| Interstage Application Server/Interstage Web Server チューニングガイド | 
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| 第3章 システムのチューニング | 
 Interstageの各サービスの運用に必要となるシステム資源について説明します。
 以下の表を参照し、使用する製品に応じて、以降に示すサービスのチューニングを行ってください。各機能の説明を参照する前に“システムパラメタについて”を参照してください。
なお、システムパラメタを算出するためのExcelファイルがマニュアルCDの“ApplicationServer\tuning”フォルダに“ISAS-IPCtuning.xls”として格納されています。Microsoft(R) Excel 2000もしくは以降のバージョンのMicrosoft(R) Excelをお持ちの場合は“ISAS-IPCtuning.xls”を使用してシステムパラメタを算出することが可能です。使用方法などの詳細については、当該Excelファイル内の説明記事を参照してください。
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 EE  | 
 SJE  | 
 WS  | 
|---|---|---|---|
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 ○  | 
 ○  | 
 ○  | 
|
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 ○  | 
 ○  | 
 ○  | 
|
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 ○  | 
 ○  | 
 ×  | 
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 ○  | 
 ○  | 
 ×  | 
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 ○  | 
 ○  | 
 ×  | 
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 ○  | 
 ○  | 
 ○  | 
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 ○  | 
 ×  | 
 ×  | 
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 ○  | 
 ○(注1)  | 
 ○(注2)  | 
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 ○  | 
 ○(注3)  | 
 ×  | 
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 ○  | 
 ○  | 
 ○  | 
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 ○  | 
 ○  | 
 ○(注4)  | 
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 ○  | 
 ×  | 
 ×  | 
EE : Interstage Application Server Enterprise Edition
SJE: Interstage Application Server Standard-J Edition
WS: Interstage Web Server
○:チューニングを行う必要があります。
×:チューニングを行う必要はありません(該当製品ではサービスが使用できないため)。
注1) RHEL-AS4(IPF)、およびRHEL5(IPF)の場合、Interstage シングル・サインオンの認証サーバ、および業務サーバのシステム資源だけ設定します。
注2) Interstage シングル・サインオンの業務サーバのシステム資源だけ設定します。
注3) Interstage ディレクトリサービスは、RHEL-AS4(IPF)、およびRHEL5(IPF)では提供されていません。
注4) Webサーバコネクタの故障監視機能のシステム資源を設定する必要はありません。

IPC資源のパラメタに値を設定するために、以下のいずれかの方法を選択してください。
/etc/systemファイルを編集し、必要なパラメタ値を変更します。変更後は、変更した値を反映するためにシステムをリブートしてください。なお、変更方法の詳細については、Solarisのドキュメントを参照してください。
以下の手順で、パラメタ値を変更してください。

projmod -s -K 'project.max-sem-ids=(privileged,155,deny)' user.root
変更の特権レベルをprivileged、設定したしきい値を超える要求があった場合のアクションをdenyとします。

projmod -s -K 'project.max-sem-ids=(privileged,155,deny)' system
パラメタに設定する値はuser.rootプロジェクトと同じ値を設定してください。
newtask -p user.root -c $$
資源制御の詳細については、Solarisのドキュメントを参照してください。
Solaris 10で、/etc/systemファイルの編集で、システムのチューニングする場合、shmmaxおよびshmmniは以下の関係が成り立つような値を設定してください。
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 project.max-shm-memory = shmmax × shmmni  | 

 /etc/sysctl.confを編集し、パラメタ値を変更します。変更後は“sysctl -p /etc/sysctl.conf”を実行するか、システムをリブートしてください。
 変更方法の詳細については、OSのドキュメントを参照してください。
システムパラメタの表中の「種類」の意味は以下のとおりです。
 システムパラメタの各パラメタ名と意味は以下のとおりです。
 なお、資源制御によるIPC資源のパラメタの設定は、Solaris 10の場合のみ可能です。

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 パラメタ  | 
 資源制御  | 
 意味  | 
|---|---|---|
| 
 −  | 
 project.max-shm-memory  | 
 共用メモリの最大サイズ  | 
| 
 shmmax  | 
 −  | 
 共用メモリの最大セグメントサイズ  | 
| 
 shmmni  | 
 project.max-shm-ids  | 
 共用メモリIDの最大数  | 

| 
 パラメタ  | 
 意味  | 
|---|---|
| 
 kernel.shmall  | 
 システム全体の共用メモリの最大サイズ  | 
| 
 kernel.shmmax  | 
 共用メモリの最大サイズ  | 
| 
 kernel.shmmni  | 
 共用メモリセグメントの最大数  | 

| 
 パラメタ  | 
 資源制御  | 
 意味  | 
|---|---|---|
| 
 semmni  | 
 project.max-sem-ids  | 
 セマフォIDの最大数  | 
| 
 semmns  | 
 −  | 
 システム全体のセマフォの最大数  | 
| 
 semvmx  | 
 −  | 
 セマフォに設定できる最大数  | 
| 
 semmsl  | 
 process.max-sem-nsems  | 
 セマフォIDあたりのセマフォの最大数  | 
| 
 semopm  | 
 process.max-sem-ops  | 
 セマフォコールあたりのセマフォ操作の最大数  | 
| 
 semmnu  | 
 −  | 
 システム全体のセマフォ操作の取消記録グループ数  | 
| 
 semume  | 
 −  | 
 プロセスあたりのセマフォ操作の取消記録の最大数  | 

セマフォの設定値は、各パラメタ値を以下の形式で指定します。
kernel.sem = para1 para2 para3 para4
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 パラメタ  | 
 意味  | 
|---|---|
| 
 para1  | 
 セマフォIDあたりのセマフォの最大数  | 
| 
 para2  | 
 システム全体のセマフォの最大数  | 
| 
 para3  | 
 セマフォコールあたりのセマフォ操作の最大数  | 
| 
 para4  | 
 セマフォIDの最大数  | 

| 
 パラメタ  | 
 資源制御  | 
 意味  | 
|---|---|---|
| 
 msgmax  | 
 メッセージの最大サイズ  | 
|
| 
 msgmnb  | 
 process.max-msg-qbytes  | 
 メッセージキュー上のメッセージの最大バイト数  | 
| 
 msgmni  | 
 project.max-msg-ids  | 
 メッセージキューIDの最大数  | 
| 
 msgtql  | 
 process.max-msg-messages  | 
 メッセージキューにあるメッセージの最大数  | 

| 
 パラメタ  | 
 意味  | 
|---|---|
| 
 kernel.msgmax  | 
 メッセージの最大サイズ  | 
| 
 kernel.msgmnb  | 
 メッセージキュー上のメッセージの最大バイト数  | 
| 
 kernel.msgmni  | 
 メッセージキューIDの最大数  | 
3.1.1 CORBAサービスのシステム環境の設定
3.1.2 コンポーネントトランザクションサービスのシステム環境の設定
3.1.3 データベース連携サービスのシステム環境の設定
3.1.4 イベントサービスのシステム環境の設定
3.1.5 IJServerまたはEJBサービスのシステム資源の設定
3.1.6 Interstage HTTP Serverのシステム資源の設定
3.1.7 MessageQueueDirectorのシステム資源の設定
3.1.8 Interstage シングル・サインオンのシステム資源の設定
3.1.9 Interstage ディレクトリサービスのシステム資源の設定
3.1.10 Interstage管理コンソールのシステム資源の設定
3.1.11 Webサーバコネクタのシステム資源の設定
3.1.12 負荷計測エージェントのシステム資源の設定
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