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Systemwalker Operation Manager  リファレンスマニュアル

4.20 jobschchecktimeコマンド

記述形式

jobschchecktime -wt waittime [-lt maxwaittime] [-sys サブシステム番号]

注)

“[-sys サブシステム番号]”はSystemwalker Operation Manager EEのオプションです。

機能説明

オプションで指定した待ち合わせ時刻が来るまで待ちます。すでに待ち合わせ時刻を過ぎていた場合は、すぐに終了します。

オプションで最大待ち合わせ時刻を指定していた場合は、その時刻の前後で復帰値が変わります。

待ち合わせ時刻および最大待ち合わせ時刻は、日変わり時刻を考慮した時刻です。ネットワークジョブの場合は、実行サーバ側の日変わり時刻が考慮されます。

サーバが動作していないときは使用できません。

オプション

-wt waittime:

この時刻を待ち合わせ時刻にします。時と分を2桁ずつ指定します。0000から2359までの値が指定できます。日変わり時刻を考慮します。例えば、日変わり時刻が10時の場合は0900という指定は翌日の9時を表します。

-lt maxwaiting:

この時刻を最大待ち合わせ時刻にします。時と分を2桁ずつ指定します。0000から2359までの値が指定できます。日変わり時刻を考慮します。例えば、日変わり時刻が10時の場合は0930という指定は翌日の9時30分を表します。待ち合わせ時刻より早くなるように指定した場合はエラーになります。

Enterprise EditionGlobal Enterprise Edition-sys サブシステム番号

複数サブシステム運用をしているシステムで、操作対象のサブシステムを指定するためのオプションです。操作対象とするサブシステム番号を、0から9の範囲で指定します。このオプションを省略した場合、サブシステム番号0が操作対象となります。

待ち合わせ時刻と最大待ち合わせ時刻について

-wtで指定する待ち合わせ時刻と、-ltで指定する最大待ち合わせ時刻は、下図に示す関係があります。

jobschchecktimeコマンドが起動する時間が、-wtで指定された待ち合わせ時刻より前であれば、待ち合わせ時刻までコマンドの実行を待ちます。

jobschchecktimeコマンドが起動する時間が、-wtで指定された時刻以降、-ltで指定された時刻以前であれば、コマンドはすぐに実行されます。

jobschchecktimeコマンドが起動する時間が、-ltで指定された時刻より後であれば、コマンドは復帰値1で異常終了します。


-lt 最大待ち合わせ時刻は、例えば以下のような使い方ができます。

上記のように、12:00から15:00の間に起動したいジョブJOB3があり、先行ジョブのJOB1は起動時刻が9:00であるが、数時間かかるような場合に、JOB1とJOB3の間に、最大待ち合わせ時刻を指定したjobschchecktimeコマンドのジョブJOB2を指定します。

JOB1が12:00より前に終了した場合は、JOB2は12:00になるまでコマンドの実行を待つので、JOB3は12:00より前には起動されません。JOB1が12:00から15:00の間に終了した場合は、JOB2のコマンドはすぐに実行され、終了するので、JOB3は12:00から15:00の間に起動します。JOB1の終了が15:00を超えた場合は、JOB2は異常終了するので、JOB3は実行されません。そのため、JOB3は必ず12:00から15:00に起動するように指定できます。


日変わり時刻と、待ち合わせ時刻、最大待ち合わせ時刻は、下図に示すように指定してください。

指定できる値は0000から2359ですが、日変わり時刻を基準に指定します。日変わり時刻の範囲で-wtの時刻が、-ltの時刻以前になるように指定します。

例えば、日変わり時刻が5:00の場合で、-wt 1700 -lt 0400と指定した場合、0400は日付を超えた翌日を指定したことになります。-wt 1700 -lt 1500と指定するなど、-ltの時刻の方が前の場合は、コマンドはエラーになり、ジョブは異常終了します。

復帰値

0:

以下のいずれかであったことを示します。

  • 待ち合わせ時刻以前に起動され、待ち合わせ時刻まで待った。

  • 待ち合わせ時刻以降に起動され、最大待ち合わせ時刻が指定されていなかった。

  • 待ち合わせ時刻と最大待ち合わせ時刻の間に起動された。

1:

最大待ち合わせ時刻より後に起動されたことを示します。

21:

オプションの指定に誤りがあることを示します。使用できないオプションを指定したり、オプションの値や組合せが不適切な場合にこの復帰値を返します。

22:

システムまたはユーザの環境に関するエラーが発生したことを示します。

31:

Systemwalker Operation Managerの環境に関する内部エラーが発生したことを示します。

35:

その他の内部エラーが発生したことを示します。

コマンド格納場所

Windows

Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ¥MpWalker.JM¥bin

Solaris

/opt/FJSVJOBSC/bin

HP-UX

/opt/FHPJOBSCH/bin

AIX

/usr/FAIXJOBSC/bin

Linux/Linux for Itanium

/opt/FJSVJOBSC/bin