NETSTAGE/Ft説明書
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第2章 機能> 2.1 基本通信機能

2.1.8 運用規制

NETSTAGE/Ftは、グローバルサーバや端末との接続を規制したり、端末への発呼を抑止する機能があります。

以下に各機能の詳細を説明します。

■グローバルサーバとの接続における運用規制

NETSTAGE/Ftは、自ホストシステム定義(shost)、相手ホストシステム定義(dhost)、または相手通信資源定義(enrsc)を非活性化することにより、グローバルサーバやアプリケーションごとに運用を規制することができます。

グローバルサーバとの運用規制に関する環境定義のパラメタには以下のものがあります。

ファイル名

定義文

オペランド

意味

shost

shost

autoact

NETSTAGE/Ft起動時に、自ホストシステムを活性化するか否かを指定します。

また、以下の操作コマンドにより、shost、dhostまたはenrscの操作ができます。

実施結果

実行コマンド

意味

自ホストシステムの活性化

ctleon -a 自ホストシステム名

対象の自ホストシステムを使用して通信するすべてのグローバルサーバを通信可能にします。

自ホストシステムの非活性化

ctleon -d 自ホストシステム名

対象の自ホストシステムを使用して通信するすべてのグローバルサーバを通信不可能にします。

相手ホストシステムの活性化

ctleon -a 相手ホストシステム名

対象のグローバルサーバとの通信を可能にします。

相手ホストシステムの非活性化

ctleon -d 相手ホストシステム名

対象のグローバルサーバとの通信を不可能にします。

相手通信資源の活性化

ctleon -a 相手通信資源名

対象のアプリケーションを使用した通信を可能にします。

相手通信資源の非活性化

ctleon -d 相手通信資源名

対象のアプリケーションを使用した通信を不可能にします。

■端末との接続における運用規制

NETSTAGE/Ftは、端末の相手ホストシステム資源やPU、LUを非活性化することにより、端末や端末の応用プログラムごとに運用を規制することができます。

また、NETSTAGE/Ftの発呼と端末からの着呼を規制することもできます。

端末の運用規制に関する環境定義のパラメタには以下のものがあります。

ファイル名

定義文

オペランド

意味

vcph/fnahparm

vpath

IStatus

NETSTAGE/Ft起動時に、相手ホストシステム資源を活性化するか否かを指定します。

call

NETSTAGE/Ftの発呼、端末からの着呼を許可するか否かを指定します。

vpu

IStatus

通信の開始時にPUを自動的に活性化するか否かを指定します。

vlu

IStatus

PUを活性化した後、LUを自動的に活性化するか否かを指定します。

また、以下の操作コマンドにより、相手ホストシステム資源やPU、LUの操作ができます。

実施結果

実行コマンド

意味

相手ホストシステム資源の活性化

ctlvcph -ai 相手ホストシステム名

NETSTAGE/Ftの発呼と、端末からの着呼を許可し、通信が開始できるようにします。

相手ホストシステム資源の非活性化

ctlvcph -di 相手ホストシステム名

NETSTAGE/Ftの発呼と、端末からの着呼を拒否し、通信を開始しません。

PUの活性化

ctlvcph -ap PU名

端末に対して発呼を行い、通信を開始します。

PUの非活性化

ctlvcph -dp PU名

端末との通信を終了し、通信が開始できる状態にします。

LUの活性化

ctlvcph -al LU名

端末の応用プログラムがセションを開始できるようにします。

LUの非活性化

ctlvcph -dl LU名

端末の応用プログラムがセションを開始できないようにします。


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