ETERNUS SF Storage Cruiser インストールガイド 13.1 - Solaris (TM) Operating System / Microsoft(R) Windows(R) - |
目次
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本付録で説明する対象はマネージャとクライアントです。
エージェントの説明は含みません(SSCエージェントはESCマネージャで管理可能のため)。
SSCの全版数からESCへの移行に対応します。
ESC移行後のマネージャは移行前の登録装置情報を保持しますので、サーバ(SSCエージェント)やストレージ等の管理対象装置の再登録は不要であり、移行後のESCマネージャで継続して管理可能です。
ただし、移行後のサポート装置は以下の範囲となることに注意してください。
- サーバ(SSCエージェント)・・・SSCのサポート装置/プラットフォームの範囲
- サーバ以外・・・ESCのサポート装置の範囲
また、SSCクライアントに対する設定(RAIDグループ統合モード, 最大使用メモリ,アプリケーションエレメントの情報等)は最大使用メモリ以外の移行はできません。ESCクライアントのインストール後に再設定を実施する必要があります。
機能差異については「ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド」の「1.5章 ESCとSSCの機能の違い」を参照してください。運用設計に関するSSCとの差異については以下のとおりです。
サポートOS
ESCマネージャはWindows 2003/2000, Solaris 8/9/10環境での動作のみサポートしています。Solaris 2.6/7環境での動作はサポートしていません。
ESCクライアントはWindows 2003/2000/XP環境での動作のみサポートしています。Windows NT環境での動作はサポートしていません。
サポートクラスタソフトウェア
ESCマネージャはSafeCLUSTER環境での動作をサポートしていません。
ネットワーク条件
マネージャ、クライアント間通信が以下のように異なります。必要に応じて、ファイアウォールの設定等ネットワーク定義を見直してください。
製品 |
ポート/プロトコル |
通信開始方向 |
---|---|---|
SSC |
不定値/tcp |
両方向 |
ESC |
23456/tcp |
クライアント→マネージャ |
Systemwalker Centric Manager連携機能
版数がV11未満のCentric Managerとの連携機能はサポートしていません。
Centric Managerとの連携機能は、ESCへ移行後に運用管理クライアントの再設定が必要です。詳細はD.3.15 移行後のSystemwalker Centric Manager連携機能の再設定を参照ください。なお、Centric Manager運用管理クライアントのノードポップアップメニューからESCを呼び出した場合、ESCのユーザ認証を省略することはできません。
本製品のCD-ROM媒体"ETERNUS SF Storage Cruiser 13.1 No.1"の以下のディレトリに移行ツールが格納されています。
格納場所 CD-ROMのドライブ名\manager\upgrade ディレクトリ + upgrade.exe |
upgrade.exe(自己解凍形式)をWindows OSで実行すると、以下のディレクトリ・ファイルが展開されます。
upgrade ディレクトリ + solupgrade.tar (Solaris用移行ツール) + winupgrade.exe (Windows用移行ツール) + sscrecord.doc (記録表の雛型 (Microsoft Word形式)) |
移行対象サーバ(SSCマネージャインストール先)の作業ディレクトリに、各プラットフォームに合せた移行ツールをコピーしてください。移行完了後は削除してください。
SSCからESCへ移行する際の作業フローと、各作業の所要時間(目安)を以下に示します。各工程の詳細な手順については、各節を参照して下さい。
移行作業の実施に際しては、必ず事前に適用システムのバックアップを取得し、問題発生時の復旧に備えてください。
Windows版マネージャの場合、移行はAdministratorグループのユーザでログオンして行ってください。
Solaris OS版マネージャの場合、移行は、root(スーパユーザ)でログインして行ってください。また、cp(コピー)コマンドでファイルコピーを行う時には、必ず-p(保持)オプションを指定して実行してください。ディレクトリごとコピーする時には、-R(再帰)オプションも指定してください。
閾値監視装置数分の閾値監視設定情報記録表を用意します。(記録表の雛形はsscrecord.doc(「D.2 提供ファイル」参照)に含まれています。)
以下の作業手順にしたがって、閾値監視対象装置の設定情報を閾値監視設定情報記録表に記録します。
SSCクライアントを起動し、移行対象のSSCマネージャに接続します。
メインビューのメニューから[ファイル(F)]、[性能管理ウィンドウ(W)]を選択します。性能管理ウィンドウが別ウィンドウで起動します。
性能管理ウィンドウのツリー画面から、閾値設定情報を記録する装置アイコンをクリックして、性能管理ウィンドウのメニューから[閾値監視(T)],[閾値監視時間設定(I)]を選択します。閾値監視時間設定ダイアログが起動します。
閾値監視時間設定ダイアログ中の、以下の情報を全て記録します。但し、閾値監視時間設定を一度も実施していない場合、本作業は不要です。
1)閾値監視時間 開始時刻
2)閾値監視時間 停止時刻
3)アラーム表示時間 開始時刻
4)アラーム表示間 停止時刻
5)アラーム表示頻度
下図に、閾値監視時間設定ダイアログの表示例を示します。
性能管理ウィンドウのツリー画面から、閾値設定情報を記録する装置アイコンをクリックして、性能管理ウィンドウのメニューから[閾値監視(T)],[閾値設定/監視開始/監視停止(S)]を選択します。閾値設定/監視開始/監視停止ダイアログが起動します。
閾値設定/監視開始/監視停止ダイアログ中の[現在設定されている閾値監視]テーブルに記載されている以下の情報を全て記録します。
閾値監視対象
閾値
閾値監視単位時間
アラーム許容範囲
アラーム許容時間
下限値
下図に、閾値設定/監視開始/監視停止ダイアログの表示例を示します。
閾値設定/監視開始/監視停止ダイアログの[監視停止]ボタンをクリックして[閉じる]ボタンでダイアログを閉じてください。
性能管理ウィンドウのメニューから[閾値監視(T)],[閾値有効/無効(E)]を選択して、閾値監視を無効にして下さい。正常に閾値監視が無効になると、[閾値監視(T)]メニュー内の、[閾値有効/無効(E)],[閾値監視アラームログ(L)]以外のメニューアイテムがグレイアウトされます。
閾値監視を実施している全てのストレージ、スイッチに対して3.から8.を繰り返し実施してください。
性能監視停止中の装置については、[閾値監視(T)]メニュー内の、[閾値有効/無効(E)],[閾値監視アラームログ(L)]以外のメニューアイテムがグレイアウトされ、参照する事が出来ません。一時的に性能監視を停止している装置がある場合、性能監視を開始してから、上記の閾値設定情報を記録して下さい。
性能監視装置数分の性能監視設定情報記録表を用意します。(記録表の雛形はsscrecord.doc(「D.2 提供ファイル」参照)に含まれています。)
以下の作業手順にしたがって、性能監視対象装置の設定情報を性能監視設定情報記録表に記録します。
SSCクライアントを起動し、移行対象のSSCマネージャに接続します。
性能監視実施中の装置の性能監視設定情報を記録します。装置アイコンの左上に「P」マークが表示されている装置が、現在性能監視実施中の装置です。下図に性能監視中の装置アイコンの表示例を示します。
メインビュー上の性能監視設定情報を記録する装置のアイコンを選択して、メニューから[装置(D)],[性能管理設定(S)]を選択します。性能監視設定ダイアログが表示されます。
性能監視設定ダイアログ中の[最小LUN_V],[最大LUN_V]に設定されているLUN_V番号と[性能情報を取得する間隔(秒) ]に設定されている性能監視間隔を記録します。管理対象装置がスイッチの場合、[最小LUN_V],[最大LUN_V]は存在しません。[性能情報を取得する間隔(秒)]のみ記録してください。下図に性能監視設定ダイアログの表示例を示します。
性能監視設定情報を記録後、[停止]ボタンを押して性能監視を停止してください。性能監視の停止に成功すると、装置アイコンの左上に表示されている緑の「P」マークが表示されなくなります。 下図に、性能監視停止後の装置アイコンの表示例を示します。
3.から5.を性能監視中の全ての装置に対して実施して下さい。
以下のサービスを停止します。
- Softek StorageCruiser CIMOM
- SystemWalker MpWksttr
ただし、他ソフトウェアでSystemWalker MpWksttrサービスを使用している場合は、Softek StorageCruiser CIMOMサービスのみ停止してください。
「Softek Storage Cruiser インストールガイド」の「6.1.1 アンセットアップ」を参照して、SSCマネージャのデーモンを停止して下さい。
ただし、クラスタ環境の場合は、「Softek Storage Cruiser クラスタ運用手引書」の「4.3 デーモンの停止」を参照して、SSCマネージャのデーモンを停止してください。
SSCマネージャの装置管理情報を退避します。
下記手順中の"退避場所"に適当な退避先ディレクトリを指定してください。
作業ディレクトリに移行ツールwinupgrade.exe(「D.2 提供ファイル」参照)をコピーします。
以下、作業ディレクトリをD:\tmp\upgradeとして説明します。
作業ディレクトリのwinupgrade.exeを実行します。
以下のファイルが展開されます。
D:\tmp\upgrade
- cimbackup.bat
- cimrestore.bat
- sscreg.exe
- dbkit.jar
コマンドプロンプトを起動し、作業ディレクトリに移動します。
C:\Document and Settings\Administrator> D: D:\> cd D:\tmp\upgrade D:\tmp\upgrade> |
コマンドプロンプトでcimbackup.batを実行します
D:\tmp\upgrade> cimbackup 退避場所 |
実行が成功すると、最後に下記のメッセージが表示されます。
INFO: cimbackup has been completed. |
クラスタ環境の場合は、運用管理サーバ共有データ用共有ディスクをマウントしてください。
作業ディレクトリに移行ツールsolupgrade.tar(「D.2 提供ファイル」参照)をコピーします。
以下、作業ディレクトリを/tmp/upgradeとして説明します。
作業ディレクトリに移動し、solupgrade.tarを展開します。
# cd /tmp/upgrade # tar xvf solupgrade.tar |
以下のファイルが展開されます。
/tmp/upgrade
- cimbackup.sh
- cimrestore.sh
- dbkit.jar
cimbackup.shを実行します。
# ./cimbackup.sh 退避場所 |
実行が成功すると、最後に下記のメッセージが表示されます。
INFO: cimbackup has been completed. |
SSCマネージャのデーモン/サービスを停止しないでcimbackupコマンドを実行した場合は、以下のメッセージが出力され、cimbackupコマンドの実行は打ち切られます。
Solaris
WARNING: Unable to backup, while the FJSVssmgr is running.
Windows
WARNING: Unable to backup, while the Softek StorageCruiser CIMOM is running.
cimbackupコマンドに退避場所のディレクトリを指定しなかった場合は、本コマンドの使用法が以下のように表示され、cimbackupコマンドの実行は打ち切られます。
Solaris
Usage: cimbackup.sh save-directory
Windows
Usage: cimbackup.bat save-directory
cimbackupコマンドに指定したディレクトリが存在しなかった場合は、以下のメッセージが表示され、cimbackupコマンドの実行は打ち切られます。
ERROR: The specified directory [ディレクトリ名] is not found.
Softek Storage Cruiserが未インストールの場合は、以下のメッセージが表示され、cimbackupコマンドの実行は打ち切られます。
WARNING: The old package is not installed.
cimbackupコマンドにおいてディレクトリが作成できなかった場合は、以下のメッセージが表示され、cimbackupコマンドの実行は打ち切られます。
ERROR: Unable to copy ファイル名 to ディレクトリ名.
cimbackupコマンドにおいて複写元のファイルが見つからない場合は、以下のメッセージが表示され、cimbackupコマンドの実行は打ち切られます。
ERROR: Unable to find ファイル名.
cimbackupコマンドにおいて指定したディレクトリに既に本コマンドによるバックアップが存在する場合は、以下のメッセージが表示され、cimbackupコマンドの実行は打ち切られます。
WARNING: The backup files are found in ディレクトリ名.
SSCマネージャ・クライアントにおいて、以下に示すファイルを退避します。
以下の説明にあるSSCマネージャプログラムディレクトリ/環境設定ディレクトリ/作業用ディレクトリのデフォルトのディレクトリは、以下になります。
C:\Program Files\Softek_StorageCruiser
設定ファイル
以下のファイルを退避します。ただし、perf.confについては性能監視機能を使用していない場合は退避する必要はありません。また、それ以外のファイルについては、SSCインストール時点から変更していない場合は、退避する必要はありません。
SSCマネージャ環境設定ディレクトリ\Manager\etc\san\engine
- bcm.conf
- perf.conf
- sanma.conf
- ssmgr.conf
SSCマネージャプログラムディレクトリ\Manager\bin
- manager.ini
batファイル
以下のファイルを退避します。ただし、SSCインストール時点から変更していない場合は、退避する必要はありません。本バッチの処理に関連するファイルがあれば、一緒に退避してください。
SSCマネージャ環境設定ディレクトリ\Manager\etc\san\engine
- trapop.bat
性能監視情報ファイル
以下のディレクトリ(配下すべて含む)を退避します。ただし、ディレクトリが存在しない場合は、退避する必要はありません。
SSCマネージャ作業用ディレクトリ\Manager\var\san\engine\perf
障害監視XMLファイル
ユーザ独自でカスタマイズした障害監視XMLファイルが存在する場合は、以下のディレクトリ配下の該当ファイルを退避します。該当ファイル以外は退避する必要はありません。
SSCマネージャ環境設定ディレクトリ\Manager\etc\san\engine\snmpth
装置ポーリング設定XMLファイル
ユーザ独自でカスタマイズした装置ポーリング設定XMLファイルが存在する場合は、以下のディレクトリ配下の該当ファイルを退避します。該当ファイル以外は退避する必要はありません。
SSCマネージャ環境設定ディレクトリ\Manager\etc\san\engine\devicepolling
イベントログファイル
以下のファイルを退避します。
SSCマネージャ作業用ディレクトリ\Manager\var\san\engine
- systemevent.csv
下記手順中の"退避場所"に適当な退避先ディレクトリを指定してください。
クラスタ環境の場合は、運用管理サーバ共有データ用共有ディスクをマウントしてください。
設定ファイル
以下のファイルを退避します。ただし、perf.confについては性能監視機能を使用していない場合は退避する必要はありません。また、それ以外のファイルについては、SSCインストール時点から変更していない場合は、退避する必要はありません。クラスタ環境の場合、manager.iniは各クラスタノード固有の設定ファイルであるため、各クラスタノードでmanager.iniの変更確認および退避を実施してください。
/etc/opt/FJSVssmgr/
- bcm.conf
- perf.conf
- sanma.conf
- ssmgr.conf
/opt/FJSVssmgr/bin/
- manager.ini
以下のコマンドで退避先にコピーします。
# cp -p 退避ファイル 退避場所 |
shファイル
以下のファイルを退避します。ただし、SSCインストール時点から変更していない場合は、退避する必要はありません。本スクリプトの処理に関連するファイルがあれば、一緒に退避してください。
/etc/opt/FJSVssmgr/
- trapop.sh
以下のコマンドで退避先にコピーします。
# cp -p /etc/opt/FJSVssmgr/trapop.sh 退避場所 |
性能監視情報ファイル
以下のディレクトリ(配下すべて含む)を退避します。ただし、ディレクトリが存在しない場合は、退避する必要はありません。
/var/opt/FJSVssmgr/perf
以下のコマンドで退避先にコピーします。
# cp -Rp /var/opt/FJSVssmgr/perf 退避場所 |
障害監視XMLファイル
ユーザ独自で定義/カスタマイズした障害監視XMLファイルが存在する場合は、以下のディレクトリ配下の該当ファイルを退避します。該当ファイル以外は退避する必要はありません。
/etc/opt/FJSVssmgr/snmpth
以下のコマンドで退避先にコピーします。
# cp -p /etc/opt/FJSVssmgr/snmpth/該当ファイル 退避場所 |
装置ポーリング設定XMLファイル
ユーザ独自で定義/カスタマイズした装置ポーリング設定XMLファイルが存在する場合、以下のディレクトリ配下の該当ファイルを退避します。該当ファイル以外は退避する必要はありません。
/etc/opt/FJSVssmgr/devicepolling
以下のコマンドで退避先にコピーします。
# cp -p /etc/opt/FJSVssmgr/devicepolling/該当ファイル 退避場所 |
イベントログファイル
以下のファイルを退避します。
/var/opt/FJSVssmgr/
- systemevent.csv
以下のコマンドで退避先にコピーします。
# cp -p /var/opt/FJSVssmgr/systemevent.csv 退避場所 |
以下の説明にあるSSCクライアントプログラムディレクトリのデフォルトのディレクトリは、以下になります。
C:\Program Files\Softek_StorageCruiser
以下のファイルを退避します。ただし、SSCインストール時点から変更していない場合は、退避する必要はありません。
SSCクライアントプログラムディレクトリ\Client\bin
- client.ini
「Softek Storage Cruiser インストールガイド」の「第6章 マネージャのアンインストール」 に従ってSSCマネージャをアンインストールします。
ただし、SSCマネージャがSolaris OS版かつクラスタ環境の場合は、「Softek Storage Cruiser クラスタ運用手引書」の「第6章 クラスタ環境の削除」 に従ってSSCマネージャをアンインストールします。
「Softek Storage Cruiser インストールガイド」の「第5章 クライアントのアンインストール」 に従ってSSCクライアントをアンインストールします。
「第5章 クライアントのインストールとセットアップ」に従って、ESCクライアントをインストールおよびセットアップします。
「第4章 マネージャのインストールとセットアップ」に従って、ESCマネージャをインストールおよびセットアップします。
ただし、ESCマネージャがSolaris OS版かつクラスタ環境の場合は、「付録A.3 マネージャのインストール」および「付録A.4 マネージャ業務のセットアップ」 に従ってESCマネージャをインストールおよびセットアップします。
セットアップの延長で再起動したESCマネージャ・クライアント環境において、退避したファイルを移行します。
以下の説明にあるESCマネージャプログラムディレクトリ/環境設定ディレクトリ/作業用ディレクトリのデフォルトのディレクトリは、以下になります。
C:\Program Files\ETERNUS-SSC
ESCマネージャ、クライアントを停止します。
「9.2.1 マネージャの停止」に従って、ESCマネージャを停止してください。ESCクライアントが起動している場合は終了してください。
「D.3.5 設定・ログファイルの退避」で退避したファイルを以下のとおり移行します。
perf.conf, bcm.conf
以下のディレクトリにコピーします。
ESCマネージャ環境設定ディレクトリ\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current
sanma.conf
退避したsanma.confのパラメータ設定をESCのsanma.confに反映します。
ESCマネージャ環境設定ディレクトリ\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\sanma.conf
sanma.confファイルの各パラメータについては「ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド」の「D.2 sanma.confパラメータ説明」を参照してください。
ssmgr.conf
退避したssmgr.confのパラメータ設定をESCのssmgr.confに反映します。
ESCマネージャ環境設定ディレクトリ\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\ssmgr.conf
ssmgr.confファイルの各パラメータについては「ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド」の「D.3 ssmgr.confパラメータ説明」を参照してください。
manager.ini
退避したmanager.iniのパラメータ設定をESCのmanager.iniに反映します。
ESCマネージャプログラムディレクトリ\Manager\opt\FJSVssmgr\bin
下記のように、デフォルト値から変更していた差分の値を反映します。
変更していた値 - SSCのデフォルト値 = 差分の値
ESCのデフォルト値 + 差分の値 = 反映する値
SSCのデフォルト値は140で、ESCのデフォルト値は512です。
反映例)SSCのmanager.iniの設定値を、300に変更していた場合
変更していた値(300)- SSCのデフォルト値(140)= 差分の値(160)
ESCのデフォルト値(512)+ 差分の値(160)= 反映する値(672)
以上より、下記のように反映します。
MAXMEMORY=672
manager.iniファイルのパラメータについては「ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド」の「D.5 最大使用メモリの変更」を参照してください。
trapop.bat
以下のディレクトリにコピーします。本バッチの処理は必要に応じて修正してください。例えば、インストールディレクトリを意識した処理がある場合、SSCとESCのインストールディレクトリが異なるため、修正が必要です。
ESCマネージャ環境設定ディレクトリ\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current
性能監視情報ファイル
退避したディレクトリ(\perf)を以下のディレクトリにコピーします。ただし、\perf\xmlを除いてコピーしてください(\perf\xmlはコピーしないでください)。
ESCマネージャ作業用ディレクトリ\Manager\var\opt\FJSVssmgr\current
障害監視XMLファイル
退避したXMLファイルと同名のファイルを、デフォルトXML用ディレクトリ(ESCマネージャプログラムディレクトリ\Manager\opt\FJSVssmgr\lib\snmpth)からカスタマイズXML用ディレクトリ(ESCマネージャ環境設定ディレクトリ\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\snmpth)にコピーします。
退避したXMLファイルの内容をカスタマイズXML用ディレクトリにコピーした同名ファイルに反映します。
障害監視XMLファイルについては「ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド」の「D.6 SNMP Trap XML定義ファイル説明」を参照してください。
装置ポーリング設定XMLファイル
退避したXMLファイルと同名のファイルを、デフォルトXML用ディレクトリ(ESCマネージャプログラムディレクトリ\Manager\opt\FJSVssmgr\lib\devicepolling)からカスタマイズXML用ディレクトリ(ESCマネージャ環境設定ディレクトリ\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\devicepolling)にコピーします。
退避したXMLファイルの内容をカスタマイズXML用ディレクトリにコピーした同名ファイルに反映します。
障害監視XMLファイルについては「ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド」の「D.10 装置ポーリング設定ファイル説明」を参照してください。
イベントログファイル
退避したsystemevent.csvを以下のディレクトリにコピーします。
ESCマネージャ作業用ディレクトリ\Manager\var\opt\FJSVssmgr\current
ESCマネージャ、クライアントを停止します。
「9.1.1 マネージャの停止」に従って、ESCマネージャを停止してください。ESCクライアントが起動している場合は終了してください。
ただし、クラスタ環境のマネージャの場合は、クラスタシステムの運用管理ビュー(Cluster Admin)を使用してマネージャ業務のクラスタサービス(クラスタアプリケーション)を停止後、運用管理サーバ共有データ用共有ディスクをマウントしてください。
「D.3.5 設定・ログファイルの退避」で退避したファイルを以下のとおり移行します。
perf.conf, bcm.conf
以下のディレクトリにコピーします。
/etc/opt/FJSVssmgr/current
以下のコマンドで退避先からコピーします。
# cp -p 退避場所/perf.conf /etc/opt/FJSVssmgr/current |
sanma.conf
退避したsanma.confのパラメータ設定をESCのsanma.confに反映します。
/etc/opt/FJSVssmgr/current/sanma.conf
sanma.confファイルの各パラメータについては「ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド」の「D.2 sanma.confパラメータ説明」を参照してください。
ssmgr.conf
退避したssmgr.confのパラメータ設定をESCのssmgr.confに反映します。
/etc/opt/FJSVssmgr/current/ssmgr.conf
ssmgr.confファイルの各パラメータについては「ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド」の「D.3 ssmgr.confパラメータ説明」を参照してください。
manager.ini
退避したmanager.iniのパラメータ設定をESCのmanager.iniに反映します。クラスタ環境の場合は、退避したクラスタノードごとに反映します。
/opt/FJSVssmgr/bin
下記のように、デフォルト値から変更していた差分の値を反映します。
変更していた値 - SSCのデフォルト値 = 差分の値
ESCのデフォルト値 + 差分の値 = 反映する値
SSCのデフォルト値は140で、ESCのデフォルト値は512です。
反映例)SSCのmanager.iniの設定値を、300に変更していた場合
変更していた値(300)- SSCのデフォルト値(140)= 差分の値(160)
ESCのデフォルト値(512)+ 差分の値(160)= 反映する値(672)
以上より、下記のように反映します。
MAXMEMORY=672
manager.iniファイルのパラメータについては「ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド」の「D.5 最大使用メモリの変更」を参照してください。
trapop.sh
以下のディレクトリにコピーします。本スクリプトの処理は必要に応じて修正してください。
/etc/opt/FJSVssmgr/current
以下のコマンドで退避先からコピーします。
# cp -p 退避場所/trapop.sh /etc/opt/FJSVssmgr/current |
性能監視情報ファイル
退避したディレクトリ(perf/)を以下のディレクトリにコピーします。ただし、perf/xmlを除いてコピーしてください(perf/xmlはコピーしないでください)。
/var/opt/FJSVssmgr/current
以下のコマンドで退避先からコピーします。
# rm -rf 退避場所/perf/xml # cp -Rp 退避場所/perf /var/opt/FJSVssmgr/current |
障害監視XMLファイル
退避したXMLファイルと同名のファイルを、デフォルトXML用ディレクトリ(/opt/FJSVssmgr/lib/snmpth)からカスタマイズXML用ディレクトリ(/etc/opt/FJSVssmgr/current/snmpth)にコピーします。
# cd /opt/FJSVssmgr/lib/snmpth # cp -p 該当ファイル /etc/opt/FJSVssmgr/current/snmpth |
退避したXMLファイルの内容をカスタマイズXML用ディレクトリにコピーした同名ファイルに反映します。障害監視XMLファイルについては「ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド」の「D.6 SNMP Trap XML定義ファイル説明」を参照してください。
装置ポーリング設定XMLファイル
退避したXMLファイルと同名のファイルを、デフォルトXML用ディレクトリ(/opt/FJSVssmgr/lib/devicepolling)からカスタマイズXML用ディレクトリ(/etc/opt/FJSVssmgr/current/devicepolling)にコピーします。
# cd /opt/FJSVssmgr/lib/devicepolling # cp -p 該当ファイル /etc/opt/FJSVssmgr/current/devicepolling |
退避したXMLファイルの内容をカスタマイズXML用ディレクトリにコピーした同名ファイルに反映します。障害監視XMLファイルについては「ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド」の「D.10 装置ポーリング設定ファイル説明」を参照してください。
イベントログファイル
退避したsystemevent.csvを以下のディレクトリにコピーします。
/var/opt/FJSVssmgr/current
以下のコマンドで退避先からコピーします。
# cp -p 退避場所/systemevent.csv /var/opt/FJSVssmgr/current |
以下の説明にあるESCクライアントプログラムディレクトリのデフォルトのディレクトリは、以下になります。
C:\Program Files\ETERNUS-SSC
ESCクライアントが起動している場合は終了します。
「D.3.5 設定・ログファイルの退避」でclient.iniを退避している場合は、そのパラメータ設定をESCのclient.ini(ESCクライアントプログラムディレクトリ\Client\bin\ client.ini)に反映します。
client.ini
下記のように、デフォルト値から変更していた差分の値を反映します。
変更していた値 − SSCのデフォルト値 = 差分の値
ESCのデフォルト値 + 差分の値 = 反映する値
SSCのデフォルト値は192で、ESCのデフォルト値は256です。
反映例)SSCのclient.iniの設定値を、320に変更していた場合
変更していた値(320) − SSCのデフォルト値(192) = 差分の値(128)
ESCのデフォルト値(256) + 差分の値(128) = 反映する値(384)
以上より、下記のように反映します。
MAXMEMORY=384
client.iniファイルのパラメータについては、「ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド」の「D.5 最大使用メモリの変更」を参照してください。
退避した装置管理情報をESCマネージャに移行します。
以下の説明では、作業ディレクトリを「D.3.4 装置管理情報の退避」と同一とし、移行ツールが同様に展開されているとします。
コマンドプロンプトを起動し、作業ディレクトリに移動します。
C:\Document and Settings\Administrator> D: D:\> cd D:\tmp\upgrade D:\tmp\upgrade> |
コマンドプロンプトでcimrestore.batを実行します。
D:\tmp\upgrade> cimrestore 退避場所 |
実行が成功すると、最後に下記のメッセージが表示されます。
INFO: cimrestore has been completed. |
作業ディレクトリに移動します。
# cd /tmp/upgrade |
cimrestore.shを実行します。
# ./cimrestore.sh 退避場所 |
実行が成功すると、最後に下記のメッセージが表示されます。
INFO: cimrestore has been completed. |
ESCマネージャのデーモン/サービスを停止しないでcimrestoreコマンドを実行した場合は、以下のメッセージが出力され、cimrestoreコマンドの実行は打ち切られます。
Solaris
WARNING: Unable to restore, while the FJSVssmgr is running.
Windows
WARNING: Unable to restore, while the ETERNUS SF Storage Cruiser Manager is running.
cimerstoreコマンドに退避場所のディレクトリを指定しなかった場合は、本コマンドの使用法が以下のように表示され、cimerstoreコマンドの実行は打ち切られます。
Solaris
Usage: cimerstore.sh save-directory
Windows
Usage: cimrestore.bat save-directory
指定したディレクトリにcimbackupコマンドで作成したバックアップが存在しなかった場合は、以下のメッセージが表示され、cimrestoreコマンドの実行は打ち切られます。
ERROR:The backup files are not found in ディレクトリ名.
ETERNUS SF Storage Cruiserが未インストールの場合は、以下のメッセージが表示され、cimrestoreコマンドの実行は打ち切られます。
Solaris
ERROR:Is the FJSVssmgr installed?
Windows
ERROR: Is the ETERNUS SF Storage Cruiser Manager installed?
cimrestoreコマンドにおいてリポジトリの変換に失敗した場合は、以下のメッセージが表示され、cimrestoreコマンドの実行は打ち切られます。システムバックアップからの復旧を実施してください。
Solaris
ERROR: Unable to convert the Repository <バックアップを作成したディレクトリ>/repository
Windows
ERROR: Unable to convert the Repository.
cimrestoreコマンドにおいてリポジトリの初期化に失敗した場合は、以下のメッセージが表示され、cimrestoreコマンドの実行は打ち切られます。システムバックアップからの復旧を実施してください。
Solaris
ERROR: Unable to initialize the Repository /vat/opt/FJSVssmgr/current/opencimom/logr
Windows
ERROR: Unable to initialize the Repository.
cimrestoreコマンドにおいてリポジトリの再構築に失敗した場合は、以下のメッセージが表示され、cimrestoreコマンドの実行は打ち切られます。システムバックアップからの復旧を実施してください。
Solaris
ERROR: Unable to reconstruct the Repository /vat/opt/FJSVssmgr/current/opencimom/logr
Windows
ERROR: Unable to reconstruct the Repository.
以下のサービスを起動します。
- ETERNUS SF Storage Cruiser Manager
- SystemWalker MpWksttr
Systemwalker MpWksttrがすでに起動中の場合は、ETERNUS SF Storage Managerのみ起動します。
以下のコマンドでESCマネージャのデーモンを開始します。
# /opt/FJSVrcxmr/sbin/rcxmgrctl start |
ただし、クラスタ環境の場合は、クラスタシステムの運用管理ビュー(Cluster Admin)を使用してマネージャ業務のクラスタサービス(クラスタアプリケーション)を起動します。
ESC移行前に性能監視を実施していた装置の性能監視を再開します。「D.3.2 性能監視設定情報の記録と停止(性能監視機能を使用している場合のみ)」で性能監視を実施していた装置のアイコンを選択して、メニューから[装置(D)],[性能管理設定(S)]を選択します。性能監視設定ダイアログが表示されます。
性能監視設定ダイアログ中の[最小LUN_V],[最大LUN_V], [性能情報を取得する間隔(秒)]に、記録した設定値を入力し、「開始」ボタンを押して性能監視を開始します。この際、装置構成情報を再取得する為、通常の性能監視開始よりも、若干( 10秒程)時間が掛かります。下図に、ESCの性能監視設定ダイアログの表示例を示します。
性能監視が正しく開始されると、装置アイコンの左上に「P」マークが表示されます。下図にESC性能監視設定後の表示例を示します。
ESC移行前に性能監視を実施していた全ての装置に対して1.と2.を実施してください。
ESC移行前に閾値監視を実施していた装置の閾値監視を再開します。ESCクライアントを起動し、移行対象のESCマネージャに接続します。
メインビューのメニューから[ファイル(F)]、[性能管理ウィンドウ(W)]を選択します。性能管理ウィンドウが別ウィンドウで起動します。
性能管理ウィンドウのツリー画面から、閾値設定情報を記録する装置アイコンをクリックして、性能管理ウィンドウのメニューから[閾値監視(T)], [閾値有効/無効(E)] を選択し、閾値監視を有効にします。閾値監視が正しく有効になると、[閾値監視(T)]メニュー内のメニューアイテムが全て選択可能になります。
性能管理ウィンドウのメニューから[閾値監視(T)], [閾値監視時間設定(I)]を選択します。閾値監視時間設定ダイアログが起動します。
「D.3.1 閾値監視設定情報の記録と停止(閾値監視機能を使用している場合のみ)」で記録した閾値時間設定情報を全て入力して[OK]ボタンを選択して下さい。下図にESC閾値監視時間設定ダイアログの表示例を示します。
性能管理ウィンドウのメニューから[閾値監視(T)], [閾値設定/監視開始/監視停止(S)]を選択します。閾値設定/監視開始/監視停止ダイアログが起動します。
「D.3.1 閾値監視設定情報の記録と停止(閾値監視機能を使用している場合のみ)」で記録した閾値設定情報を全て入力して[監視開始]ボタンを押して、閾値監視を開始します。下図に、ESCの閾値設定/監視開始/監視停止ダイアログの表示例を示します。
ESC移行前に閾値監視を実施していた全ての装置に対して3.から7.を実施してください。
SSC でSystemwalker Centric Manager連携機能を利用していた場合、ESC移行後にCentric Manger運用管理クライアントに登録されているノードポップアップメニューのStorage Cruiser起動手段を再設定する必要があります。
再設定はCentric Managerのmpaplregコマンドを使用して行います。マニュアルの該当章は以下です。
Softek Storage Cruiser ユーザーズガイド 11.2.4.2章
ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド 10.2.4.1章
「Centric Manager運用管理クライアントでの設定」
Systemwalker Centric Manager運用管理クライアントにおいて、以下の手順に従って再設定を実施してください。
ノードポップアップメニューが登録されているノードを確認します。
コマンドラインより以下のように入力します。(メニュー名が"SSC"の例)
mpaplreg -v -m SSC |
出力結果からノード名を退避します。(出力例)
管理ドメイン名:melba アプリケーション名:SSC コマンドライン:"C:\Program Files\Softek_StorageCruiser\Client\bin\client.exe" -sCMGR -c%PAC -a1.2.3.4 -p4916 ノード:tama |
ノードポップアップメニューからSSC起動手段を削除します。
コマンドラインより以下のように入力します。(メニュー名が"SSC"の例)
mpaplreg -d -m SSC |
ノードポップアップメニューにESC起動手段を登録します。
a.で退避した各ノード名について、コマンドラインより以下のように入力します。環境に合せて適宜変更してください。(メニュー名が"ESC"、ノード名が"tama"、ESCクライアントインストール先ディレクトリが"C:\Program Files\ETERNUS-SSC"の例)
mpaplreg -a -m ESC -p tama -c "\"C:\Program Files\ETERNUS-SSC\Client\bin\rcxclient.exe\"" |
ノードのポップアップメニューを確認します。
運用管理クライアントでSystemwalker Centric Managerサービスを再起動して、監視エリア配下の「ノードの検出」を再度実施してください。ノードのポップアップメニューにESCのアイコンが表示されます。
ノードのポップアップメニューに本製品のアイコンが表示されない場合は、 以下のコマンドで登録内容を確認してください。 (メニュー名が"ESC"の例)
mpaplreg -v -m ESC |
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