Linkexpress 運用ガイド |
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付録A ダウンロード型システム連携(DB連携機能) | > A.3 ダウンロード型システム連携の導入 |
ダウンロード型システム連携は、格納先データベース・システムとしてSymfoware/RDB、SymfoWARE7000をサポートしています。データベース・システムに関して、ダウンロード型システム連携のサービスを行う前に以下の項目について確認しておく必要があります。また、データ連携時の留意点も参照してください。
ダウンロード型システム連携がテーブルデータを格納するデータベースは、ダウンロード型システム連携のサービスを行う前に作成しておく必要があります。すでに作成されているデータベースに格納する場合、新しくデータベースを作成する必要はありません。
データベース・システムのデータベースの作成方法は、各データベース・システムのマニュアルを参照してください。
データベース・システムの種類がSymfoWARE7000の場合、データベースは一意に決定されるため、データベースを作成する必要はありません。
スキーマは、データベース・システムがSymfoware/RDBまたはSymfoWARE7000の場合に使用します。
ダウンロード型システム連携が作成するテーブルの属するスキーマは、相手システムの抽出時に指定します。スキーマが格納先データベースに存在しない場合、テーブルデータの格納は失敗します。
スキーマ名には、各データベース・システムの制限およびLinkexpressの制限の両方を満たす名前を使用してください。
Linkexpressは格納先表がデータベースに存在しない場合、各入力データ項目の属性に対応した列属性で表を自動生成します。利用者は、表を作成するための領域をあらかじめ確保しておく必要があります。なお、データベース・システムによっては表を自動生成ができないものがあります。表の自動生成可否については以下の表を参照してください。
表の定義の方法については、各データベース・システムのマニュアルを参照してください。
(表の自動生成の可否)
○ : 自動生成可能です。
× : 自動生成できません。
あらかじめ定義しておいた表に格納する場合、各入力データ項目の属性と対応する格納先列の列属性を合致させておく必要があります。
ダウンロード型システム連携で扱う表名は、相手システムの抽出時に指定することができます。したがって、自システムで格納先データベース・システムの表名の長さの制限を超える場合があります。このため、相手システムで抽出時に指定する表名は、格納先のデータベース・システムの表名の長さの制限内で指定する必要があります。
オペレーティング・システムを使用してOracleユーザ名を認証する場合、データベース名として、'/'1文字を指定します。この時、パスワードの入力は行いません。
同一の表に対して同時に格納処理を行うことはできません。同時に格納処理を行おうとした場合は、後続の要求が異常終了します。
ダウンロード型システム連携は、格納する表にインデックスを付与しません。利用者がインデックスを事前に作成してください。
ダウンロード型システム連携で扱う列名は、相手システムの抽出時に指定することができます。したがって、自システムで格納先データベース・システムの列名の長さの制限を超える場合があります。このため、相手システムで抽出時に指定する列名は、格納先のデータベース・システムの列名の長さの範囲内で付与する必要があります。
ダウンロード型システム連携で扱うことのできる列長の最大値は32,000バイトです。
Linkexpressが格納する列の数が、格納先表の列数に等しいかまたは少ない場合に格納することができます。ただし、Linkexpressが格納する列と同じ名前、かつ対応する属性をもつ列であることが必要です。なお、入力データ項目の並びと格納先表の列の並びが一致する必要はありません。
入力データのコード系と出力データのコード系が異なる場合、コード変換を行う必要が生じます。
浮動小数点属性の列に格納されるデータの内部表現形式が相手システムと自システムで異なる場合、コード変換によって数値の精度が落ちることがあります。
ここでは、抽出元の列属性をグローバルサーバ/PRIMEFORCEのSymfoware/RDB、ASPサーバのRDB/6000、MVSシリーズのDB2を例にとり、格納先データベース・システムとしてSymfoware/RDBおよびSymfoWARE7000について下表に対応を示します。RDBIIの場合は、Symfoware/RDBと同様です。
なお、ダウンロード型システム連携が表を作成する場合は、以下に示す列属性で作成します。
(Symfoware/RDB)
(RDB/6000)
(DB2)
注1) SymfoWARE7000のレコードアクセス機能に対応しています。
注2) crtpfコマンドで指定した作成レベルによって、最大レコード長が異なります。crtpfコマンドについては、SymfoWARE7000のマニュアルを参照してください。
注3) addpfsqlコマンドで登録可能な文字数の最大値です。addpfsqlコマンドについては、SymfoWARE7000のマニュアルを参照してください。
注4) Linkexpressは、出力データのコード系にしたがって浮動小数点属性の形式を以下のように扱います。
注5) UNIXサーバの場合、抽出元がCHARACTER型の列で2000バイト以内のデータは、他の文字列属性と同様にVARCHAR2で扱います。
注6) LONG型の列は、1つの表内に1つしか定義できません。このため、2001バイト以上の長さの列が複数存在する表は作成できません。
注7) DB2から抽出した際に作成される抽出ファイルの属性です。DB2と抽出ファイルの列属性の対応については、MVSシリーズのDB-EXPRESSのマニュアルを参照してください。
ダウンロード型システム連携を利用してSymfoware/RDBの格納を行う場合は、以下の項目について確認してください。また、運用に関する留意点も参照してください。
スキーマ名、表名および列名の設定は下表を参考にしてください。
[Symfoware/RDBを使用する場合のスキーマ名、表名および列名]
備考1. DB連携機能は、英字以外の文字については関知しません。Symfoware/RDBの命名規約に従ってください。
備考2. スキーマおよび表を自動生成する場合、スキーマ名および表名は8文字以内で指定してください。
マルチRDB運用を行うSymfoware/RDBと連携する場合は、環境変数RDBNAMEを設定してください。
ダウンロード型システム連携を利用してSymfoWARE7000へ格納を行う場合は、以下の項目について確認してください。また、運用に関する留意点も参照してください。
スキーマ名、表名および列名について、下表に示します。
[SymfoWARE7000を使用する場合のスキーマ名、表名および列名]
備考. DB連携機能は、英字以外の文字については関知しません。SymfoWARE7000の命名規約に従ってください。
SymfoWARE7000に対する格納処理では、表を自動的に生成することができません。
格納先表のコード系がJEF-EBCDIC(カナ)系、かつ、英数字列に対して半角カナ文字を格納した場合、SymfoWARE7000のSQL機能では、半角カナ文字を半角英小文字と認識します。したがって、上記の場合、SymfoWARE7000のDISPLAYコマンドは半角カナ文字に相当する文字を半角英小文字で出力します。
格納先表のコード系がEUC(U90)系、かつ、英数字列に対して半角カナ文字を格納した場合、格納された半角カナ文字をSymfoWARE7000のSQL機能では認識できません。
格納先表のコード系がJEF-EBCDIC(カナ)系、かつ、英数字列に対して日本語文字を格納する場合、日本語文字の直前および直後にシフトコードが付加されます。表作成時には、シフトコードの付加を考慮して列長を決定してください。
格納先表のコード系がEUC(U90)系、かつ、英数字列に対して日本語文字を格納した場合、格納された日本語文字をSymfoWARE7000のSQL機能では認識できません。
相手システムで抽出したデータに、列名として日本語が使用されている列が存在する場合、格納処理は失敗します。列名には英数字を使用してください。
Linkexpressでは、格納先列の属性として以下の属性をサポートしていません。
UNIX(UXP/DS)サーバのLinkexpressでMディスク上のテーブルデータを入力側として使用する場合、ファイル・アクセス製品であるM-LINK/DAを使用します。
M-LINK/DAはLinkexpressの通信機能を使用して動作するため、オンライン格納またはオフライン格納にかかわらず、M-LINK/DAが動作するためのネットワーク定義が別途必要です。M-LINK/DAが使用する通信パスの定義については、M-LINK/DAのマニュアルを参照してください。
M-LINK/DAを使用する上で以下の点に注意してください。
オンライン格納の場合、lxmkdbコマンドおよびM-LINK/DAで同一の相手システム名を使用します。
相手システムの抽出時に自動的にファイル属性が決定されるため、利用者がファイル属性を意識する必要はありません。なお、グローバルサーバ/PRIMEFORCEのディスク上にあるファイルの属性を変更しないでください。ファイルの属性を変更した場合は、Linkexpressの動作は保証されません。
相手システムの抽出時に自動的にデータが配置されるため、利用者が意識する必要はありません。
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