ETERNUS SF XL-DATA/MV 使用手引書 |
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第2章 動作環境の設定 | > 2.6 サーバシステム側の環境設定 | > 2.6.2 グローバルサーバまたはPRIMEFORCE側(MSP)の環境設定 |
XLデータムーバはシステム管理機能のSMF(System Management Facility)を使用して統計情報を収集します。統計情報は、XLデータムーバサブシステムおよび転送バッチユーティリティがデータ転送処理を行うごとに、SMFレコードとしてSMFデータセットに蓄積されます。
統計情報の出力を行うためには、XLデータムーバサブシステムおよび転送バッチユーティリティの環境設定を行う必要があります。サブシステムの環境設定については初期化パラメタの定義を参照してください。なお、転送バッチユーティリティの環境設定は以下の手順で行います。
転送バッチユーティリティの初期化パラメタは、以下のデータセットに標準提供されています。転送バッチユーティリティの実行時には、当該データセットを参照可能なRACF権限(READ権)が必要です。また、運用管理者が転送バッチユーティリティの統計情報出力の環境設定を行う場合には、当該データセットを更新可能なRACF権限(UPDATE権)が必要です。RACF権限の登録方法の詳細は、“OSIV/MSP RACFコマンド文法書”を参照してください。
SYS1.PARMLIB(KJUAMFTF)
初期化パラメタの定義形式を以下に示します。
[SMF= { YES | NO }]
初期化パラメタの定義項目を以下に説明します。
UNIX/IAサーバとのデータ転送処理が完了した場合に、統計情報(SMFレコード)を出力するかどうかを指定します。
『SMF=YES』を指定した時は統計情報(SMFレコード)を出力します。『SMF=NO』では出力しません。SMF文を省略した場合は『SMF=NO』を指定したとみなします。
初期化パラメタの構文規則は、以下に従います。
- パラメタ文は1行で指定します。継続指定はできません。
- 1カラム目に『*(アスタリスク)』を記述した場合、その行は注釈として扱われます。
- パラメタの記述は、1カラム目から必ず記述してください。
- パラメタ文記述誤り、または、同一のパラメタ文が複数指定された場合、エラーとなり、統計情報の出力を行いません(SMF=NOが指定されたものとみなします)。
XLデータムーバが収集する統計情報には、以下のようなものがあります。
- データ転送の開始・終了時刻
- データ転送量
- 装置情報
- 利用者識別名
- ファイル名(クライアント側、サーバ側)
統計情報の詳細については、統計情報を参照してください。
統計情報を収集するためには、XLデータムーバ用のSMFレコードをSMFデータセットに格納するため、システムデータセットである“SYS1.PARMLIB(SMFPRMxx)”のSMFパラメタのレコードタイプに“106”を追加します。SMFPRMxxメンバの指定方法の詳細については、“OSIV/MSP SMF説明書 AFII V10用”を参照してください。
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