Interstage Job Workload Server 運用ガイド
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第3章 異常時の対処

3.1 バッチシステムの異常

バッチシステムは、「バッチ実行基盤」、「Systemwalker Operation Manager」、「業務用データベース」で構成されます。
バッチシステムの異常は、管理者(root権限)がシステムログのメッセージを監視し対処します。
バッチシステムの異常時の標準的な対処について説明します。

■バッチシステムの異常発生の検知

バッチシステムで異常が発生した場合、バッチサーバやデータベースサーバのシステムログにエラーメッセージを出力します。
出力した各エラーメッセージの意味、対処を確認してください。
「Systemwalker Operation Manager」で異常が発生した場合、バッチサーバのシステムログにエラーメッセージを出力します。
「業務用データベース」で異常が発生した場合、バッチサーバおよびデータベースサーバのシステムログに出力します。
「バッチ実行基盤」で異常が発生した場合、バッチサーバのシステムログにエラーメッセージを出力します。

バッチシステムの異常の監視を自動化する場合には、システムログに出力されるメッセージを監視する運用管理製品を使用してください。
バッチ業務を運用する上で、エラー種別が“ERROR”、および“WARNING”のメッセージを監視することを推奨します。

■バッチシステムの異常時の対処

システムログに出力された、バッチシステムのエラーメッセージの意味を確認し、対処を行ってください。
対処するうえでバッチシステムを一時停止する必要がある場合には、バッチシステムを利用している運用者に連絡してから行ってください。
「Systemwalker Operation Manager」、「業務用データベース」で発生する異常時の対処などについては、各製品に従ってください。

また、バッチシステムで発生した異常によっては、以下のような現象になる可能性があります。

上記現象が発生した場合、バッチ実行基盤の対処方法や、バッチシステムの再開方法が異なります。
バッチ実行基盤の対処方法や、バッチシステムの再開方法について、以降の項で説明します。

■ジョブの扱い

ジョブの投入から終了までの間で、バッチ実行基盤のシステム異常を検知した場合、ジョブは異常終了します。
そのジョブのジョブ終了コードを以下に示します。

ジョブ終了コード

Systemwalker Operation Managerクライアントに表示されるジョブの終了コード

0x60000000番台

243 または 255

ジョブログ”には、バッチシステムのエラーメッセージが出力されます。
運用者は“ジョブが異常終了した場合の対処”の手順に従ってください。


ジョブ終了コードおよび、エラーメッセージについては、“Interstage Job Workload Server メッセージ集”を参照してください。

スケジュールジョブの実行依頼時に、Systemwalker Operation Managerで異常が発生した場合、バッチ実行基盤のジョブキューにジョブが投入されない場合があります。
Systemwalker Operation Managerクライアントに出力されるエラーメッセージをもとに対処を行い、再度スケジュールジョブを実行してください。

業務用データベースの異常は、バッチ実行基盤では検知できません。
したがって、業務用データベースの異常を契機に、バッチ実行基盤が実行しているジョブに対して特別な制御は行いません。
業務用データベースの異常を検知できるのは、バッチアプリケーションです。
ジョブの扱いは、バッチアプリケーションの仕様と、バッチジョブ定義の定義内容に依存します。

また、バッチシステムが以下のような現象に陥った場合、それぞれでジョブの扱いが異なります。

それぞれのジョブの扱いについて、以降の項で説明します。


下へ3.1.1 ジョブの実行環境が異常停止した場合
下へ3.1.2 バッチサービスが異常停止した場合
下へ3.1.3 バッチ受付サービスが異常停止した場合
下へ3.1.4 バッチ実行サービスが異常停止した場合
下へ3.1.5 Systemwalker Operation Managerが異常停止した場合
下へ3.1.6 業務用データベースが異常停止した場合
下へ3.1.7 JMXサービスが異常停止した場合
下へ3.1.8 ネーミングサービスが異常停止した場合
下へ3.1.9 Symfowareシステムが異常停止した場合
下へ3.1.10 Interstageが異常停止した場合
下へ3.1.11 バッチサーバが異常停止した場合

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