Interstage Application Server 高信頼性システム運用ガイド
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第4章 クラスタサービス機能> 4.2 スタンドアロンサーバの環境設定> 4.2.4 Interstageの環境設定

4.2.4.3 Interstage初期化

1) Interstageの停止

 Interstageが動作している場合には、Interstageを停止します。

 isstop -f

2) Interstageシステム定義ファイルの生成

 運用ノード(ノード1)および待機ノード(ノード2)でInterstageシステム定義ファイルを生成します

 なお、あらかじめ、クラスタ上で動作するInterstageのシステム規模を決定する必要があります。
 システム規模については、“運用ガイド(基本編)”の“Interstageシステム定義ファイルの生成”を参照してください。

 isgendef large

3) Interstageシステム定義ファイルの登録

 運用ノード(ノード1)および待機ノード(ノード2)において、生成したInterstageシステム定義ファイルの登録を行います

 Interstageシステム定義ファイルの登録については、“運用ガイド(基本編)”の“Interstageシステム定義ファイルの登録”を参照してください。

 isregistdef

4) Interstage初期化

 Interstage初期化は、運用ノード(ノード1)、待機ノード(ノード2)の順に行います。

5) 運用ノード(ノード1)でのInterstageの初期化

 運用ノード(ノード1)においてInterstageの初期化を行います

 Interstage初期化(isinitコマンド実行)の際、使用機能により事前にInterstage動作環境定義の設定を行う必要があります。また、構成/使用機能などを考慮して運用形態を指定します。
 データベース連携サービスを利用する場合は、Interstage動作環境定義ファイルの“OTS path for system log”に共用ディスクへのパスを指定してください。
 Interstage初期化の詳細については、“運用ガイド(基本編)”の“Interstage統合コマンドによる運用操作”−“Interstageの環境設定”−“Interstageの初期化”を参照してください。

 isinit -f type1 ejb


6) 待機ノード(ノード2)でのInterstageの初期化

 運用ノード(ノード1)のInterstageの初期化が完了したら、次に、クラスタの切り替えを行い、ノード2を運用ノードにした後、Interstageの初期化を行います。
 Interstageの初期化時には、Interstage動作環境定義の設定や運用形態を、ノード1の初期化時と一致させます。
 また、isinitコマンド実行時には“-w"を指定します。

 isinit -f -w type1 ejb

7) 設定の確認

 Interstageの初期化によって、クラスタ用のCORBAサービス環境設定が正しく行われたことを確認します。

 ノード1、ノード2のそれぞれで、以下の確認を行ってください。

  1. Interstageを起動する。
  2. OD_or_admコマンドを実行し、ホスト/IPアドレス情報を確認します。コマンド実行結果より、“NameService”、“InterfaceRepository”等のホスト名が“Interstage事前処理”で設定した引き継ぎIPアドレスとなっていれば正しく設定が行われたと判断できます。
    なお、OD_or_admコマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。

> isstart
> OD_or_adm -l
ImplementationRepository     IDL:FJ/ImplementationRep:1.0     (自ホスト名:8002:1.0:)
FJ_LightInterfaceRepository  IDL:FJ/Repository:1.0            (自ホスト名:8002:1.0:)
FJ_ORB_admin                 IDL:OM_ORB/admin:1.0             (自ホスト名:8002:1.0:) 
nill_oref
InterfaceRep                 IDL:CORBA/InterfaceRep:1.0       (引き継ぎIPアドレス:8002:1.0:) 
InterfaceRepLock             IDL:CORBA/IrOBF/backup:1.0       (引き継ぎIPアドレス:8002:1.0:) 
InterfaceRepository          IDL:CORBA/Repository:1.0         (引き継ぎIPアドレス:8002:1.0:) 
NameService                  IDL:CosNaming/NamingContextExt:1.0 (引き継ぎIPアドレス:8002:1.0:) 
FJ_LoadBalancingOption       IDL:ISOD/LBO:1.0                 (引き継ぎIPアドレス:8002:1.0:) 
InterfaceRep_e               IDL:CORBA/InterfaceRep:1.0       (引き継ぎIPアドレス:8002:1.0:) 
InterfaceRepository_e        IDL:CORBA/Repository:1.0         (引き継ぎIPアドレス:8002:1.0:)

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