ETERNUS SF XL-DATA/MV 使用手引書 |
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第2章 動作環境の設定 | > 2.6 サーバシステム側の環境設定 | > 2.6.2 グローバルサーバまたはPRIMEFORCE側(MSP)の環境設定 |
ここでは、初期化パラメタの定義について説明します。XLデータムーバの初期化パラメタは、以下のデータセットに標準に提供されています。利用者が別のデータセットに作成することもできます。
初期化パラメタの内容は、利用者のシステムによって値を見積り、定義する必要があります。
XLデータムーバの初期化パラメタは、以下のデータセットに標準提供されています。
SYS1.PARMLIB(KJUMFTFD)
KJUMFTFD:
XLデータムーバが標準提供する初期化パラメタのメンバ名です。利用者が再定義した初期化パラメタを、KJUMFTFDに替えて任意のメンバ名で登録することができます。
設定を有効にするには、起動プロシジャのSYSIN DD文に指定したメンバ名を指定する必要があります。XLデータムーバの初期化パラメタを、上記のデータセット以外に作成する場合には、以下の属性で作成します。
レコード形式: FまたはFB
レコード長 : 80
初期化パラメタの定義形式を以下に示します。
KJUHOST systemname
KJUVOL { VOL=volumename1 [,volumename2] …[,volumename8] |
DEV=devicenumber1 [,devicenumber2] …[,devicenumber8] }
[KJUMULTI taskno]
[KJUMSG { YES | NO }]
[L30]
[KJUSMF { YES | NO }]
初期化パラメタの定義項目を以下に説明します。
サーバ名に関する定義です。
systemname
初期化ユーティリティ(KJUAFMT)で作成したグローバルサーバまたはPRIMEFORCE側のXLデータムーバのサーバシステムのサーバ名を指定します。省略不可です。
データムーバが監視するデータ転送用ボリュームに関する定義です。
VOL=volumename1 [,volumename2] …[,volumename8]
データ転送用ボリュームがETERNUS8000/ETERNUS6000/ETERNUS GR800 series、F6494/F6495/F6496/F6497の 場合に、利用するボリュームのボリューム通し番号を指定します。
最大8個までの複数指定が可能です。DEV=devicenumber1 [,devicenumber2] …[,devicenumber8]
データ転送用ボリュームがPRIMEFORCEの共用ディスクの 場合に、利用するボリュームの装置番号を指定します。
最大8個までの複数指定が可能です。
XLデータムーバの処理多重度を指定します。
taskno
XLデータムーバの処理多重度を1〜20の範囲で指定します。省略時は16とします。
XLデータムーバとクライアントとのデータ転送処理が完了した場合に、処理完了メッセージ
(KJU5207IおよびKJU5208I)を出力するかどうかを指定します。
『YES』を指定した時はメッセージを出力します。『NO』では出力しません。省略時は『NO』を指定したとみなします。
XLデータムーバとクライアントとのデータ転送処理が完了した場合に、統計情報(SMFレコード)を出力するかどうかを指定します。
『YES』を指定した時は統計情報(SMFレコード)を出力します。『NO』では出力しません。省略時は『NO』を指定したとみなします。
初期化パラメタの構文規則は、以下に従います。
- 一つのパラメタ文は1行で指定します。継続指定はできません。
- 1カラム目に『*(アスタリスク)』を記述した場合、その行は注釈文として扱われます。
- パラメタの記述は、71カラム目までです。72カラム目以降は無視されます。
- パラメタ文とオペランドの間の空白は、1文字以上、任意です。
- 同一のパラメタ文が複数指定された場合、エラーとなります。
初期化パラメタの定義例を以下に示します。
(例1) サーバ名:GSSERVER、ボリューム通し番号:XLMV00
KJUHOST GSSERVER
KJUVOL VOL=XLMV00
(例2) サーバ名:GSSERVER、ボリューム通し番号:XLMV00、XLMV01、XLMV02、処理多重度:20
KJUHOST GSSERVER
KJUVOL VOL=XLMV00,XLMV01,XLMV02
KJUMULTI 20
(例3) サーバ名:PFSERVER、装置番号:A101、多重度:16、メッセージ出力:あり、統計情報出力:あり
KJUHOST PFSERVER
KJUVOL DEV=A101
KJUMULTI 16
KJUMSG YES
KJUSMF YES
XLデータムーバを再起動した時に有効になります。
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