ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 導入手引書 13.2 -Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(R) 2003-, -Solaris-, -HP-UX-, -Linux-, -AIX-
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第10章 バージョンアップ> 10.4 テープサーバのバージョンアップ

10.4.1 テープサーバ(単独)のバージョンアップ

テープサーバを独立させて運用している場合のバージョンアップ方法について説明します。

手順4は、クラスタ運用の有無により作業が異なります。

  1. テープ管理情報のバックアップ
    バージョンアップ前の環境でテープ管理情報を退避します。

  2. アンインストール
    旧製品をアンインストールします。

  3. インストール
    本製品をインストールして、環境設定を行います。

  4. サーバ情報の変更またはサーバ情報の登録

  5. テープ管理情報のリストア
    バックアップしておいたテープ管理情報を復元します。

  6. アクセスパス定義の設定
    テープサーバのアクセスパス定義の設定を行います。

  7. テープサーバのカスタマイズ
    テープサーバの環境設定を復元します。


バージョンアップ時に構成変更が行われる場合

バージョンアップ時にStorage管理サーバのサーバ名、IPアドレス、またはポート番号の変更が必要な場合、上記手順によるバージョンアップ終了後、対応するOSの『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「運用環境の変更」を参照して変更作業を行ってください。

10.4.1.1 テープ管理情報のバックアップ

テープサーバのテープ管理情報をバックアップします。手順を以下に示します。

  1. テープ管理情報バックアップを実行して、テープサーバのテープ管理情報を指定したディレクトリへバックアップします。実行手順については、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 テープバックアップ連携編』の「テープ管理情報のバックアップ」を参照してください。

  2. テープマネージャーに関する以下の定義ファイルを退避してください。

10.4.1.2 アンインストール

テープサーバおよびテープサーバの必須ソフトウェアであるAdvancedCopy Managerのエージェントをアンインストールします。手順を以下に示します。

10.4.1.3 インストール

本バージョンのAdvancedCopy Managerをインストールします。手順を以下に示します。

10.4.1.4 サーバ情報の変更またはサーバ情報の登録

■クラスタ運用でない場合

データの整合性を確保するために、Web画面またはサーバ情報変更コマンド(stgxfwcmmodsrv)を使用してサーバ情報の変更を行います。

◆Web画面を使用する場合

サーバ一覧画面にてStorage管理サーバを選択し、[操作]メニューから[サーバの変更...]を選択して表示される画面で何も変更せずに[OK]ボタンをクリックします。

Web画面の使用方法については、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager GUI使用手引書』の「サーバの変更方法」を参照してください。

◆コマンドを使用する場合

-nオプションにStorage管理サーバ名を指定して、サーバ情報変更コマンド(stgxfwcmmodsrv)を実行します。

コマンドの使用方法については、対応するOSの『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「サーバ情報変更コマンド(stgxfwcmmodsrv)」を参照してください。

■クラスタ運用の場合

動作環境の設定を行ったサーバをテープサーバとして登録します。

手順については、対応するOSの『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「Storageサーバの登録」を参照してください。

Java Plug-inのキャッシュの影響で、サーバ情報の変更が失敗する場合があります。サーバ情報の変更が失敗する場合、以下の手順でWebクライアントのJava Plug-inのキャッシュをクリアし、再度実行してください。Webブラウザを起動している場合は、キャッシュをクリア後、Webブラウザを終了して、起動してください。
  1. [コントロールパネル]-[Java Plug-in]を選択します。

  2. [キャッシュ]タブの[クリア]を選択します。

10.4.1.5 テープ管理情報のリストア

テープサーバのテープ管理情報をリストアします。手順を以下に示します。

  1. バックアップしておいたテープサーバのテープ管理情報を復元します。実行手順については、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 テープバックアップ連携編』の「テープ管理情報のリストア」を参照してください。

  2. 退避しておいたテープマネージャーに関する以下の定義ファイルを復元してください。

10.4.1.6 アクセスパス定義の設定

テープサーバのアクセスパス定義の設定を行います。

ETERNUS2000/ETERNUS3000/ETERNUS4000以外の運用環境の場合、本手順は不要です。

以下の条件に該当する場合、「アクセスパスの復元」の手順を実施してください。
以下の条件に該当しない場合、「アクセスパス定義の再設定」の手順を実施してください。

■アクセスパスの復元

テープサーバのバージョンアップ設定コマンド(tboactmplbext)を実行します。

# /opt/FJSVswstm/bin/tboactmplbext
/etc/opt/FJSVmplb/conf/mplb_ext_active was created.
#

クラスタ運用の場合は、共有ボリュームを参照中の運用ノードで、バージョンアップ設定コマンドを実行してください。待機ノードで実行する必要はありません。

tboactmplbextコマンドを誤って実行した場合

tboactmplbextコマンドを実行条件に該当しない場合に実行した場合、バックアップが正常に動作しない場合があります。『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 テープバックアップ連携編』の「テープサーバのバージョンアップ設定コマンド(tboactmplbext)」の注意事項に記載されている対処を実行してください。

■アクセスパス定義の再設定

アクセスパスの再作成、およびアクセスパス定義の再設定を実行します。

ETERNUS2000/ETERNUS3000/ETERNUS4000と、それ以外のディスクアレイ装置が混在している場合、ETERNUS2000/ETERNUS3000/ETERNUS4000のアクセスパスについてのみ、以下の手順を実施してください。

バージョンアップ前に使用していたアクセスパスが、以下の条件を満たす場合、手順4から実行してください。

◆実行手順

  1. アクセスパスのパーティションを再作成

    実行手順については、「アクセスパスのパーティションの作成」を参照してください。

  2. アクセスパス定義情報の削除

    バージョンアップ前に使用していたアクセスパスの定義情報を削除します。

    # rm -f /etc/opt/FJSVswstm/data/ctrl/.boxid_*
    #
  3. アクセスパス定義ファイルを再設定

    実行手順については、「アクセスパス定義ファイルの設定」を参照してください。

  4. 定義ファイルの検査

    実行手順については、「定義ファイルの検査」を参照してください。

  5. ETERNUS2000/ETERNUS3000/ETERNUS4000の情報取得

    実行手順については、「ETERNUS2000/ETERNUS3000/ETERNUS4000の情報取得」を参照してください。

10.4.1.7 テープサーバのカスタマイズ

テープサーバの環境設定を復元します。


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