Systemwalker Operation Manager 導入手引書 - UNIX/Windows(R)共通 -
目次 索引 前ページ次ページ

第2章 Systemwalker Operation Managerの動作環境を定義する> 2.4 Systemwalker Operation Manager 共通の定義> 2.4.2 ユーザの定義

2.4.2.2 ジョブ実行時の権限について

Systemwalker Operation Managerでジョブを実行するときの権限について説明します。

ジョブの権

Systemwalker Operation Managerのジョブは、以下の権限で実行されます。

Windows版で、[ジョブを所有者の権限で実行する]が指定されている場合、またはUNIX版の場合

ジョブの種類

実行方法

実行ユーザ
の指定

権限

スケジュールジョブ

ジョブネットの起動条件、操作で起動

指定あり

実行ユーザ

スケジュールジョブ

ジョブネットの起動条件、操作で起動

指定なし

プロジェクトの所有者

デマンドジョブ

qsubコマンドを使用して実行(注1)

“-cu”オプションで指定

“-cu”オプションで指定したユーザ

デマンドジョブ

qsubコマンドを使用して実行(注1)

指定なし

Systemwalker Operation Managerサーバにログインしているユーザ

デマンドジョブ

[ジョブ情報編集/投入]ウィンドウから投入

指定できません。

Systemwalker Operation Managerサーバにログインしているユーザ

注1) ジョブ投入APIを使用した場合を含みます。

Windows版で、[ジョブを所有者の権限で実行する]が指定されていない場合

ジョブの種類

実行方法

実行ユーザ
の指定

権限

スケジュールジョブ

ジョブネットの起動条件、操作で起動

指定してもジョブの権限は変わりません。

ジョブ実行制御サービスのログオンアカウント

デマンドジョブ

qsubコマンドを使用して実行(注1)

指定してもジョブの権限は変わりません。

ジョブ実行制御サービスのログオンアカウント

デマンドジョブ

[ジョブ情報編集/投入]ウィンドウから投入

指定できません。

ジョブ実行制御サービスのログオンアカウント

注1) ジョブ投入APIを使用した場合を含みます。

ネットワークジョブ/分散実行機能の権限

ネットワークジョブおよび、分散実行機能のアカウントは、投入元サーバと投入先サーバで以下のように引き継がれます。

投入元サーバがWindows版で、[ジョブを所有者の権限で実行する]を指定した場合
投入先サーバには、Windows版のみが指定できます。

ジョブは、“ジョブの権限”で説明した権限で実行されます。アカウントとパスワードを、投入元サーバと投入先サーバとで一致させてください。

投入元サーバがWindows版で、[ジョブを所有者の権限で実行する]を指定しない場合
ジョブはジョブ実行制御サービスのログオンアカウントで実行されます。

投入元サーバにおける実行ユーザ、またはプロジェクトの所有者のアカウントが、投入先サーバにも登録されている必要があります。

投入先サーバがWindows版の場合、投入元サーバのジョブ実行制御サービスのログオンアカウントと、投入先サーバのジョブ実行制御サービスのログオンアカウントが同じである必要があります。

なお、以下の条件にすべて該当する場合、システム管理者(スーパーユーザ)の権限で実行されます。

投入元サーバがUNIX版の場合
投入先サーバがUNIX版の場合、ジョブは、“ジョブの権限”で説明した権限で実行されます。アカウントを、投入元サーバと投入先サーバで一致させてください。

投入先サーバがWindows版の場合、ジョブはジョブ実行制御サービスのログオンアカウントで実行されます。アカウントを、投入元サーバと投入先サーバで一致させてください。また、投入先サーバに[ジョブを所有者の権限で実行する]を指定しないでください。指定してある場合、ジョブが異常終了します。

UNIX版の場合で、実行ユーザを指定してジョブを実行した場合、指定されたユーザが投入元サーバ、実行サーバで登録されているかどうかで以下のように実行されます。

 

実行サーバ

ユーザが登録されている

ユーザが未登録

投入元サーバ

ユーザが登録されている

×

ユーザが未登録

○(注)

×

○:ジョブは正常に実行される。
×:ジョブは実行依頼処理でエラーになり、実行されない。
注)実行サーバ、投入元サーバがV10.1以前の場合は、×になります。

目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright (C) 富士通株式会社 1995-2007