition 1,3
operate NONE
;

◇グループ制御文情報およびグループ内ジョブネット制御文情報の出力例

GRP
groupname shuuhou
groupcomment 週報
jobnet 2
;
GNT
jobnetname eigyou
jobnetnumber 1
;
GNT
jobnetname hanbai
jobnetnumber 2
pre_jobnet 1
;