Interstage Application Server/Interstage Web Server チューニングガイド
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第3章 システムのチューニング> 3.1 サーバ機能運用時に必要なシステム資源

3.1.9 Interstage ディレクトリサービスのシステム資源の設定

 Interstage ディレクトリサービスを用いたシステムの運用時には、システム資源を拡張する必要があります。ここでは、システム資源(システムパラメタ)について説明します

■システムパラメタ(Interstage ディレクトリサービスの運用に必要なシステム資源)

 Interstage ディレクトリサービスが使用するシステムパラメタのチューニングについて説明します。
 システムパラメタの変更方法や、各パラメタの意味については、“システムパラメタについて”を参照してください。

共用メモリ

パラメタ

種類

必要数

kernel.shmmax

設定値

5 × (リポジトリ数 × 1,843,200) 以上

kernel.shmmni

加算値

4 × リポジトリ数

 リポジトリのデータベースとしてRDBを使用する場合には、さらに、RDBの運用に必要なシステム資源をチューニングしてください。以下の項目を参照して、システムパラメタを変更してください。

システムパラメタ(Symfoware Serverの運用に必要なシステム資源)

 Symfoware Serverの運用に必要なシステムパラメタの設定は、Symfoware Serverをインストールしたマシンで変更してください。

 ここで示す各システムパラメタの必要数の値は、Symfoware Serverのシステム用動作環境ファイル、またはRDB構成パラメタファイルのパラメタに以下の値が設定されていることを前提としています。これらのパラメタの設定値を変更する場合は、Symfoware Serverのマニュアルを参照して各システムパラメタの必要数を算出し直してください。

パラメタ

設定値

ローカル接続で使用するメモリ量(COMMUNICATION_BUFFER)

32Kバイト

ローカル接続数(MAX_CONNECT_SYS) (注1)

256

デーモン多重度(RDBCNTNUM)

712

共有メモリ量(RDBEXTMEM)

13,208Kバイト

注1)
ローカル接続数は、Interstage ディレクトリサービスの使用時に必要となる、リポジトリからRDBへの最大コネクション数の合計に、他のアプリケーション等が使用するコネクション数を加えた値を算出してください。求めた値が、この設定値(256)を超える場合には、各システムパラメタの必要数を算出し直してください。
リポジトリの最大コネクション数の詳細は、“ディレクトリサービス運用ガイド”の“データベース共用”-“最大コネクション数の設定”を参照してください。

 レプリケーション運用をするときは、Linkexpressの運用に必要なシステム資源の設定をしてください。設定内容は、Linkexpressのインストールガイドを参照してください。
 Solarisの場合は、「Linkexpressへの同時転送依頼数」を「1」、「Linkexpress同時ファイル転送多重度」を「4」として計算してください。また、システムパラメタ「shmmin」(共用メモリセグメントの最小サイズ)は設定しないでください。

Symfoware ServerをSolarisにインストールした場合

共用メモリ

パラメタ (注)

資源制御

種類

必要数

shmmax

project.max-shm-memory

設定値

13,524,992 以上

shmmni

project.max-shm-ids

加算値

10

注)
 パラメタ欄には、“shmsys:shminfo_xxxxxx”の“xxxxxx”を記載しています。

セマフォ

パラメタ (注1)

資源制御

種類

必要数

semmni

project.max-sem-ids

加算値

300

semmns (注2)

加算値

1,112

semmnu (注2)

加算値

64

semmsl

process.max-sem-nsems

設定値

48 以上

注1)
パラメタ欄には、“semsys:seminfo_xxxxxx”の“xxxxxx”を記載しています。
注2)
Solaris 9でのみ有効です。

メッセージキュー

パラメタ (注1)

資源制御

種類

必要数

msgmax (注2)

設定値

128 以上

msgmnb

process.max-msg-qbytes

設定値

4,096 以上

msgmni

project.max-msg-ids

加算値

2

msgtql

process.max-msg-messages

加算値

64

注1)
パラメタ欄には、“msgsys:msginfo_xxxxxx”の“xxxxxx”を記載しています。
注2)
Solaris 9でのみ有効です。

Symfoware ServerをLinuxにインストールした場合

共用メモリ

パラメタ

種類

必要数

kernel.shmmax

設定値

13,524,992 以上

kernel.shmmni

加算値

10

セマフォ

パラメタ

種類

必要数

para1

設定値

48 以上

para2

加算値

1,112

para3

 

すでに設定されている値

para4

加算値

300

メッセージキュー

パラメタ

種類

必要数

kernel.msgmax

設定値

128 以上

kernel.msgmnb

設定値

4,096 以上

kernel.msgmni

加算値

2

システムパラメタ(Oracleデータベースの運用に必要なシステム資源)

 Oracleデータベースの運用に必要なシステムパラメタの設定は、Oracleデータベースをインストールしたマシンで変更してください。

 レプリケーション運用をするときは、レプリケーションの運用に必要なシステム資源の設定をしてください。設定内容は、Oracleデータベースのマニュアルを参照してください。

OracleデータベースをSolarisにインストールした場合

共用メモリ

パラメタ (注)

資源制御

種類

必要数

shmmax

project.max-shm-memory

設定値

4,294,967,295 以上

shmmni

project.max-shm-ids

設定値

100 以上

注)
 パラメタ欄には、“shmsys:shminfo_xxxxxx”の“xxxxxx”を記載しています。

セマフォ

パラメタ (注1)

資源制御

種類

必要数

semmni

project.max-sem-ids

設定値

100 以上

semmns (注2)

設定値

1,024 以上

semmsl

project.max-sem-nsems

設定値

256 以上

semvmx (注2)

設定値

32,767 以上

注1)
パラメタ欄には、“semsys:seminfo_xxxxxx”の“xxxxxx”を記載しています。
注2)
Solaris 9でのみ有効です。

OracleデータベースをLinuxにインストールした場合

共用メモリ

パラメタ

種類

必要数

kernel.shmall

設定値

2,097,152 以上

kernel.shmmax

設定値

物理メモリのサイズ(バイト)の1/2 以上

kernel.shmmni

設定値

4,096 以上

セマフォ

パラメタ

種類

必要数

para1

設定値

250 以上

para2

設定値

32,000 以上

para3

設定値

100 以上

para4

設定値

128 以上

ファイルシステム

パラメタ

種類

必要数

fs.file-max
(最大ファイル・ハンドル数)

設定値

65,536 以上

ネットワーク

パラメタ

種類

必要数

net.ipv4.ip_local_port_range
(ポート番号の範囲)

設定値

最小:1,024
最大:65,000

net.core.rmem_default
(受信用ウィンドウ・サイズのデフォルト値)

設定値

1,048,576 以上

net.core.rmem_max
(受信用ウィンドウ・サイズの最大値)

設定値

1,048,576 以上

net.core.wmem_default
(送信用ウィンドウ・サイズのデフォルト値)

設定値

262,144 以上

net.core.wmem_max
(送信用ウィンドウ・サイズの最大値)

設定値

262,144 以上


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