Systemwalker Service Quality Coordinator ユーザーズガイド - Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003/Solaris(TM) オペレーティングシステム/Linux - 13.2
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目次
索引

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1.2 構成モデル
Systemwalker Service Quality Coordinatorの各製品の組み合わせ方法について説明します。
ManagerとAgentで構成する最も基本的なモデルです。

ManagerとAgent間の通信を、Proxy Managerが中継するモデルです。

- 各Agentがサーバ内の性能情報を収集します。収集された情報は、Proxy Managerを経由し、Manager上で一括管理されます。
- Proxy Managerは、管理対象となったHTTPやDNSなどのサービスに対して、定期的に問い合わせ〜応答確認することで、サービスの稼働状況を監視することができます(Manager機能を代替)。
- ManagerとAgentが、ファイアウォールで区切られている場合、Proxy ManagerをAgent側サイトに配置して中継させることで通信が集約され、サイトのセキュリティを高めることができます。
- また、Proxy Managerは、必要に合わせて複数台設置することができます。監視対象の数が多く負荷を分散したい場合、もしくは複数のポイントから監視したい場合には、Proxy Managerを複数台設置することも可能です。
- 1つのManagerで管理できるAgentおよびProxy Managerの合計は20台程度となります。ただし、Managerのディスク性能に依存します。
- AgentとProxyManager間はPush運用のみ可能です。
Browser Agentにて、エンドユーザが体感しているレスポンスを測定する場合のモデルです。

各部門単位にManagerを設置し、センタに設置したEnterprise Managerで、システム全体を一元管理するモデルです。Managerを二階層で構築することにより、大規模なシステムを管理することができます。

- 通常は、Enterprise Managerに接続した運用管理クライアントからシステム全体を一元管理します。また、上図のように、Enterprise Managerに接続した運用管理クライアントからはシステム全体の管理を、Managerに接続した運用管理クライアントから各部門単位の管理を行うこともできます。そのためには、環境構築の際、Managerの二階層運用セットアップコマンドでのパラメタ指定が必要です。
- 1つのManagerで管理できるAgentおよびProxy Managerの合計は20台程度となります。また、1つのEnterprise Managerで管理できるManagerの数は10台程度(複数のManagerが管理するAgentおよびProxy Managerの合計で200台程度)となります。
- 本運用モデルの場合、通信方式はPush方式です。詳細については、「2.2通信方式」を参照してください。
- Webサイト管理機能は、Manager上で運用されます。

- 二重化運用を行っている二台のManagerを、1つのEnterprise Managerに接続することはできません。
- Enterprise ManagerはAgentやProxy Managerとして機能させることはできません。
二台のManagerで、同一のシステムを管理することにより、片方のノードがダウンした場合でも、別のノードで管理を継続することができます。
クラスタシステムによる二重化と異なり、ネットワーク障害などでManagerが利用できなくなった場合にも、正常なネットワークにつながっている別のManagerで管理を継続することができます。

- 二重化運用を行っているManagerの機能は、通常のManager(二重化運用を行っていないManager)と同じです。ただし、Webサイト管理機能については、片方のManager上でのみの運用となります。
- 二台のManagerそれぞれに別々の運用管理クライアントを接続します。

- Managerの二重化運用を行う場合、Managerの上位サーバとしてEnterprise Managerを配置する場合には、それぞれ別のEnterprise Managerを用意する必要があります。
Managerで提供する管理機構をクラスタシステム上で動作させることができます。片方のノードに障害が発生しても、正常な別ノードに引き継ぎますので、管理業務の高可用性を実現できます。
また、Agent/Proxy Managerについては、クラスタシステムでは、現用側と待機側でそれぞれ動作します。

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