Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル - UNIX/Windows(R)共通 - |
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第4章 ジョブスケジューラコマンド |
ファイルの有無の確認、およびファイルの作成/更新/削除を待つためのコマンドです。
jobschchkfile [-wait|-delete] {ファイル名 |-file:リストファイル名 [-AND|-OR]} |
ファイルが存在しない場合、作成されるまで待ちます。
ファイルが削除されるまで待ちます。
対象とするファイル名を、フルパスで指定します。
オプションがない場合は、有無を確認するファイル名を指定します。
対象とするファイルを定義したファイル(リストファイル)名を指定します。
オプションがない場合は、有無を確認するファイル名を記述したファイル名を指定します。
なお、リストファイルには、複数のファイル名を記述することができます。
-fileオプションでリストファイル名を指定した場合に、リストファイル中のすべてのファイルを対象にするか、任意の1ファイルを対象にするかを指定します。
省略するとリストファイル中のすべてファイルが対象となります。-wait、-updateおよび-deleteの各オプションにおける動作を以下に示します。
-wait オプションの場合:
-AND |
リストファイル中のすべてのファイルが作成されるまで待ちます。すべてのファイルがすでに存在する場合には、即復帰します。 |
-OR |
リストファイル中のどれか1つのファイルが作成されるまで待ちます。ファイルがすでに1つでも存在する場合には、即復帰します。 |
-update オプションの場合:
-AND |
リストファイル中のすべてのファイルが更新されるまで待ちます。 |
-OR |
リストファイル中のどれか1つのファイルが更新されるまで待ちます。 |
-delete オプションの場合:
-AND |
リストファイル中のすべてのファイルが削除されるまで待ちます。ファイルが1つも存在しない場合には、復帰値1で異常終了します。 |
-OR |
リストファイル中のどれか1つのファイルが削除されるまで待ちます。ファイルがすでに1つでも存在しない場合には、即復帰します。 |
ファイルが存在しない場合、作成されるまで待ちます。
ファイルが存在した場合は、更新されるまで待ちます。
ファイルが更新されたと判断する基準の年月日を指定します。
例えば、2003年12月5日の場合、-d:20031205と指定します。
省略された場合は、現在の年月日以降となります。
ファイルが更新されたと判断する基準の時分を指定します。
例えば、13時35分の場合、-t:1335と指定します。
省略された場合は、現在の時刻以降となります。
Solaris |
/usr/bin |
復帰値 |
意味 |
0 |
ファイルが存在しました。または、ファイルが作成/更新/削除されました。 |
1 |
ファイルが存在しません。 |
10 |
内部エラーが発生しました。 |
2003年12月5日13時30分以降に/tmp/fileが更新されれば正常終了します。
jobschchkfile -update -d:20031205 -t:1330 /tmp/file |
2003年12月5日13時30分以降に/tmp/list_file内に記述されているすべてのファイル(/home/a.dat, /home/b.dat, /home/c.dat)が更新されれば正常終了します。
jobschchkfile -update -d:20031205 -t:1330 -file:/tmp/list_file -AND |
/home/a.dat /home/b.dat /home/c.dat |
ジョブとして登録する
ファイル作成/更新/削除を契機としてジョブネットを自動起動させる場合、jobschchkfileコマンドをジョブとしてスケジュールします。ジョブネット内の先頭ジョブとして登録することにより、ファイル作成/更新/削除を待ち合わせて後続の処理を行うことができます。
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