Solaris TeamWARE Office 200X V2.0 インストールガイド
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第3章 TeamWARE Officeのインストール

3.4 アプリケーションサーバの追加

ここでは、既存サイトに新たにアプリケーションサーバを追加する場合の説明をします。

まず、TeamWARE Officeサーバソフトウェアをサーバにインストールします。詳細については、"3.2 サーバソフトウェアのインストール"を参照してください。サーバソフトウェアのインストールが正常に完了したら、[to config]コマンドを使用してTeamWARE Officeサーバのセットアップを開始します。

◆[to config]コマンドの起

日本語表示できるtelnet端末などからTeamWARE Officeシステム管理者用IDを使用してログインし、[to config]コマンドを起動します。

説明

操 作 方 法


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<日本語表示できるtelnet端末での実行:Bシェルでの実行例>
login: twu
Password: ********
$ LANG=ja
$ export LANG
$ to config

[説明]

  1. TeamWARE Officeシステム管理者用ID(twu)を使用してサーバにログインします。
  2. TeamWARE Officeシステム管理者用IDのパスワードを入力します。
  3. [to config]コマンドを日本語で使用するため、"LANG=ja"を設定します。
  4. 定義済みのLANG変数をエクスポートします。
  5. [to config]コマンドを起動します。

  • アプリケーションサーバを追加する場合は、TeamWARE Officeサーバ追加ライセンスの購入が必要です。
  • アプリケーションサーバを追加する場合は、同一サイト内のディレクトリサーバを起動済みの状態にしておく必要があります。
  • TeamWARE Officeサイトに複数のアプリケーションサーバを追加する場合は、アプリケーションサーバのインストールを同時に実行しないでください。複数のアプリケーションサーバのインストールを並行して行った場合、サーバ番号の重複が検出されず、システムが正常に動作しなくなることがあります。
    たとえば、アプリケーションサーバA、アプリケーションサーバBを追加する場合、アプリケーションサーバAのインストールが完了したあと、アプリケーションサーバBのインストールを開始してください。
  • アプリケーションサーバの追加を行った場合、サイト内のすべてのサーバを再起動する必要があります。
  • ユーザ名"ADMIN_サイト名"を削除した場合、[to config] コマンドが正常に起動されません。ユーザ名"ADMIN_サイト名"を削除してしまった場合は、再度ユーザ名として"ADMIN_サイト名"を登録してください。"ADMIN_サイト名"を登録する場合、全権限を持ったログイン名"ADMIN"で登録してください。

◆インストールモーの選択

[to config]コマンドには、クイックモーとエキスパートモーという2つのモードがあります。クイックモードを使用すると、最小限の質問に答えるだけでセットアップを行うことができます。エキスパートモードを使用すると、セットアップパラメータのすべてを設定することができます。各モードで、どのセットアップパラメータを入力すべきかについては、"付録B セットアップパラメータ"を参照してください。

本マニュアルでは、エキスパートモードで実行した例を掲載しています。なお、クイックモードで設定可能な項目については、表中に印("○"と"※")が付いています。"○"は設定/変更可能、"※"は設定のみ可能を示します。

 

説明

操 作 方 法

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エキスパートモードにしますか?[yes ]

[説明]

  1. クイックモードを選択する場合は、何も入力せず[ENTER]キーを押します。エキスパートモードを選択する場合は、"yes"と入力します。

◆環境パラメータの定

セマフォ識別キー、使用するセマフォキーの数、アラーメッセージを出すディスク容量限界値、および、一時停するディスク容量限界値を設定します。

説明

操 作 方 法

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環境パラメータを変更しますか?[yes  ]
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環境セットアップパラメータ (UNIX)
セマフォ識別キーの範囲は同一のものがないように定義してください.
このコンピュータ上で稼動している他のアプリケーションが同一のキーを使うことはできませ
ん.
最初のキーを16進数で入力してください.[400  ]
使用するキーの数を16進数で入力してください.[2000  ]
環境セットアップパラメータ (全般)
アラートメッセージを出すディスク容量限界値をメガバイト単位で入力してください.
[100  ]
一時停止するディスク容量限界値をメガバイト単位で入力してください.[20  ]
これらの値でよろしいですか?[yes  ]

[説明]

  1. 環境パラメータを変更する場合、"yes"を入力します。
  2. セマフォIDキーを定義します。標準設定では、400です。
  3. セマフォIDキーの使用キー数を指定します。標準設定では、2000です。
  4. 利用可能なディスク容量の限界警告値を指定します。これを、ディスク容量警告レベと呼びます。ディスクの空き容量がこれより少なくなると、TeamWARE Officeはシステム管理者宛てに警を発信して、サーバの空きディスク容量を増やすよう指示します。標準設定では、100(MB)です。
  5. ディスクの空き容量がなくなる前に、TeamWARE Officeを一時停止する限界値を指定します。これを、ディスク容量一時停止レベと呼びます。ディスクの空き容量が一時停止レベルに達すると、TeamWARE Officeサーバは自動的にサービスの処理を一時停止します。標準設定では、20(MB)です。
  6. 設定した値が正しければ、[ENTER]キーを押します。"no"を入力すると、再び定義処理を実行できます。

システム管理者がディスクの空き容量を増やす作業を実施し、ディスク容量がディスク容量警告レベルより増加すると、TeamWARE Officeサーバは自動的にサービスの処理を再開します。

◆アプリケーションサーバのインストール開始

アプリケーションサーバのインストールを開始します

説明

操 作 方 法



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3

サーバはまだセットアップされていません. アプリケーションサーバ、またはディレクトリサ
ーバとしてセットアップできます.
ディレクトリサーバとしてセットアップしますか(新しいサイトを作成します)? [no  ]
アプリケーションサーバとしてセットアップしますか(既存のサイトに追加します)? [yes  ]
アプリケーションサーバを追加するには「TeamWARE Office サーバ追加ライセンス」の購入が
必要です. 購入していますか? [yes  ]

[説明]

  1. ディレクトリサーバのインストールではないので、"no"を入力します。
  2. アプリケーションサーバをインストールすることを指定するため、"yes"を入力します。
  3. アプリケーションサーバを追加するためには、TeamWARE Officeサーバ追加ライセンスが必要です。セットアップを行うアプリケーションサーバに対して、TeamWARE Officeサーバ追加ライセンスを購入している場合は、"yes"を入力してセットアップを続行します。TeamWARE Officeサーバ追加ライセンスを購入していない場合は、"no"を入力してセットアップを終了します。

◆アプリケーションサーバのトランスポート定義

ディレクトリサーバと接続するため、アプリケーションサーバのトランスポーを定義します。

説明

操 作 方 法


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新トランスポートドライバー番号 1をセットアップしています.
トランスポートドライバー名を入力してください:[tcpip]
コネクションのタイムアウト時間を秒単位で指定してください:[240    ]
インタフェースアダプター番号を指定してください (0はシステム標準設定):[0    ]
サーバのコンピュータ名を入力します.
通常は空欄のままEnterキーを押してください.
空欄の場合、システム標準設定のIPアドレスが使用されます.
コンピュータ名またはIPアドレスを入力してください (任意):[          ]
=======================================================
このサーバはサイト内でアプリケーションサーバとしてセットアップ済です.
セットアップ作業を進めるにはシステム管理者としてログインする必要があります.
ディレクトリサーバのネットワークアドレスを入力してください:[        ]
システム管理者のパスワードを入力してください:[******** ]
=======================================================

[説明]

  1. 標準ソフトウェアパッケージに入っているトランスポートプロトコルはTCP/IPです。変更する必要がないため、[ENTER]キーを押します。
  2. コネクションタイムアウト時間を指定できます。通常は、特に変更の必要がないため、[ENTER]キーを押します。
  3. インタフェースアダプター番号を指定できます。通常は、特に変更の必要がないため、[ENTER]キーを押します。
  4. サーバのコンピュータ名には、IPアドレス、hostsファイルで定義したホスト名またはDNS完全修飾ドメイン名を指定できます。通常は、システム標準設定のコンピュータ名でよいため、何も入力せず[ENTER]キーを押します。ただし、LANボードを2枚実装している運用形態などでは、設定に注意が必要です。詳細については、"TeamWARE Office管理者ガイド"を参照してください。
  5. ディレクトリサーバのネットワークアドレスを指定します。
  6. TeamWARE Officeシステム管理者ID(twu)のパスワードを入力します。この時点で、上記で指定したディレクトリサーバとの接続が行われます。

◆アプリケーションサーバ情報の定

アプリケーションサーバのサーバ情報を定義します。

説明

操 作 方 法

クイック






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2

サーバセットアップパラメータ (アプリケーションサーバ)
このサイトの名前を入力してください: Tokyo1
アプリケーションサーバのサーバ番号を入力します. サーバ番号はサイト内で重複しない
ようにしてください.
注意: 同一番号のサーバが存在すると, 誤動作やデータ消失の原因となります!
サーバ番号を設定してください(2〜255):[2  ]
サーバ名を入力してください:[Tokyo1 SERVER NO. 2          ]







[説明]

  1. アプリケーションサーバの番号を、2〜255までの数字で指定します。サーバ番号は、同一サイト内で重複しないように注意してください。標準設定では、使用されていない番号が表示されるので、 [ENTER]キーを押します。
  2. サーバは、サイト内で重複しないように注意してください。64文字以内の英数字で指定できます。

同一サイト内で、同じサーバ番号を2つ以上作らないように注意してください。機能不全やデータ消失を引き起こす要因になります。

◆ビリングイベントロ、監査イベントロ保存先の定義

ビリングイベントログ、監査イベントログの保存先パス名を指定します。

説明

操 作 方 法

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3


ビリングイベントログファイルのパス名を入力してください.
[/to/billing      ]
監査イベントログファイルのパス名を入力してください.
[/to/audit      ]
これらの値でよろしいですか?[yes  ]
=======================================================
オプションセットアップ
選択 1=トランスポート, 2=ライセンス, 3=サービス, 5=サーバ or 9=終了:3

[説明]

  1. ビリングイベントログファイルのパス名を英数字で入力します。標準設定のままでよければ、[ENTER]キーを押します。標準設定では、以下のパス名になります。
    <インストール先ディレクトリ>/billing
  2. 監査イベントログファイルのパス名を英数字で入力します。標準設定のままでよければ、[ENTER]キーを押します。標準設定では、以下のパス名になります。
    <インストール先ディレクトリ>/audit
  3. 設定した値に間違いがなければ、[ENTER]キーを押します。

◆新規アプリケーションサーバの作成終

これで、新規アプリケーションサーバのセットアップが完了しました。続いてサービスのセットアップを行います。詳細については、"4.2 サービスの追加"の"◆追加するサービスの選択"以降を参照してください。


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