| Interstage Job Workload Server 運用ガイド |
目次
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| 第3章 異常時の対処 | > 3.1 バッチシステムの異常 | > 3.1.3 バッチ受付サービスが異常停止した場合 |
バッチ受付サービスが異常停止したときに、ジョブキューに存在したジョブの扱いについて、以下の単位で説明します。
デマンドジョブの扱いについて説明します。
対象のジョブは、バッチシステムを再開したあと、以下のように扱います。
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異常停止時のジョブの状態 |
バッチシステム再起動後のジョブの扱い |
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|---|---|---|
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実行待ち |
実行待ち |
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実行中 |
実行開始処理中 |
異常終了 (ジョブ終了コード=0x60000602 :ジョブ状況不明) |
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ジョブ定義解析中 |
||
|
ジョブの実行依頼中 |
||
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ファイルの排他獲得中 |
||
|
ファイルアロケーション中 |
||
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実行中 |
||
|
実行終了処理中 |
||
|
キャンセル中 |
||
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保留 |
保留 |
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ジョブ終了コードについては、“Interstage Job Workload Server メッセージ集”の“ジョブ終了コード”を参照してください。
バッチシステム再起動後、異常終了扱いのジョブは、ジョブの実行結果をジョブログに出力し終了します。
それ以外のジョブは継続されます。
上記で異常終了したジョブの“ジョブログ”に出力される情報は以下のとおりです。
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ジョブログの出力情報 |
出力範囲 |
|---|---|
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出力します |
|
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ジョブ定義解析が終了し、バッチジョブ定義情報を出力する指定になっている場合だけ出力します |
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|
出力します |
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|
欠落します |
|
|
欠落します |
ジョブログの情報として、欠落したバッチ実行サービスが出力したジョブメッセージやバッチアプリケーションの出力情報は、“異常時退避用ディレクトリ”に退避されます。
ジョブログの情報と合わせて、ジョブの実行結果として確認してください。
異常時退避用ディレクトリの運用については、“異常時退避用ディレクトリの運用”を参照してください。
運用者は“ジョブが異常終了した場合の対処”の手順に従ってください。
Systemwalker Operation Managerよりジョブの実行依頼したスケジュールジョブに対するジョブの扱いについて説明します。
Systemwalker Operation Managerの“実行継続モード”の設定により、Systemwalker Operation Managerの再起動後のジョブの扱いが異なります。
バッチシステム再起動すると、Systemwalker Operation Managerが実行依頼したスケジュールジョブの最新の状態をもとに、バッチ業務の運用を継続します。
バッチ実行基盤のジョブの扱いと、Systemwalker Operation Managerクライアントの表示について以下の表に示します。
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バッチ受付サービス異常停止時のジョブの状態 |
バッチ実行基盤のジョブの扱い |
Systemwalker Operation Managerクライアントの表示 |
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|---|---|---|---|
|
実行待ち |
実行待ち |
実行待ち |
|
|
実行中 |
実行開始処理中 |
異常終了 |
終了 |
|
ジョブ定義解析中 |
|||
|
ジョブの実行依頼中 |
|||
|
ファイルの排他獲得中 |
|||
|
ファイルアロケーション中 |
|||
|
実行中 |
|||
|
実行終了処理中 |
|||
|
キャンセル中 |
|||
|
保留 |
保留 |
保留 |
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Systemwalker Operation Manager クライアントの[前回履歴]シートや、[ジョブの出力情報]ウィンドウによってジョブログを参照することができます。
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- Systemwalker Operation Manager クライアントについては、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”を参照してください。
- Systemwalker Operation Managerの終了コードについては、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
- バッチ実行基盤のジョブ終了コードについては、“Interstage Job Workload Server メッセージ集”の“ジョブ終了コード”を参照してください。
バッチシステム再起動後、異常終了扱いのジョブは、ジョブの実行結果をジョブログに出力し終了します。
それ以外のジョブは継続されます。
上記で異常終了したジョブの“ジョブログ”に出力される情報は、“デマンドジョブ”の時と同じです。
運用者は“ジョブが異常終了した場合の対処”の手順に従ってください。
バッチシステム再起動すると、バッチ実行基盤は、Systemwalker Operation Managerが実行依頼したジョブより、実行中だったジョブは異常終了と扱い、それ以外のジョブは削除します。
Systemwalker Operation Managerは、バッチ実行基盤に実行依頼したジョブすべて異常終了になります。
バッチ実行基盤のジョブの扱いと、Systemwalker Operation Managerクライアントの表示について以下の表に示します。
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異常停止時のジョブの状態 |
バッチ実行基盤のジョブの扱い |
Systemwalker Operation Managerクライアントの表示 |
|||
|---|---|---|---|---|---|
|
ジョブ終了コード |
ジョブログ |
ジョブの終了コード |
前回履歴 |
||
|
実行待ち |
− |
× |
239 |
× |
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|
実行中 |
実行開始処理中 |
0x60000602 |
○ |
||
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ジョブ定義解析中 |
|||||
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ジョブの実行依頼中 |
|||||
|
ファイルの排他獲得中 |
|||||
|
ファイルアロケーション中 |
|||||
|
実行中 |
|||||
|
実行終了処理中 |
|||||
|
キャンセル中 |
|||||
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保留 |
− |
× |
|||
○ : 出力します
× : 出力しません
− : ありません
Systemwalker Operation Manager クライアントの[前回履歴]シートや、[ジョブの出力情報]ウィンドウによってジョブログを参照することはできません。
実行中だったジョブの“ジョブログ”は、バッチサーバ上に出力したジョブログを参照してください。
ジョブログに出力される情報は、“デマンドジョブ”の時と同じです。
運用者は“ジョブが異常終了した場合の対処”の手順に従ってください。
実行待ちや保留のスケジュールジョブはジョブキューより削除されます。
ジョブキューより削除された場合、ジョブログは出力されません。
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