PowerReplication ユーザーズガイド V3.0 - Microsoft(R) Windows(R) 2000, Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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第3章 導入/構築> 3.6 Symfoware6000と連携する場合の留意事項

3.6.1 Symfoware6000の運用環境を調査する

ここでは、Symfoware6000と連携する場合、設計や構築を行う前に必要な調査項目を説明します。

扱えるデータを確認す

レプリケーションに使用できるSymfoware6000の資源を確認してください。

■文字コードと外字(利用者定義文字)を確認する

データファイルに書き込む文字データを確認してください。

WindowsとASP間で連携するレプリケーションの環境では、文字コード変換が行われて反映されます。文字コード変換の環境は、レプリケーションで扱う文字データに合わせて作成、設定する必要があります。また、外字(利用者定義文字)を含む場合、文字コード変換表をWindowsとASPの両方で一致させる必要があります。
文字コードの環境が正しく作成、設定されていないと、同期の実行によってデータの反映時に代替文字 ‘_’(アンダーバー)に置き換えられます。この場合、ASPのシステムログに警告が通知され、詳細情報が詳細メッセージ情報ファイルに出力されます。

レプリケーションで扱う文字コードと外字(利用者定義文字)の詳細は、"2.2.6 文字コード変換"を参照してください。

■トランザクションのデータ量を見積も

レプリケーションの同期で、Symfoware6000に反映されるデータ量を見積もってください。

同期対象のデータファイルへの反映は、Symfoware6000のトランザクションが使用されます。
Symfoware6000のデータファイルに対して、レプリケーションサービスが1回のトランザクションで5000件以上のデータを反映する場合、トランザクションの実行環境(バックアウトファイルなど)を作成することが必要です。

レプリケーションサービスがデータを反映するトランザクションの詳細は、"2.3.3 排他制御とトランザクション"を参照してください。

また、差分同期を利用するレプリケーションの環境を構築する場合、ASPの更新情報ファイルが枯渇しないように、ASP側でも更新情報ファイルのサイズを見積もっておくことが必要です。
ASPの更新情報ファイルの見積り方法は、「ASP レプリケーションサービス説明書」を参照してください。

利用者プログラムを点検す

同期対象のデータファイルを操作する利用者プログラムを点検してください。

PRIMERGY 6000/ASPの運用方法を点検す

Symfoware6000を使用したレプリケーションの運用を円滑に行うため、PRIMERGY 6000/ASPの運用方法を点検してください。

レプリケーションの環境を構築しているPRIMERGY 6000/ASPでは、以下の場合にデータベース間の整合性が保てない状態になることがあります。


レプリケーションサービスの停止中に利用者プログラムでデータ更新を行ってデータベース間の整合性が保てない状態にならないように、レプリケーションの運用開始および停止の作業手順を設計してください。
また、運用の誤りやシステム異常の発生を想定し、復旧方法を定めておいてください。

データファイルのオープン状態は、ASPのREFSYSコマンドで確認できます。
ASPのREFSYSコマンドの詳細は、「ASP システムコマンド集」を参照してください。


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