Systemwalker Service Quality Coordinator ユーザーズガイド - Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003/Solaris(TM) オペレーティングシステム/Linux - 13.2
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第2部 導入(基本編)> 第6章 連携製品、及びその他補足/注意事項

6.6 Systemwalker Centric Managerとの連携

Systemwalker Centric Managerと連携する場合、以下の点を考慮して、設計・導入を実施してください。

詳細については、Systemwalker Centric Managerのマニュアルを参照してください。

6.6.1 しきい値監視 

しきい値監視で、しきい値超えが検知されると、Systemwalker Centric Managerの監視画面では、該当するノードにて異常が発生した旨の通知が行われます(ノードアイコンの点滅など)。

サーバ内リソース情報のしきい値監視については、Systemwalker Centric Managerの監視画面で認識されている管理対象ノードと、本製品の管理対象は合致します。しかし、レスポンス・稼働情報のしきい値監視については、しきい値超えの結果、どのノードアイコンを点滅させるか、事前に決めておく必要があります。

どのノードアイコンを点滅させるかは、レスポンス・稼働管理対象構成情報(ServiceConf.xml)の、各タグ内のAlertTarget属性で定義します。定義方法の詳細については、「第18章 レスポンス・稼働管理対象構成情報」を参照してください。

インストール時に、しきい値越えが発生した場合の通知方法として「イベントログ/syslog」を選択した場合は、実行するアラームアクションの種類として「Centric Manager」を定義する必要があります。定義方法の詳細については、「10.2 アラームアクション定義」を参照してください。

本製品で検出されたしきい値越えをCentric Managerのシステム監視画面で監視する場合には、以下の設定を行う必要があります。

  1. 監視イベント種別「性能監視」を登録する

    「性能監視」は初期登録されている種別です。通常は登録する必要はありません。削除されている場合に限り以下の手順で登録します。

    1. Centric Managerの[システム監視]画面または[Systemwalkerコンソール]を起動します。
    2. [ポリシー]メニューから[ポリシーの定義]−[イベント監視の動作設定]または[イベント監視の動作環境]−[全体]を選択します。
    3. [イベント監視の動作環境設定(全体)]ウィンドウで監視イベント種別として、「性能監視」を追加します。
  2. 監視イベントを登録する
    1. Centric Managerの[システム監視]画面または[Systemwalkerコンソール]を起動します。
    2. [イベント]メニューの[イベント監視の条件定義]−[イベント定義]にて、SSQCイベント(ラベル名:SSQC)を検出できるように監視イベントを定義します。
    3. 上記の監視イベント定義に対して、[アクション定義]−[メッセージ監視]にて、監視イベント種別として「性能監視」を定義します。

詳細については、Systemwalker Centric Managerのマニュアルを参照してください。

6.6.2 モニタ画面の呼び出し連携 

Systemwalker Centric Managerの監視画面から、本製品のモニタ画面を呼び出す場合は、Systemwalker Centric Managerの監視画面で、本製品のモニタをメニュー登録する必要があります。モニタ画面の呼び出し方法については、「7.5.1 モニタ呼び出し方法」を参照してください。

6.6.3 性能情報(トラフィック情報)のPDB格納 

Systemwalker Centric Managerの部門管理サーバ(または運用管理サーバ)から、性能情報のCSV出力コマンドF3crTrfBcsvの出力結果(トラフィック情報)を取得し、そのCSV出力ファイルをPDBに格納すると、本製品のレポート画面からトラフィック情報のレポートを出力することができます。

当連携は、ファイル渡しによる連携のため、Systemwalker Centric Managerと本製品のAgentは、必ずしも同一ホスト上に配置する必要はありません。

以下に手順を示します。

6.6.3.1 定義ファイル 

トラフィック情報をPDBに格納するには、まず、以下の定義ファイルを用意します。

■定義場所

定義ファイルは、テキストファイルです。ファイルの作成と編集は、メモ帳などのテキストエディタを使用してください。ファイルのパスは、以下のとおりです。

<可変ファイル格納ディレクトリ>\control\cntrcconf.ini

/etc/opt/FJSVssqc/cntrcconf.ini

■形式

[MIDDLEWARE_CONF]

XML=ON | OFF

■説明

[MIDDLEWARE_CONF]

トラフィック情報を管理するか否かを定義します。

XML=ON | OFF

選択肢の意味は以下のとおりです。初期値は、OFFになっています。

選択肢

意味

ON

トラフィック情報を管理します。

OFF

トラフィック情報を管理しません。

6.6.3.2 セットアップ 

上記定義を適用するには、sqcRPolicy と sqcSetPolicyコマンドを実行し、収集ポリシーの作成と適用を行う必要があります。

収集ポリシーの作成と適用の詳細については、「第16章 収集ポリシーの作成と適用」を参照してください。

また、収集ポリシーの作成と適用を実施した後に、コンソールへの反映が必要になります。「9.2.3.1.3 Agents」を参照して、Agent設定画面で構成情報の取得を行ってください。

6.6.3.3 PDBへの格納 

トラフィック情報をPDBに格納するには、sqcPDBcloadコマンドを使用します。

■格納パス

<インストールディレクトリ>\bin

/opt/FJSVssqc/bin

■記述形式

sqcPDBcload

-c trafficdata-file

■オプション

-c trafficdata-file

PDBに格納する、トラフィックデータファイル(CSVファイル)を指定します。トラフィックデータファイルは、性能情報のCSV出力コマンドF3crTrfBcsvの出力結果です。

■使用例

> sqcPDBcload -c traffic.csv

6.6.3.4 表示 

トラフィック情報は、以下の表示方法で表示することができます。

レポート

カテゴリ別診断、詳細レポートで表示します。

「データ間隔」は「1時間単位」のみ使用可能です。それ以外の単位を指定しても表示は行われません。


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