ETERNUS SF XL-DATA/MV 使用手引書 |
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第4章 グローバルサーバまたはPRIMEFORCE主導のデータ転送 | > 4.1 機能説明 |
XLデータムーバでは、グローバルサーバまたはPRIMEFORCE側でKJUAMFTFを起動させることによりデータ転送を行います。
KJUAMFTFには、グローバルサーバまたはPRIMEFORCEからUNIX/IAサーバにファイルを送信する機能(SEND)とグローバルサーバまたはPRIMEFORCEにUNIX/IAサーバからファイルを受信する機能(RECEIVE)があります。
これらの機能は、SYSINデータにSEND/RECEIVE制御文を指定することにより使用できます。
なお、一つのSYSINデータ内に複数のSEND/RECEIVE制御文を記述することはできません。
グローバルサーバまたはPRIMEFORCE側でジョブとして起動されたXLデータムーバは、グローバルサーバまたはPRIMEFORCEのデータセットをジョブ制御文で指定された転送先であるUNIX/IAサーバのファイルへデータを転送します。
データ転送は、順データセットを読込み、そのデータをデータ転送用ボリューム(区画)に書き込んだ後、UNIX/IAサーバ側のXLデータムーバ(mftfd)にファイルの作成を依頼してその完了を待ちます。
転送先のファイルが既に存在する場合は、上書きします。存在しない場合は、新規にファイルを作成します。
メンバ名を指定すれば、区分データセットでもそのデータをUNIX/IAサーバ側へ転送することができます。
グローバルサーバまたはPRIMEFORCE側でジョブとして起動されたXLデータムーバは、ジョブ制御文で指定された転送元であるUNIX/IAサーバのファイルを、グローバルサーバまたはPRIMEFORCEのデータセットへデータを転送します。
データ転送は、UNIX/IAサーバ側のXLデータムーバ(mftfd)にデータ転送用ボリューム(区画)へのデータの書き込みを依頼し、その完了を待ちます。完了後、区画より順データセットへデータを書き込みます。
転送先のファイルが既に存在する場合は、上書きします。
メンバ名を指定すれば、区分データセットでもUNIX/IAサーバ側からのデータを受け取ることができます。
どちらも、ETERNUS8000/ETERNUS6000/ETERNUS GR800 series、F6494/F6495/F6496/F6497またはPRIMEFORCEの共用ディスクのデータ転送用ボリュームを経由することでデータを受け渡します。
グローバルサーバまたはPRIMEFORCE主導のデータ転送を行う場合には、以下のプログラムを動作させる必要があります。
サーバシステム(UNIX/IAサーバ)側では、以下のプログラムを動作させます。
サーバシステム プログラム 概要 UNIXサーバ デーモン (mftfd) グローバルサーバまたはPRIMEFORCEからのデータ転送指示を待ち、その指示に従いデータを転送します。 IAサーバ XLデータムーバサービス
「XL-LINK/Datamover Service」
クライアントシステム(グローバルサーバまたはPRIMEFORCE)側では、以下のプログラムを動作させます。
クライアントシステム プログラム 概要 グローバルサーバ
または
PRIMEFORCEKJUAMFTF(SEND) クライアントシステムからサーバシステムにデータを送信 (SEND)します。 KJUAMFTF(RECEIVE) クライアントシステムにサーバシステムからデータを受信 (RECEIVE)します。
なお、グローバルサーバまたはPRIMEFORCEでKJUAMFTFを動作させる前に、UNIX/IAサーバ側でデーモン/サービスを先に動作させてください。もし、デーモン/サービスの動作前に、KJUAMFTFを実行させた場合、KJUAMFTFがタイムアウトで異常終了します。
データ転送用ボリュームは、XLデータムーバが利用する専用ボリュームであるため、ユーザアプリケーションからアクセスすることはできません。
転送時のタイムアウト監視時間は6分間です。
これは、なんらかの原因(ジョブキャンセルやシステムダウン等)でグローバルサーバまたはPRIMEFORCE側、UNIX/IAサーバ側のXLデータムーバで、互いにスライス単位での処理結果の通知ができなくなった場合の最大監視時間です。
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