Linkexpress 運用ガイド
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付録A ダウンロード型システム連携(DB連携機能)> A.3 ダウンロード型システム連携の導入

A.3.2 関連製品の動作環境の作成

データベース・システム環境を作成する

ダウンロード型システム連携は、格納先データベース・システムとしてSymfoware/RDB、SymfoWARE7000をサポートしています。データベース・システムに関して、ダウンロード型システム連携のサービスを行う前に以下の項目について確認しておく必要があります。また、データ連携時の留意点も参照してください。

データベース

ダウンロード型システム連携がテーブルデータを格納するデータベースは、ダウンロード型システム連携のサービスを行う前に作成しておく必要があります。すでに作成されているデータベースに格納する場合、新しくデータベースを作成する必要はありません。

データベース・システムのデータベースの作成方法は、各データベース・システムのマニュアルを参照してください。

データベース・システムの種類がSymfoWARE7000の場合、データベースは一意に決定されるため、データベースを作成する必要はありません。

スキーマ

表(テーブル)

列(カラム)

ダウンロード型システム連携の列属性対

ここでは、抽出元の列属性をグローバルサーバ/PRIMEFORCEのSymfoware/RDB、ASPサーバのRDB/6000、MVSシリーズのDB2を例にとり、格納先データベース・システムとしてSymfoware/RDBおよびSymfoWARE7000について下表に対応を示します。RDBIIの場合は、Symfoware/RDBと同様です。

なお、ダウンロード型システム連携が表を作成する場合は、以下に示す列属性で作成します。

[入力データの項目の属性と各種データベース・システムの列属性の対応]

(Symfoware/RDB)

(RDB/6000)

(DB2)

注1) SymfoWARE7000のレコードアクセス機能に対応しています。

注2) crtpfコマンドで指定した作成レベルによって、最大レコード長が異なります。crtpfコマンドについては、SymfoWARE7000のマニュアルを参照してください。

注3) addpfsqlコマンドで登録可能な文字数の最大値です。addpfsqlコマンドについては、SymfoWARE7000のマニュアルを参照してください。

注4) Linkexpressは、出力データのコード系にしたがって浮動小数点属性の形式を以下のように扱います。

注5) UNIXサーバの場合、抽出元がCHARACTER型の列で2000バイト以内のデータは、他の文字列属性と同様にVARCHAR2で扱います。

注6) LONG型の列は、1つの表内に1つしか定義できません。このため、2001バイト以上の長さの列が複数存在する表は作成できません。

注7) DB2から抽出した際に作成される抽出ファイルの属性です。DB2と抽出ファイルの列属性の対応については、MVSシリーズのDB-EXPRESSのマニュアルを参照してください。

Symfoware/RDBの環境設定を行う

ダウンロード型システム連携を利用してSymfoware/RDBの格納を行う場合は、以下の項目について確認してください。また、運用に関する留意点も参照してください。

スキーマ名、表名および列名について

スキーマ名、表名および列名の設定は下表を参考にしてください。

[Symfoware/RDBを使用する場合のスキーマ名、表名および列名]

備考1. DB連携機能は、英字以外の文字については関知しません。Symfoware/RDBの命名規約に従ってください。

備考2. スキーマおよび表を自動生成する場合、スキーマ名および表名は8文字以内で指定してください。

環境変数RDBNAMEの指定

マルチRDB運用を行うSymfoware/RDBと連携する場合は、環境変数RDBNAMEを設定してください。

SymfoWARE7000の環境設定を行う

ダウンロード型システム連携を利用してSymfoWARE7000へ格納を行う場合は、以下の項目について確認してください。また、運用に関する留意点も参照してください。

スキーマ名、表名および列名について

スキーマ名、表名および列名について、下表に示します。

[SymfoWARE7000を使用する場合のスキーマ名、表名および列名]

備考. DB連携機能は、英字以外の文字については関知しません。SymfoWARE7000の命名規約に従ってください。

SymfoWARE7000に対する表の自動生成

SymfoWARE7000に対する格納処理では、表を自動的に生成することができません。

英数字列への半角カナ文字格納

格納先表のコード系がJEF-EBCDIC(カナ)系、かつ、英数字列に対して半角カナ文字を格納した場合、SymfoWARE7000のSQL機能では、半角カナ文字を半角英小文字と認識します。したがって、上記の場合、SymfoWARE7000のDISPLAYコマンドは半角カナ文字に相当する文字を半角英小文字で出力します。

格納先表のコード系がEUC(U90)系、かつ、英数字列に対して半角カナ文字を格納した場合、格納された半角カナ文字をSymfoWARE7000のSQL機能では認識できません。

英数字列への日本語文字格納

格納先表のコード系がJEF-EBCDIC(カナ)系、かつ、英数字列に対して日本語文字を格納する場合、日本語文字の直前および直後にシフトコードが付加されます。表作成時には、シフトコードの付加を考慮して列長を決定してください。

格納先表のコード系がEUC(U90)系、かつ、英数字列に対して日本語文字を格納した場合、格納された日本語文字をSymfoWARE7000のSQL機能では認識できません。

日本語の列名

相手システムで抽出したデータに、列名として日本語が使用されている列が存在する場合、格納処理は失敗します。列名には英数字を使用してください。

符号なし属性の列

Linkexpressでは、格納先列の属性として以下の属性をサポートしていません。

Mディスクの動作環境を作成する [UNIXサーバ]

UNIX(UXP/DS)サーバのLinkexpressでMディスク上のテーブルデータを入力側として使用する場合、ファイル・アクセス製品であるM-LINK/DAを使用します。

M-LINK/DAはLinkexpressの通信機能を使用して動作するため、オンライン格納またはオフライン格納にかかわらず、M-LINK/DAが動作するためのネットワーク定義が別途必要です。M-LINK/DAが使用する通信パスの定義については、M-LINK/DAのマニュアルを参照してください。

M-LINK/DAを使用する上で以下の点に注意してください。

[相手システム名の指定方法]

オンライン格納の場合、lxmkdbコマンドおよびM-LINK/DAで同一の相手システム名を使用します。

[ファイル属性について]

相手システムの抽出時に自動的にファイル属性が決定されるため、利用者がファイル属性を意識する必要はありません。なお、グローバルサーバ/PRIMEFORCEのディスク上にあるファイルの属性を変更しないでください。ファイルの属性を変更した場合は、Linkexpressの動作は保証されません。

[データ配置方法について]

相手システムの抽出時に自動的にデータが配置されるため、利用者が意識する必要はありません。


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