ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 導入手引書 13.2 -Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(R) 2003-, -Solaris-, -HP-UX-, -Linux-, -AIX- |
目次
索引
![]() ![]() |
第7章 テープサーバのカスタマイズ | > 7.6 テープサーバの初期設定 |
テープサーバ運用に必須の設定項目を示します。
「アクセスパスのパーティションの作成」によって作成されたデバイス名を/etc/opt/FJSVswstm/conf/devpath.confファイルに記述します。
手順は以下のとおりです。
/etc/opt/FJSVswstm/conf/devpath.conf.sampleファイルを/etc/opt/FJSVswstm/conf/devpath.confとしてコピーします。
/etc/opt/FJSVswstm/conf/devpath.confファイルを編集します。
1つのパスを1行で記述します。パスの最後には、“s2”を追加してください。
/etc/opt/FJSVswstm/conf/devpath.confファイルの編集例を以下に示します。
# devpath.conf # AccessPath for E6000#1 /dev/FJSVmplb/rdsk/mplb2053s2 /dev/FJSVmplb/rdsk/mplb2054s2 /dev/FJSVmplb/rdsk/mplb2055s2 /dev/FJSVmplb/rdsk/mplb2056s2 # AccessPath for E6000#2 /dev/FJSVmplb/rdsk/mplb2057s2 /dev/FJSVmplb/rdsk/mplb2058s2 /dev/FJSVmplb/rdsk/mplb2059s2 /dev/FJSVmplb/rdsk/mplb2060s2 |
ディスクアレイ装置1つにつき4つのデバイス名を記述してください。
GDSとして構成されたボリュームに使用しているパスを使用しないでください。
VxVMボリュームを構成している物理スライスのパスを使用しないでください。
先頭が#で始まる行は、コメント行とみなします。
ETERNUS2000、ETERNUS3000、またはETERNUS4000のディスクアレイ装置を使用する場合、アクセスパスは、ディスクアレイ装置の各CMが担当するマルチパスから2本ずつ選択してください。
ETERNUS SF TSMのサーバおよびETERNUS SF TSMのクライアントに接続するための情報を、/etc/opt/FJSVswstm/conf/tsm.confファイルに記述します。
手順は以下のとおりです。
/etc/opt/FJSVswstm/conf/tsm.conf.sampleファイルを/etc/opt/FJSVswstm/conf/tsm.confとしてコピーします。
/etc/opt/FJSVswstm/conf/tsm.confファイルのオーナーとファイルモードを変更します。
スーパーユーザー以外からはアクセスできないように設定してください(オーナー:root、ファイルモード:0600)。
オーナーとファイルモードの変更と確認を行うコマンド実行例を、以下に示します。
# cd /etc/opt/FJSVswstm/conf # chown root tsm.conf # chmod 600 tsm.conf # ls -l tsm.conf -rw------- 1 root other 66 5月 21日 17:17 tsm.conf # |
/etc/opt/FJSVswstm/conf/tsm.confファイルを編集します。
編集例を以下に示します。
SERVER_USERID="admin" SERVER_PASSWD="admin" CLIENT_PASSWD="admin" |
各項目の意味は以下のとおりです。
項目 |
意味 |
---|---|
SERVER_USERID |
TSMのサーバと接続するためのユーザーIDを「=」に続けて" "で括って定義します。本ユーザーIDは、TSMの管理クライアントの登録(register admin)で指定するのと同じ管理者IDを定義します。 |
SERVER_PASSWD | TSMのサーバと接続するためのユーザーIDに対するパスワードを「=」に続けて" "で括って定義します。本パスワードは、TSMの管理クライアントの登録(register admin)で指定するのと同じ管理者パスワードを定義します。 |
CLIENT_PASSWD | TSMのクライアントのシステムオプションファイル(dsm.sys)に記述されているサーバ名(SERVERname)に対するパスワードを「=」に続けて" "で括って定義します。本パスワードは、TSMのクライアントの登録(register node)で指定するのと同じパスワードを定義します。 |
先頭が#で始まる行は、コメント行とみなします。
アクセスパス定義ファイル(devpath.conf)およびTSM連携定義ファイル(tsm.conf)の検査を行います。
手順を以下に示します。
テープサーバ定義ファイルチェックコマンド(tbochkconf)を実行します。
# /opt/FJSVswstm/bin/tbochkconf tbochkconf completed # |
エラーが発生した場合、エラーの発生したファイル名とその行数を示すメッセージが出力されます。
エラー該当箇所を修正し、再度tbochkconfコマンドを実行してください。
テープサーバ定義ファイルチェックコマンドの詳細については、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 テープバックアップ連携編』の「テープサーバ定義ファイルチェックコマンド(tbochkconf)」を参照してください。
テープサーバに接続されたRAID装置がETERNUS2000/ETERNUS3000/ETERNUS4000の場合、ディスクの構成情報を取得しておく必要があります。
テープサーバに接続されたRAID装置がETERNUS6000、ETERNUS8000、およびGR seriesの場合は、この作業は不要です。
ディスクの構成情報の取得手順を、以下に示します。
[GR720/730が混在していない環境の場合]
ETERNUS2000/ETERNUS3000/ETERNUS4000の情報取得コマンドを実行します。
# /opt/FJSVswstm/bin/tbogetoluinfo -l < ETERNUS2000/ETERNUS3000/ETERNUS4000のIPアドレス> <ETERNUS2000/ETERNUS3000/ETERNUS4000のIPアドレス> completed.[total olu = VALUE] /var/opt/FJSVmplb/mplb_ext.conf was update. または The configuration file of CM information was update. # |
<ETERNUS2000/ETERNUS3000/ETERNUS4000のIPアドレス>には、ETERNUS2000/ETERNUS3000/ETERNUS4000のIPアドレスをIPv4の形式で指定します。以下に実行例を示します。
# /opt/FJSVswstm/bin/tbogetoluinfo -l 10.124.6.10 10.124.6.10 completed. [total olu = 100] The configuration file of CM information was update. # |
GRマルチパスドライバへ情報を読み込ませます。なお、テープサーバに、ETERNUSマルチパスドライバが導入されている場合、この手順は不要です。
# mplbconfig -q # |
[GR720/730が混在している環境の場合]
テープサーバに接続されたRAID装置がGR720/GR730とETERNUS3000を含む混在環境の場合、ETERNUS3000情報取得コマンド(tbogetoluinfo)およびmplbconfig -q の機能を使用することが出来ません。以下の手順を実施します。
ETERNUS3000の場合
ETERNUS3000のETERNUSmgrへログインします。
メインメニューから[RAID設定/ホスト設定]を選択します。
[RAID設定/ホスト設定]メニューから[RAIDグループ担当CM変更]を選択します。
RAIDグループ担当CM動的切替設定を[RAIDグループ担当CMの動的切替を行わない]に設定します。
[Set]ボタンをクリックします。
ETERNUS2000/ETERNUS4000の場合
この手順は不要です。
テープ管理情報のバックアップを行うために必要なバックアップ対象TSM環境ファイルを作成します。
以下に手順を示します。
/etc/opt/FJSVswstm/conf/tsmbkfile.sampleファイルを/etc/opt/FJSVswstm/conf/tsmbkfileとしてコピーします。
必要に応じて/etc/opt/FJSVswstm/conf/tsmbkfileを編集します。
「動的ディスク資源」で見積もった“$DIR4”(ETERNUS SF TSMのデータベース格納ディレクトリ)が、TSMの標準ディレクトリと異なる場合は、tsmbkfileの内容を編集します(標準ディレクトリは/opt/tivoli/tsm/server/binです)。
編集内容の詳細については、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 テープバックアップ連携編』の「テープ管理情報のバックアップ」を参照してください。
テープ管理情報のバックアップの詳細については、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 テープバックアップ連携編』の「テープ管理情報バックアップコマンド(tboresback)」を参照してください。
目次
索引
![]() ![]() |