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Systemwalker Operation Manager  リファレンスマニュアル

4.9.1 ジョブネット制御文

ジョブネットの登録情報を設定する制御文です。

記述形式

1)

jobnetnameオペランドは、NETキーワードのすぐ後に指定してください。

2)

jobnetcommentオペランドは、jobnetnameオペランドのすぐ後に指定してください。

3)

jobschsetnet -nche指定の場合は、省略できます。

注4)

noexecutionオペランドを指定する場合は、tstarttime、tmultitime、tintervalstart、tiplstart、tmsgonly、tstoptime、talarmtime、tpowermode、tiplmode、temporarystart、temporaryend、messagemode、messagename、msgonlymode、msgstarttime、tmsgonlymode、tmsgstarttime、carryoverの各オペランドは指定できません。

注5)

msgstarttimeオペランドは、msgonlymodeオペランドに“ONCE”を指定したときに指定できます。msgonlymodeオペランドのすぐ後ろに指定してください。

注6)

alarmtimeオペランドを指定する場合は、starttimeオペランドも指定してください。stoptimeオペランド、estimatetimeオペランドとは同時に指定できません。

注7)

estimatetimeオペランドは、alarmtimeオペランドとは同時に指定できません。

注8)

bnsmodeオペランドはoffsetmode,offsetdayの各オペランドとは同時には指定できません。

注9)

bnsmodeオペランドを指定する場合には必ず指定してください。

注10)

holidaymodeオペランドは、holidaycalendarオペランドのすぐ後ろに指定してください。

注11)

shiftlimitオペランドは、holidayshiftオペランドのすぐ後ろに指定してください。

注12)

一時変更のオペランドを指定する場合は、必ず指定してください。jobschsetnet -nche指定の場合は、省略できます。

注13)

tmsgstarttimeオペランドは、tmsgonlymodeオペランドに“ONCE”を指定したときに指定できます。tmsgonlymodeのすぐ後ろに指定してください。

注14)

talarmtimeオペランドを指定する場合は、tstarttimeオペランドも指定してください。tstoptimeオペランド、estimatetimeオペランドとは同時に指定できません。

注15)

messagemodeオペランドを指定する場合は、messagenameオペランドも指定してください。

注16)

carryoverオペランドは、messagemodeオペランドのすぐ後ろに指定してください。

備考.

ジョブネットの登録情報を変更する場合は、jobnetname以外のオペランドはすべて省略することができます。省略したオペランドの情報は変更されません。

(*)

必ず指定してください。

(**)

どれか1つを必ず選択してください。

(***)

以下のどれか1つを指定してください。なお、省略することもできます。

  • execpattern

  • basenet

  • annuallydateとannuallyweekの組合せ(どちらかまたは両方)

  • monthlydateとmonthlyweekの組合せ(どちらかまたは両方)

  • bnsmode、bnsbase、bnsday、bnslimit(bnsmodeおよびbnsbaseはこのオペランド群を指定するときは必須)

(****)

指定する場合は、どれか1つを選択してください。

制御文の説明

(1) NET

ジョブネット制御文の開始を表すキーワードです。

(2) ジョブネット名

ジョブネット名を50バイト以内で指定します。他のジョブネット名と重複しないでください。/?*;,¥"<>|:'.空白、仮名半角およびユーザ定義文字を含むことはできません。

(3) ジョブネット名称

ジョブネットへのコメントを100バイト以内で指定します。”、空白、仮名半角およびユーザ定義文字を含むことはできません。

(4) 起動条件なし

ジョブネットの起動条件を“なし”とする場合に、“ON”を指定します。

(5) 単一起動

ジョブネットを1日に1回起動する場合に、起動時刻をHHMM(時分)の形式で4バイトで指定します。

単一起動指定例

午前9時5分に起動する場合

starttime 0905

午後9時に起動する場合

starttime 2100

(6) 複数起動

ジョブネットを一日に複数回起動する場合に、起動時刻をHHMM(時分)の形式で4バイトで指定します。起動時刻は6個まで指定することができます。起動時刻を1個しか指定しなかった場合、単一起動として登録されます。複数起動は、グループに含まれるジョブネットでは指定できません。

複数起動指定例

午前8時40分、午後1時、および午後5時30分に起動する場合

multitime 0840,1300,1730

(7) 一定間隔

ジョブネットを一定の間隔で起動する場合に、起動時刻、終了時刻、および起動間隔を指定します。起動間隔の指定範囲は1~240(分)です。なお、起動時刻および終了時刻を指定する場合、登録済の“日変わり時刻”に注意してください。日変わり時刻をはさんで、起動時刻と終了時刻を設定することはできません。一定間隔は、グループに含まれるジョブネットでは指定できません。

一定間隔指定例

午前10時から午後5時30分まで、60分間隔で起動する場合

intervalstart 1000,1730,60

この例の場合、午後5時がジョブネットの最終起動時刻となります。

(8) サーバ起動時

ジョブスケジューラサービス/デーモンの起動時にジョブネットを起動する場合に、“ON”を指定します。サーバ起動時は、グループに含まれるジョブネットでは指定できません。

(9) メッセージ起動

特定のメッセージ事象が発生したときだけジョブネットを起動する場合に、“ON”を指定します。メッセージ起動は、グループに含まれるジョブネットでは指定できません。

(10) メッセージ起動時の処置

待ち合わせているメッセージ事象が1日複数回発生する場合に、メッセージ事象が発生するたびにジョブネットを起動するかどうかを指定します。省略した場合は“EVERYTIME”となります。なお、ジョブネットの起動条件が「メッセージ事象発生時のみ起動」以外を指定した場合、本オペランドは無視されます。

本オペランドで“ONCE”を指定した場合、messagemodeオペランドで“ORD”および“BOT”を指定できません。

EVERYTIME

待ち合わせているメッセージ事象が発生するたびにジョブネットが起動されます。

ONCE

待ち合わせているメッセージ事象が1日複数回発生しても、ジョブネットは最初の1回のみ起動されます。

(11) 開始予定時刻

メッセージ起動する場合の、ジョブネットの開始予定時刻を指定します。

HHMM(時分)の形式で4バイトで指定します。省略した場合、開始予定時刻は設定されません。なお、ジョブネットの起動条件が「メッセージ事象発生時のみ起動」以外を指定した場合、本オペランドは無視されます。

「メッセージ起動時の処置」が“ONCE”の場合のみ指定可能です。

(12) 停止時刻

ジョブネットの「実行属性」が“INTS”の場合に、停止する時刻を指定します。停止時刻は、HHMM(時分)の形式で4バイトで指定します。省略した場合、停止時刻は指定されません。

停止時刻指定例

午後5時に停止する場合

stoptime 1700

(13) 終了予定時刻

ジョブネットの終了予定時刻を指定します。

HHMM(時分)の形式で4バイトで指定します。省略した場合、終了予定時刻は設定されません。日変わり時刻をはさんで、起動時刻と終了予定時刻を指定することはできません。なお、ジョブネットの起動条件が「単一起動」以外の時は指定できません。

(14) 実行予測時間

ジョブネットの実行予測時間を指定します。

数字文字列で指定します。指定範囲は1~9999(分)です。省略した場合、および“0”を指定した場合は実行予測時間は指定されません。

ジョブネットの実行属性に“INTS”を指定した場合には、本オペランドを指定することはできません。

(15) 電源未投入時の処置

ジョブネット起動予定時刻にジョブスケジューラサービス/デーモンが起動されていなかった時の処置を指定します。省略した場合は、“RESET”となります。ジョブネットの起動条件として「単一起動」以外が指定されている場合、および、ジョブネットがグループに含まれる場合は、「電源未投入時の処置」の指定値は無視されます。

RESET

ジョブスケジューラサービス/デーモンが起動されてもジョブネットは起動されません。

SET

ジョブスケジューラサービス/デーモン起動時にジョブネットが起動されます。

(16) サーバ起動時の処置

サーバ起動時のジョブネットをジョブスケジューラサービス/デーモン起動時ごとに起動するか指定します。省略した場合は“EVERYTIME”となります。

EVERYTIME

ジョブスケジューラサービス/デーモンが起動されるごとにジョブネットが起動されます。

ONCE

1日に複数回ジョブスケジューラサービス/デーモンが起動されてもジョブネットは最初の1回のみ起動されます。

(17) 実行属性

ジョブネットの実行の依頼先を、実行属性として指定します。

【Windows版】

実行属性は以下です。省略した場合は“JES”となり、ジョブ実行制御に実行を依頼します。

JES

ジョブネットの実行をジョブ実行制御に依頼する場合に指定します。

INTS

ジョブネットの実行をInterstageに依頼する場合に指定します。

【UNIX版】

実行属性は以下です。省略した場合は“NORMAL”となり、ジョブスケジューラに実行を依頼します。

NORMAL

旧バージョン互換(旧・標準)属性でジョブスケジューラに依頼する場合に指定します。また、省略した場合の実行属性になります。

JES

ジョブネットの実行をジョブ実行制御に依頼する場合に指定します。

INTS

ジョブネットの実行をInterstageに依頼する場合に指定します。

PAIM

ジョブネットの実行をPowerAIMに依頼する場合に指定します。

(18)運用指示

ジョブネットを持ち越した場合の運用指示を指定します。本オペランドは、スケジュール分散環境が構築され、運用日管理のスケジュールが行われているときに有効となります。省略した場合は“CANCEL”になります。

CANCEL

打ち切りを指示します。ジョブネットを持ち越した場合に自動的に打ち切ります。

OVER

完了待ちを指示します。ジョブネットを持ち越した場合に、翌日の同一ジョブネットを持ち越したジョブネットが完了した時点でスケジュールします。

PARALLEL

並列走行を指示します。ジョブネットを持ち越した場合に翌日の同一ジョブネットは持ち越したジョブネットの完了の有無にかかわらず、日変わり時刻到来時にスケジュールします。

ACTION

オペレータ対処を指示します。持ち越したジョブネットは停止状態になります。

(19) デフォルトホスト名

ジョブ実行制御に依頼するジョブのデフォルトホストを64バイト以内で指定します。ジョブの制御文で依頼先ホストを省略した場合、デフォルトホストにジョブが投入されます。

実行サーバがシステムダウンなどで使用できない時に第2候補のサーバへ実行依頼する場合は、“第1候補のホスト名,第2候補のホスト名”の形式で指定します。第2候補のホスト名として、自ホスト(接続先ホスト)を指定することはできません。記述形式を以下に示します。

defaulthost 第1候補のホスト名,第2候補のホスト名

注意

1候補および第2候補の実行サーバ指定時の注意事項

第1候補および第2候補の実行サーバを指定する場合の注意事項を以下に示します。

  • コンマ“,”は、第1候補と第2候補のホスト名の区切り記号として認識されます。コンマを含んだホスト名は指定できません。

  • 指定できるホスト名の長さは、第1候補、第2候補のホスト名、およびコンマを含めて64バイト以内です。

(20) 基準ジョブネット宣言

起動日生成の時に基準となるジョブネットであることを宣言する場合に指定します。省略した場合は、“RESET”となります。

RESET

起動日生成の時の基準ジョブネットになりません。

SET

起動日生成の時の基準ジョブネットになります。

(21) 起動日雛形名

起動日雛形を利用する場合に、登録済みの起動日雛形名を指定します。

(22) 基準ジョブネット名

基準ジョブネットを利用する場合に、基準ジョブネットとして登録されているジョブネット名を指定します。基準ジョブネットであることを宣言している場合は指定することはできません。なお、基準ジョブネットは同一プロジェクトのものしか引用できません。

(23) 起動日設定

ジョブネットの起動予定日を設定します。YYYY年MM月DD日を起動日として設定する場合は、“YYYY,MM,DD”と指定します。複数の起動日を設定することができます。今年、来年および再来年の3年分まで指定できます。

起動日設定指定例

2005年10月1日および10日を起動日として設定する場合

execday 2005,10,01,10

2005年10月1日および12月10日を起動日として設定する場合

execday 2005,10,01
execday 2005,12,10

(24) 起動日設定解除

起動を解除したい日付を指定します。“起動日設定”と同じ形式で指定します。

(25) 起動日ビットパターン

jobschprint -rコマンドにより展開される起動日設定のビットパターンデータを指定します(jobschprintコマンドにより生成された値以外が指定された場合の動作は保証されません。また、同一バージョンのjobschprintコマンドによる展開結果以外の動作は保証されません。jobschprintコマンドにより展開した年号と違う年に本パラメタを指定することはできません。)。ビットパターンデータを指定した場合、3年間はjobschprint -rコマンドにより展開したジョブネットの起動日と同一の起動日を設定することができます。なお、本オペランドを指定した直後は、他の起動日設定用オペランド(毎月カレンダ、毎年カレンダ、基準ジョブネット名、起動日雛形、カレンダ名、休日シフト、オフセット、有効期間/無効期間など)による起動日の再計算は実施されません。また、他ジョブネットの起動日には反映されません。

(26) 毎年の日付指定

毎年カレンダを利用する場合に、毎年のジョブネットを起動する日付を指定します。MM月DD日を起動日として設定する場合は、“MMDD”と指定します。複数の起動日を設定することができます。

(27) 毎年の曜日指定

毎年カレンダを利用する場合に、ジョブネットを起動する曜日を月ごとに指定します。1つのオペランドで1つの月しか設定できません。複数の月を設定する場合は、本オペランドを複数回指定します。指定する形式は、何月かを表す数値を1~12の範囲で指定し、その後、曜日を表す英単語の先頭3文字を半角文字で指定します。“12,SUN,MON,TUE,WED,THU,FRI,SAT”のような形式で指定します。

(28) 毎月の日付指定

毎月カレンダを利用する場合に、毎月のジョブネットを起動する日付を指定します。毎月DD日を起動日として設定する場合は、“DD”と指定します。複数の起動日を設定することができます。なお、毎月月末に起動する場合は“LAST”と指定します。

(29) 毎月の曜日指定

毎月カレンダを利用する場合に、毎月のジョブネットを起動する曜日を週ごとに指定します。1つのオペランドの指定で1つの週しか設定できません。複数の週を設定する場合は、本オペランドを複数回指定します。指定する形式は、何週目かを表す数値を0~6(第1~第5まで。0は毎週の指定。6は月の最終週)の範囲で指定し、その後、曜日を表す英単語の先頭3文字を半角文字で指定します。“5,SUN,MON,TUE,WED,THU,FRI,SAT”のような形式で指定します。

(30) 営業日の選択基準

基準日情報“営業日”の指定の場合に、月初め、月締めのどちらを基準とするかを指定します。

START

営業日を月初めから数えます。

END

営業日を月締めから逆算します。

(31) 営業日の月初め日

基準日情報“営業日”指定の場合に、月初め日を指定します。“0”は指定できません。

1~28

1日から28日です。

LAST

月末です。

(32) 営業日

基準日情報“営業日”指定の場合に、営業日を指定します。複数指定した場合には、“,”(コンマ)で区切って指定します。“0”は指定できません。

1~31

第1営業日(月初め)から数えた営業日です。bnsmodeオペランドで“End”を指定した場合は指定できません。

-1~-31

第-1営業日(月締め)から逆算した営業日です。bnsmodeオペランドで“Start”を指定した場合は指定できません。

(33) 月度内の営業日のみを起動日とする

基準日情報“営業日”指定の場合に、“月度内の営業日のみを起動日とする”の有無(ON/OFF)を指定します。bnsmodeオペランドが指定されている場合の省略値は“ON”です。

ON

“月度内の営業日のみを起動日とする”を指定します。

OFF

“月度内の営業日のみを起動日とする”を指定しません。

(34) オフセット

基準日から移動する日数を数える方法を以下に示すパラメタから選択して指定します。省略した場合は、“EXECDAY”が指定されたことになります。

EXECDAY

カレンダの稼働日で移動する日数を数えます。

DAY

休日には関係なく、絶対日数で移動する日数を数えます。

(35) オフセット日数

基準日から移動する日数を“-99”から“99”までの間で指定します。省略した場合は“0”となります。

(36) カレンダ名

起動日を生成するときに元となる、カレンダ名を指定します。1つのジョブネットについて5個までカレンダを指定することができます。

複数のカレンダを指定する場合には、“,”で区切って指定します。

(37) カレンダ組み合わせ条件

複数のカレンダを指定する時の組み合わせ方を以下に示すパラメタから選択して指定します。省略した場合は、“AND”が指定されたことになります。

AND

すべてのカレンダで休日設定されている日のみを休日とします。

OR

少なくとも1つのカレンダで休日設定されている日を休日とします。

(38) 休日シフト

起動日の登録および起動日雛形で設定される起動日が、休日と重なった場合の対処方法を以下に示すパラメタから選択して指定します。

BEF

ジョブネットの起動日を前日に変更します。

AFT

ジョブネットの起動日を翌日に変更します。

NOT

当日を休日として認識し、ジョブネットを起動しません。

IGN

当日を起動日として認識し、ジョブネットを起動します。

(39) シフト上限日数

休日シフトを行う時に休日が連続した時に起動を抑止する日数“0”から“99”までの間で指定します。省略した場合は、“0”となります。

(40) 有効期限開始日/有効期限終了日

ジョブネットを運用する期間を“YYYY,MM,DD”の形式で指定します。有効期限開始日を省略した場合、即日から有効期限終了日まで有効となります。有効期限終了日を省略した場合、有効期限開始日以降、有効となります。有効期限開始日、有効期限終了日共に省略した場合は、すべての日が有効となります。

(41) 無効期限開始日/無効期限終了日

ジョブネットを運用しない期間を“YYYY,MM,DD”の形式で指定します。無効期限開始日を省略した場合、即日から無効期限終了日まで無効となります。無効期限終了日を省略した場合、無効期限開始日以降、無効となります。無効期限開始日、無効期限終了日共に省略した場合は、すべての日が有効となります。

(42) 単一起動(一時変更)

ジョブネットを1日に1回起動する場合に、起動時刻をHHMM(時分)の形式で4バイトで指定します。なお、本指定は、一時変更開始日から一時変更終了日までの期間が有効になります。

(43) 複数起動(一時変更)

ジョブネットを1日に複数回起動する場合に、起動時刻をHHMM(時分)の形式で4バイト以内で指定します。起動時刻は6個まで指定することができます。なお、本指定は、一時変更開始日から一時変更終了日までの期間が有効になります。起動時刻を1個しか指定しなかった場合、単一起動(一時変更)として登録されます。複数起動(一時変更)は、グループに含まれるジョブネットでは指定できません。

(44) 一定間隔(一時変更)

ジョブネットを一定の間隔で起動する場合に、起動時刻、終了時刻、および起動間隔を指定します。起動間隔の指定範囲は1~240(分)です。日変わり時刻をはさんで、起動時刻と終了時刻を指定することはできません。なお、本指定は、一時変更開始日から一時変更終了日までの期間が有効になります。一定間隔(一時変更)はグループに含まれるジョブネットでは指定できません。

(45) IPL時起動(一時変更)

ジョブスケジューラサービス/デーモンの起動時にジョブネットを起動する場合に,“ON”を指定します。なお、本指定は、一時変更開始日から一時変更終了日までの期間が有効になります。IPL時起動(一時変更)はグループに含まれるジョブネットでは指定できません。

(46) メッセージ起動(一時変更)

特定のイベント事象が発生したときだけジョブネットを起動する場合に、“ON”を指定します。なお、本指定は、一時変更開始日から一時変更終了日までの期間が有効になります。メッセージ起動(一時変更)はグループに含まれるジョブネットでは指定できません。

(47) メッセージ起動日の処置(一時変更)

待ち合わせているメッセージ事象が1日複数回発生する場合に、メッセージ事象が発生するたびにジョブネットを起動するかどうかを指定します。省略した場合は“EVERYTIME”となります。
本指定は、一時変更開始日から一時変更終了日までの期間が有効になります。なお、ジョブネットの起動条件が「メッセージ事象発生時のみ起動」以外を指定した場合、本オペランドは無視されます。

本オペランドで“ONCE”を指定した場合、messagemodeオペランドで“ORD”および“BOT”を指定できません。

EVERYTIME

待ち合わせているメッセージ事象が発生するたびにジョブネットが起動されます。

ONCE

待ち合わせているメッセージ事象が1日複数回発生しても、ジョブネットは最初の1回のみ起動されます。

(48) 開始予定時刻(一時変更)

メッセージ起動する場合の、ジョブネットの開始予定時刻を指定します。

HHMM(時分)の形式で4バイトで指定します。省略した場合、開始予定時刻は設定されません。
本指定は、一時変更開始日から一時変更終了日までの期間が有効になります。なお、ジョブネットの起動条件が「メッセージ事象発生時のみ起動」以外を指定した場合、本オペランドは無視されます。

「メッセージ起動時の処置」が“ONCE”の場合のみ指定可能です。

(49) 停止時刻(一時変更)

ジョブネットの「実行属性」が“INTS”の場合に、停止する時刻を指定します。停止時刻は、HHMM(時分)の形式で4バイトで指定します。省略した場合、停止時刻は指定されません。なお、本指定は、一時変更開始日から一時変更終了日までの期間が有効になります。

(50) 終了予定時刻(一時変更)

ジョブネットの終了予定時刻(一時変更)を指定します。

HHMM(時分)の形式で4バイトで指定します。省略した場合、終了予定時刻は設定されません。日変わり時刻をはさんで、起動時刻と終了予定時刻を指定することはできません。なお、本指定は、一時変更開始日から一時変更終了日までの期間が有効になります。

(51) 電源未投入時の処置(一時変更)

ジョブネット起動予定時刻にジョブスケジューラサービス/デーモンが起動されていなかった時の処置を指定します。省略した場合は、“RESET”となります。なお、本指定は、一時変更開始日から一時変更終了日までの期間が有効になります。ジョブネットの一時変更の起動条件として「単一起動(一時変更)」以外が指定されている場合、および、ジョブネットがグループに含まれている場合、「電源未投入時の処置(一時変更)」の指定値は無視されます。

RESET

ジョブスケジューラサービス/デーモンが起動されてもジョブネットは起動しません。

SET

ジョブスケジューラサービス/デーモン起動時にジョブネットを起動します。

(52) 起動時の処置(一時変更)

IPL時起動(一時変更)のジョブネットをジョブスケジューラサービス/デーモン起動時ごとに起動するか否かを指定します。省略した場合は、“EVERYTIME”となります。なお、本指定は、一時変更開始日から一時変更終了日までの期間が有効になります。

EVERYTIME

ジョブスケジューラサービス/デーモンが起動されるごとにジョブネットが起動します。

ONCE

1日に複数回ジョブスケジューラサービス/デーモンが起動されてもジョブネットは最初の1回のみ起動します。

(53) 一時変更開始日/一時変更終了日

ジョブネットを一時変更する期間を“YYYY,MM,DD”の形式で指定します。一時変更開始日のみを指定した場合は、指定した当日のみが一時変更の対象になります。

(54) メッセージ条件

メッセージ事象の待ち合わせ条件(AND/OR)、起動条件(ORD/COG/BOT/UNC)、および起動時刻との条件(ANDTIME/ORTIME)を組み合わせて指定します。messagemodeオペランドを省略した場合、パラメタとして“AND,UNC,ORTIME”が指定されたことになります。「起動時刻との条件」として“ANDTIME”を指定した場合、または、ジョブネットがグループに含まれる場合は、「起動条件」として“ジョブネット実行中も有効”(“ORD”および“BOT”)は指定できません。ジョブネットがグループに含まれる場合、「起動時刻との条件」で指定した値は無視されます。

AND

登録してあるメッセージ事象のすべてが発生した場合に、ジョブネットを起動します。

OR

登録してあるメッセージ事象のうちどれか1つでも発生した場合に、ジョブネットを起動します。

ORD

“ジョブネット実行中も有効”です。ジョブネットが実行中に発生したメッセージ事象が有効となります。その場合、ジョブネットが終了次第、実行中にメッセージ事象が発生した回数分、再びジョブネットが起動されます。ORDパラメタを指定しない場合、ジョブネットが実行中に発生したメッセージ事象は無効となります。

COG

“起動日のみ有効”です。ジョブネットの起動予定日に登録したメッセージ事象が発生した場合、ジョブネットを起動します。

BOT

“ジョブネット実行中も有効&起動日のみ有効”です。ジョブネットの起動予定日に登録したメッセージ事象が発生した場合、メッセージが発生した回数分ジョブネットを起動します。

UNC

起動条件を設定しない場合に指定します。

ANDTIME

起動予定時刻が到来し、待ち合わせていたメッセージ事象が発生した時にジョブネットが起動されます。ジョブネットの起動条件が“単一起動”(一時変更期間中は“単一起動(一時変更)”)の場合のみ有効になります。

ORTIME

起動予定時刻の到来または、待ち合わせていたメッセージ事象の発生のどちらか一方の起動条件が満たされればジョブネットが起動されます。

(55) 持ち越し処理

日変わり時刻が到来したときの持ち越し処理の指定をします。「起動時刻の到来を待つ」(messagemodeオペランドに“ANDTIME”が指定されている)場合、または起動条件が「メッセージ事象発生時のみ起動」(msgonlyオペランドに“ON”が指定されている)の場合に指定できます。省略値は“RESET”です。

RESET

日変わり時刻の到来時に、ジョブネットの持ち越し処理を行いません。

SET

日変わり時刻の到来時に、ジョブネットの持ち越し処理を行います。

(56) メッセージ事象名

ジョブネットの起動の契機となるメッセージ事象を12バイト以内で指定します。“,”、“:”、空白、仮名半角、およびユーザ定義文字を含むことはできません。70個まで指定できます。

メッセージ事象指定例

MSG1.MSG2,MSG3の3個のメッセージ事象を登録する場合

messagename MSG1,MSG2,MSG3                    

(57) ジョブネット内ジョブ数

ジョブネットを構成するジョブの数を指定します。指定範囲は1~255です。ただし、Interstage属性のジョブネットでは1つしか指定できません。省略した場合、ジョブ制御文は記述できません。

(58) 操作

操作による停止または無効の状態を表します。省略した場合、登録時は“NONE”になり、変更時は状態の変更はされません。

PAUSE

停止

DISABLE

無効

NONE

登録時は実行待ちになります。変更時は停止状態を停止解除、または無効状態を無効解除します。停止状態、無効状態以外の状態のときは、状態は変化しません。

注意事項

以下のオペランドを含む制御文を利用して、ジョブネットを変更した場合、起動日が再作成されます。

この変更により、[起動日]ウィンドウや[運用予定]ウィンドウで指定した起動日が、制御文の内容で上書きされる場合があります。また、変更したジョブネットが基準ジョブネットの場合、その基準ジョブネットの起動日を利用しているジョブネットについても、起動日が再作成されます。

execpattern、basenet、execday、cancelday、jobschprintr、annualydate、annualyweek、monthlydate、monthlyweek、bnsmode、bnsbase、bnsday、bnslimit、offsetmode、offsetday、holidaycalender、holidaymode、holidayshift、shiftlimit、enablestart、enableend、disablestart、disableend

ジョブネット制御文指定例

下図のようなジョブ構成を持つジョブネットを定義する場合の制御文を図の下に示します。

NET
jobnetname KANRI                 ← KANRIのジョブネット名
jobnetcomment 業務管理           ← KANRIのジョブネット名称
starttime 0850                   ← 8時50分から起動します。
execpattern 毎月20日     ← 起動日雛形名「毎月20日」を
                                    ジョブネットの起動日にします。
holidaycalendar SYSTEM_CALENDAR  ← カレンダとして「SYSTEM_CALENDAR」を利用します。
holidayshift BEF       ← カレンダの休日とジョブネットの起動日が重なった時
job 5                   ← ジョブ制御文を5つ定義します。
;                            ジョブネットの起動日を前日に変更します。
JOB
jobname GYOUMU1.bat
jobnumber 1
;
JOB
jobname GYOUMU2.bat
jobnumber 2
pre_job 1
;
JOB
jobname GYOUMU3.bat
jobnumber 3
pre_job 2
;
JOB
jobname GYOUMU4.bat
jobnumber 4
pre_job 1
;
JOB
jobname GYOUMU5.bat
jobnumber 5
pre_job 4
;