ETERNUS SF Storage Cruiser インストールガイド 13.1 - Solaris (TM) Operating System / Microsoft(R) Windows(R) -
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第4章 マネージャのインストールとセットアップ

本章では、ETERNUS SF Storage Cruiser のマネージャのインストールとセットアップについて説明します。


4.1 [Solaris OS版]マネージャ


4.1.1 動作環境


4.1.1.1 ハードウェア条件

本ソフトウェアを使用する場合、以下のハードウェアが必要です。

項番

動作サーバ

サポート機種

1

運用管理サーバ

Sparc/SUNサーバ全機種


4.1.1.2 ソフトウェア条件


4.1.1.2.1 前提基本ソフトウェア

本ソフトウェアを使用する場合、以下のいずれかの基本ソフトウェアが必要です。

項番

製品名

備考

1

(日本語) Solaris 8 OS

-

2

(日本語) Solaris 9 OS

-

3

(日本語) Solaris 10 OS

zone を利用している場合は、本ソフトウェアを global zone へインストールしてください。
non-global zone にはインストールできません。

4.1.1.2.2 必須ソフトウェア

本ソフトウェアを使用する場合、以下のソフトウェアが必要です。

項番

製品名

バージョン

備考

1

PRIMECLUSTER Enterprise Edition

4.1A20 以降

管理サーバにてクラスタを構成する場合に左記のいずれかのソフトウェアが必要です。

サポート形態は スタンバイクラス 1:1 運用待機型です。

2

PRIMECLUSTER HA Server

4.1A20 以降

 

4.1.1.2.3 排他ソフトウェア

本ソフトウェアを使用する場合、以下のソフトウェアと混在することはできません。

項番

製品名

バージョン

備考

1

Systemwalker Resource Coordinator

すべて

-

2

Softek Storage Cruiser

すべて

-

3

Server System Manager

すべて

-

 

4.1.1.2.4 必須パッチ

本ソフトウェアを使用する場合、以下のパッチが必要です。

項番

製品名

パッチ ID

備考

1

(日本語) Solaris 8 OS

最新パッチ

-

2

(日本語) Solaris 9 OS

最新パッチ

-

3

(日本語) Solaris 10 OS

最新パッチ

-

4.1.1.2.5 静的ディスク容量

新規にインストールするために静的ディスク容量が必要です。

項番

ディレクトリ

ディスク所要量 (単位 : M バイト)

備考

1

/etc

1

-

2

/var

2

-

3

/opt

300

-

4

/usr

1

-

 

4.1.1.2.6 動的ディスク容量

必要な動的ディスク容量は、以下のとおりです。
各ディレクトリには静的ディスク容量に加え、以下のディスク容量が必要です。

項番

ディレクトリ

ディスク所要量 (単位 : M バイト)

備考

1

/etc

5 + 1(*A) + 1.2(*B)

*A : 環境定義ファイル
*B : データベース (MW連携)

※最大 100 製品として計算

2

/var

1055 + (*E) + 30(*C) + 20(*D)

*C : ログ
*D : データベース
*E : マネージャ用リポジトリ

※データベースの所用量はサーバ台数 1000 台、デバイス各 2 台として計算(12KB * 登録したサーバの件数 + 4KB * 登録したデバイス数)

  1. マネージャ用リポジトリ

    マネージャでは、管理対象のサーバノード、スイッチ、ストレージ装置の数に応じて、以下の容量を必要とします。

    容量(MB) = 1 + [管理装置数] * 4

    また、性能管理を実施する場合は、性能情報を採取するファイバチャネルスイッチ、対象となるETERNUS/GR シリーズの種類、論理ユニット数、DE数、および、性能情報を確保する日数に応じて以下の容量を必要とします。

    確保日数のデフォルト値は 7 日です。確保 LU(論理ユニット)数は、性能管理が ETERNUS/GR シリーズに対して性能を確保する実 LU 数です。性能管理は ETERNUS/GR シリーズに対して 64LUN 単位で確保しますので、LUN15 から 200 まで確保指示があった場合、実 LU 数は 0 から 255 までの 256 個の情報を確保します。

    装置

    ディスク所要量 (単位 : M バイト)

    ETERNUS8000 ディスクアレイ

    (確保日数+1) * (18000 + (90 + 0.4 * 搭載 DE数 + 0.3 * 確保 LU 数) * (86400 / 性能監視間隔(秒)) + (120 * 搭載 DE 数) + (50 * 確保 LU 数) ) /1024

    ETERNUS6000 ディスクアレイ

    (確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 375 * 確保LU数 / 1024

    ETERNUS4000 ディスクアレイ

    (確保日数+1) * (5000 + (30 + 0.4 * 搭載 DE数 + 0.3 * 確保 LU 数) * (86400 / 性能監視間隔(秒)) + (120 * 搭載 DE 数) + (50 * 確保 LU 数) ) /1024

    ETERNUS3000 ディスクアレイ(モデル80,100除く)

    (確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 375 * 確保 LU 数 / 1024

    ETERNUS3000 ディスクアレイ モデル80

    ETERNUS3000 ディスクアレイ モデル100

    (確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 75 * 確保 LU 数 / 128

    ETERNUS GR740

    ETERNUS GR820

    ETERNUS GR840

    (確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 1500 * 確保 LU 数 / 4096

    ETERNUS GR720

    ETERNUS GR730

    (確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 50 * 確保 LU 数 / 128

    ETERNUS SN200 series ファイバチャネルスイッチ

    (最大FCポート数=16以下)

    PRIMERGY BX600 ファイバーチャネルスイッチブレード

    PRIMERGY BX600 ファイバーチャネルスイッチブレード(4Gbps)

    Brocade ファイバチャネルスイッチ

    (最大FCポート数=16以下)

    (確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 1.6

    ETERNUS SN200 series ファイバチャネルスイッチ

    (最大FCポート数=32以下)

    Brocade ファイバチャネルスイッチ

    (最大FCポート数=32以下)

    (確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 3.2

    ETERNUS SN200 series ファイバチャネルスイッチ

    (最大FCポート数=128以下)

    Brocade ファイバチャネルスイッチ

    (最大FCポート数=128以下)

    (確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 13

    ETERNUS SN200 series ファイバチャネルスイッチ

    (最大FCポート数=256以下)

    Brocade ファイバチャネルスイッチ

    (最大FCポート数=256以下)

    (確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 26

    ETERNUS SN200 series ファイバチャネルスイッチ

    (最大FCポート数=384以下)

    Brocade ファイバチャネルスイッチ

    (最大FCポート数=384以下)

    (確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 39

    ETERNUS SN200 MDS series ファイバチャネルスイッチ

    (確保日数+1) * 0.1 * 装置がサポートする最大スロット数(※) * 128 * (30 / 性能監視間隔(秒))
    ※MDS9120の場合は、最大スロット数は1で計算します。

    たとえば、ETERNUS3000 モデル200 で 512LU 分の性能情報を 30 秒間隔で 7 日間確保する場合、8 * (30 / 30) * 375 * 512 / 1024 = 1500MB 必要です。


4.1.1.2.7 メモリ容量 

本ソフトウェアの動作に最低限必要なメモリ容量を示します。

項番

メモリ所要量 (単位 : M バイト)

備考

1

200

-

 

4.1.1.2.8 スワップ容量 

本ソフトウェアが使用するスワップ容量を示します。

項番

スワップ容量 (単位 : M バイト)

備考

1

300

-

 

4.1.2 注意事項

■Systemwalker Resource Coordinator, Softek Storage Cruiser、または Server System Manager がすでにインストールされている場合


4.1.3 インストール手順

マネージャをインストールする手順を以下に示します。
マネージャのインストールには、ETERNUS SF Storage Cruiserマネージャクライアントプログラムの CD-ROM を使用します。


4.1.3.1 インストール前準備

  1. ローカルファイルシステムの確認 (シングルユーザモードの場合)

    本製品は、マルチユーザでインストールしてください。
    シングルユーザモードでインストールを行う場合は、インストールの前にローカルファイルシステムのマウントが行われていることを確認してください。行われていない場合は、ローカルファイルシステムのマウントを行います。

    例を以下に示します。

    <例>

    # /usr/sbin/mountall -l <RETURN>



    mount コマンドの詳細については、OS のマニュアルを参照してください。

  2. ソフトウェアのインストール確認

    前提基本ソフトウェアがインストールされていること、排他ソフトウェアがインストールされていないこと、および本ソフトウェアがインストールされていないことを確認します。
    ETERNUS SF Storage Cruiser の CD-ROM をセットして、以下のコマンドを実行します。

    # cd CD-ROM マウントポイント/manager/Solaris <RETURN>
    # ./scinstall.sh -check <RETURN>

    上記操作で、メッセージが出力された場合、それぞれの対処を実施してください。

4.1.3.2 インストール時間

本ソフトウェアのインストール時間は約 10 分です。


4.1.3.3 ソフトウェアのインストール

本ソフトウェア専用のインストールコマンド (scinstall.sh) を実行することにより、複数のパッケージを一括インストールします。scinstall.sh コマンドは、pkgadd(1M) コマンドを呼び出し、構成プログラムのパッケージをインストールします。

  1. root(スーパユーザ)でログインします。

    # su <RETURN>


     

  2. 「4.1.3.1 インストール前準備」を実行したあと、本ソフトウェア専用のインストールコマンド (scinstall.sh) が格納されているディレクトリ (CD-ROM マウントポイント/manager/Solaris) に移動します。

    # cd CD-ROM マウントポイント/manager/Solaris <RETURN>

     

  3. scinstall.sh コマンドを実行します。

    # ./scinstall.sh <RETURN>

    ETERNUS SF Storage Cruiser 13.1
    All Rights Reserved, Copyright(c) FUJITSU LIMITED 2006-2007
    This program will install "ETERNUS SF Storage Cruiser" Manager on your system.


    Do you want to continue the installation of this package? [y, n, ?, q]

     

  4. このままインストールを実行する場合は "y"、中断する場合は "y" 以外を入力します。

    Do you want to continue the installation of this package? [y, n, ?, q]

     

  5. "y" を入力すると、インストールが開始されます。

    表示例を以下に示します。

    <例>

    INFO : Starting Installation of ETERNUS SF Storage Cruiser ...
    ...
    Installation of <FJSVswstt> was successful.
    INFO : Package FJSVswstt was successfully installed.
    ...
    Installation of <FJSVtrccb> was successful.
    INFO : Package FJSVtrccb was successfully installed.
    ...
    Installation of <FJSVssmgr> was successful.
    INFO : Package FJSVssmgr was successfully installed.
    ...
    Installation of <FJSVrcxmr> was successful.
    INFO : Package FJSVrcxmr was successfully installed.
    ...

     

  6. インストールが正常に完了すると、以下のメッセージが表示されます。

    INFO : "ETERNUS SF Storage Cruiser" Manager was installed successfully.

    インストールが失敗すると、以下のメッセージが表示されます。

    ERROR : Required パッケージ名 is not installed.
    または
    ERROR : Exclusive package "ソフトウェア名" is installed.
    または
    ERROR : Package パッケージ名 is already installed.
    または
    ERROR : Installing パッケージ名 was failed.

     

  7. インストールが失敗した場合は、以下のコマンドでインストール状況を確認してください。

    # ./scinstall.sh -check <RETURN>

    パッケージの同じバージョンがインストールされている場合は、上記コマンドでインストールされていることが確認できたパッケージをすべて scuninstall.sh コマンドで削除し、手順 2. の scinstall.sh コマンドの実行からやり直してください。

    scuninstall.sh は、"CD-ROM マウントポイント/manager/Solaris" に格納されています。

    # cd CD-ROM マウントポイント/manager/Solaris <RETURN>
    # ./scuninstall.sh <RETURN>

    それでもインストールが失敗する場合は、表示されたメッセージを控え、当社技術員に連絡してください。

  8. インストール後のセットアップ

    「4.1.4 インストール後のセットアップ」を参照し、インストール後のセットアップを実施します。

    ETERNUS SF Storage Cruiser のエージェントとServer System Manager のエージェントを同じサーバにインストールする場合は、下記の手順でETERNUS SF Storage Cruiser マネージャのファイルを削除してください。

    # /bin/rm -f /etc/opt/FJSVssmgr/current/certificate/common_client.cer <RETURN>

    この手順を反映させるためには、システムの再起動または、ETERNUS SF Storage Cruiser マネージャの再起動が必要です。

4.1.4 インストール後のセットアップ

マネージャをセットアップする手順を以下に示します。

4.1.4.1 /etc/services の設定

マネージャの動作には、クライアントや、エージェントと通信を行うために、以下のポート番号が必要になります。

以下の内容を /etc/services ファイルに記述して、ポート番号の使用を宣言してください。

ポート番号がすでに他で使用されている場合は、空いているポート番号を選んで変更してください。その場合は、同じポート番号を設定しているETERNUS SF Storage Cruiserの他のサーバについても、同様に設定を変更してください。

/etc/services に記述がない場合は、以下のポート番号で起動します。

[/etc/services ファイルの設定内容]

# サービス名 ポート番号/プロトコル名

sscruisera 4917/tcp

nfport 23456/tcp

rcxport 23459/tcp

ssvscme 7420/tcp

ssvscme 7420/udp

サービス名とポート番号、プロトコル名、接続元、接続先の関係を以下に示します。

サービス名

ポート番号/プロトコル名

接続元

接続先

sscruisera

4917/tcp

マネージャ

エージェント

nfport

23456/tcp

マネージャ

クライアント

rcxport

23459/tcp

マネージャ

マネージャ (内部通信)

ssvscme

7420/tcp
7420/udp

マネージャ

仮想化スイッチ

4.1.4.2 管理者用ログインアカウント作成

  1. OS の管理者 (root) でログインして、以下のコマンドを実行してください。

    # /opt/FJSVssmgr/bin/scsetup <RETURN>

     

  2. 管理者用ログインアカウントの作成

    運用管理サーバ管理者用ログインアカウントの作成と、CLI暗号化用鍵の作成を行います。

     

  3. ログインアカウントの作成が正常に完了すると、以下のメッセージが表示されます。

    FJSVrcx:INFO:27801:rcxcert:The command was successfully completed.

    失敗すると、以下のメッセージが表示されます。

    ERROR : Database update failed.
    または
    FJSVrcx:ERROR:67806:rcxcert:rcxcert setup has already been completed.

    FJSVrcx:ERROR:67808:rcxcert:The command was not completed successfully.
    または
    ERROR: "scsetup" command can not be executed except for "ETERNUS SF Storage Cruiser" Manager. Please create administrative login account manually.

     

  4. 管理者用ログインアカウントの作成が失敗する場合、以下の状況を確認してください。

    それでもログインアカウント作成が失敗する場合は、表示されたメッセージを控え、当社技術員に連絡してください。

4.1.4.3 システムの言語設定

ETERNUS SF Storage Cruiserでは、日本語を使用しますので、システムの言語に "ja" を設定してください。システムのデフォルトの言語を設定する場合は、下記のファイルを編集します。

# /etc/default/init


このファイルに下記の内容を設定します。

LANG=ja

ファイルを編集した後、システムを再起動します。

システムのデフォルトの言語を変更せずに、一時的に変更する場合は、下記の様に設定します。

詳細は、OS のマニュアルを参照してください。


4.1.4.4 システムの再起動

設定完了後にシステムを再起動してください。ETERNUS SF Storage Cruiserが自動的に起動します。

# /usr/sbin/shutdown -y -g0 -i6 <RETURN>

 

4.1.5 旧製品からの移行 

Softek Storage Cruiserの運用管理サーバ または 旧バージョンレベルのETERNUS SF Storage Cruiserの運用管理サーバを導入している場合、現行の設定情報を退避して、本バージョンレベルのETERNUS SF Storage Cruiserの運用管理サーバに引き継ぐことができます。

4.1.5.1 Softek Storage Cruiserからの移行 

「付録D Softek Storage Cruiserからの移行手順」を参照してください。

4.1.5.2 旧バージョンレベルからの移行 

ここでは、旧バージョンレベルのETERNUS SF Storage Cruiserからの移行について説明します。

4.1.5.2.1 旧バージョンレベルからの移行(クラスタ環境以外) 

  1. 旧バージョンレベルのETERNUS SF Storage Cruiserマネージャの設定情報のバックアップを行います。

    「ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド」の「9.1.1.2.1 Solarisマネージャのバックアップ」に沿って、バックアップを作成します。

  2. 旧バージョンレベルのETERNUS SF Storage Cruiserマネージャをアンインストールします。

    旧バージョンレベルの「ETERNUS SF Storage Cruiser インストールガイド」の「9.1 [Solaris版]マネージャのアンインストール」に沿って、マネージャをアンインストールします。

  3. ETERNUS SF Storage Cruiserマネージャをインストールします。

    「ETERNUS SF Storage Cruiser インストールガイド」の「4.1 [Solaris OS版]マネージャ」に沿って、マネージャのインストールとセットアップを行います。

  4. 旧バージョンレベルのETERNUS SF Storage Cruiserマネージャの設定情報のリストアを行います。

    手順1で作成したバックアップを、「ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド」の「9.1.1.3.1 Solarisマネージャのリストア」に沿って、リストアします。

  5. 性能管理の構成情報の更新を行います。

    以下の条件を満たす装置について性能管理機能を使用している場合は、マネージャ起動後、「ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド」の「7.2.11 構成情報の更新」に沿って、当該装置について構成情報の更新を行ってください。

    ・ETERNUS8000、ETERNUS4000(M80,M100除く) ファームウェア版数: V10L50以降

4.1.5.2.2 旧バージョンレベルからの移行(クラスタ環境) 

  1. 旧バージョンレベルのETERNUS SF Storage Cruiserマネージャの設定のバックアップを行います。

    「ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド」の「9.1.1.2.2 Solarisマネージャのバックアップ(クラスタ環境)」に沿って、バックアップを作成します。

  2. 旧バージョンレベルのETERNUS SF Storage Cruiserマネージャをアンインストールします。

    旧バージョンレベルの「ETERNUS SF Storage Cruiser インストールガイド」の「付録A 運用管理サーバの高可用化」に沿って、マネージャをアンインストールします。

  3. ETERNUS SF Storage Cruiserマネージャをインストールします。

    「ETERNUS SF Storage Cruiser インストールガイド」の「付録A 運用管理サーバの高可用化」に沿って、マネージャのインストールとセットアップを行います。

  4. 旧バージョンレベルのETERNUS SF Storage Cruiserマネージャの設定のリストアを行います。

    手順1で作成したバックアップを、「ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド」の「9.1.1.3.2 Solarisマネージャのリストア(クラスタ環境)」に沿って、リストアします。

  5. 性能管理の構成情報の更新を行います。

    以下の条件を満たす装置について性能管理機能を使用している場合は、マネージャ起動後、「ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド」の「7.2.11 構成情報の更新」に沿って、当該装置について構成情報の更新を行ってください。

    ・ETERNUS8000、ETERNUS4000(M80,M100除く) ファームウェア版数: V10L50以降

4.2 [Windows版]マネージャ

4.2.1 動作環境

4.2.1.1 ハードウェア条件

本ソフトウェアを使用する場合、以下のハードウェアが必要です。

項番

動作サーバ

装置搭載メモリ

推奨 CPU 性能

1

運用管理サーバ

512 M バイト以上

Pentium(R)III 1.2GHz 以上

 

4.2.1.2 ソフトウェア条件

4.2.1.2.1 前提基本ソフトウェア

本ソフトウェアを使用する場合、以下のいずれかの基本ソフトウェアが必要です。

項番

製品名

備考

1

Windows Server 2003 R2, Standard Edition

サービスパックなし、SP2 に対応。

2

Windows Server 2003 R2, Enterprise Edition

サービスパックなし、SP2 に対応。

3

Windows Server 2003, Standard Edition

サービスパックなし、SP1、SP2 に対応。

4

Windows Server 2003, Enterprise Edition

サービスパックなし、SP1、SP2 に対応。

5

Windows 2000 Server (SP1 以降)

-

6

Windows 2000 Advanced Server (SP1 以降)

-

7

Windows 2000 Professional (SP1 以降)

-

 

4.2.1.2.2 必須ソフトウェア

ありません。

4.2.1.2.3 排他ソフトウェア

本ソフトウェアを使用する場合、以下のソフトウェアと混在できません。

項番

製品名

バージョン

備考

1

Systemwalker Resource Coordinator

すべて

-

2

Systemwalker/StorageMGR

すべて

-

3

Softek Storage Cruiser

すべて

-

4

Softek SANView

すべて

-

5

Server System Manager

すべて

-

 

4.2.1.2.4 静的ディスク容量

新規にインストールするために静的ディスク容量が必要です。

項番

ディレクトリ

ディスク所要量 (単位 : M バイト)

備考

1

\$DIR1*注1)

300

-

2

\$DIR2*注2)

1

-

3

\$DIR3*注3)

2

-

4.2.1.2.5 動的ディスク容量 

必要な動的ディスク容量は、以下のとおりです。
各ディレクトリには静的ディスク容量に加え、以下のディスク容量が必要です。

項番

ディレクトリ

ディスク所要量

(単位 : M バイト)

備考

1

\$DIR2*注2)

5 + 1(*A) + 1.2(*B)

*A : 環境定義ファイル
*B : データベース (MW連携)

※最大 100 製品として計算

2

\$DIR3*注3)

1055 + (*E) + 30(*C) + 20(*D)

*C : ログ
*D : データベース
*E : マネージャ用リポジトリ

※データベースの所用量はサーバ台数 1000 台、デバイス各 2 台として計算(12KB * 登録したサーバの件数 + 4KB * 登録したデバイス数)

  1. マネージャ用リポジトリ

    マネージャでは、管理対象のサーバノード、スイッチ、ストレージ装置の数に応じて、以下の容量を必要とします。

    容量(MB) = 1 + [管理装置数] * 4

    また、性能管理を実施する場合は、性能情報を採取するファイバチャネルスイッチ、対象となるETERNUS/GR シリーズの種類、論理ユニット数、DE数、および、性能情報を確保する日数に応じて以下の容量を必要とします。

    確保日数のデフォルト値は 7 日です。確保 LU(論理ユニット)数は、性能管理が ETERNUS/GR シリーズに対して性能を確保する実 LU 数です。性能管理は ETERNUS/GR シリーズに対して 64LUN 単位で確保しますので、LUN15 から 200 まで確保指示があった場合、実 LU 数は 0 から 255 までの 256 個の情報を確保します。

    装置

    ディスク所要量 (単位 : M バイト)

    ETERNUS8000 ディスクアレイ

    (確保日数+1) * (18000 + (90 + 0.4 * 搭載 DE数 + 0.3 * 確保 LU 数) * (86400 / 性能監視間隔(秒)) + (120 * 搭載 DE 数) + (50 * 確保 LU 数) ) /1024

    ETERNUS6000 ディスクアレイ

    (確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 375 * 確保LU数 / 1024

    ETERNUS4000 ディスクアレイ

    (確保日数+1) * (5000 + (30 + 0.4 * 搭載 DE数 + 0.3 * 確保 LU 数) * (86400 / 性能監視間隔(秒)) + (120 * 搭載 DE 数) + (50 * 確保 LU 数) ) /1024

    ETERNUS3000 ディスクアレイ (モデル80、100を除く)

    (確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 375 * 確保 LU 数 / 1024

    ETERNUS3000 ディスクアレイ モデル80

    ETERNUS3000 ディスクアレイ モデル100

    (確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 75 * 確保 LU 数 / 128

    ETERNUS GR740

    ETERNUS GR820

    ETERNUS GR840

    (確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 1500 * 確保 LU 数 / 4096

    ETERNUS GR720

    ETERNUS GR730

    (確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 50 * 確保 LU 数 / 128

    ETERNUS SN200 series ファイバチャネルスイッチ

    (最大FCポート数=16以下)

    PRIMERGY BX600 ファイバーチャネルスイッチブレード

    PRIMERGY BX600 ファイバーチャネルスイッチブレード(4Gbps)

    Brocade ファイバチャネルスイッチ

    (最大FCポート数=16以下)

    (確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 1.6

    ETERNUS SN200 series ファイバチャネルスイッチ

    (最大FCポート数=32以下)

    Brocade ファイバチャネルスイッチ

    (最大FCポート数=32以下)

    (確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 3.2

    ETERNUS SN200 series ファイバチャネルスイッチ

    (最大FCポート数=128以下)

    Brocade ファイバチャネルスイッチ

    (最大FCポート数=128以下)

    (確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 13

    ETERNUS SN200 series ファイバチャネルスイッチ

    (最大FCポート数=256以下)

    Brocade ファイバチャネルスイッチ

    (最大FCポート数=256以下)

    (確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 26

    ETERNUS SN200 series ファイバチャネルスイッチ

    (最大FCポート数=384以下)

    Brocade ファイバチャネルスイッチ

    (最大FCポート数=384以下)

    (確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 39

    ETERNUS SN200 MDS series ファイバチャネルスイッチ

    (確保日数+1) * 0.1 * 装置がサポートする最大スロット数(※) * 128 * (30 / 性能監視間隔(秒))
    ※MDS9120の容量を計算する場合は、装置がサポートする最大スロット数は1を当てはめて計算します。

    たとえば、ETERNUS3000 モデル200 で 512LU 分の性能情報を 30 秒間隔で 7 日間確保する場合、8 * (30 / 30) * 375 * 512 / 1024 = 1500MB 必要です。

4.2.1.2.6 メモリ容量 

本ソフトウェアの動作に最低限必要なメモリ容量を示します。

項番

メモリ所要量 (単位 : M バイト)

備考

1

200

-

 

4.2.2 注意事項

■Systemwalker Resource Coordinator, Softek Storage Cruiser, Server System Manager, Softek SANViewまたはSystemwalker/StorageMGRがすでにインストールされている場合

4.2.3 インストール手順

マネージャをインストールする手順を以下に示します。
マネージャのインストールには、ETERNUS SF Storage Cruiserマネージャクライアントプログラムの CD-ROM を使用します。

4.2.3.1 インストールの前準備

  1. ETERNUS SF Storage Cruiser をインストールする前に、対象システムは「4.2.1.2.3 排他ソフトウェア」に記載されているソフトウェアがすでにインストールされている場合は、アンインストール後、ETERNUS SF Storage Cruiserの運用管理サーバをインストールしてください。

     

  2. [スタート]-[コントロールパネル] を選択します。

    上記メニューは、Windows Server 2003 Standard Edition、および Windows Server 2003 Enterprise Edition で、"[スタート] メニュー" を選択している場合です。

    Windows Server 2003 Standard Edition、および Windows Server 2003 Enterprise Edition で "クラシック [スタート] メニュー" を選択している場合は、[スタート]-[設定]-[コントロールパネル] となります。

     

  3. プログラムの追加と削除画面を起動し、ETERNUS SF Storage Cruiser Managerおよび各排他ソフトウェアが表示されないことを確認します。

     

  4. 上記操作で、ソフトウェア情報が表示された場合は、すでにインストールされているので、以下のとおり、ソフトウェアをアンインストールしてください。

4.2.3.2 インストール時間

本ソフトウェアのインストール時間は約 10 分です。

4.2.3.3 ソフトウェアのインストール

  1. ログオンします。

    運用管理サーバをインストールするシステムにログオンします。ログオンの際は導入する端末のAdministratorグループのユーザでログオンしてください。

  2. ETERNUS SF Storage CruiserサーバクライアントプログラムのCD-ROMをドライブにセットして、「エクスプローラ」などで CD-ROMのドライブ:\manager\Windows\I32ディレクトリを開いて、setup.exeを実行します。

     

  3. インストールシールドが起動して次の画面が表示されるので、内容を確認し、<次へ>ボタンをクリックしてください。

     

  4. 使用許諾契約画面で、使用許諾の契約を行います。

     

  5. インストール先の指定を行います。

    デフォルトで表示されているディレクトリ以外のディレクトリにインストールする場合は<参照>ボタンをクリックしてインストール先ディレクトリを変更してください。ディレクトリの指定が完了した後、<次へ>ボタンをクリックしてください。なお、インストール先のディレクトリ名には、全角文字、日本語および以下の半角記号【 " | : * ? / . < > , % & ^ = ! ; 】は使用できません。

     

  6. 5).の指定で表示されているディレクトリ以外のディレクトリにインストールする場合は<参照>ボタンをクリックしてインストール先ディレクトリを変更してください。ディレクトリの指定が完了した後、<次へ>ボタンをクリックしてください。なお、インストール先のディレクトリ名には、全角文字、日本語および以下の半角記号【 " | : * ? / . < > , % & ^ = ! ; 】は使用できません。

     

  7. エージェント及びクライアントとの通信に必要な情報を入力します。

    運用管理サーバからエージェントおよびクライアントに通信するためのポート番号を入力します。

    既にシステムで使用されるポートについて、servicesファイルを確認してください。なお、services ファイルは、以下のディレクトリに格納されます。

    ポート番号がすでに他で使用されている場合は、空いているポート番号を選んで変更してください。その場合は、同じポート番号を設定しているETERNUS SF Storage Cruiserの他のサーバについても、同様に設定を変更してください。

     

  8. ファイルコピーの開始画面で、設定内容を確認します。

     

  9. コピー処理が開始されます。

     

  10. 運用管理サーバ管理者用ログインアカウントを作成します。

    運用管理サーバ管理者用ログインアカウントの作成と、CLI暗号化用鍵の作成を行います。

    上記画面で <スキップ> ボタンをクリックした場合は、以下のメッセージダイアログが表示されます。

    「ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド」の「C.2.1.1 管理者用ログインアカウント作成コマンド(rcxcert)」を参照し、運用管理サーバ管理者用ログインアカウントを作成してください。

  11. コピー処理完了後、インストールは終了します。インストール処理を完了させるため、[完了]ボタンをクリックします。インストール完了後は、コンピュータの再起動を行ってください。

    ServerViewマネージャと同居させる場合、インストール完了後にESCインストールディレクトリ\Manager\opt\FJSVswstt\mpwksttr\binディレクトリ配下のmpmstsコマンドをONオプションで実行します。

    例) (インストール先がデフォルトの場合)

    C:\Program Files\ETERNUS-SSC\Manager\opt\FJSVswstt\bin配下にて、

    mpmsts ON <return>

    と実行します。コマンド実行後はコンピュータを再起動してください。

    なお、ServerViewマネージャを使用しなくなった場合や本対処を誤って実施した場合は、ESCインストールディレクトリ\Manager\opt\FJSVswstt\binディレクトリ配下の mpmsts コマンドをOFFオプションで実行します。

    例) (インストール先がデフォルトの場合)

    C:\Program Files\ETERNUS-SSC\Manager\opt\FJSVswstt\bin配下にて、

    mpmsts OFF <RETURN>

    と実行します。コマンド実行後はコンピュータを再起動してください。

     

    ETERNUS SF Storage Cruiser のエージェントとServer System Manager のエージェントを同じサーバにインストールする場合は、ETERNUS SF Storage Cruiser マネージャの下記のファイルを削除してください。

    環境設定ディレクトリ\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\certificate\common_client.cer


    この手順を反映させるためには、システムの再起動または、ETERNUS SF Storage Cruiser マネージャの再起動が必要です。

     

  12. インストール後のセットアップ

    「4.2.4 インストール後のセットアップ」を参照し、インストール後のセットアップを実施します。

4.2.4 インストール後のセットアップ

運用管理サーバをセットアップする手順を以下に示します。

4.2.4.1 servicesの確認

マネージャはデフォルトでLANポート番号4917, 23456および23459を使用してエージェントまたはクライアントと通信します。

[services ファイルの設定内容]

# サービス名 ポート番号/プロトコル名

sscruisera 4917/tcp

nfport 23456/tcp

rcxport 23459/tcp

サービス名とポート番号、プロトコル名、接続元、接続先の関係を以下に示します。

サービス名

ポート番号/プロトコル名

接続元

接続先

sscruisera

4917/tcp

マネージャ

エージェント

nfport

23456/tcp

マネージャ

クライアント

rcxport

23459/tcp

マネージャ

マネージャ (内部通信)

ssvscme

7420/tcp
7420/udp

マネージャ

仮想化スイッチ

この内容は、ソフトウェアのインストール時に、ポート番号の登録の画面で入力したポート番号が反映されます。反映されている情報に間違いがないか確認してください。またポート番号がすでに他で使用されている場合は、空いているポート番号に変更してください。

4.2.5 旧製品からの移行 

Softek Storage Cruiserの運用管理サーバ または 旧バージョンレベルのETERNUS SF Storage Cruiserの運用管理サーバを導入している場合、現行の設定情報を退避して、本バージョンレベルのETERNUS SF Storage Cruiserの運用管理サーバに引き継ぐことができます。

4.2.5.1 Softek Storage Cruiserからの移行 

「付録D Softek Storage Cruiserからの移行手順」を参照してください。

4.2.5.2 旧バージョンレベルからの移行 

ここでは、旧バージョンレベルのETERNUS SF Storage Cruiserからの移行について説明します。

  1. 旧バージョンレベルのETERNUS SF Storage Cruiserマネージャの設定情報のバックアップを行います。

    「ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド」の「9.1.1.2.3 Windowsマネージャのバックアップ」に沿って、バックアップを作成します。

  2. 旧バージョンレベルのETERNUS SF Storage Cruiserマネージャをアンインストールします。

    旧バージョンレベルの「ETERNUS SF Storage Cruiser インストールガイド」の「9.2 [Windows版]マネージャのアンインストール」に沿って、マネージャをアンインストールします。

  3. ETERNUS SF Storage Cruiserマネージャをインストールします。

    「ETERNUS SF Storage Cruiser インストールガイド」の「4.2 [Windows版]マネージャ」に沿って、マネージャのインストールとセットアップを行います。

  4. 旧バージョンレベルのETERNUS SF Storage Cruiserマネージャの設定情報のリストアを行います。

    手順1で作成したバックアップを、「ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド」の「9.1.1.3.3 Windowsマネージャのリストア」に沿って、リストアします。

  5. 性能管理の構成情報の更新を行います。

    以下の条件を満たす装置について性能管理機能を使用している場合は、マネージャ起動後、「ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド」の「7.2.11 構成情報の更新」に沿って、当該装置について構成情報の更新を行ってください。

    ・ETERNUS8000、ETERNUS4000(M80,M100除く) ファームウェア版数: V10L50以降


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