Netcompo アプリケーション会話サービス 2.1 LU0会話サービス編 - Solaris -
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上へ第4章 インタフェース
上へ4.6 完了情報

4.6.4 エラー発生時の対処方法

エラーが発生した場合に、アプリケーションプログラムが対処すべき項目を"表:エラー発生時の対処方法"に示します。なお、対処番号は、"完了情報一覧"および"完了詳細情報一覧"の対処方法欄に対応しています。

[表:エラー発生時の対処方法]

対処番号

対処方法

1

正常完了ですので、処理を続行してください。

2

FNA-BASEのインストールに失敗しているか、カーネルが作成されていません。lu0closeマクロ命令を発行し、プログラムを終了させた後、再度、FNA-BASEのインストールを行い、再試行した結果、当既エラーが発生した場合この完了情報が通知されたことを、富士通技術員(SE)に連絡してください。

3

システムからシグナルを受信しました。アプリケーションプログラムが認識できない(シグナル登録を行っていない)シグナルの場合は無視して処理を続行してください。(状態は、マクロ命令発行前と同じになっています。)処理を終了する場合は、lu0closeマクロ命令を発行してください。

4

ハード異常が発生しました。FNA-BASEのトレースを採取し、富士通技術員(SE)に連絡してください。FNA-BASEのトレースについては、"ネットワーク機能使用手引書 メインフレーム接続編"を参照してください。

5

LU0会話サービスのエラーです。lu0closeマクロ命令を発行し、プログラムを終了させた後、LU0会話サービスのトレースファイルおよびパニックファイルを採取し、富士通技術員(SE)に連絡してください。LU0会話サービスのトレースファイルおよびパニックファイルについては"運用"を参照してください。

6

FNA-BASEのエラーです。lu0closeマクロ命令を発行し、プログラムを終了させた後、LU0会話サービスのトレースファイルおよびFNA-BASEのトレースを採取し、富士通技術員(SE)に連絡してください。LU0会話サービスのトレースファイルについては"運用"を参照してください。FNA-BASEのトレースについては"ネットワーク機能使用手引書 メインフレーム接続編"を参照してください。ただし,完了情報:186、完了詳細情報:101で復帰した場合は、回線上の転送効率が影響していることも考えられますので、下記の対処を行ってください。
- lu0cnct、lu0readマクロ命令で設定しているタイマ値を現在の値より大きく設定してください。
- FNA-BASE環境設定のLU情報定義にあるresptimの値を現在の値より大きく設定してください。
上記の対処を行ったにもかかわらず、完了情報:186、完了詳細情報:101が発生する場合は、他の完了情報と同様の対処を行ってください。

7

システムで資源不足が発生しました。システムダンプを採取し、この完了情報が通知されたことを富士通技術員(SE)に連絡してください。

8

システム環境のエラーです。lu0closeマクロ命令を発行し、プログラムを終了させた後、システム環境を見直してください。原因不明の場合は、LU0 会話サービスのトレースファイルおよびFNA-BASEのトレースを採取し、富士通技術員(SE)に連絡してください。LU0 会話サービスのトレースファイルについては"運用"を参照してください。FNA-BASEのトレースについては"ネットワーク機能使用手引書 メインフレーム接続編" を参照してください。

9

FNA-BASEが処理を停止しました。lu0closeマクロ命令を発行し、プログラムを終了させた後、strvcpコマンドを実行してFNA-BASEを再起動してください。

10

strvcpコマンドを実行してFNA-BASEを起動してください。

11

アプリケーションプログラムが動作中にstplu0コマンド(LU0会話サービス停止コマンド)が実行されました。lu0closeマクロ命令を発行してください。

12

ホストから緩終了指示を受信しました。lu0discマクロ命令を発行してください。送信すべきデータが残っている場合は、lu0writeマクロ命令でデータを送信した後に、lu0discマクロ命令を発行してください。

13

マクロ命令の発行順序に誤りがあります。"マクロ命令発行マトリックス"を参照し、正しい順序でマクロ命令を発行してください。

14

lu0nctマクロ命令に設定された最大利用者データ長を超えてホストからデータを受信したか、またはアプリケーションプログラムが用意した送受信バッファの大きさを超えてホストからデータを受信しました。最大利用者データ長または送受信バッファの大きさと、ホストからのデータの大きさの関係を調査してください。

15

ホストから-RESPを受信したため、送信権はホスト側に移行しました。処理を続行するか、またはlu0discマクロ命令を発行してください。

16

ホストからUNBINDコマンドを受信した原因を調査してください。

17

lu0cnctマクロ命令で設定されたLU名は、他のプロセスですでに使用されています。LU名を確認してください。

18

チェーンデータ受信中に、チェーン異常を検出した為、-RESPを送信しました。アプリケーションプログラムは、以前に受信したFICおよびMICデータを破棄し、チェーンをリセットした後、処理を続行するか、またはlu0discマクロ命令を発行してください。

19

緩終了中に異常が発生しました。lu0discマクロ命令で強制終了を指定して発行してください。

20

指定したタイマ値以内でBINDコマンドまたはデータを受信できませんでした。マクロ命令を再発行してください。

21

lu0open1マクロ命令で設定したLU名を設定してください。

22

lu0open1マクロ命令で設定されたLU名はすでに使用されています。LU名を確認してください。

23

lu0getbマクロ命令で獲得した送受信バッファのアドレスを、rcbに設定してください。

24

lu0cnctマクロ命令、lu0readマクロ命令、または、lu0writeマクロ命令で使用中のため、バッファの解放はできません。発行中のマクロ命令の完了を受け取ってから再度、 lu0frebマクロ命令を発行してください。

25

lu0rcvマクロ命令は、非同期型マクロ命令を発行している状態だけで有効なので、非同期型マクロ命令を発行してない状態ではlu0rcvマクロ命令を発行してください。

26

発行中のマクロ命令(非同期型)は処理中です。pollシステムコールで完了を待ち合わせた後、再度、lu0rcvマクロ命令を発行してください。

27

システム環境設定のチューニングパラメタの設定ミス、またはシステムの資源不足が発生しました。システム環境設定のチューニングパラメタの共用メモリの定義内容を調査または、変更してください。詳細は、"システム環境設定"を参照してください。

28

lu0getbマクロ命令発行時のrcbに指定された、獲得バッファサイズが0になっています。利用者が必要とするサイズを指定してください。

29

lu0closeマクロ命令を発行し、プログラムを終了した後、システム環境設定のチューニングパラメタの共用メモリの定義内容を調査または、変更してください。共用メモリの定義内容が正しい場合は、対処番号7を行ってください。

30

strlu0コマンドを実行して、LU0会話サービスを起動してください。

31

ctlvcpコマンドで、使用する通信パスをアクティブにしてください。ctlvcpコマンドについては"ネットワーク機能使用手引書 メインフレーム接続編"を参照してください。また、FNA-BASEが未起動の場合には、FNA-BASEを起動してください。上記以外の場合は、回線(モデム、ケーブル等)の接続状態を調査してください。

32

ホスト側のデータリンクをアクティブにしてください。接続形態が電話回線、回線交換網、パケット交換網または、ISDN網で、着呼指定をしている場合は、ホストからの着呼を待ち合わせてください。それ以外の場合は、ケーブルの状態、網の状態(故障、電源等)または、ネットワーク環境に誤りがありますので、調査してください。

33

ホスト側のPUをアクティブにしてください。または、ネットワーク環境に誤りがありますので、調査してください。

34

ホスト側のLUをアクティブにしてください。または、LUの定義がホスト側と一致しているか調査してください。

35

lu0cnctマクロ命令で送信したINIT-SELFの形式に誤りがあります。または、相手アプリケーションプログラムが起動されていないことが考えられますので、調査してください。INIT-SELF形式は、"INIT-SELFの形式"を参照してください。

36

ホスト側または、FNA-BASEの異常です。FNA-BASEのトレースを採取し、富士通技術員(SE)に連絡してください。FNA-BASEのトレースについては、"ネットワーク機能使用手引書 メインフレーム接続編"を参照してください。

37

ホスト側から、DEACT LUまたはDEACT PUによりSSCP-LUセションが解放されました。lu0discマクロ命令を発行した後、SSCP-LUセションが解放された原因を調査してください。

38

下位プロトコルドライバでデータリンクレベルのエラーを検出しました。コンソールメッセージが表示されている場合は、下位プロトコルドライバのソフトウェア説明書を参照してください。コンソールメッセージが表示されていない場合は、ホスト側とDS側のネットワーク環境のデータ長(RU長、フレーム長等)を調査してください。ネットワーク環境に問題がなければ、下位プロトコルドライバのトレースを採取し、富士通技術員(SE)に連絡してください。下位プロトコルドライバのトレースについては下位プロトコルドライバのソフトウェア説明書を参照してください。

39

lu0cnctマクロ命令、lu0readマクロ命令、lu0discマクロ命令のリクエストモードまたは、lu0cnctマクロ命令、lu0readマクロ命令、lu0writeマクロ命令、lu0discマクロ命令の完了通知モードの値に誤りがあります。リクエストモードまたは完了通知モードの内容を確認してください。

40

lu0cnctマクロ命令で設定したLU名が、FNA-BASEの環境定義ファイル(/etc/opt/FSUNnet/vcp配下のfnaparm)のvluオペランドのnameパラメタに存在していません。LU名を確認してください。

41

lu0writeマクロ命令で設定した送信コマンドに無効な値が設定されています。設定した送信コマンドの内容を確認してください。

42

送受信バッファのアドレスがrcbに設定されていません。送受信バッファのアドレスを確認してください。

43

lu0writeマクロ命令で設定した送受信モード情報1または、送受信モード情報2で矛盾を検出しました。送受信モード情報を確認してください。矛盾には次のものがあげられます。
- BINDのセションパラメタが" FMHの授受をしない"となっているのに送受信モード情報1が" FMH付きのデータを送信します"になっています。
- BINDのセションパラメタに設定されている応答要求と送受信モード情報2の応答要求があっていません。
- FIC データを送信せずに MICまたは LICデータを送信しようとしています。

44

lu0cnctマクロ命令で設定した最大利用者データ長に0が設定されています。正しい値を設定してください。

45

-RESPまたはLUSコマンドを送信しようとしましたが、センスコードに0が設定されています。正しいセンスコードを設定してください。

46

ホストから受信したBINDコマンドのセションパラメタが、LU0会話サービスで処理できない内容になっています。ホスト側のネットワークの運用環境と利用者の運用環境を調査してください。

47

再度lu0cnctマクロ命令を発行してください。

48

lu0writeマクロ命令によってホストにデータを送信しようとしましたが、送信権がないため送信できません。lu0cnctマクロ命令の動作モード情報で、送信権を獲得する指定にしてください。

49

アプリケーションプログラムに通知すべきデータが存在しています。 lu0readマクロ命令を発行してください。

50

セションの緩終了処理に入っているため、データは送信できません。lu0discマクロ命令を発行してください。

51

チェーンデータ送信中のため、緩終了処理はできません。チェーンデータの送信が完結してから再度行うか、lu0discマクロ命令により強制終了を行ってください。

52

LU0ライブラリのエラーです。lu0closeマクロ命令を発行し、プログラムを終了させた後、完了情報とerrnoの内容を控えて、富士通技術員(SE)に連絡してください。

53

システムまたは LU0ライブラリのエラーもしくは、stplu0コマンドにより LU0会話サービスが終了しています。lu0closeマクロ命令を発行し、プログラムを終了させた後、システムまたは LU0ライブラリのエラーの場合は、errnoが通知された原因を調査してください。システムのerrnoの値については"SunOS 5.X Referenmce Manual"を参照してください。原因不明の場合は、完了情報と errnoの内容を控えて、富士通技術員(SE)に連絡してください。


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