ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 導入手引書 13.2 -Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(R) 2003-, -Solaris-, -HP-UX-, -Linux-, -AIX-
目次 索引 前ページ次ページ

第7章 テープサーバのカスタマイズ> 7.6 テープサーバの初期設定

7.6.1 必須設定

テープサーバ運用に必須の設定項目を示します。

7.6.1.1 アクセスパス定義ファイの設定

アクセスパスのパーティションの作成」によって作成されたデバイス名を/etc/opt/FJSVswstm/conf/devpath.confファイルに記述します。
手順は以下のとおりです。

  1. /etc/opt/FJSVswstm/conf/devpath.conf.sampleファイルを/etc/opt/FJSVswstm/conf/devpath.confとしてコピーします。

  2. /etc/opt/FJSVswstm/conf/devpath.confファイルを編集します。
    1つのパスを1行で記述します。パスの最後には、“s2”を追加してください。
    /etc/opt/FJSVswstm/conf/devpath.confファイルの編集例を以下に示します。

    # devpath.conf
    # AccessPath for E6000#1
    /dev/FJSVmplb/rdsk/mplb2053s2
    /dev/FJSVmplb/rdsk/mplb2054s2
    /dev/FJSVmplb/rdsk/mplb2055s2
    /dev/FJSVmplb/rdsk/mplb2056s2
    # AccessPath for E6000#2
    /dev/FJSVmplb/rdsk/mplb2057s2
    /dev/FJSVmplb/rdsk/mplb2058s2
    /dev/FJSVmplb/rdsk/mplb2059s2
    /dev/FJSVmplb/rdsk/mplb2060s2

7.6.1.2 TSM連携定義ファイの設定

ETERNUS SF TSMのサーバおよびETERNUS SF TSMのクライアントに接続するための情報を、/etc/opt/FJSVswstm/conf/tsm.confファイルに記述します。
手順は以下のとおりです。

  1. /etc/opt/FJSVswstm/conf/tsm.conf.sampleファイルを/etc/opt/FJSVswstm/conf/tsm.confとしてコピーします。

  2. /etc/opt/FJSVswstm/conf/tsm.confファイルのオーナーとファイルモードを変更します。
    スーパーユーザー以外からはアクセスできないように設定してください(オーナー:root、ファイルモード:0600)。
    オーナーとファイルモードの変更と確認を行うコマンド実行例を、以下に示します。

    # cd /etc/opt/FJSVswstm/conf
    # chown root tsm.conf
    # chmod 600 tsm.conf
    # ls -l tsm.conf
    -rw-------   1 root     other         66  5月 21日  17:17 tsm.conf
    #

  3. /etc/opt/FJSVswstm/conf/tsm.confファイルを編集します。
    編集例を以下に示します。

    SERVER_USERID="admin"
    SERVER_PASSWD="admin"
    CLIENT_PASSWD="admin"

    各項目の意味は以下のとおりです。

    項目

    意味

    SERVER_USERID

    TSMのサーバと接続するためのユーザーIDを「=」に続けて" "で括って定義します。本ユーザーIDは、TSMの管理クライアントの登録(register admin)で指定するのと同じ管理者IDを定義します。
    SERVER_PASSWD TSMのサーバと接続するためのユーザーIDに対するパスワードを「=」に続けて" "で括って定義します。本パスワードは、TSMの管理クライアントの登録(register admin)で指定するのと同じ管理者パスワードを定義します。
    CLIENT_PASSWD TSMのクライアントのシステムオプションファイル(dsm.sys)に記述されているサーバ名(SERVERname)に対するパスワードを「=」に続けて" "で括って定義します。本パスワードは、TSMのクライアントの登録(register node)で指定するのと同じパスワードを定義します。

先頭が#で始まる行は、コメント行とみなします。

7.6.1.3 定義ファイルの検

アクセスパス定義ファイル(devpath.conf)およびTSM連携定義ファイル(tsm.conf)の検査を行います。
手順を以下に示します。

  1. テープサーバ定義ファイルチェックコマンド(tbochkconf)を実行します。

    # /opt/FJSVswstm/bin/tbochkconf
    tbochkconf completed
    #

エラーが発生した場合、エラーの発生したファイル名とその行数を示すメッセージが出力されます。
エラー該当箇所を修正し、再度tbochkconfコマンドを実行してください。
テープサーバ定義ファイルチェックコマンドの詳細については、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 テープバックアップ連携編』の「テープサーバ定義ファイルチェックコマンド(tbochkconf)」を参照してください。

7.6.1.4 ETERNUS2000/ETERNUS3000/ETERNUS4000の情報取得

テープサーバに接続されたRAID装置がETERNUS2000/ETERNUS3000/ETERNUS4000の場合、ディスクの構成情報を取得しておく必要があります。

テープサーバに接続されたRAID装置がETERNUS6000、ETERNUS8000、およびGR seriesの場合は、この作業は不要です。

ディスクの構成情報の取得手順を、以下に示します。

[GR720/730が混在していない環境の場合]

  1. ETERNUS2000/ETERNUS3000/ETERNUS4000の情報取得コマンドを実行します。

    # /opt/FJSVswstm/bin/tbogetoluinfo -l < ETERNUS2000/ETERNUS3000/ETERNUS4000のIPアドレス>
    <ETERNUS2000/ETERNUS3000/ETERNUS4000のIPアドレス> completed.[total olu = VALUE]
    /var/opt/FJSVmplb/mplb_ext.conf was update.
    または
    The configuration file of CM information was update.
    #

    <ETERNUS2000/ETERNUS3000/ETERNUS4000のIPアドレス>には、ETERNUS2000/ETERNUS3000/ETERNUS4000のIPアドレスをIPv4の形式で指定します。以下に実行例を示します。

    # /opt/FJSVswstm/bin/tbogetoluinfo -l 10.124.6.10
    10.124.6.10 completed. [total olu = 100]
    The configuration file of CM information was update.
    #
  2. GRマルチパスドライバへ情報を読み込ませます。なお、テープサーバに、ETERNUSマルチパスドライバが導入されている場合、この手順は不要です。

    # mplbconfig -q
    #

[GR720/730が混在している環境の場合]

テープサーバに接続されたRAID装置がGR720/GR730とETERNUS3000を含む混在環境の場合、ETERNUS3000情報取得コマンド(tbogetoluinfo)およびmplbconfig -q の機能を使用することが出来ません。以下の手順を実施します。

7.6.1.5 バックアップ対象TSM環境ファイの作成 

テープ管理情報のバックアップを行うために必要なバックアップ対象TSM環境ファイルを作成します。
以下に手順を示します。

  1. /etc/opt/FJSVswstm/conf/tsmbkfile.sampleファイルを/etc/opt/FJSVswstm/conf/tsmbkfileとしてコピーします。

  2. 必要に応じて/etc/opt/FJSVswstm/conf/tsmbkfileを編集します。

    動的ディスク資源」で見積もった“$DIR4”(ETERNUS SF TSMのデータベース格納ディレクトリ)が、TSMの標準ディレクトリと異なる場合は、tsmbkfileの内容を編集します(標準ディレクトリは/opt/tivoli/tsm/server/binです)。
    編集内容の詳細については、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 テープバックアップ連携編』の「テープ管理情報のバックアップ」を参照してください。

テープ管理情報のバックアップの詳細については、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 テープバックアップ連携編』の「テープ管理情報バックアップコマンド(tboresback)」を参照してください。

目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2000-2008